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2014/05/10

フィアット「ツインエアエンジン」インプレッション- 春の燃費はどうですか

 うちのFIAT 500だが、気温の上昇とともに燃費向上が著しい。良いんじゃない?

 冬場は15.7km/?だったが、気温が10℃を越え始めた辺りから燃料メータの下がり具合が目に見えて減少、走行距離と給油量から求めた直近320kmの平均燃費は18.0km/?と、以前に乗っていたNuova Panda FIRE1.2のレベルにかなり肉薄してきた。通勤用途で街中しか走っておらず、かつ軽い渋滞にも巻き込まれている状況下では悪い数字じゃないだろう。

 燃費向上にはスタート&ストップ機能の寄与が大きそうだ。冬場は「なぜここで止める?」「なぜここで止めない?」とちぐはぐ感がかなりあったが、気温が10℃を越える辺りから納得できる動作となった。ジャム(スタートしない)発生はまだちょっと怖いけどね。

 運転条件は以下の通り。
  • 停止を前提とした減速時以外はDualogicは完全にマニュアルモード
  • エアコン未使用
  • エコモード未使用
  • 通勤距離は方道約8km、往路のみ軽い渋滞(平均時速約17km/h)あり
  • 10%程度の上り下り多数あり

2014/03/23

FIAT 500 Twinairのこの冬の燃費は…

 本ブログのアクセス解析の「検索キーワード」にも頻出するTwinairエンジンの燃費について、ざっくり冬場の4ヶ月間でどうだったかの簡単なまとめです。
  • 乗り出しから走行距離約1,500kmまでの平均燃費は15.7km/?。
  • 用途は主に通勤(方道8km)で、朝は若干の渋滞あり、帰りは割と道が空いた状態。緩く長い坂道多し。
  • FIAT PANDA 1.2FIREの燃費が冬場は16.2km/?程度だったこ事を思うと、必ずしも良い数字ではない。
  • 他の条件として、スタート&ストップはオン、エコモードは基本的にオフ。
  • Dualogicは渋滞時以外はマニュアルモードのまま。
  • エアコンは使わない。風好きなので、真冬でも窓全開ということもある。
エコモードの有難みはあまり感じない。ただし、これは好みの運転方法にも依存しているだろう。私は発進してからどんどこシフトアップして、できるだけ早く周囲の車の速度に合わせ、後はアクセルだけで微調整、上り坂だろうが下り坂だろうが同じ速度で走るのが好きだ。上り坂の入口前などではトルクが必要ならマニュアルでシフトダウンするし、下り坂などでエンブレを使うのも大好きだ。前方車間は取る方なので、普通に車が流れている状態ではブレーキは後方車両への注意喚起(カーブを抜けた後の信号が赤に変わるから止まるよ、とか)以外の目的では不要だ。実際のところ、PANDA 1.2FIREではこのような運転法が最も燃費が良いというオマケが付いた。

 エコモードではTwinairエンジンとてトルクが細いので、加速時には踏み込まざるを得ない。結果、瞬時燃費を見る限り、発進から定速に持っていくまでの燃費はエコモードの方が明らかに悪い。また、坂が多いのもトルクの細いエコモードと私の好きな運転方法との組み合わせには酷だ。

 PANDA 1.2FIREの夏場の燃費は冬場+1.5km/?だった。Twinairはどうなんだろうねぇ。

2014/03/18

フィアット「ツインエアエンジン」インプレッション- スタート&ストップのジャム

 FIAT500 Twinairには、エンジンのオートストップ&スタート機能がある。信号で停止などすると、自動的にエンジンが停止、ブレーキから足を離したりDualogic操作でエンジンが再スタートするという、最近の車では当たり前のように付いているアレだ。

 今日、初めてスタート&ストップ機能がジャムった。ブレーキを外してもシフトレバーを動かしてもエンジンが再始動しなかったのだ。結局キー操作でエンジンをかけ直すことになった。まぁ、想定外だったのでエンジンかけ直しまでに少し時間がかかったのだが、そういう状態で後ろからクラクション鳴らし続けられても逆効果だよね。気持ちはと~っても良く分かるけれども。

 FIAT Panda(2004)にはスタート&ストップ機能は付いていなかったが、何かのはずみでエンジンがかけられなくなることがあった。そんな時は慌てず騒がず、颯爽と車外に出て、車を前にちょっと押そう。或いはサイドブレーキがかかった状態で、前後に揺すってやろう。イメージとしてはちょっとタイヤを転がしてやればいいということだ。嘘のようにエンジンがかかるようになる。

