2014/03/31

ポール・バーホーベン監督の「ブラックブック」からあれこれ

 最近リメイクされた「ロボコップ」や「スターシップ・トゥルーパーズ」などの作品で知られる映画監督、ポール・バーホーベン氏がハリウッドを去ってから久しい。

 バーホーベン監督の飄々とした作風は一筋縄でなく、ハリウッド的な分かり易さ、ストレートさとは基本的に肌が合わなかったのではないかと思う。職業監督ならば「白く撮れ」と言われれば白で、「黒く撮れ」と言われれば黒で撮るが、氏の場合は「確かに白で撮れと言ったが、これは本当に白なのか?」と言われるものを撮ってしまうというイメージだ。如何にも欧州風とも解釈されがちな作風ではあるが、ドライさ加減が半端じゃなく、やはりはみ出してしまっている様に思う。

 書籍"The making of STARSHIP TROOPERS"を読むと、そのドライさの原因の一端も見えてくる。

 氏はオランダ出身だが、氏が幼少期のオランダはナチス・ドイツ占領下にあった。そのため、道端に遺体が転がる様など、平均的な日本人ならば映画の中でしか目にしたことがない光景を幾つも目にしたという。「スターシップ・トゥルーパーズ」のバグ達に惨殺された民間人や兵士の描写や、「ロボコップ」における「人を銃で撃ちまくる」、いや「銃器で人の身体を破壊していく」描写などで感じられるドライ感は、氏が類似の光景を目撃したことがあるためかも知れない。死や「人が人の身体を破壊していく」様をウェットなものと捉えるのは単なる約束であり、送り手と受け手の共犯関係によって「実は今だって世界で起きてるかも知れない事を見て見ぬふりしている」だけなのかも、などと思いは跳ぶ。

 現実はそんなもんじゃない。常に白なんてない。常に黒なんてこともない。ならば、そう撮って何が悪い。そんな声が聞こえないか。

 映画「ブラックブック(Zwartboek)」(2006)は氏のオランダ帰国後の最初の作品だ。舞台はずばりナチス占領下のオランダ。登場人物はストーリーの進行とともにに白から黒へ、また黒から白へと目まぐるしく変わる。それは、登場人物の誰もが常にグレーなのに、その時その時に白か黒かの二分法でしか観客が登場人物を捉えていないことの裏返しなのかも知れない。氏の一筋縄でないところは、そのような二分法による判断を登場人物にも求めているところにある。容赦なく緊張感のあるフィルムだ。だが後味はすこぶる悪い。

 「人が人の身体を破壊していく」という行為の結果は、氏の作品にあっては時に寒々しく、祭の後のような寂しさすら帯びることがある。「人が人の身体を破壊していく」行為が常に「悪意」から生ずるものなんて認識で、今日を生きることが許されるものだろうか。その逆もしかりだ。

 氏は私と同様に「熱狂」を恐れているのかも知れない。他者の「熱狂」を警戒し、自らの「熱狂」を抑え込む。

 映画「スターシップ・トゥルーパーズ」は「わざとらしい熱狂」で始まり、やはり「わざとらしい熱狂」で終わる。だが、登場人物達は成長し、そのような「熱狂」に利用されるつつも、もう自らはその「熱狂」には加わらないだろう。原作者のハインライン氏も「熱狂」を恐れていたのではないか、「熱狂する庶民が大多数を占める状況での民主主義」を恐れたのではないか。「責任ある市民」は、決して「熱狂」には加わらないことが求められるということではないか。

2014/03/30

半島統一!?:遺憾ですとも流究極ファンタジー

 職場の喫煙所でのバカ話に過ぎないファンタジーですから、それも究極の。

前章
  • 張成沢氏などの粛清により、北朝鮮政府と中共との非公式外交ルート切断
  • 韓国政府、中共と接近
  • 中共外交、リアリティを完全に失う(韓国化)
  • 在韓米軍の撤退開始、米軍から韓国軍への戦時統制権委譲準備中
  • 米日露、韓国政府に強い不信感
  • 中露国境で中国人のロシア領への移動が急増
  • 北朝鮮政府の日本への接近
  • 横田基地-平壌空港間で米航空機の往来活発化
  • 日露関係が良い方向で深化し、ロシアが日本の脅威とはなくなる

