2014/06/30

是か非か、という話

 「憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使容認」に関するTV報道がかまびすしい。

 憲法学者の発言などが報道されるが、編集のせいなのだろうか、言っていることは理解できるが全然学術的な話に聞こえない。おそらく、前提がカットされているので、論理性、文脈が完全に失われているためだろう。

 「憲法解釈の変更は姑息、本質的ではない」という主張はそれ自体は妥当と感じる。だが、その前提は何処にあるのだろう。

 これまでの憲法解釈を是とした発言か、それとも非とした発言か。憲法解釈が捻じれるという立ち位置か、逆に捻じれが解消されるが本質的では無いという立ち位置か。

 「従来通りを無条件に是とする態度」は思考停止以外の何物でもない。報道機関は自らの思考停止を他者に押しつけてはいけない。前提をカットした時点で、報道は偏向のそしりを免れ得ない。マスコミがキャンペーンを繰り広げるなんて唾棄すべき行為だ。

「70年代後半のどうでも良いアイドル歌謡」風?

 もはや周回遅れの話題。

 ニュース形式のとあるYoutube動画シリーズには替え歌のコーナーがある。で、ある回で基本的に知らない楽曲が使われていた。ざっくり言えば、70年代のアイドル歌謡、それもアルバムには収録されるけどシングルカットはされない、どう考えたって穴埋め用みたいな何の面白みのないどうでも良い感じの楽曲。

 が、さすがにサビだけは知っていた。そう、その楽曲とは「恋するフォーチュンクッキー」。

 ググってみると作曲者は60~80年代の楽曲への造詣が深いらしい。もし「70年代後半のどうでも良いアイドル歌謡」風を狙って作ったのならこれは大成功作だ。歌い易いが楽曲としては全く魅力がない、かつ特定の時代を想起させる、なんてちょっとやそっとじゃできない。「平成生まれには絶対そこが分からない」ってところもポイント高し。

 ぶっちゃけこれは大絶賛な訳です、このブログでは珍しく。

 でもまぁ、一生フルで聞くことは無いでしょう。タダでもいらないっす。

2014/06/29

超絶!前脚が出なくったってハリアーⅡなら着艦OK!

 故障で前脚が出なくなった米海兵隊のAV-8Bが見事に着艦。何が凄いって、整備用?の台みたいなものにぴったりと機首を乗せてしまいます。う~ん、これぞプロフェッショナル。

 百聞は一見に如かず。

2014/06/27

ウォン高進行、いかんともし難し?:破 2.02

 本ブログの基本姿勢は、「事実から始めて明後日な方向までいってみよう」だ。

 昨日のエントリの内容は、まぁ無難な感じてリープ感には欠けた。理由は状況を極力客観視しようしたことで、リープのための別の軸の導入を忘れていた。分かり易い別の軸の例として「××の立場に立って事象を眺めてみる」がある。では早速。

 中共の立場に立って事・・・・・・・わわわわ、まさか!!

追記(2014/06/28)

 ここでは「中共が何かやっているかも」だけでなく、「中韓接近に対して、韓国または第三者が何かやっているのかも」 という視座も忘れないようにしよう。

2014/06/26

ウォン高進行、いかんともし難し?:破

 いつもと違う、は重要だ。何らかのシグナルの可能性がある。

 今日は対ドルウォン高の進行が止まらない。実は昨日からいつもと違う。じゃあ、いつもはどうかと言うと、
  • 午前9時にウォン高進行開始。
  • 午後3時にウォン安進行開始。これが「韓国の不透明な為替介入」が疑われる主要な原因だ。時刻から「江頭介入」とか「エガちゃん介入」などと呼ばれているようだ。
といった具合。昨日(6/25)はと言うと 、
  • 午前9時からウォン安進行開始。
と、明らかにこれまでと違う展開だ。で、今日(6/26)はと言うと、
  • いつも通りに午前9時にウォン高進行開始。
  • 午後3時を過ぎてもウォン高進行継続。
といった新展開。下図は左端が6/24 0:00だ。
正直なところウォン安進行要因はないから、ウォン高は必然と思える。

 ただし、経済政策としての為替介入はざっくり一定のルールの下では許される。ルールその1は、「介入規模、時期を公表すること」、つまり為替介入には透明性が求められる。ルールその2は「急激な為替変動を抑えるためのオペレーションであること」、つまり為替変動をまろやかにするまでは良いが為替レートそのものを特定の値に誘導するようなオペレーションは許されない。疑われている韓国の為替介入は非公開かつウォン安誘導、すなわち2つのルールともに破っていることになるから非難の対象となるのだ。

 邪推を許してもらえれば、下記のような事態が推定できる。

 推定1
  • 昨日(6/25)午前9時からの対ドルウォン安進行は韓国の非公開の為替介入による。ついにエガちゃん介入から更に一歩踏み込んだということだ。
  • この為替介入に、いよいよどこか(米国商務省とかIMFとか)が韓国に非公式に抗議、或いは警告した。つまり、韓国は一線を越えたと判断された。
  • 今日(6/26)は韓国の為替介入オペレーションが実施されていない、或いは規模が大幅に縮小されて効果が見えない。 

 推定2
  • 韓国に為替介入オペレーションに必要なドルが一時的に無くなった。原因にはドル建て国債の償還、昨日の為替介入オペレーションが大規模過ぎたことなどが考えられる。

 推定3 これは昨日時点で可能性を考えたもの。いわば最悪のシナリオだ。
  • 市場自体が対ドルウォン安を指向し始めた。つまり、ウォン大暴落の開始である。

 今日の状況を見ると推定3は幸いにして無いようだ。とは言え、今後も状況を見守っていく必要はある。はたして「急」はあるか?

2014/06/25

"The Interview"トレーラー

 北朝鮮が舞台となった映画と言えば、「ステルス」(人民軍がちょっとカッコいい)とか「チーム・アメリカ」(笑)とか「ダイ・アナザー・デイ」(ほとんどSci-Fi)とか。本作も舞台は北朝鮮の模様。主人公たちは"Kim Jong-un"暗殺のために平壌に乗り込むようですよ。無慈悲!まさに無慈悲!

「米軍慰安婦だった」と主張する韓国人女性が集団訴訟って・・・

TBSの報道から。
朝鮮戦争後の韓国で政府の管理の下、駐留するアメリカ兵士の相手をさせられ、「米軍の慰安婦だった」と主張する女性たちがソウルで記者会見を行い、韓国政府に謝罪と賠償を求め集団訴訟を起こしました。

訴えを起こしたのは、いわゆる「基地の村」でアメリカ人兵士の相手をさせられた「米軍慰安婦だった」と主張する韓国人の女性122人です。 
 河野談話作成過程の検証結果発表の影響もあったのでしょうか?

 大学の先生(女性)が「従軍慰安婦=合法的な娼婦だった」と論じて騒ぎになってたり、朝鮮戦争開戦64周年とか振り返って式典開いてみたり、首相のなり手がいなかったり、韓国国内も色々大変なご様子。

 なお、大韓民国は朝鮮戦争の休戦協定には調印していないので現在も戦争中。休戦はあくまで北朝鮮、中国(公式には義勇軍)、米国(国連軍だが実質的に在韓米軍)の間だけなのですが、幾つかの報道から分かるようにこの点すら認識が間違っている(休戦していると思っている)韓国人は少なくないようです。なんか、「朝鮮戦争で韓国と米軍が戦った相手は日本」なんて認識を持つ人すらもいるとかいないとか。

 戦時作戦統制権が在韓米軍から韓国軍へ渡れば、その時点で朝鮮半島は文句無く戦場となることが論理的帰結、そのとき中共はどう振る舞うのでしょうか?朝鮮半島への義勇軍派遣は毛沢東氏の命によることは既に歴史的事実とされている事項、故に普通に考えれば韓国と中国は戦争中の筈なのですが・・・お互いに知らんぷりですか?

 歴史を直視するというのはツライ、辛いねぇ。

ドイツのアサルトライフルG36・・・「弾がまっすぐとばない」?

