自衛隊機に接近した中国人民解放軍機はSu-27系、これはその開発に関するドキュメンタリーです。英語版というだけでもマシ、元はロシア語。
Su-27(キリル文字ではCy-27)の試作初号機がオージー翼(前縁がカーブを描く。コンコルドの翼が代表的)に近い翼を持っていたこととか2枚の垂直尾翼がエンジンの直上に取りつけられていたとか、当時の映像も交えてきっちり紹介されています。何れにしても名機なのは間違いなく、それまでの「垢抜けないスホーイ設計局戦闘機」のイメージを完全に払拭した機体でしょう。ステルス機PAK-FAのスタイリングは間違いなくSu-27の延長線上にあります。
ただし、同時期に開発されたミグMig-29は初期設計段階から最終的なSu-27に近い翼形状、垂直尾翼位置を備えていたのも事実。米軍機の影響もあったとは思いますが、この辺りはさすがに当時のミコヤン・グレビッチ設計局のそつの無さが見てとれます。
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