2015年某月某日
1日目
  • 北朝鮮人民軍陸軍の南下が確認されるが、北朝鮮政府は沈黙
  • 韓国軍、(残っている)在韓米軍に警戒態勢発令
2日目
  • 北朝鮮政府は依然沈黙
  • 韓国軍「珍島犬1号」発令、一部陸軍部隊の北上開始
  • 米国、日本などの各国政府、現地国民の避難準備開始
  • 米国海軍、空母打撃軍の東シナ海展開開始
3日目
  • 北朝鮮人民軍陸軍の大規模南下、中距離ミサイルの発射準備が米国などに確認されるが、北朝鮮政府は依然沈黙
  • 在韓米軍、在日米軍による在韓米国人、日本人などの外国人避難開始。仁川及び金海空港-横田基地及び福岡空港間に避難航路確立
  • 人民解放軍陸軍の中朝国境移動、ロシア陸軍の中露国境への移動本格化
  • 国連安全保障会議緊急開催、対北朝鮮非難決議
4日目
  • 韓国内の外国人の避難がほぼ完了、在韓米軍仁川空港周辺に展開完了
  • 北朝鮮から平壌での会談要請、韓国代表団及び駐韓米国大使平壌入り準備開始
  • 中共政府、北朝鮮政府に対話呼びかけ、が、無視される
  • 軍事境界線南北で双方の部隊展開が完了
  • 国連安全保障会議、対北朝鮮制裁を議論
  • 平壌で軍事クーデター、人民軍が実権掌握
5日目
  • 韓国代表団及び駐韓米国大使が米軍機で平壌入りするが、迎賓館で軟禁状態に
  • 韓国で戒厳令・夜間外出禁止令発令、憲法停止、戒厳司令部発足。夕刻よりソウル内に戒厳軍の展開開始
  • 地下トンネルを通って韓国軍装備偽装北朝鮮軍約2,000名が深夜にソウルに侵入
  • 主要政府機関、報道機関の警備にあたっていた戒厳軍に戒厳司令部から軍事境界線付近への移動命令発令、警護任務を別部隊(偽装北朝鮮軍)に引き継ぎ
6日目
  • 未明、戒厳軍司令部が「新維新体制確立」と「南北再休戦」を宣言、韓国全軍に交戦禁止命令
  • 平壌周辺及び北部の北朝鮮人民軍の中朝国境への大規模移動開始
  • 正午、韓国軍・北朝鮮軍による統合軍令部発足を宣言、在韓米軍に休戦監視を依頼、中共に「国境侵犯に対しては断固たる処置をとる」旨通告
  • 一部韓国陸軍と在韓米軍で小競り合い頻発
  • 米国国務長官を中心とする米国外交団、空母打撃軍から仁川空港入り
  • 午後、日露などの外交団、仁川空港入り、夕刻に平壌向け発
  • 中朝国境で中共人民解放軍と北朝鮮人民軍間で小競り合い
  • トンネルよりソウルに侵入した北朝鮮人民軍約10,000人、仁川空港付近に展開中の在韓米軍に合流
  • 国連安全保障会議、米英露代表出席せず機能不全状態
7日目
  • 未明、北朝鮮中距離弾道ミサイルを1発発射、中露国境のロシア側に着弾、弾頭はダミー、飛距離は北京まで相当
  • 中共人民解放軍、全軍に交戦禁止命令
  • 正午、北朝鮮政府、韓国新維新政府共同で朝鮮半島統一を宣言、併せて米露日などとの国交正常化のための基本条約が午前中に締結されたことも公表
  • 正午過ぎ、関連国が統一朝鮮国家の公表内容を認める声明を公表
  • 国連安全保障会議、米英露代表から状況説明
10日目
  • 在韓米軍の一部が北朝鮮人民軍とともに北上、中朝国境展開本格開始
  • 露強襲揚陸艦北朝鮮着、米海軍の上空援護の下で陸上部隊展開開始
  • 統一朝鮮政府、ソウルに公式発足
12日目
  • 統一朝鮮政府が朝鮮半島非核化宣言
  • 日本外交団ソウル入り、拉致問題解決などの交渉本格化
結果
  • 朝鮮半島統一国家成立、死傷者200名以下、民間人死者は自殺のみ
  • 新維新政府軍政開始、経済状況を考慮しつつ6~10年後の民主制移行を宣言
  • 日米、対中共の緩衝地域確保
  • 中共内政情さらに不安定化、民主化運動・分離独立運動激化
  • 米、朝鮮半島非核化達成、統一政府との国交正常化、リアリティに基づく統一国家経済への支援開始
  • 日、拉致問題完全解決、統一政府との国交正常化、リアリティに基づく統一国家経済への支援開始
  • 露、旧北朝鮮地域内に不凍港確保(貸与)、リアリティに基づくエネルギー支援など開始、天然ガスパイプラインがプサンまで到達
  • 環太平洋防衛機構発足