 ドイツと言えばケースレスライフルといった無茶もやるがもちろんそういうのは試作止まり、軍が正式採用した小火器が上手くない、というのはやはり意外。AFP BB Newsの記事「『弾がまっすぐとばない』、兵士苦情で自動小銃の発注停止 独」から。
ドイツ連邦軍が採用しているヘッケラー・アンド・コッホ社製の自動小銃「G36」については近年、アフガニスタンに駐留するドイツ兵から、長時間の使用で銃身の温度が上昇すると命中精度が落ちるとの懸念が出ていた。

軍側は当初、不適当な弾薬の使用が問題を引き起こす原因としていたが、ビルト日曜版は22日、この件に関してドイツ連邦会計検査院が調査を命じたと伝えている。
 戦場で命かけてる兵士の声ですから無視はできません。「不適当な弾薬の使用」なんて聞くとベトナム戦争時のM16A1ライフルの動作不良多発の話が頭を掠めますが・・・さて。

2014/06/22

近況、十六度。:2時間でここまで2題

 本日は昼飯と夕飯の間に「2時間でここまで」×2に挑戦。

 要は使える時間を明確に区切った上でベストエフォートでどこまで行けるかを試すということなのだが、重要なのはアウトプットを事前に見積っておくこと。目的が「自分の今の調子や実力を適切に見積もれるか」をチェックすることだからだ。結論から言うと、一題は50点ぐらいで失敗、もう一題はかろうじて60点の合格ぐらい。

 ただし、お題はお気楽なものだ。

一題目:宇宙戦艦ヤマト(1974)のガミラス三段空母(多層空母)の画像をネットで収集、形状を検討し、Lightwave3D(3DCGアプリ)上でプロトタイプモデリング(スケッチみたなもの)まで終える・・・50点

 そもそもの躓きはアングルド・デッキの有無。

 年齢的には「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士達」世代なので、ガミラス三段空母の形状はバンダイのプラモデルが記憶上の基準。加えて、「デザインモチーフは第二次世界大戦の空母」、「宇宙空間で何故アングルド・デッキ?、しかも多層デッキなのに」という思い込みから「アングルド・デッキはあり得ない」とそれまで確信していたのだ。が、ちょっとググるだけでそうは問屋が卸さない事が分かった。宮武氏のデザイン画はやっぱりアングルド・デッキっぽいよね?

 「アングルド・デッキごときで何の騒ぎ」と思うかも知れないけれど、実在の空母のアングルド・デッキの向き(角度)や長さには根拠がある訳で、ただ船の進行方向から傾いた向きのデッキがあれば良いって訳じゃない。別にデザイン画の解釈も理詰めであるべし、と言いたいのではないので念の為。

 デザイン画から想定されるアングルド・デッキの幅、長さが実在の米国原子力空母と比して余りに小さめなので、「アングルド・デッキと解釈すべきか?」と言う、より根本的な疑問にぶち当たってしまったというのが正直なところだ。単なる張り出しという解釈も可能だけど、それもどうかなぁって感じで、Lightwave3Dを立ち上げたところでタイムアウト。船底部の処理も含め、宿題を残した形だ。

二題目:死蔵状態のソフトウェアドラムマシン、Arturia SPARKのCubase7.5(DAW)上でのワークフローを理解するため、これと既存の楽曲データを使って兎に角一曲でっちあげる。・・・60点

  プリセットの様々なドラムパターンを20分ぐらい聞きまくってから方向性と使う楽曲データを決定し、10分程でマニュアルの必要個所だけ読んで必要な操作を確認、後は淡々とデータ編集と音量調整に終始した。

 SPARKはドラムパターンをドラッグ&ドロップでDAWのトラック上にMIDIデータとして配置できるので、今回はその機能押し一本でやってみた。従って、ドラムパターンの一部変更は全てDAW上だ。まぁ、一度決めた方向性は時間的に変えようがないので、「やりたかった事」は割と伝わるんじゃないかなぁ。

 既存の楽曲データからザクザクとデータを削っていくのはやっぱり快感。コード(和音)は捨てたが、ベース音は微妙に入れてある。あと、SPARKのコンプレッサの癖が今ひとつ掴めず、音量調整はまだまだという感じ。もう少しパート毎で音量差をつけたかったんですがね。

 "Alternative3"は文字通り「第3の選択」、3つ目のミックス違いだったからで、昔の英国TV番組や細野晴臣さんの楽曲とは無関係ですよ。

NHKとか毎日・・・噂以上に酷いようで。

 財團法人中央廣播電臺の記事、「故宮、日本展ポスター『国立』漏れに抗議」から。
国立故宮博物院が、24日に始まる日本での展示会の宣伝ポスターに「国立」の文字が抜けている事に抗議、訂正を求めた。

国立故宮博物院の「神品至宝」展は、24日から日本の東京国立博物館で開催されるが、このほど、東京国立博物館と協力しているメディアが作製した宣伝ポスターに「国立」の文字がなく、「台北故宮博物院」のみの記載となっている事が明らかとなった。

国立故宮博物院が19日に明らかにしたところによると、16日、日本に駐在する台湾のメディアから知らされたという。その後、日本の東京国立博物館 側からは、館内の展示ホール及び博物館の管轄する場所に貼られたポスターについては、すべて契約通り「国立故宮博物院」と記載されている事、そして、その 他の宣伝ポスターについては、協力メディアであるNHKと毎日新聞により作製されたことがわかったという。(下線はブログ主)

このため、国立故宮博物院では17日、書面で東京国立博物館に対し、厳正な立場を伝えた他、18日に展示品を東京国立博物館に搬送した故宮博物院の関係者が、ポスターでの名称をただちに訂正するよう求める正式な書簡を手渡したという。

国立故宮博物院の金士先・スポークスマンは19日、「書面で抗議し、即刻訂正するよう求めた。決して曖昧にできない問題だからだ。東京国立博物館が メディアに責任を押し付けて済むという問題ではない。このポスターはすでに九州でも貼られているという。我々は九州国立博物館に対しても同じ過ちをしない よう書面で求める」と話した。

国立故宮博物院の馮明珠・院長は、「我々には、日本のメディアを拘束する力はないが、東京国立博物館に対してすべての宣伝ポスターで、『国立故宮博物院』という正式な名称が明記されるよう協力を求めた」と話した。 

 現行の国際関係状況下でこの有様。NHKと毎日新聞社は語るに落ちると言うか、最近指導部の劣化著しい中共と足並みそろえるように低レベル。「空気読めない」っぽいこの種の工作はイデオロギー色が強く感じられて極めて不快、「考えてない感」が半端ない。だが、やったことは中共を利するのみで、日本と台湾との関係を大きく傷つけるものだ。既に目的が達せられてしまったとの感もあるが、それはこれからの主に日本国内での対応次第、まだ逆転の機会はある。NHKの出方、政府のNHKへの対応が一つの試金石となろう。

 一日本人として台湾には本当に申し訳なく思う。そして、抗議の声を挙げる、という形で警告を明確に発してくれた台湾、国立故宮博物院に感謝したい。これは単に「契約違反」なんてレベルの事案じゃない。国際政治というか、国際謀略というレベルの事案の可能性が極めて高い。

 「こんな小さなことを・・・」と思った人は、現在の国際情勢や今日に至るアジアや世界の近代史を知らない証拠。マスメディア、広告業界はまず謀略工作の対象なのだ。

 「こんな小さなことを・・・」と主張する人は確信犯か、特定のイデオロギーに縛られた考えない人のどちらか。

 これを読んで「なんか右翼ちっくなこと書いてるね」って思う人もいるかもしれない。でもレッテル貼りはつまらないよ。

2014/06/21

「情」の復讐、「理」の復興、「利」の新興

 大部分の日本人には「情にほだされる」ところがあるでしょ。これは無用な軋轢を避けるための文化的な知恵だと思う訳です。

 で、次が問題で、「情にほだされる、が成り立つのには同じ文化的価値観、または文化的に双方が共通の解釈に言外に至り、かつその解釈を相互に尊重する」ことが大前提となる。そう考えると、「情にほだされる」ということは「共犯関係を結ぶ」と見做すこともできる。