 実は昔から私は「バグ引き」体質だ。プログラムのバグが悪さをするような入力データを高確率で作っちゃうのだ。間違った入力データを作っちゃう、という意味ではない。ピンポイントでバグが顕在化するマズい数字を入力してしまい、他の人がそのプログラムで経験したことがない無限ループ状態を引き起こしたりするという意味だ。そのような経験が多いせいで「バグの原因となり易いマズいソースコードの書き方」のサンプルが頭に詰まっているし、そういう辺りは勘が効くようになった。おかげでプログラムのデバッグの早さには定評がある。

 上述のPandaでのトラブル対策も実は直観によるもので、いきなり車をゆっさゆっさとしてみたことで解決した。この種のトラブルは大抵の場合「何かがピンポイントでマズい」。だから、ちょっとでも状態を変えてやればいい、という訳だ。

 まだApple Macintoshが本体+ディスプレイで100万円ぐらいしていたころ、友人が卒論作成に使っていた研究室のMacのHDが起動しなくなったそうだ。呼ばれたCanon販売(当時はCanonがMacを販売していた)の営業マンは事もあろうにいきなり本体を殴りつけ、それを見ていた友人は「もう卒論は間に合わない…」と観念したという。ところが、その直後にHDが起動して、なんとか難を逃れたそうだ。件の営業マンによると「45度上方からチョップを入れるのがコツ、グーは駄目」なのだそうで、友人は卒業までに2回ほどそれを自分でやったとかやらなかったとか。似たような経験は自分にもある。

 まぁ、500にしてもPandaにしてもMacにしても、たま~にジャムる分には可愛い。たま~に、で宜しくお願いしゃス。

2013/12/30

アクセス解析:検索ワードラウンドアップ:その5

 本年最後のエントリとなります。皆さま良いお年を。

 さて、
  • 高出力電磁で嫌がせした人
    完全に意味不明…

  • フィアット500 ツインエア ツインエアエンジン etc.
    ツインエアはかなり癖があります。FIREエンジンとは別物です。
    単純に燃費やら動力特性やらでバランスが良いエンジンと言うならば、文句なくFIREエンジンに軍配が上がります。ツインエアエンジン車に乗っている身でナンですが、ツインエアエンジンはあまり好きではありません、でも楽しい、燃費もそこそこ。
    おそらく、ドライバーとしては楽しくて、エンジニアとしては癖の強さに疑問を持ってるんだと思います。マニュアル車やDualogic車でも積極的にシフトチェンジする人にはFIREエンジンはつまらない。アクセルとブレーキしか使う気のない人はFIREエンジンを選ぶべきでしょう。排気管以外は見た目変わりませんしね。

  • SynthMaster
    音作りをし、かつCPU負荷も気にする人には絶対お勧め、プリセットだけ使うという人には面白みに乏しいかも知れません。
    直ぐに音が出てしまうのも良し悪しですが、実は音作りの最初の敷居は高いかも知れないと最近思うようになりました。私はオシレータ部以外はほぼ同様のインターフェース構造を持つZ3TA+で散々苦労したので一目で何処を如何すればどうなるかが分かったのですが、これはピンポイントな幸運以外の何物でも無さそうです。だって、他のソフトシンセ操作には、Z3TA+の苦労なんてほとんど役に立ちませんから…フィルタ特性が全く違うが故にZ3TA+2ですら役に立ちませんでしたからね。

  • 3ds エラーコード 002-4
    気持ちは良く分かりますが、3dsと
    Lightwave3Dの相性は最悪です。っつーか3dsの規格自体が酷いものです。高価なファイルコンバータが売れたのもむべなるかな、と言ったところでしょう。
    Lightwaver(死語)には、3dsで作られた既存のモデルに頼らない覚悟が求められました。つまり、かつてのLightwave3Dユーザは「自分に必要なモデルは全て自分で作っていた」のです。

  • itunes11.1.3  同期 できない
    自分には無関係、かと思っていましたが、iPod touchの容量不足から「チェックした曲だけ同期する」オプションを使い始めた途端、転送エラーが頻発するようになりました。たいがいは3回目で同期に成功します…十分に不良アプリ?

