椎名林檎さんのニューアルバム「逆輸入 ~港湾局~」に収録された楽曲「カプチーノ」に絶句。アレンジかミックスのどっちかが絶対間違ってる。「どうやったらこんなことができる?」と思わず叫んでしまうレベルじゃねえですかい、旦那?
もちろん、これは購入者だから言えること。
なんと言うかセオリーからの外し具合がネジくれ過ぎていて理解しにくいって言うか。少なくとも新しくはないし、むしろ1980年代の貧乏アマチュアのテイストに思いっきり近い気がする、特にギターの使い方とか音そのものとか。
このミックス(音場作り)でのシンセブラスっぽい音とギター音の組み合わせには、「『スターウォーズ』を観ようと映画館に入ったのに、上映されたのが西ドイツ製の80年代のブルーフィルムだった」ぐらいの凄い断絶感がある。ハマりどころが全く見えなくてこれではイロモノ、実に勿体ない。フツー過ぎる素材群をフツーじゃない組み合わせ方で組んでも面白くはならない。ナンバタタンの「恋は倍速」とかと続けて聞くと、ヘンさ加減はいや増すばかり。
ドラムも含めて1980年代のヨーロッパっぽいミックス(音場作り)をすればそれはそれで「モドキ」としては有効に機能したとは思うんだけど、おそらく狙いはそんなところには無いんだろうし。まぁ、最近は自分が扱っている楽曲の特性を理解しようとせずに機械的にマスタリング処理してるんじゃないかと思わされる音源も増えてきてるからなぁ…エンジニアもチェックしとかないと。
ともさかりえさんのアルバム「むらさき」(名盤!)に提供された大好きな楽曲なのだが。
これは巷で言われる「デモテープ」版なのかな?ライブっぽいけどね。
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