2014/04/18

アジアワッチ、四度。

 韓国の旅客船転覆、沈没事故は痛ましい。横転事故発生以降の展開の酷さが痛ましさをいや増す。報道を追うと、米国や日本は救助活動への協力の用意があることを韓国に伝えたが、少なくとも日本には協力を辞退してきたという。また、正式に協力要請を受けた国はまだないそうだ。

 「人命は地球より重い」なんて言わない。もちろん、とある人の言を額面通りに受け取って「人命はイルカの命よりも軽い」とも言わない。要は口先なんて当てにしてもしょうがなく、その人にとっての「命の重さ」はその人の「行動」でしか分からないということだ。

 で、某ニュース番組のキャスターが「人命優先で、色んな最新技術も投入して…」という発言をした。これは正論だが一般論過ぎて他人事感、考えていない感(つまりテンプレ感)が半端ない。「他国からの救助協力の申し出を断るなんて、あの国は本当に人命を気にかけているんでしょうかね?」とか、「あの国の事故対応は信じられません!」ぐらいのことも言えないのかと驚かされる。

 プロのキャスターならば、「〆に何を発言するかの選択」は立派な「プロとしての行動」だ。「良い意味であきらめの悪い、最後の最後まで頑張りがち」な多くの日本人の感性に照らすと、某キャスターの件の発言内容には異質な感性を感じざるを得ない。なんだかなぁ…

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