  • piapro studio vocaloid editor 使いやすい
    Piapro StudioはVer.1.2からクリプトン社以外のボーカロイド製品も使えるようになり、個人的にはやっと用途が出てきました。ソフトとしての出来はVocaloid Editor 3を遥かに凌ぐもので、操作感は良い意味で別物です(あくまでCubase7上での話、他のDAWは分かりません)。ただし、以下の点は注意が必要です。
    まず、Windowsユーザの観点からは操作がやや煩雑です。これはコンテクストメニュー(マウスの右ボタンクリック)を積極的に使うユーザインターフェースとはなっていないことによるところが大きいです。その代わり、操作感はMac版と共通かもしれません。かといってコンテクストメニューが完全に使われていない訳では無いため、ユーザインターフェース設計にロジックなり思想なりを感じることはできません。そういう意味では、酷い部類のユーザインターフェースではないかと。あと、日本語、英語ボーカロイドでの歌詞入力には問題ありませんが、少なくともスペイン語歌詞の入力はボーカロイドがスペイン語版でも音素記号に変換されません。結局、スペイン語などの場合はVocalod Editorを使わなくてはいけないようです(現状は)。
で、お約束です。
  • ヤマト 出淵 頭悪い、宇宙戦艦ヤマト2199 酷い、宇宙戦艦ヤマト2199 つまらない!!、ヤマト 2199 駄作
    まぁ、普通の検索エンジンならここへのリンクを表示しますわな。
    ただし、個人名を挙げて「頭悪い」とは書いたことはない筈。頭の良し悪しは社会に出れば直ぐに周囲には分かるもので、どの種の頭の良さが求められるかは分野によって違います。
    本ブログでは「プロとしての自覚の有無」、「論理性の有無」、「オリジナリティの有無への姿勢」の3点には突出してカラいのですが、頭の良し悪しは問いません。そもそも面識の無い人のことは分かりませんしね。でも、お金を払って入手した作品に対しては言いたいこと言っても罰は当たらない筈。
    アニメも作るとある監督は「絵のクオリティを下げてでも作品の納期を守る」訳ですが、これは「作品としてのクオリティ」を下げない限りにおいては正論であり有能ということになります。裏を返すと、「作品のクオリティが上がらないのに絵のクオリティを上げるために納期を守れない」のはその分野においては少なくとも有能とは言えないでしょうねぇ。

  • イデオン 絶望
    何故毎日?


 でわ、2014年までさようなら。

2013/12/28

2013年を振り返ってみる

 まだ今年も何日か残ってますが、会社も休みになりますし、もはや年末年始まったりモードです。

 会社の同僚が「正月攻勢と称して某国が某線を越えるのではないか」と心配していますが、個人的にはこの時期に動くことは賢明とは思えません。が、ちょっと某国に関する報道が以前と較べて減っているのが気になります。要は、中共と上手くいっていないのではないかという点が懸念事項ではある訳です。

 とは言え、2015年には朝鮮半島国連軍の戦時統制権が米国から韓国へ完全委譲されることは決まっており、また米国が非核化を条件に某国との不可侵条約締結も考えていることは米国自身が明言しています。事実関係として、某国、米国、中共は休戦条約を結びました(韓国は休戦していない)が、この休戦条約、今年になって某国が一方的に破棄を宣言し、米国もそれを公式に認めています。戦時統制権に韓国への委譲、休戦条約の実質的破棄という事実関係の文脈からは、「不可侵条約締結」はあながち想定されないシナリオでもない様なのです。ポイントは「半島非核化」、北から南まで全てですよ、もちろん。

 この辺りは裏取りしていくと、国内では報道されていない話がポンポン出てきて面白いです。

 で、我が国はというと、首相が靖国参拝したかと思うと仕事納めということで。まぁ国家100年の計の一部である筈だと信じてますからね。少なくとも事大主義はマジアカンでしょう、というのが今年の最大の教訓、国家も経済も仕事もね。米国の「残念」の意味ですが、TV報道での解説の説得力無さったらありません。米国はロジカルに怖いですからね、キャンペーン(大抵は褒め殺し)が始まったらもう手遅れですよ、おそらくここまでは想定通りの展開と思われますが。

 良くも悪くも来年は今年以上に国際情勢、世界経済に色々動きがありそう、との認識は同僚とも共有してますが、内容については云わぬが華ということで。IMF(国際通貨基金)とかEU(欧州連合)の公開資料とかに目を通しているとちょっとドキドキしますよ。アジアの事は、アジアだけ見てては理解できません。