 もう一つ。大部分の日本人は嘘を嫌う。嘘つきを嫌う。しかしながら、「情」や「理」の下で「清濁併せ呑む」、「嘘も方便」という言行を敢えて取る場合もある。相手がある場合、これも一種の「共犯関係を結ぶ」ことと見做せると思う。ただし、「嘘に嘘を重ねる」ことは倫理的には批判の対象となる。なぜなら、その共犯関係は「成立した直後に意味を失う、成立したこと自体にしか意味がない」、持続的なものではないからだ。「水に流す」っていうのはそういうことじゃないですか。

 さて、百歩譲って「共犯関係」が持続的なものとしても、相互に利益がなければそれは維持できない。「利」が「情」、「理」と並ぶ第3のファクターとなる。

 そもそも相手側に「共犯の意識が無い」となれば、実は「共犯関係も成立していなかった」となる。これは某談話の顛末にも重なる部分があろう。いや、当初は「共犯関係も成立していた」のかも知れないが、少なくともその時の「精神」は一方的に既に捨て去られている。ここで言う「精神」とは「『遡及』しない」ことである。日本にとっては「利」がないばかりか、そのような状況を甘受しなければならないという「理」もない。

 ちなみに、某基本条約は日本人と元日本人との間で結ばれたとも見做せる要素に事欠かない。ならば、当時は「共犯関係」が成り立っていたのかもしれない。ただし、この場合は「共犯関係」の破棄或いは国の変節が「時の為政者の信じるイデオロギー」などに依存した「意図的なもの」か、「世代交代に際して引き継ぎ為されなかったという怠慢」といった「国際関係上の最低限のルールを守れなかった」ためか、「国策としての反日教育などの結果として国家として一種の心身喪失状態に陥った」ためか、等々をきっちり考察、言語化し、今後は日本としては同様の事案への自衛措置を先手先手で具体的に国内外から見える形で打っていかなければならない。ネットで良く見られる表現、「詰む」はまさに結果である。ここで必要な「理」は「一貫性と客観性」であり、自国の失敗や非も含めた「コンテクスト(文脈。そこに至る経緯、背景)」の明示化が要求される。

 現在の某国との軋轢の原因の多くは、日本側の「情」に端を発す。そして、某国は日本側の「情」に基づく共犯関係、すなわち「最初の小さな嘘」を都合良く利用し、「嘘に嘘を重ねる」ことで日本攻撃を強化し続けている。「理」にあっては、一方が「共犯関係」を逸脱した時点で少なくとも一方の「利」は失われている。

 「情」には「情」をもって返す。

 「嫌×」などと表現される現在のフェーズであり、これは非可逆的な「情」の復讐と言える。いくら日本人がお人好しでも、そう簡単にはもう覆らない。それを表に出すか出さないかに関わらず、本質的な嫌悪感を伴うからだ。ただし、例えば「アレはアレ、コレはコレ」という「理」による「情」の復讐の発露の制御は、一種の民度として維持しないといけない。

 個人的には、福沢諭吉「脱亜論」は「朝鮮半島、支那を『情』をもって接する対象の埒外に置くことを宣言した」ものと理解している。つまり、「情」の復讐の向かう先は「情の排除」となる。「愛の対義語は無関心」みたいなもんだ。「情」における「某国の甘えに対する寛容」は今の日本にはほぼ失われつつある。結果として、日本国内の「某国の甘えに対する寛容」は今やイデオロギーのコンテクストでとらえられる傾向が強くなるばかりである。更に言葉を重ねれば、そのイデオロギーの齟齬、誤謬が既に「理」の視点から明確となっている場合、言行がイデオロギーのコンテクストから解釈されるということはその行為者の「無能認定」と等価である。

 「理(無き)」には「理」のみで返す。

 「最初の嘘」を「嘘でした、と表明する」ことであり、これも現在のフェーズだ。「情」に溺れぬ「理」の復興と言える。コンテクストを理解できる人間なら、この表明が言外に含むメッセージは明確だ。が、某大国は相変わらずである。日本が用意したのは踏み絵というより地雷、或いは「無能検出器」に近いと言える。

 政府レベルの国際関係では「情」は不要、本来は「理」と「利」で十分ということが露わになったと言えまいか、少なくとも某国に対しては。本意でも愉快でもないけどね。

2014/06/19

韓国、一線越える見込み。

 もは報道内容に対する言葉なし。NHK News Webの「韓国射撃訓練海域に竹島沖領海」から。内容はヘッドラインに増してエグい。
 韓国が、射撃訓練を行うと通報してきた海域に、島根県の竹島沖の日本の領海が含まれていることが分かりました。海上保安庁は、航行警報を出して付近を航行する船に注意を呼びかけています。

海上保安庁によりますと、韓国側が20日、午前9時から午後5時までの間、竹島沖で射撃訓練を行うと通報してきたということです。韓国側が設定した訓練海域は、竹島の南西沖の、東西およそ150キロ、南北およそ55キロの海域で、このうち北の端の一部が、日本の領海にかかっているということです。
もはや北も南もやることは一緒、もしかすると中共とも一緒。

 しっかり電子偵察はするとして、試しに経済制裁ぐらいやっても良いんじゃないですか?軍事転用可能な電子機器やそれらの製造に必要な原材料、製造装置とか、石油精製製品とかはもちろん輸出禁止対象品で。これはマジ。

 これまでの色んな事の経緯を見れば明らか、「何の対抗措置も取らない」と思わせて良い相手じゃない。ここで実効性の有無に関わらず何らかの対抗措置を取らないと、むしろ将来的な戦争の危険性を高めるのみとしか思えない。「国内ガス抜き」のためであってもやっていいこととやっちゃいけないことがある、一線を越えるとはそういうことだ。経済制裁解除の条件はずばり「自衛隊と韓国軍間の高次の公式な連絡チャンネルの設置」、拒絶すれば制裁を続けるのみ、無効化を図れば制裁再開で良し。まぁ、実際は現場レベルでは既に仲が良いって話もあるんだけど、現場レベルだけではどうしようも無い場合も考えなきゃいけない。事大主義が存在する限り、冷静な現場の方が馬鹿を見ることになりかねない。日韓ともに益がない。

 河野談話検証結果公表とのリンケージを図るようであれば、「無関係」と切って捨てれば良いだけ。もちろん北にも日本との懸案事項と日韓間のごたごたとの間に余計なリンケージを期待させてはいけない。 「アレはアレ、コレはコレ」を徹底しないと相手と同レベルに落ちちゃうよ。

 あ、某報道番組は完全スルーですか?

 戦争一歩手前に近い重要な事案だと思うんですけど。

 バカな政治家のバカな発言のバカ具合は理解するけど、そんなに言葉を重ねなくてもバカなのは分かるし、その件はそのバカ発言とは関係ないのに無理やりリンケージしようとするのは明らかに印象操作、偏向報道。「コレはコレ、アレはアレ」ができないのは少なくとも発想力や想像力、創造力に欠ける証左、場合によっては思考の偏向の証左ですから。それともマジ頭お花畑?

「嫌中憎韓」ってあんた・・・そんな言葉があるの?

 ゴールデンウィークに実家に帰った際、母親から相談を受けた。曰く、

「最近の朝日新聞はホントに変で厭なんだけど毎日も変だし、読売は読み甲斐が無いし。良い新聞ってある?」

 思わず絶句したものである。

 私がもう50歳近いんだから母親の年齢は推して知るべし。本人は余り自分自身を評価していないが、未だに新しい事には敏感で、下手な固定観念に縛られることなく物事を考えられるなかなかの人物だ。実の子が言うのもなんだけどっつー話だが、私の幼少時代、つまり若いころの母親は全くそういうところが感じられず、むしろ子育て論とかを振りまわす権威主義的な傾向が強い人だった。人って変わるもんだと心から思います。母親曰く、「子供時代のあんたがイレギュラー過ぎたせいだ」だそうです。どうも「権威ある」子育て論を打破しまくって育ってしまったようです。

 まぁ、韓国製ドラマ「馬医」を「面白い」と言いながら観つつ、倉山満氏の「嘘だらけの…」シリーズは読んでいるし、朝鮮戦争とマッカーサーを扱ったハルバースタム氏の「コールデスト・ウィンター」とか金源一氏の「冬の谷間」なんかもさらっと読みこなしている。そういう背景の下に上記の相談が出てきたので、私としても下手なことは言えなかった訳です。結論・・・夏休みに先送り。 

