2014/06/30

是か非か、という話

 「憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使容認」に関するTV報道がかまびすしい。

 憲法学者の発言などが報道されるが、編集のせいなのだろうか、言っていることは理解できるが全然学術的な話に聞こえない。おそらく、前提がカットされているので、論理性、文脈が完全に失われているためだろう。

 「憲法解釈の変更は姑息、本質的ではない」という主張はそれ自体は妥当と感じる。だが、その前提は何処にあるのだろう。

 これまでの憲法解釈を是とした発言か、それとも非とした発言か。憲法解釈が捻じれるという立ち位置か、逆に捻じれが解消されるが本質的では無いという立ち位置か。

 「従来通りを無条件に是とする態度」は思考停止以外の何物でもない。報道機関は自らの思考停止を他者に押しつけてはいけない。前提をカットした時点で、報道は偏向のそしりを免れ得ない。マスコミがキャンペーンを繰り広げるなんて唾棄すべき行為だ。

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