 後は気のまま。
  • 9月以降は出社拒否も起こさず、時折PCを前に寝オチする始末。
     そもそも職場で倒れた原因が不眠症で、睡眠導入剤も飲まずに「寝オチ」なんてのはここ3年ほど無かったこと。きっと体調良くなっているって思いたいのが人情ではありますが。ただ仕事以外への粘りと言うかやる気は明らかに減退、まぁ歳のせいでしょうけどね。

  • 車の乗り換え。
     気が付けば9年乗ってたのねFIAT Nuova Panda(2004年型)、良い車でした。2004年型は色々と原価低減策をする前の型式なので、実は外見が一緒でも後の年代の同型車よりもインテリアはしっかりしていたのです。
     一応プレミアムコンパクトとの位置付けのFIAT 500シリーズですが、「インテリアにおける原価低減策」はしっかり継承されているのはちょっと残念。TwinAirエンジンはちょっと回し気味でナンボって感じですねぇ。

  • 「宇宙戦艦ヤマト2199」良いところ無く完全撃沈、覚悟の心中。
     酷い出来でしたけれども最期まで付き合いました、Blu-rayプレーヤーもわざわざ買ったのにねぇ。あの素材で事前の予想を大幅に凌ぐ物語の薄っぺらさ、いつもの事とは言えあの素材でアレが平気でできるって辺りが「性根がプロじゃない」って証拠かと。金出す人も相手は選ばないとさ。
     一部報道では「市場規模なんとか億年!」なんて報道もありましたが、ゆるキャラ「くまモン」の経済波及効果(推定、活動開始からの積算)の1/10以下ですからねぇ…「くまモン」にしても「ふなっしー」にしても、中の人の「ゆるキャラとしてのプロ魂」みたいなものを感じますよ、マジで。

  • 「パシフィック・リム」に救われる。
     ツッコミ所満載という点は認めるけど、理詰めの構成力は凄い。労作にして傑作、シナリオが酷いという人は映画の読み方を知らないと思うべき、カットの一つ一つまでがなんと饒舌なことか!VFXとライブアクションを同じ人間がデシジョンすることで、何故作ったか、どんな作品を作りたいかから始まって実際の作品までが理詰めの一品。
     あこがれや思い入れを理に落とし込めた時点で、某2199とは別次元になったと言えよう。米国では不評とのことだが、それはかなり映画リテラシーのレベルの問題じゃないのか。「スターウォーズ」の興行的成功による「映画における新たなるイマジネーションの不在」をウン十年ぶりに打破した作品であり、その意味では「2001年の宇宙の旅」の直系かと思う。イマジネーションだけならば「インデペンデンス・デイ」っつーミッシングリンクがあるにはあるのだが、あれはシナリオが良い意味で馬鹿過ぎるもんなぁ。
     あと「マーズ・アタック」は「どこかで見たことがあるような感じのちょっと曖昧だけどそれっぽい一連のイメージ」を具体化したという点で、「スターウォーズ」の流儀を尖鋭化したと言って良いのではないかと思う。問題は、そこを尖鋭化しただけでは面白くなる理由がないことで、その辺りが確信犯的に作られている点を面白がれるかどうかという意味で、やはり観客を選ぶ映画ではないかと思う。

  • キャプテン・ハーロック…ん?
     気になって調べてみたら国内興行収入5億円程度とか、やっぱり大赤字。「くまモン」との比較は…ケタが違うね。某2199と同じで、金出す人間は相手を選ばなきゃだめっつーか、どうしてこんな企画に大金が投じられたのか?存在自体がファンタジーな感じ。
     今時モーションキャプチャーとか「作り手にイマジネーションありません」と言ってるも同然で、面白い物が出来るはずもない。「ロボットもカイジューも動きは全て手付けです、それがこの作品にとって必須なのです」と監督が言いきってしまう「パシフィック・リム」とは雲泥の差。作品の有様やら金の使い方やら色々間違ってる点では「デビルマン」の再来かもよ東映さん。
     世間のレビューを見るに、映画リテラシー的な観点からは評価が二分、シナリオ、或いは物語展開をきっちり追えている人とそうでない人との意識差が歴然。フランスではシナリオは受けるかもしれんが、小説同様マンガっぽさは余計かと思います。

  • 3Dモデリング封印、海外ネットコミュニティとの断絶。
     体調優先のため、一応「病気にて休みます」と仁義は切っておいて3Dモデリング関係のコミュニティからいったん断絶。まぁ、英語でやり取りすることが多少負担になっていたし、自分の3Dデータの商用利用差し止めとかでてんやわんやした経験も大きい。
     参加していたコミュニティはポライトであることを基本としつつも押しつけがましくないフランクな側面をも持ちバランスの良いところなのだが、時折その辺りの空気を読まないニューカマーが現れて「浮きまく」っていたりするのは(日本人っぽかったりして)ご愛嬌。ちなみに私は一部の人間に米国人だと思われていた模様、やはりカナダ人や英国人とは物言いが違うようです。