 で、両親、親戚や職場の人々の言行なども見るに、自分の周囲は韓国に関しては「放韓」あるいは「無関心」、中共に関しては「指導部の劣化ハンパなし」「大大韓民国化」との認識で、「嫌×」や「反×」なんて当てはまる人なんて一人もいない。ましてや「憎×」なんて、そんな表現すら思い浮かびませんわ。が、「憎×」なんて表現が実はあるらしい。

 本題はここから。

 朝日新聞デジタルの記事、「これでいいのか『嫌中憎韓』ブームの出版界に疑問の声」 というタイトルにびっくり。世間は「憎韓」って・・・なぜ「憎」が付くのか理由がさっぱり分かりませんし、そんな人にも本にも出会ったことありませんなぁ。煽ってんのかなぁ?記事の内容は本エントリ二度目の「推して知るべし」。う~ん、「憎韓」なんて表現はやはり日本人には無いセンスの気が・・・。

 ところで、当時者意識はありますか?江戸時代、「火付け」は強盗と並ぶ大重罪でっせ。

2014/06/18

超初心者向けCubase7.5+Vocaloid(その2)

 今回は縦方向の音の位置の話。

 音の高い/低いはピッチだけじゃなくて、音の縦方向の位置にもざっくり当てはまる。バスドラムのドン!という音は下から、ハイハットのチキチキした音は上からそれぞれ聞こえる傾向がある。では、これらの上下方向の音位置の調整はどうすればできるだろうか?

 イコライザで周波数成分をいじる、例えば上から聞こえる様にしたければ低周波成分を削り、高周波成分を強調すれば良い。が、この方法だと、人声やVocaloid音声のように幅広い周波数帯域に渡る複数の周波数成分の音量バランスが重要な音では、音の特徴そのものが変わってしまう。人声やVocaloid音声で高周波成分を削っていくと、徐々に発音が曖昧になっていく。これは所謂「フォルマント成分」まで削ってしまうためだ。

 では原音の周波数特性を変えずに音を上下方向に動かすには具体的にどうすれば良いだろう?

 一般的な方法は、リバーブエフェクトで高周波側を強調することだ。つまり原音の周囲に、原音と較べて高周波成分を多く含む音をまとわりつかせてやれば良い。Cubase7では4種類のリバーブがプリセットで用意されているが、Roomworksの場合を例に挙げよう。

 これが、"Music Plans"で「Vocaloid音声を上に上げる」ために用いたリバーブ設定。ただしこのエフェクトはセンド(音声をエフェクト用の別チャンネルに送ること、Cubaseでは「FXチャンネル」に送ること)先で利かせているので、リバーブ成分の音量は原音とは独立して調整している。ポイントは、中央左寄りの青い横向き三角形の辺りの表示。
 "Surr. Vocal Plate"を選んだ場合のデフォルト設定はこんな感じ。
先に書いたように、リバーブ成分の音量に関わる右上のMixの値は気にしないで欲しい。デフォルト設定では青い横向き三角形の上下に白い横向き直角三角形が見える。この設定では白い直角三角形の横向きの長さは同等だ。これは、高周波域(上)、低周波域(下)ともにリバーブ成分が同等に含む事を表している。

 一方、最初に示した図では、白い横向き直角三角形の横向きの長さが上下で違う、下が極端に短い。これはリバーブ成分の低周波成分(下)が短時間で減衰するということだ。結果としてリバーブ成分は原音に較べて高周波成分が卓越する。よって、原音と同時に鳴らすとリバーブ成分に引っ張られるイメージで原音もより上からに聞こえるようにできるということだ。何処をどういじれば良い感じにできるかは試行錯誤して欲しい。この種のノウハウはケースバイケースの場合が多いし、実際にやってみたことしか当人の身に付かないからね。まず白い横向きの直角三角形の長さを変える方法を確認することから始めてみて欲しい。実際、私も2年ほど前は「この表示の意味は何?」って感じだったんだから。

 ちなみに"Music Plans"ではシンセ音の定位に上記の方法を多用していたので、この方法だけではVocaloid音声の他の音との分離が十分にできなかった。そこで、ちょっと変化球を使ってみたところ意外に上手くいったのでちょっと触れておこう。「原音の高周波数成分を強調しただけでは効果が薄い」ならば、「原音に無い高周波成分を、原音を元に付け加えてみよう」という趣向だ。具体的には"Modulation"カテゴリの"Metalizer"を使ってみた。
 右端のスライダーが原音に対するエフェクト音の割合(エフェクトレベル)だ。このスライダを動かすだけで、面白いように音の聞こえる位置が上下した。"Metalizer"自身は音を強烈に歪めるエフェクタだから、バックトラック無しで聞くと音の特性が変わっている事は直ぐ分かってしまう。が、ドラムやシンセといったバックトラックと一緒に聞くと、低いエフェクトレベルでは音の特性の変化よりも音が聞こえてくる高さの変化の方が圧倒的に大きい。理詰めでいったん考えて気楽に試してみる、実際日々そんなもんですよ。

「音楽の計画」Megpoidカバー、リビジョン1

 イコライザで20Hz未満の低周波数成分をばっさり落としてみた、と言うのがリビジョン0との違い。個人的には中央のバスドラムが煩すぎるぐらいが好みなのだが、如何せんMegpoid音声と上手く音の位置が分離できない原因となっていたのだ。

 20Hz未満の周波数成分はMegpoid音声自体も結構含むので、この周波数帯域成分をばっさり落としてやると、Megpoid音声は全体に上に移動して聞こえるようになる。対して高周波成分をそもそもほとんど持っていないバスドラムの音はほとんど上下には動かず、低周波数の「もこもこ」成分が無くなった分輪郭がはっきりする。かくて、Megpoid音声とバスドラムの位置がより分離できた、という訳だ。これは一種のマスタリング作業かもね。

2014/06/17

ドイツのチャレンジ:続

 ブログ主たる私はこれまでもドイツのエネルギー政策を「チャレンジ」と呼んできた。ドイツのアプローチをを否定するのではなく、文字通り挑戦だなと考えているということだ。毎日新聞ウェブ版の記事、「ドイツ:脱原発…前世紀の燃料採掘で光発電施設立ち退きも」の内容は、挑戦が挑戦たる状況を露呈したものと言えると思う。

 特に新たに付け加えるべきコメントはない。私の中にあっては、理想と現実が明確に分離されているだけだ。ドイツの理想には共感するが、その理想にリアリティがないと私の中の現実が今も昔も囁き続けている。脱原発には共感するが、愚劣な二分法レッテル貼りに従えば私は原発推進であることに間違いはない。が、そこに論理的矛盾は一切ないのだ。矛盾を隠ぺいしようとしたり見ないようにするのは良し悪しを別にしても偽善は偽善、自分の考えへの同意を他者に求める行為はNGだ。「仁」、「義」、「礼」、「智」、「誠」諸々を伴わないが故である。

 関連エントリ

 原子力発電は必要か?

某国、またもや一線越えた・・・か?

