2015/10/31

車のCM、二題

 マツダCX-3のTVコマーシャルを観て、10年ほど前の海外のTVCMを思い出しましたよ。

 こちらにはオチがあります、おそらくトルコのCMかと(トルコ語と思しき"yeni"=「新しい」が出てくるので)。

2015/10/28

俺にとってMetal Gear Solid V終了のお知らせ

 昨夜、セーブデータを初期化してプログラム自体もアンインストールした。

 面白くない、とは言わない。¥2000ぐらいなら全く無問題だ。

 驚きがない、とは言わない。「カセットテープ⇒MSXの流れ」は完全に虚を突かれた。だが、「本ゲームのスネークの正体」は早い段階で読めてしまったので、ふ~んって感じだった。

 やり込み要素がない、とは言わない。ただ、スタンドアローン でしか遊ばない人間にとっては、早晩ただの拉致ゲーになってしまう。私の場合は、「空マガジンを投げる⇒敵を羽交い絞めする⇒尋問する⇒気絶させる⇒優秀な人材ならフルトン回収(つまり拉致)する」をただひたすら続けるだけになってしまった。

 分量が少ない、とは言わない。ただ、中盤までは「マップは3面ある」と思うようなペースで進んだから、2面しかないと気付いた時にはかなりがっかりした。

 これはMetal Gear Solidではない、とは言わない。むしろ、正常進化の部分も後半で一気に色々とグダグダとなる部分もダサいセリフ回しも感性優先で論理的ではない演出も実に Metal Gear Solid的だ。

 オープンワールドもの、とは言わない。オープンワールドの面白さの一つは、何かをすることで舞台側からリアクションがあることだ。例えば地雷を道に仕掛けてから別の場所に行って、暫くして戻ると地雷で破壊されたトラックが転がっている、という類のリアクションだ。Metal Gear Solid Vでは、ちょっとでも地雷から離れると明らかにトラックが通過したのに地雷はそのままだ。「見ていなければ」、それこそトラックは目的地に突如として現れたかのように処理される。これは2004年ごろのオープンワールド系ゲームの処理レベルだ。だから、「Metal Gear Solid Vはオープンワールドものとは言えない」という意見には同意する。少なくとも、「今日的なオープンワールドもの」が備えるべき機能を備えていない。 

 ま、そんなところでした。
 

NHKって本当に駄目になったんだねぇ

 先の日曜日に放映された「新・映像の世紀」は酷かった。何が酷いって「語り」に客観性が全く欠けている。戦争の現実に対して「悲惨な」などと修飾子を付けられるのは「当事者の証言」までが限界、第三者にして案内人であるべき「語り」がそれを使ってはいけない。

 機会があって最近昔の「NHK特集」を何本か観たのだが、「語り」の冷徹なまでの客観ぶりはうっかり驚いてしまうレベルだ。対して「当人の口から語られる証言」は実に生々しい。視聴者はその生々しさゆえに証言者に感情移入しがちだが、「語り」が「自らが第三者たる視聴者」に過ぎないことを思い出させる。調査報道の類は、主観と客観との間を視聴者に行き来させてナンボだと思う。そういう意味で、昔の「NHK特集」のスタイルは機能的であり、かつ作り手の知性も感じさせられる。きっと、デキる人間が制作していたのだろう。

 一方、最近の「NHKスペシャル」は本当になってない。これは、作り手側にその種の知性が無いからだろう、 「新・映像の世紀」を観てそう確信した。京都大学出身の某大学教授(10年前に退官)なら、酒も入っていないのに「ナンセンス!」を連発しかねない、酷い台本ですわ。

そう、意味が無いのですよ。

感傷的で非論理的で知性も感じられない独り言もどきを公共の電波で垂れ流す、そしてそれを恥ずかしいとも思わない感性の持ち主が作り手である・・・受信料ってなんだろうって本当に心から思うようになりましたよ。

 あと、執拗なまでの英国下げにはげんなり。事実を事実として客観的に伝える限りは「下げ」とはならないのだが、客観性を放棄した「語り」に語られてもねぇ・・・これは底の浅いプロパガンダに極めて近い肌合いのものだ。音声の無い記録映像への明らかな後付け音声にもげんなり。それは明らかな演出で、客観性の放棄ですよ。

2015/10/25

Cubase Pro 8、 Windows10対応!