  • PC更新せず、3Dモデリングから音楽寄りにシフト。
     もうメモリも売ってないようなロートルPCなのだが、取り敢えず困らないのでそのまま。かつては毎年のように更新していたのが嘘のよう。PCアップデートに使っていたお金は音楽関係のソフト購入費にシフトした感じ。
今日のところはこんな感じかな。

2013/11/30

フィアット「ツインエアエンジン」インプレッション:+デュアロジック編

 さて、現在の愛車はFIAT 500 Twinair、グレードについてはどうせエンジン、トランスミッションには関係ないから触れなくて構わないだろう。あと、カタカナ変換が面倒臭いので、以下はFIAT、Twinair、Dualogicなど英語表記のままとさせて頂く。「デュ」とかは入力からして面倒くさいのさ。

 1週間、主に通勤で使った印象は、「実に楽しい」。

 旧愛車のPandaも乗ってて楽しい車だったのだが、チョイと質が違う。Pandaは「走る、曲がる、止まる」がほぼ均等に楽しかったのだが、500 Twinairでは「走る」が突出して楽しい。これは重量+5%に対して馬力+40%というのがまず効いているのだろう。車重をあまり感じさせず、運転操作に対するレスポンスのダイレクト感がPandaより強いせいかと思う。「スピードが出せる」ことではなくて、「加減速がより思いのままになった」ことを楽しいと感じていると理解頂きたい。例えば、Pandaでもエンジンブレーキは多用していたのだが、3速⇒2速とシフトダウンする場合のみエンジンブレーキが効きだすまでラグが大きかった。500 Twinair+Dualogicではその種のラグはない。ただし、TwinairエンジンはPandaのFIREエンジンに比べれば高回転寄りのエンジンだから、エンジンブレーキの効きはPandaの方が大きい。

 Twinairエンジンは、低回転、特に1500回転以下では、腹に響くような「ドドド…」という低周波音を発することがある。これは正しいのだが、単に回ってる分には基本的に出ず、アクセルをある程度踏み込んでいて、かつその時にトルク不足となると出る。だから、その音が出そうだなと思えば実はシフトダウンすれば良い。そのような条件下では、Automaticモードではアクセルを踏み込むとサクッとシフトダウンしてくれる。アクセルをぐっと踏み込みんでシフトダウンよりちょっと早いタイミングでアクセルを緩めると、「ドドド…」の頭の「ドッ」が出るか出ないかぐらいでほとんどショックも無くシフトダウンする(アクセルを踏み込んだままだとシフトショックが出る)。Manualモードならばアクセルを踏込んだ状態でAutomaticモードに入れてシフトダウンのタイミングに合わせてアクセルを緩める、あるいは手動でシフトダウンすれば良い。Manualモード主体で1週間も乗れば、「ドドド…」を出すか出さないかはかなり意図的に使い分けられるようになると思う。

 今日気付いたのだが、FIAT 500のDualogicでは停止状態で2速に入れられる。まだ1回しか試していないが、発進時の「ドドド…」発生防止に2速発進は有効かもしれない。このあたりについては色々試してみてからあらためて書くつもりだ、

 Dualogic自体はさすがに旧愛車のPandaより格段に良くなっている。シフト操作と実際のシフトとのラグはあるものの、シフトショックは大幅に低減されている。また、Pandaでは鬼門だった(回避するための操作方法がついに見つけられなった)半クラッチ状態からクラッチオフ状態への切り替え時のショックは全く感じない。500Twinairではシフトのラグが走行状態やアクセル操作によって若干変わるが、これはシフトショックを低減するため制御によるものではないかと思う。

 不満点もひとつ挙げておく。500 TwinairではECOモードとCITYモードを独立してON/OFFできない。ECOモードをONにすると、CITYモードもONになるのだ。

 ECOモードというのは、エンジン及びシフト制御を低燃費、低排ガス放出量寄りに変更するモードである、最大トルク、馬力ともに抑制されるが、軽くラッシュに巻き込まれる通勤用途ではむしろ有難いモードだ。一方、CITYモードというのは市街地運転用に電動パワーステアリングのアシスト量を増やすモードだ。従って、CITYモードではステアリンがものすごく軽くなり、舵角感もけっこう変わる。旧愛車のPandaや500 1.2などはECOモードとCITYモードは独立してON/OFFでき、Panda時代はほぼECOモードON、CITYモードは購入直後に1回ONにしたことがあるだけで常にOFFだった。