 知らない人に「テキサス親父」がどういう方かを説明するかは難しい。Youtubeなどを使って、某国の対日プロパガンダ(と敢えて書こう)にカウンターを当てている方だ。親日?それは確かだが、それを割り引いても十分に公正、事実ベースの論陣を張っていると思う。

 で、何が起きたかと言うと、某国向けのテキサス親父のYoutubeチャンネル(英語音声にハングル字幕付き動画がアップされていた)のアカウントが停止されたのだ。さらにハングル字幕版以外の動画も、某国国内からブロックされて視聴できないようになっているらしい。特定の動画のブロックなんて、その国の政府が関与しないとできることとは思えない。

 小中華とは良く言ったもの、世界が某国からの孤立を一層深めている。テキサス親父日本事務局のブログ記事「【テキサス親父】とうとう韓国政府がテキサス親父の動画を有害動画指定!2014/06/15」の内容が顛末についての一次情報に近いものだろう。

 いよいよ恥も外聞もない、身も蓋もない行動に出てきたようだ(誰が?)。ここ2日ほどYoutubeの調子悪いなぁ…と思っていたけど、F5連打とかレベルは低いが効果は大きいいつもの攻撃が行われていたのではないか(誰によって?)とふと思ってしまう。為替操作で国富を国外の人々に渡し続けることに手いっぱいで(誰が?)、対日プロパガンダにお金を回せなくなったのかな、などと意地悪な想像もついしてしまう。

 過去の事象と現在の状況の関係を説明できなければ、その「歴史と呼ばれる何か」は歴史の名に値しない。「自らの歴史を直視しない民族に未来は無い」のなら、現在の状況や自らの行為を誤魔化す者には偽りの未来しかないことになるだろう。現在も歴史の一部なのだ。某国がどのような未来を手繰り寄せようとしているのかは、おそらく標準的な日本人の一人に過ぎない私の理解の埒外であろう。が、某国が自らの未来に関わりかねない一線を越えたのは確かだろう。

 某国は法治も捨て、国民の自由・権利の一部も明らかに能動的に捨てた。学生を中心とする多くの犠牲を払っていったん某国が手に入れた自由、民主主義は愚民政策を介して今も失われ続けている。知らないことはそれだけで罪たり得、何の免罪符にもならない。日本人一般の一種の鈍感さ、お人よしさは軋轢を避けるための知恵と見るべきであり、弱さと見るべきではない。そうでなければ、英、米、露、清なんて大国ばっかりと戦争した歴史なんて持っていない筈だ。明治維新で如何なく発揮された日本人の持つ手段を選ぶ一種の冷徹さ(残虐さは大陸文化に生きる人々の足元にも及ばないが、それは不要だ)を、そろそろ発揮すべきときではないだろうか、と思わずにはいられない。と言っても日本の近代史をを知らない人には分からないだろうなぁ…。

「音楽の計画」Megpoidカバー、リビジョン0

 ちょっと晒してからリビジョン上げましょう、という感じ。しっかし最近Youtube調子悪いなぁ…

超初心者向けCubase7.5+Vocaloid(その1)

 エントリタイトルで「その1」をうたってはいますが、「その2」以降があるかは未確定。あくまで、DAW触り始めのVocaloid3ユーザーに有益と思える事項に出会った際に適宜上げていきます。ラベル(タグ)は「超初心者」です。

 PiaproStudioは使い易いが、細かな発声タイミング調整はバウンス(Waveファイルに書き出し)してから直接編集した方が絶対効率が良い。使っている人ならご存知の通り、Cubase7にはVariAudioというモノフォニック音源(ボーカルなどの単音音源)のピッチ(音程)とタイミングを調整するツールがある。他のDAWでも同じ機能を持つツールがありますな。

 今回の話は、「Vocalodの発声タイミングがVariAudioでイマイチ上手く調整しきれない」という人に今一度チェックしてみて欲しいポイントだ。

 下図はPiaproStudioで編集したVocaloid音声をいったんバウンスしてから、VariAudioに読み込んで少しいじったところ。赤、或いは黒(選択されている状態)の長方形が音声のピッチ(縦方向)と開始及び終了時刻(横方向)を表している。読み込んだ波形の発音は「Making music(メイキング・ミュージック)」だ。今回のポイントは、波形を見ると黒色の長方形の右端よりも右側(時間的には後)に小さいピークがあること。これはこのピークに対応した音をVariAudioが「ピッチがない」と判定したということを表している。だが、このピークに対応した音の発声タイミングは結構重要なのだ。
  具体的に「ピッチがない」と判定された音は「ミュージック」の「ク」、或いは「ミュージッ」の「ッ」だ。上図から分かるように、バウンスした波形データでは「ッ」の発声タイミング(波形上の小さなピーク)が143小説2拍目(143.2)よりやや遅れている。この差が聞いた時の違和感、或いは自分の思い描くボーカル音声像との差の原因となり得る。実際、そうなっていた訳だ。

 じゃあVariAudio上で「ッ」のタイミングが変えられないかと言うと、そんなことはない。「ッ」は「ピッチがないと判定された」だけであって、あくまで黒い長方形で表されている音節の一部だ。だから、黒い長方形の右端をちょっと動かしてやれば、下図のように「ッ」に対応した波形のピーク位置を望む位置に合わせられる。
 VariAudioによる発声タイミングの調整は長方形の両端の左右移動で行うが、結局のところ調整後の発声タイミングは波形を見なければ分からない。発声タイミングをクォンタイズしたいからといって、長方形の両端位置を単純にクォンタイズしても駄目だということだ。

 VariAudioによってVocaloid音声の発声タイミング調整をする場合は、あくまで波形を見ながら調節しよう。また、「ピッチがない」とVariAudioが判定した音についても、タイミング調整ができることを忘れないでおこう。

唖然…朝鮮日報「河野談話を検証するなら談話を取り消せ」

 朝鮮日報の社説「河野談話を検証するなら談話を取り消せ」に唖然、呆然。本来はこれまでの主張とのギャップを笑うべきかもしれないのだが、タイトルだけでも笑う気を失せさせる無慈悲なまでの破壊力。

 「検証」がそんなにマズイいのか。検証結果がリークしている(されている?)のかとも邪推してしまいます。"Everything but 検証"、「検証以外ならなんでも良い」みたいで、ある意味とっても分かり易い。

 日本の現状を鑑みれば、河野談話の取り消しは十分に政局マターになり得るし、その過程で検証結果の公開は避けられないだろう。何れにしても検証結果の公開は必要だというのが個人的な思いだ。

 このように情況に仕向けたのは韓国の大統領、政府、マスコミらですよ、という点を当時者達は受け入れなきゃならんですよ。いよいよ「始まりの始まり」かなぁ…

2014/06/15

ぷうぺらさんの三段空母は…:蛇足

 このエントリでも書いた通り、私はぷうぺらさんの三段空母造形へのアプローチを強く支持している。あれには愛があるとおもうんだけどなぁ・・・版権不許諾でワンフェスには出せないとのことで実に残念。

蛇足1

 リメイク版Battlestar Galacticaのギャラクティカのデザインモチーフのひとつが、第二次世界大戦~戦後第一世代の空母であることはその筋では有名な話。ギャラクティカの尾部にあっては、如何にも実在する空母の船尾部を思わせる船体にエンジンポッドを4本加えることでヴォリューム感を与えている。コンセプトデザイナーEric Chu氏の与えたデザインの方向性は、ずばり「ぱっと見でどちらが前/後かが分かること」、「男性器的意匠から一定の距離を与える(要素としては残す)こと」と見た。サイロンベーススターはデザイン自体も素晴らしいが、デザインの方向性がギャクティカとほぼ逆方向である点も素晴らしい。コンセプトデザインって仕事の意味をデザイン自身が雄弁に語っていると思う。

 2199の三段空母のデザインも「実在する空母の船尾部を思わせる船体にエンジンポッド加えた」イメージが強く、1974版の三段空母のデザイン画の造形が持つ不安定感(平らな所に置くと絶対後ろにコケそう、船尾部の下部の処理が肝で横から見ると菱形感が出る)はかなり失われている。2199における三段空母デザインに感じる中途半端感の原因はまさにここにあって、処理が「無難過ぎる」のだ。

 劇中で「波をけたてる」描写を行うならば、より実際の船に近い1974版のデザイン処理の方が絶対良い(どうせ嘘なんだから喫水線は曲げちゃえば良い)。2199版もデザイン単体で捉えれば単に今時っぽい普通の処理に過ぎないのだが、それが劇中での演出とマッチしていないというのは、2199という作品にとっても三段空母のデザインにとっても不幸としか言いようがない。デザインを世界観に奉仕させない(奉仕させられない?)ところは、2199という作品の完成度を著しく下げていると断言する。

蛇足2

 先のエントリで不用意に下記のように書いた。
ジャガイモに名刺を3枚突き刺しただけでは普通は三段空母にはならんのですよ。だけどジャガイモの形の目利きにはそれができるかも。
ここで「不用意」の意味は、「そんなことを書いておいて自らやってみないのはまずいだろう」ということ。いや、「そんなこと誰もやらんだろう」という油断があったというのが正しい。だが、ぷうぺらさんのフットワークは実に軽く、私の思い込みが如何に偏狭であったかを痛感する事態となった次第。何歳になってもこういう刺激があるのは実に嬉しい限り、ぷうぺらさんとはこれからもこんな感じで緩~くキャッチボールできれば良いなと思います。で、「ジャガイモに名刺3枚」はこのページの中段あたり。まさに私のイメージ通りの三段空母なのですが、皆さんはどうお感じになりますか?