と言うか、Windows10側のアップデートで互換性の問題が解決したらしい。

 本件に関するスタインバーグのリリースは10/22、直近のWindows10アップデートをチェックすると10/17に所謂「累積的な更新プログラム」がインストールされていた。

 「この1週間程は以前にも増してCubase Pro 8の調子がいいなぁ~」などと思っていたが、どうも気のせいばかりではなかった様だ。

2015/10/24

ガメラ記念映像

 ワーナーブラザースのプレスリリースによると、所謂ハリウッド版ゴジラは今後3本が予定されていて、3本目が「キングコング対ゴジラ(Kong vs Godzilla)」ということらしい。近年のゴジラの動きと関係あるのかどうかは不明だが、ガメラも新作が準備中らしい。

 平成ガメラ三部作は、傑作群とは手放しでは褒められないが、どれも劇場で拍手しそうになったのは事実だ。肝は脚本と監督の演出姿勢で、それらがばっちり決まっているところは問題無いのだが、逆に大人の事情なのかそれらを外してきたところで一気にグダってしまう。外したところ、は、まぁ日本映画全般に見られるところだ。結構苦々しく思っている監督業の方もいらっしゃるのではないかとは思う。

 え、特撮?まぁ、頑張ってたんじゃないですか?どうやって撮ったか分かりやすいし。「手法としての特撮」であることは良く理解しております

 さて、ガメラ生誕50周年記念映像とやらが公開されている。

 お、と思うところもあるのだが、結局外したところが余りにグダグダすぎるので全体が全然締まらない。誰を俳優に使おうが「目を覆わんばかりにグダグダな合成画面を作る」必要は、「映画作品」という視点からはあり得ない。他の合成カットが「今日的な意味でごく普通」にできているだけに、それら一連のカットの出来の悪さ、と言うか「志の低さ」は唾棄すべきレベルだと思う。どんな名優を使おうが、「作品の出来のためなら」サクッと処理するべきところはサクッと処理してしまえるハリウッド流は誰がなんと言おうが正しい。

 リリー・フランキー氏を使うのは良いけど、使いこなせてる監督がいったい何人いるんですか?っつー感じのレベルの低~い低~い話ですよ。あと、「シン・なんとか」ってや…

2015/10/20

WE TRUST JJ

 「JJ、俺達はあんたを信頼しているぜ」

海外のスターウォーズファンが着ていたTシャツのプリントだ。JJは「フォースの覚醒」の監督、JJ エイブラムスを指すことは言うまでもない。

 さて、予告編の第二弾が公開された。世代的に「期待するな」というのが無理な話だ。

 スターウォーズ・エピソード1~3はある意味とっても不幸、とてつもないハンデを背負っての制作だった筈だ。エピソード4~6の前日譚であるから、ヨーダなどの例外を除けば「おなじみに顔ぶれ」は出ることができない。加えて、シリーズのラストは誰もが知っていた、「ダースベーダーの誕生」だ。二分法における正邪の正、ジェダイは邪たる帝国と皇帝に敗れるのだ。このような縛りの下では、観客にカタルシスを与えることは根本的に困難と言える。残念がらエピソード1~3は最後までこの縛りを克服できなかったと思う。

 対して、これからのエピソードにはこの種の縛りはほとんど無い。 それだけでも期待してしまう。ほんの二、三カ月前までは「JJかぁ~」と斜に構えていたのだが、今は根拠も無いままワクワク感が抑えられない(とは言え、予告編は「JJ風カット、カメラワーク」がテンコ盛りで、正直間口の狭い監督だなぁとは思う)。「おなじみの顔ぶれの今」と「劇中の時間経過」がシンクロしたとき、それだけでもちょっとした魔法が生まれるかもね。