 CITYモード時の舵角感の違いにはまだ慣れられず、走行中はECOモードはONだが、駐車時や発進時にはCITYモードをOFFにするためにECOモード自体を一時的にOFFにしている。

追記(2013/12/1):

 2速発進が可能であることに気付いたことをディーラーに話したところ、「Pandaではできませんでしたか?」。できた記憶はないのだが、いずれにしてもPandaじゃトルク不足で無理だったんじゃないかと思う。実際のところどうだったんだろう。

2013/11/23

フィアット「ツインエアエンジン」ファーストインプレッション

 ついに愛車乗り換え、本日午前中にディーラーで車を受け取った。新しい愛車のエンジンは通称「ツインエア」、ターボ付空冷2気筒エンジンである。排気量は900cc以下で、自動車の排気量に対して税率が決まる国では魅力的な選択肢かと思う。

 「ツインエア」エンジンについては否定的な評価も国内には多い、曰く「低エンジン回転時の音や振動が不快、車酔いする」といったものだ。

 主観だが、この意見は100%正しい。

 エンジン回転数が1500回転以下で発生する低周波音は、長時間さらされると体調を崩す人がいても驚かない。10Hz以下の音を人間は聴覚的には認識できないが、音自体はストレス要因となるという。個人的に発電用風車の近くには住みたくないと思っているのには、そんなところに原因がある。

 ただ、エンジン回転数を常に1500回転より高めとしておけば、基本的に低周波音とは無縁だ。停車時はアイドリングストップ機能によってエンジンは回らない。トルクバンド下限は1300回転ぐらいにあるから燃費向上の観点からはこの辺りの回転数を使いたいのが人情だが、やはり1500回転以下は使わないのが吉かと思う。

 その辺はフィアット社も分かっているようで、デュアロジック(クラッチペダルレス・マニュアル・トランスミッションとか2ペダル・マニュアル・トランスミッションとか呼ばれる)をオートマチックモードにしておくと1500回転より下はほぼ使わない。そのせいなのか、回転数を高めに維持しようとしているのだろうか、3速になかなか上がらず2速での加速力が突出して大きい味付けになっている。ちなみにニュー・パンダでは3速が使用回転数域が広くて重宝した。

 旧愛車ニュー・パンダのエンジンであるFIREは、設計も十分にこなれた優等生エンジンだった。幸か不幸か非力(イタリアではエンジン出力によって税率が決まるのがひとつの要因かと思う)故に、周囲の車の流れに合わせるには必要な時にトルクが得られるように「考えた運転」が要求された。新愛車では別の「考えた運転」が要求されているのだなと思う。そこが楽しめれば、これはこれで良い買物だったと言えるようになるだろう。

 なんとも癖のある車を買ってしまったものだ。

 なお、今日は高速、基幹国道、田舎道を約100km走破したが、燃費はざっくり18km/?だった。高速では少しとばしてもみたので、今後はもうちょっと燃費が上がるんじゃないかと期待している。さて…

2013/10/12

FIAT車3台

 さて、今日は朝から隣町に出かける用事があった。隣町への車の移動にはこれまでは国道1本しか経路が無かったのだが、半年ほど前にバイパス道が開通した。今日の移動にはバイパス道を初めて使おうと思っていたのだが、左折で従来通りの国道、右折でバイパスという交差点で左折してしまった。

 理由は、自分の目の前で連続して左折した2台の車がFIAT車だったせいである。1台目が初代PANDA、2台目がおそらく初代PUNTO(いわゆる鉄仮面)、そして私の愛車が2代目PANDA(2004年型)だ。

 カーディーラーの担当者が言っていたのだが、「対向車線を走る車の中で70台に1台以上の割合で見かける車種には、『物珍しさ』を感じなくなる」のだそうだ。近年はFIAT 500がそれなりに売れているが、それより前の世代のFIAT車の国内登録台数は全車種合わせても1/70に遥かに及ばないだろう。おそらく私にとっては一生で一度の機会、「FIAT車3台が続けて走ってます」という状況作りの誘惑に勝てなかったのだ。

1台目


2台目 "Don't You Want Me Baby?"


3台目 "Don't Call Me Baby."