 でもぷうぺらさん、お言葉は有難く、心に染みわたるものがあるのですが・・・・・・そんなにハードル上げんで下さい・・・

2014/06/14

奥さん、論文査読お願いします。:やっぱりあの大学は駄目...

 今取り組んでいる仕事に役立つかと思い、海外の大学の修士論文などを読み漁っていた。なぜ修士論文か。
  • 一般的に博士論文の出来は完全に当人の責任、修士論文までは重要な点については指導者の指導が入っていると考えていい。結果、中身の充実度は修士論文が勝る場合が多々ある。酷い博士論文は「受理しない」でおしまいにできるけど、修士はそうはいかないからね。
  • 試験データをまとめた付録が充実している場合が多々ある、これは、指導者の指導にそってデータまとめを執筆者自身が行っている可能性が高いため。

 私の専門分野だと例えばカナダのオタワ大学に大家がいらっしゃる。新規性はさすがに最近は厳しくなってきたが、実用性という観点からは成果を着実に積み上げてきている。修士の学生もその成果の蓄積をきっちり踏まえることを要求されるから、修士論文も大外しはしない。基礎がしっかりしているので、浮ついた展開にならない。付録の試験データの整理方法もこなれており、客観的な評価に耐えられるものだ。

 つまり、「検証可能」。

 で、そんな過程で米国の某大学の「修士論文」を読んだところ、工学にも関わらず数式がほとんど出てこず、技術用語の誤用や試験データの一貫性の欠如(試験データからだけでは妥当性の検討か不可)となかなか酷い出来だった。

 はっきり言おう、あれはエッセイだ。「ここまでの旅路」とか、目次にも技術論文感がない。

 「ああ、あの大学の修士じゃぁしょうがねぇかぁ…」などと思いつつ机に投げ出した論文の写しの表紙を何気に眺めると…「え、博士(Ph. D)論文?!しかも受理したとな!?」。

 やっぱり私の専門分野ではあの大学は駄目だ。

2014/06/13

椎名林檎さんのNHKサッカーテーマ曲「NIPPON」への変な反応

 さっぱり訳分からん記事、「椎名林檎のNHKサッカーテーマ曲、その“右翼ごっこ”より問題なこと」、っつーか記事の体裁も整っていない。

 「音楽批評」って気楽な商売に見えるじゃないさ、タイトル中の「問題」ってなんなのさ、それはNHKに言う話じゃないのかねぇ。そもそも「音楽批評」って何なんだろう、記事からはさっぱり伝わってこない。

 情緒も論理も無しの典型的な駄文。テンプレ○声○○も裸足で逃げ出すんじゃないかの低レベル。下には下があるものだ。

発送電分離先進国、英国と独国の話

 World Nuclear Newsの記事、"Energy market 'does not value low carbon'"から。

 英国は発電会社と送電会社が分離されている。記事では送電業者のNational GridのCEOの発言を紹介している。曰く、
the energy market today does not value low carbon, and it is crystal clear that very few markets place a true value on security of supply.
ざっくり訳すと、
今日のエネルギー市場は低炭素(排出)に価値を見出していない、エネルギー安全保障に価値を見出す市場も明らかにまれだ。
って感じかな。

 発送電分離して市場メカニズムに電力供給を委ねた結果、市場は地球温暖化(気候変動)対策やエネルギー安全保障に頓着しない状態にあるということだ。安い電気、でもいつ何時停電するか分からない、という状態にどんどん向かっているという認識なのだろう。欧州各国政府や国民は日本に較べれば地球温暖化に対して感受性は高いのだが、市場原理に委ねてしまうとそれでも価格第一にならざるを得ないようだ。

  「エネルギー安全保障」は国防、経済の競争力維持ともに関わる重要マターだ。

 独国は太陽光発電などの再生可能エネルギーを優遇することで電力の市場メカニズムに介入したが、大企業は安い化石燃料を用いた自家発電設備の所有に舵を切った。つまり、電力市場では地球温暖化(気候変動)対策へのインセンティブが有効に働かず、買い手市場の傾向を強めながらも電力価格が高止まる方向に進んでいるということだ。結果、企業は安い電力を求めてなおさら自家発電設備を所有することになり、こと地球温暖化ガス排出に関しては文字通り負の連鎖の様相を呈しつつある。しわ寄せは一般消費者に向かう。再生可能エネルギーの優遇措置のための税金を払いつつ、高い電力を買わざるを得ないからだ。企業も良いことばかりではなく、安さを優先すると露国からの化石燃料への依存性を高めざるを得ない。ウクライナに対する西欧諸国の対応の温度差の背景にエネルギー安全保障があることは明らかだ。

 英国がどこに向かうのかはまだはっきり見えない。日本はなおさら見えない。

2014/06/11

ウォン高進行、いかんともし難し?

 輸出好調、IMF(国際通貨基金)やEUなどから「貨幣価値が8~11%過小評価されている」といった指摘もあり、韓国ウォンの格付けもアップ、ウォン高圧力は高まるばかり。しかしながらサムスンや現代自動車の想定レートは1050ウォン/1ドルということらしいので輸出好調でも利益率は厳しい筈。

 「韓国経済崩壊」なんて望んじゃいない。が、政治、経済、金融システムなど現在の韓国は比較的シンプル、かつ規模が小さめなのでワッチしていると色々と見えてくるのも事実。割と極端な輸出依存型、外資支配型経済のモデルケースと見做せると思います。日本との通貨スワップが無くなっただけでも見通しの良さが全然違ってきてます。中国は○か×のどちらかなので、○で有る限りは外乱にはなりませんし(×になったらこれは世界的にマズい訳で…)。まぁ、韓国企業への融資額が大きい日本の某銀行(複数)が大丈夫かは不安ですが、もちろんそんな銀行に口座なんか開いたりしてません。

 不謹慎だとは思いますが、なんか目の前で大規模実験が行われている…みたいな感覚なんですよ。

 あなたがこれを読んでいる時は幾らになってるでしょう?しばらくワッチしましょう。ちなみに値が低いほどウォン高ドル安です。


Investing.comInvesting.com 日本 によって機能された外国為替チャート。

電力事業法改訂ですか。

 小売全面自由化。個人的には全く評価しない。

 私なら電力当たりの地球温暖化ガス排出量ができるだけ少ない会社を選びます。故に、現時点では太陽光発電はあり得ない。その種の情報をちゃんと出してくれないと困るんだけどほとんど出さないだろうね。中国製太陽電池とか製造時に炭酸ガス排出し過ぎ。

 安定供給義務は残すってのも虫が良すぎ。電力価格が下がる理由が無い。これまでの日本の地域分割アプローチは、欧州ではけっこう評価する向きもあるんだけどねぇ。

 価格を追求するあまり不純物の多い(概して放射性物質を多量に含む)化石燃料を使用なんてことになったら目も当てられない。ちなみに北朝鮮の石炭は良質、と言われているようですよ。

 関連エントリ。

 「発送電分離」について思うこと(その1)
 「発送電分離」について思うこと(その2)
 「発送電分離」について思うこと(その3)
 ドイツのチャレンジとウクライナ

2014/06/10

セルビア洪水復興支援募金の受付情報

 遅まきながらセルビア洪水復興支援募金に僅かばかりだけれども募金。本当にここんところの気候は全地球的におかしい。

 セルビア共和国には東日本大震災に際して厚い支援を頂いたので、端っことはいえ被災地に住む身としては無関心ではいられないのです。

米国の「失望」、キャンペーンが始まってるかも:||?

