2014/04/22

アジアワッチ、六度。

 かつて職場の喫煙所で同僚と
 「中共がでっかい北朝鮮になったらたいへんだねぇ。」
なんて笑ってましたが……

 何と!中共が「でっかい韓国」になってしまいましたよ!?

 中国裁判所、戦前契約巡り商船三井船差し押さえ

 ふはっ!中共どうしちゃったんでしょう。どうやれば指導層の代変わりだけでこんな酷い政治的劣化が可能なのでしょうか?

 確かに日本の首相は、ほん~っとに久しぶりに親中派ではない。久し振りの状況に完全について行けてないのでしょうか。中共の「反日」は、かつては中共政権内の反主流派が主流派を突き上げるためにしか使えないどうでも良いイシューだった筈。しかも朝○○○とかの全面協力の下で。

 ん?今回も実は反主流派の突き上げ?

 もしそうなら主流派が党内を制御できていない証拠。党内のハネっ返りの愚行でも同様。人民解放軍の特定の軍管区だと、まぁ、ほぼ最悪。

 片や主流派がやっているのなら、中共政権が完全にリアリティを失っている証拠。反主流派と人民解放軍の特定の軍管区が結びつくと、かなり最悪。

 両者とも関係ないならば、党が国内を制御できていない証拠。人民解放軍が誰につくかで、どうしようもなく最悪の状況もあり。党の崩壊は党員への死刑宣告ですからねぇ、状況をほっとくと殺されると分かっていたら、先に相手を殺すとか何だってしちゃうでしょうよ。

 どれにしても中共ヤバいねぇ。この機会を生かせないと駄目ですよ…もちろん「誰が」は秘密です。

 あと、中央日報のコラム「平壌はなぜ誤った選択を繰り返すのか」は何の驚きもない、悪い意味で期待を裏切らない所謂平壌運転状態。

 「京城はなぜマトモな選択が不可能なのか」についての私見は先のエントリでどうぞ。

追記:

 某ニュース番組の報道によると、中共の主張は「民事は別」。うむ、筋が悪すぎる。

 「戦争賠償の放棄」の範囲は「現在の中共の範囲における民事も含む」筈だ。何故なら、中華人民共和国が建国されたのは大東亜戦争終結後であり、国家として見た場合は中華人民共和国に「放棄できる賠償事項がない」からだ。日本が「中華人民共和国が放棄できる賠償事項がある」と見做したのは、「中華人民共和国が当時の中華人民共和国の領内における『正統な』後継政府である」と認めたからに他ならない。

 つまり、「民事は別」という中共の発言は、「我々は正統な後継政府ではない」と言っているに等しい。そういう辺りが見えていないところが、私が政治的劣化と呼ぶところなのである。この狡猾さのかけらも感じさせない馬鹿丸出し感は、韓国政府のそれに比することができよう。

 中華人民共和国が自らの「正統性」にこだわらなければいけないのは、それを喪失すると「今日的中華思想」に基づく他の主張が、ただでさえ単なる身勝手に過ぎないところにきて、説得力を全く失うからである。「民事は別」ならば「チベットもウイグルも満洲も別」「国連常任理事国の資格なし」でなければならないのが論理的帰結だ。この辺りに関する私見は、アジアワッチ特別編(その2)で触れる予定の内容そのものだよ。<

0 件のコメント:

コメントを投稿