今回は完全に主観。河野氏の国会招致に対して自民党がおよび腰との報道を受けてのエントリです。私なりの「察しとお思いやり」の発動方法ですが、当然ながら「意図的な劇場化」も図ります。
まず、私にとっての「河野談合」、もとい「河野談話」の認識(事実+想像)は下記の通り。
- 「河野談合」における「広義の強制性」への言及は「政治決断」 であった。
- 「政治決断」の目的は「河野談話」における「謝罪の対象を拡大」し、最後の「謝罪」とすることを意図していた。
- 韓国・金泳三大統領(当時)は「河野談話」を評価し、「これで未来志向の韓日関係が推進できる」旨の発言もした。
- 「謝罪した以上賠償も必要」とばかりに「謝罪」と「賠償」を結びつける「特定の勢力」が現れた。
- 「特定の勢力」の登場により、「政治決断」と「謝罪の対象の拡大」が悪用される事態となった。ここで「政治決断」の目的たる「最後の謝罪」は達成できなくなった。
- 韓の国政府及び世論、国内の一部報道機関も「特定の勢力」の主張に追従し、「政治決断」は完全に裏目に出ることとなった。
上記の認識に基づけば、「劇場化」によりあぶり出すべきは下記の点。
- 「河野談話」は「政治決断」であり、本来は「最後の謝罪」 を実現するものであった。従って、その意図するところに立脚すれば「河野談話」自体は間違いではない。
- 「河野談話」に関わる今日的な問題の本質は、「河野談話」に込められた意図(思いやり)を逆手にとって、「賠償」要求へとの関連付けを図った「特定の勢力」及び「追従者達」の存在にある。
- 河野洋平氏を売国奴などと呼ぶ風潮もあるが、当時の「政治決断」の意図の明確化とともに河野洋平氏の立ち位置も明示化すべきである。必要があれば明示的な名誉回復も考慮すべきである。ただし、河野氏は「特定の勢力」の登場以降に「それは違う」という声を何故挙げなかったのか、という点については語る必要がある。
- 「特定の勢力」及び「追従者達」を文字通り特定しなければならない。本丸は実はこちらの方である。
さすれば、河野洋平氏をはじめとする国会招致の落とし所、一種のシナリオは下記の通り。
まず、以下を明示化する。
- 「河野談話」作成過程の検証結果の再確認、国内承知の徹底
- 「河野談話」における「政治決断」の当時の状況下における妥当性
- 「河野談話」に対する韓国大統領の評価内容の国内外承知の徹底
- 「河野談話」に端を発する今日的問題が「政治決断」と基本的に無関係であったことの国内外承知の徹底。強調すべきは、「特定の勢力」の登場がなければ「河野談話」は日韓ともに有益な「外交的成功」たり得たこと、及び今日的問題の責任を河野洋平氏に単純に帰すべきではないこと。
- 国内問題は国内で解決するものとして、他国の内政干渉は一切受け付けないこと。
- 特に詐欺行為、虚偽報道には立件も含めて法的に対処する用意があること。法的措置の対象者が外国籍である場合は国外退去措置も辞さないこと。
次いで本丸。
- 国内「特定の勢力」及び国内「追従者達」の文字通りの特定と国内周知徹底
- 国内「特定の勢力」及び国内「追従者達」の国会招致
さぁ、「未来志向の日韓関係の推進を損ねた責任」を本来取るべき存在を明らかにしようじゃないの。「日韓共通の敵(あはは)」を特定しようじゃないの。河野洋平氏の現在の態度は状況を悪化させているだけにしか思えない。もし自分に非が無いと信じるなら、このシナリオに乗っちゃくれませんかねぇ。
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