 米国のキャンペーンは怖い。先のこのエントリこのエントリで触れているように、米国の韓国離れは既定路線の様に見える。今回はウォールストリートジャーナルの記事「韓国は4年後に日本追い抜く―1人当たり所得で=ムーディーズ」だ。これは対ドルでウォン高を誘導しているようなものだ。

 問題は、というか困ったなと思うところは、この種のシグナルを韓国が正しく理解しているようには見えないことだ。

 例えば韓国独自の戦闘機開発計画「KFX」に対しては、米国は国内のシンクタンクに「韓国は独力で開発可能」との見解を出させている。普通ならば、「いや、それは…」とその時点で慌てるべきとしか思えないのだが、韓国軍はそれより後に「(ロッキード・マーティン社の)F-35Aを購入するので、KFX計画にロッキード・マーティン社の出資と技術供与を求める」なんてノンキなことを言っている。

 F-35Aの購入は随意契約、つまり値段交渉はできない契約だ。追加事項なんて普通は盛り込める余地なんてない。百歩譲ってロッキード・マーティン社がKFXに出資することがあっても、その分の額がF-35Aの購入価格に上乗せされるだけだろう。技術供与についても見通しは暗い。米国は韓国を「軍事技術情報のリーク源」と見做しているという報道は散々されている。どこかの段階で情報リークの証拠を突きつけられるようなことにでもなれば、良くて韓国への技術供与は停止、普通なら韓国に賠償が求められるだろう。

 2011年には、F-15K戦闘爆撃機が搭載する赤外線捜査追跡システム「タイガーアイ」を韓国が米国に無断で分解、リバースエンジニアリングした疑惑が持ち上がった。調査結果は韓国はシロとの結論だったが、製造中止を理由に部品価格が既に6倍まで高騰していると聞く。「タイガーアイ」採用国が韓国だけであるため足元を見られている可能性も否定できないが、実は制裁措置だという意地悪な見立てを否定する材料もない。つまり、調査結果自体が韓国に対する米国のシグナルである可能性もあるということだ。

 朝鮮半島における戦時作戦統制権の米軍から韓国軍への委譲時期も結局のところ変わらないようだ。戦時作戦統制権の委譲時期は既に延長されたものだが、韓国からの再延長の要請は米国に黙殺されたと見える。戦時作戦統制権の委譲時期については、今後の日朝間の動きも影響因子となり得る。本件に対する韓国の日本への反応は、少なくとも報道に見る内容については、やはり的外れな感じが否めない。視野が狭く、戦略眼が欠けるのは確かだろう。

 "You were warned.(警告済み)"、 米国は本当に怖いよ。韓国は変だよ。

追記:

 予算不足じゃしようがありませんな。中央日報の記事から
米上院軍事委員会は2日、予算不足を理由に大邱(テグ)にあるキャンプウォーカーの軍人住宅建設事業に配分された5780万ドル(約590億ウォン)の予算執行を保留した。軍事委は韓米防衛費分担特別協定を利用したり、竜山基地移転計画を見直すことを求めた。
あ~、議会がついに言っちゃった。 つまり、そういうことですね?

2014/06/08

ハングル文字って確かにそうだねぇ

 韓国語はまったく知らないのだが(ちょっと嘘、他人を罵倒する時の表現は知っている。言われたことがあるからね)、ハングル文字は全ての音を発音できないにしても読むことはできる。これは何の自慢にもならなくて、ひらがなで言うところの五十音表に当たるものを単に覚えているだけだ。覚える、という観点からはハングル文字は実に機能的だ。地名や人名といった固有名詞はすぐに判別できるようになる。

 が、ウェブ上でのとある指摘 にちょっと目からウロコ、頭で分かっていても実感がなかったというのがポイントだ。

 具体的には、ハングル文字と言うのは単なる表音文字で、かつ音と文字は一対一の対応しかないから、同音異義語の区別は文脈に頼らざるを得ない。これは書き文字としては機能不足の感が否めない。

つまり、
グタイテキ ニワ ハングル モジ トイウノワ タンナル ヒョウオンモジ デ、 カツ オン ト モジ ワ イッタイイチ ノ タイオウ シカ ナイ カラ、 ハングル モジ ノ ブンショウ デワ ドウオン イギゴ ノ クベツ ワ ブンミャク ニ タヨラザル ヲ エナイ。 コレハ カキモジ ト シテワ キノウ フソク ノ カン ガ イナメ ナイ。
という感じで、更に書きなぐると、
グタイテキニワハングルモジトイウノワタンナルヒョウオンモジデ、カツオントモジワイッタイイチノタイオウシカナイカラ、ハングルモジノブンショウデワドウオンイギゴノクベツワブンミャクニタヨラザルヲエナイ。コレハカキモジトシテワキノ ウフソクノカンガイナメナイ。
となってもはや読む気も失せる。更に畳みかければ
gu ta -i te ki ni wa ha -n gu ru mo ji to -i -u no wa....
といった表現が実際により近いだろう。これを読むのは半端無くツラい。

 考案者が福沢諭吉であるかどうかの真偽は置くとしても、戦前、戦後期に使われていた「漢字ハングル混じり文」表記の機能性の高さ、合理性は否定しようがない。が、漢字はもはや韓国では使われなくなってしまっている。これを一種の退化と見做す人が居ることは十分に頷ける。

 古代エジプトのヒエログリフ(聖文字)、古代マヤ文字も基本的に「母音+子音」の組み合わせで一文字を構成しており、構造はハングル文字と実質的に同じだ。

 ヒエログリフにはカルトゥーシュと呼ばれる「丸囲み」表記方があり、主にファラオの名前などに使われる。またカルトゥーシュと組み合わせた場合、ヒエログリフは「表意文字的に使われる場合もある」らしい。古代マヤ文字では、少なくとも碑文での使用においては、何をどこにどういう順番で書くかという「構造」がある。加えて古代マヤ文字で顕著なのだが、同音に対して複数の「母音を表す文字」と「子音を表す文字」がある。

 同一の音に対して複数の文字がある理由についてはまだ定説はないようだが、碑文の文字として「見栄え」を優先できるように選択肢を増やした可能性が高いとされている。が、上記に示した様なハングル文字の現状を思うと、同音異義語の区別にも使われたのではないかとも思わずにいられない。もしそのような機能が付与されていたとすれば、古代マヤ文字はハングル文字よりも書き文字としての機能は高いといって良い。例えば「ジャガー」由来と「石」由来の同音の部分文字に、漢字で言うところのケモノ偏とイシ偏のように「表意文字」的機能を持たせることだって可能だ。まぁ、それは無さそうではあるんだけど。

 英語にだって同音異義語はあるが、大抵は綴りが違う。品詞が異なる場合もある。北京語では漢字で同音異義語は厳密に区別され、話し言葉には声調まである。

 日本語の話し言葉は同音異義語の区別機能は北京語に劣るが、イントネーションの地域差をきっちりおさえておけば実用上の問題は少ない。書き文字に至っては、漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベット、漢数字、アラビア数字が混交して当たり前だ。しかも、ひらがなであっても音は必ずしもひとつじゃない。「は」と「わ」もそうだし、歴史を紐解けば「てふてふ」は「ちょうちょ(う)」と読むのがかつては普通だった。 「けふ」とか「ひらつか らいてふ」とかもそうだよね。

 文字は言語を、言語は文化を反映している筈だ。故にそれまで使っていた文字を捨て去ることは、関連する文化的側面を失うことになりかねない。話し言葉においては「異音の同音化」(「を」と「お」、「ゑ」と「え」とか)は話し言葉の発展上は避けられないようだけど、それは区別する必要性が低いことを理由とする合理化であって文字を捨てる事とはレベルが全く違う。

 文字とは関係ないけど、日本語にも複数形や過去完了形が欲しいと心から思うんだよなぁ…。

2014/06/07

ぷうぺらさんの三段空母は…

 ワンフェスやらガレキとかの世界にはとんと疎いのですが、「ラブタコス」の名でワンフェスに参加されている「ぷうぺら」さんの次作が宇宙戦艦ヤマトの「三段空母」、しかも題して「ガミラス三段空母1945」ですと!