 実際、このカットにはグッとくるんだよなぁ。

2015/10/16

Synthmaster 2.7、こいつは良いぞ~

 かなり前だがKV331 AudioのVSTi、Synthmasterのバージョンが2.7になった。

 バージョンナンバー的にはマイナーアップデートなのだが、アナログ回路シミュレータ部を一から書き換えて最適化したという点は見逃せない。その効果なのか、音色によっては音はそのまま使用時のCPU負荷が驚くほど低下している。これはとっても嬉しいアップデートだ。

 Synthmasterはお気に入りのVSTiシンセだが、あまりのプリセットの出来の良さと数の多さでなかなか一からの音色作りをしようという気にならない。実際には素っ頓狂な音も出せるのだが、プリセットのパラメータをといちょい触るレベルでは破綻しない(使えない音にならない)優等生的振る舞いを見せる、この辺りを魅力と見るか、欠点と見るかでSynthmasterの評価は分かれるだろ~なぁ~。

 とは言え、Synthmaster2.7、良いぞ~。

2015/10/15

思いつくのは自由だが・・・

やるのも聞くのもバカだろう。正気か?以前から言っているように、文章構成力や論理構築力が損なわれる可能性が高いから、間違っても受験生は天声人語には触れてはいけないよ、マジで。

2015/10/13

MSX!

 MSXはかつて存在したパソコンの規格だ。

 ゲーム"Metal Gear Solid V The Phantom Pain"のエンディングのラスト近く、それは登場する。プレイヤーキャラクターであるスネークは、ウォークマンから取り出したカセットテープのB面を別の再生装置で再生する。そしてその再生装置の隣にはMSXパソコンと思しき筐体が見える。

 パソコンの記憶媒体がカセットテープの時代を知る身にとってはこのシーンの意味は明確だ。

 最初のMetal GearがMSX用ゲームとしてリリースされたこと、The Phantom PainがMetal Gearの前日譚であること、その他ネタバレとなるので伏すいくつかの事項を踏まえれば誤解のしようがない。が、意外にネット上でこのMSXに触れた情報に接することが無い。

 まぁ、若い人にはMSXなんかにピンと来ないのかもしれない。

2015/10/09

Farcry Primal!?

 ゲームFaeCryシリーズと言えば大のお気に入り、一人称視点のシューティングゲームだ。特徴は経験値に音づくスキル獲得という成長要素があることで、獲得スキルによってプレイヤーの戦術も違ってくる。

 さて、無印に始まって、順当に2、3、4と来ていたFarCryだが、次なるFarCryを冠したタイトルは"FarCry Primal"らしい。これまでのFarCryシリーズの時代は「現代かちょっと昔」だったが、トレーラーを見る限りPrimalの時代設定は原始時代である。武器は槍や弓矢、銃器を打ちまくるこれまでのシリーズとは趣が全く違う。
 正直、面白いのかどうか分からない。が、先に述べた成長要素を上手く使うという手もありそうだ。

 部族の見習い戦士から始めてやがては部族長、さらには周辺の部族も支配下において地域の王に上り詰める、なんて展開だったらちょっと面白いかも知れない。狩りの度に食料をたくさん持ち帰ったりサーベルタイガーを倒したりすると部族内でモテ度が上がるとか、政略結婚を梃に他部族を支配下に置くとか、色々できることは有りそうにも思う、さて?

2015/10/02

PCがインターネットにつながっているということ

 PCがごく当たり前にインターネットに接続されている、ということは老境に入った我が身でももはや意識すらしなくなりつつある。国勢調査すらインターネット経由のでの回答となるに及び、もうインターネット接続無しでは手間ばかり増える状態になりつつあると言えよう。

 だが忘れてはいけない点は、インターネットを経由してさらに繋がる相手が悪意を持つ場合もあるということだ。今回は、8時間余りの短い時間(このうち7時間は寝ていた)に経験した、2つのネットワーク絡みの話題だ。ひとつは笑えない、明らかに悪意のある事案、もうひとつは笑える事案だ。

 まず笑えない事案から。

 Appleを名乗る送り主から、"Your Apple ID has been suspended.(あなたのApple IDが凍結されました)"というタイトルの英語のメールが来た、メールによると「再認証が必要」ということで、本文中に「再認証専用ページへのリンク」も埋め込まれていた。普段ならばこの時点で「怪しい」となるのだが、幸か不幸か最近iTunesでの楽曲購入時にエラーが多発していた。ちょっと心当たり、というか「もしや」と思う原因があったのだ。

