国立故宮博物院が、24日に始まる日本での展示会の宣伝ポスターに「国立」の文字が抜けている事に抗議、訂正を求めた。
国立故宮博物院の「神品至宝」展は、24日から日本の東京国立博物館で開催されるが、このほど、東京国立博物館と協力しているメディアが作製した宣伝ポスターに「国立」の文字がなく、「台北故宮博物院」のみの記載となっている事が明らかとなった。
国立故宮博物院が19日に明らかにしたところによると、16日、日本に駐在する台湾のメディアから知らされたという。その後、日本の東京国立博物館 側からは、館内の展示ホール及び博物館の管轄する場所に貼られたポスターについては、すべて契約通り「国立故宮博物院」と記載されている事、そして、その 他の宣伝ポスターについては、協力メディアであるNHKと毎日新聞により作製されたことがわかったという。(下線はブログ主)
このため、国立故宮博物院では17日、書面で東京国立博物館に対し、厳正な立場を伝えた他、18日に展示品を東京国立博物館に搬送した故宮博物院の関係者が、ポスターでの名称をただちに訂正するよう求める正式な書簡を手渡したという。
国立故宮博物院の金士先・スポークスマンは19日、「書面で抗議し、即刻訂正するよう求めた。決して曖昧にできない問題だからだ。東京国立博物館が メディアに責任を押し付けて済むという問題ではない。このポスターはすでに九州でも貼られているという。我々は九州国立博物館に対しても同じ過ちをしない よう書面で求める」と話した。
国立故宮博物院の馮明珠・院長は、「我々には、日本のメディアを拘束する力はないが、東京国立博物館に対してすべての宣伝ポスターで、『国立故宮博物院』という正式な名称が明記されるよう協力を求めた」と話した。
現行の国際関係状況下でこの有様。NHKと毎日新聞社は語るに落ちると言うか、最近指導部の劣化著しい中共と足並みそろえるように低レベル。「空気読めない」っぽいこの種の工作はイデオロギー色が強く感じられて極めて不快、「考えてない感」が半端ない。だが、やったことは中共を利するのみで、日本と台湾との関係を大きく傷つけるものだ。既に目的が達せられてしまったとの感もあるが、それはこれからの主に日本国内での対応次第、まだ逆転の機会はある。NHKの出方、政府のNHKへの対応が一つの試金石となろう。
一日本人として台湾には本当に申し訳なく思う。そして、抗議の声を挙げる、という形で警告を明確に発してくれた台湾、国立故宮博物院に感謝したい。これは単に「契約違反」なんてレベルの事案じゃない。国際政治というか、国際謀略というレベルの事案の可能性が極めて高い。
「こんな小さなことを・・・」と思った人は、現在の国際情勢や今日に至るアジアや世界の近代史を知らない証拠。マスメディア、広告業界はまず謀略工作の対象なのだ。
「こんな小さなことを・・・」と主張する人は確信犯か、特定のイデオロギーに縛られた考えない人のどちらか。
これを読んで「なんか右翼ちっくなこと書いてるね」って思う人もいるかもしれない。でもレッテル貼りはつまらないよ。
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