 製作過程をウェブで公開されているので、ここのところワクワクしながらページ更新を待つ日々が続いています。

 メールの相手をして頂いた事があるだけで直接の面識はないのですが、ぷうぺらさんは私にとっては「遥か先を行く松本(零士)造形への挑戦者」とでも呼びたい存在。おそらく松本零士氏のペンの入り抜き(ペンタッチ)にまで思いを馳せながら松本造形の立体化に挑んでいる、と勝手に想像している次第。

 で、「ガミラス三段空母1945」ですが…あぁ、やはりやってくれましたか、そうでなくっちゃね、と私的には納得の展開、全力での支持を表明します。何がって、「丸いおしり」ですよ。あそこはああいうヴォリューム感でああいう丸さであるべきです。もちろん、その「おしり」が成立するためにはそれ以外の部分も重要、そういう辺りの塊感、ヴォリューム感のバランス感覚には何時もながら唸らされます。そういうセンスが私には無いのが実に遺憾、ジャガイモに名刺を3枚突き刺しただけでは普通は三段空母にはならんのですよ。だけどジャガイモの形の目利きにはそれができるかも。

 例えが分かりにくくて申し訳ないですが、要は三段空母の見た目全体像をどう料理するかのポイントのひとつは、丸さを湛えたヴォリュームと直線的な甲板とのバランスと境界の処理じゃないかということです。境界をくっきりさせるか、それとも馴染ませるか。松本氏のペンタッチからはおそらく馴染ませるのが正解という気もするけれど、あくまでそれは二次元でかつ輪郭線でのお話。既に不用意に「名刺を突き刺す」なんて書いてしまいましたが、「ジャガイモの一部を削って名刺をそおっと乗せる」という解だってあるわけです。やっぱりこういう感覚を正確に表現する言葉ってのは無いですね。ぷうぺらさんの解はまた違ったもの、甲板の側部に曲線要素を導入しているので「名刺」の例えはもはや使えません。

 実は三段空母、2199版がやっつけぽくて余りに面白味に欠けたのでオレ版CGモデルネタとしてリストアップはしてあるのですが、あの「おしり」見ちゃうとなぁ…やりにくいよなぁ…止めるつもりも無いですけど、方向性は少し変えないと面白くないですね。もちろんアングルドデッキは恥しいからやんないですよ、あの醸し出される「考えてない感」は半端じゃないですからね。

 興味を持った方は、ぷうぺらさんのページ「sumika on the web」 の上部のリンク「ラブタコス」からどうぞ。

追記:2014/06/07
 版権不許諾通知届いて製作ストップ
が~ん!!

2014/06/04

つ iTunes11.2.2.3

 所謂「右端が変」問題はとっとと解決されると思っていたのだが、未だこの有様。「再生履歴に一番最後に再生した楽曲は表示されないが、とにかくリストの一番上の楽曲をクリックすると『一番最後に再生した楽曲』が再生される」とか、iOS7で発生している問題も引き継がれている模様。ライブラリも直ぐ変になるしね。

2014/06/03

これは盲点!人口ピラミッドから見る韓国主張の妥当性

 有無はさておいても、確かに数字を盛り過ぎるとそこは矛盾するよなぁ。

 一種の仮説検定みたいなもので、人口ピラミッド分布からは少なくとも「盛った数字の信憑性は棄却されちゃう」って言って良いような。20万人は0.2Millionsなので、特定の年齢層でそれだけの女性の命が奪われたとなると人口ピラミッド分布に影響が見えて当然のレベル。

 なお2013年時点の人口ピラミッドで凹みが見られる筈の年齢層は、戦時に兵士として亡くなった人の年齢層ではなく、亡くなった人が生きていたとすれば生まれていた筈の子供の年齢層。時代的に夫婦当たりの子供の数が2人未満というのも考えにくいので、元の数字である20万人よりも人口ピラミッド分布へのインパクトが大きくてもおかしくないのです。

 フランスの方のブログでの分析を動画化したとのことです。詳しくは動画Up主の説明欄を参照してくださいね。
 で、韓国の人口ピラミッド分布を見て思ったのが、朝鮮戦争の影響はどうかと言うこと…5~10年程若い世代に凹みが有る様な無い様な。これが15万人とも言われる韓国軍兵士の死傷者数(死者数じゃありません)の影響レベル(世代別、性別のの民間人被害に分布が無い、或いは無視できるとした場合)ということになります。

 特定の世代、しかも女性だけ20万人はやっぱり盛り過ぎでしょう。そこまでは言えると私も思います。もうちょっと突っ込んで分析しても良いのでしょうが、如何せん北朝鮮分も見ないと十分とは言えないのがネック。特に「南男北女(美人なら北)」って言葉もあるらしいので。

2014/06/02

ネオ東京ではないですが…映画「アキラ」トレーラー

 唐突だけど、ひょうな事から映画「アキラ」(1988)のトレーラーを目にする。

 冒頭、「2019年 オリンピックを翌年に控えたネオ東京」とのテロップにちょっとびっくり。そうか、「ネオ」は付いてないけれど、「アキラ」の世界観でも2020年は東京オリンピックだったんだな…とちょっと遠い目。

 「アキラ」は劇場でリアルタイムに観ましたが、個人的には「風の谷のナウシカ」と同様、「これは本当の終り方じゃないな」という印象でやや不完全燃焼感がありました。単に、2時間向きの題材じゃなかったんじゃないかしらん、ということなんでしょうけど。

椎名林檎さん版「カプチーノ」

 椎名林檎さんのニューアルバム「逆輸入 ~港湾局~」に収録された楽曲「カプチーノ」に絶句。アレンジかミックスのどっちかが絶対間違ってる。「どうやったらこんなことができる?」と思わず叫んでしまうレベルじゃねえですかい、旦那?

 もちろん、これは購入者だから言えること。

 なんと言うかセオリーからの外し具合がネジくれ過ぎていて理解しにくいって言うか。少なくとも新しくはないし、むしろ1980年代の貧乏アマチュアのテイストに思いっきり近い気がする、特にギターの使い方とか音そのものとか。

 このミックス(音場作り)でのシンセブラスっぽい音とギター音の組み合わせには、「『スターウォーズ』を観ようと映画館に入ったのに、上映されたのが西ドイツ製の80年代のブルーフィルムだった」ぐらいの凄い断絶感がある。ハマりどころが全く見えなくてこれではイロモノ、実に勿体ない。フツー過ぎる素材群をフツーじゃない組み合わせ方で組んでも面白くはならない。ナンバタタンの「恋は倍速」とかと続けて聞くと、ヘンさ加減はいや増すばかり。

 ドラムも含めて1980年代のヨーロッパっぽいミックス(音場作り)をすればそれはそれで「モドキ」としては有効に機能したとは思うんだけど、おそらく狙いはそんなところには無いんだろうし。まぁ、最近は自分が扱っている楽曲の特性を理解しようとせずに機械的にマスタリング処理してるんじゃないかと思わされる音源も増えてきてるからなぁ…エンジニアもチェックしとかないと。

 ともさかりえさんのアルバム「むらさき」(名盤!)に提供された大好きな楽曲なのだが。

 これは巷で言われる「デモテープ」版なのかな?ライブっぽいけどね。

2014/06/01

スホーイSu-27ドキュメンタリー

 自衛隊機に接近した中国人民解放軍機はSu-27系、これはその開発に関するドキュメンタリーです。英語版というだけでもマシ、元はロシア語。

 Su-27(キリル文字ではCy-27)の試作初号機がオージー翼(前縁がカーブを描く。コンコルドの翼が代表的)に近い翼を持っていたこととか2枚の垂直尾翼がエンジンの直上に取りつけられていたとか、当時の映像も交えてきっちり紹介されています。何れにしても名機なのは間違いなく、それまでの「垢抜けないスホーイ設計局戦闘機」のイメージを完全に払拭した機体でしょう。ステルス機PAK-FAのスタイリングは間違いなくSu-27の延長線上にあります。

 ただし、同時期に開発されたミグMig-29は初期設計段階から最終的なSu-27に近い翼形状、垂直尾翼位置を備えていたのも事実。米軍機の影響もあったとは思いますが、この辺りはさすがに当時のミコヤン・グレビッチ設計局のそつの無さが見てとれます。

「東風」Megpoidカバー、リビジョン1

 リビジョンアップ、基本的にこれでフィックスです。エレクトリックタム音の追加、音量バランス再調整、日本語歌詞の発声タイミング再調整など。