 リンクをクリックすると、如何にもという感じのログイン画面がブラウザで開かれた。先出してしまうと、これがAppleサポートのログイン画面を完全にコピーしたものだった。ユーザーアカウント、パスワードを入力すると、これまた如何にもという感じの個人情報入力画面になった、入力項目は氏名、住所、誕生日などだが、この段になってやっと怪しいことに気付いた。一目での気づき点は下記の通りだ。
  • これが最大の問題。ID認証のためのページなのにクレジットカード情報の入力欄がある。しかもセキュアコードの入力欄まである。これは単なるID再認証ではあり得ない。
  • 画面表示は上手く日本語化されているが、住所欄が「日本化」されていない。「郵便番号、住所1、住所2、市、郡、国」という構成は、明らかに米国向けの入力欄のそれだ。国を「州」に置き換えれば分ると思う、日本では郡が市より大きな行政区分であることはあり得ない。
  • 電話番号入力欄が無い代わりに、「携帯電話番号」入力がある。
 そこでログイン画面を開き直し、適当なメールアドレスっぽい文字列とパスワードもどきの文字列を入力してログイン手順を踏むと、するっと個人情報入力画面に変わってしまった。つまり、ログイン認証なんてしていないということだ。

 会社にも行かないといけないので、とりあえず入力してしまったパスワードは変更し、ついでにApple IDでのクレジットカード決済も停止した。クレジットカード情報は一切入力していないので基本的には大丈夫な筈だが、まぁ、念のためということで。

 ちなみに件の偽Appleサポートページは既に「詐欺サイト(フィッシングサイト)」リスト入りしていて、私のPC環境では接続が遮断される。ざっとググってみたところ、そのような応詐欺サイト環境を構築するツールが出回っているのだそうだ。重要な危険ポイントは、多言語対応と詐称先のページの表示をほぼ完全に再現することの2点、皆さんも注意してくださいな。なおブラウザのアドレス欄を良く見ていると分かるのだが、詐欺メールのリンクをクリックするとAppleとは全く関係無さそうな名前のサイトに接続してからAppleという文字列を含む詐称サイトへリダイレクトされていた。最初からこの点に気付いていれば、何にも問題無かったんだよなぁ。

 で、笑える事案。

 最近まったりと進めているゲーム、「メタルギアソリッドV ファントム・ペイン」には「潜入ミッション」がある。ゲーム中、プレーヤーは民間軍事組織(PF、プライベート・フォース)も営み、人材確保や 燃料などの資源確保にも心を砕きつつ「基地」を運営しなければならない。「潜入ミッション」の潜入先は「他のプレイヤーの基地」で、潜入先の人材の拉致や資源の強奪が可能という結構角が立ちそうな内容だ。個人的には潜入ミッションには興味が無いのだが、ポイントは専用サーバーに接続している限り、他のプレイヤーの侵入の試みを防止する手が無いという点だ。

 で、昨夜ついに私の基地への潜入があった。またーりとステルスプレイを楽しんでると、いきなり「侵入が検出されました!」みたいなメッセージが表示された。潜入されるなど全く念頭に無かったから、そりゃ驚くのなんの、正直30秒ほど固まるという体たらくだった。

 取り急ぎプレイ中のミッションを中断して侵入者迎撃に向かったのだが、ユーザー名からロシアからと見られる侵入者は一枚も二枚も上手だった。なんとか迎撃には成功し、侵入者は排除できたものの、何度も気絶寸前にまでされたし、少なくない人材と資源も奪われた。なんともはや。

 このゲームの一種の質の悪さは、「『かちん!』ときた人のため」としか思えない「報復ミッション」が用意されていることだ。侵入者の基地はリストアップされており、一定期間内ならこちらから潜入を試みるに手間はかからない。もうここまで来ると、メタファーとかシミュレートではなくて、現実そのものだ。メタルギア・ソリッドV上で「報復の連鎖」が生じたとすれば、それは「現実の報復の連鎖」としか言いようが無い。良くもまぁ、こう質の悪いシステムを実装したものだ。