モデル feat. Megpoid Wisper WIP

 久しぶりにDAW(Cubase7.5)を触る。何曲か煮詰まっているので、新規に"Kraftwerk"の"Das Modell"を組んでみると、あっさり2時間ほどで当初のイメージ通りのバックトラックが出来てしまった。"Das Modell"は20年以上前に散々弾いた事のある曲だし、元々音数が少ないところでさらに減らしたから当然と言えば当然。

 ボーカルは"Megpoid Whisper"にお願いし、歌詞は空でも歌えるヒカシュー版だ。何故かというと、英語歌詞中の仏語「レミーマルタン」の入力が面倒臭そうだったから。

 エフェクトはかなり使っているけど、原音は"Piapro Studio"からの出力そのままだ。1ヶ所フォルマントが不自然(声が裏返るような状態)だったので"Cubase"添付の"Pitch Correct"で補正した。コンプレッサにはやはり"Cubase"添付の"Multi-Band Compressor"を使った。"Multi-Band Compressor"のプリセット設定"Backing Vocals Clear"はもこもこした音質になりがちなボーカロイド音声をしゃきっとさせるには有効で、SONiKAにはてきめんに効く。

 なお、パーカッション音(Z3TA+2でホワイトノイズをいじったもの)は中央に定位させてある音だけが本物で、左右で聞こえる音は全てディレイで飛ばしたものだ。バスドラの代わりにサブベース的にピュアなサイン波(やはりZ3TA+2)を使っている。

 最終版では、ボーカル音声はより「電話っぽい」方向に寄せるつもりだよ。

2014/03/29

アジアワッチ、再び:補足

 ちょっと思い出したので補足。

 私の「いや韓」の根っこは2000年ごろに遡る。「韓流」なんて言葉も無かった時代である。

 1990年代後半は邦画の低迷をしり目に韓国映画に佳作、秀作が多かった時代だ。だが、映画製作に国が資金と口を出し始めた時点から迷走が始まる。リアリズムをファンタジーが駆逐するのである。映画「ユリョン(幽霊)」(1999)はそんな時代の幕開けを告げた映画と言える。

 予告編の冒頭、「21世紀 すべての韓国映画はここから始まる」と表示される、そうだ、私の「いや韓」はこの映画から始まったのだ。「恨(ハン)」と「ファンタジー」の結合は既に完成されている。劇中で「歴史、歴史」と繰り返されるが、その中身には一切立ち入らない。いや、立ち入ったら都合のいい夢から目が覚めてしまうからだろう。

 この映画を観た直後に仕事で韓国に行った際、反日機運があることをふと感じさせられる場面に複数回遭遇することになる。こちらが日本人と分かった瞬間に相手の対応が無愛想となる、といった類の話ではあったのだが(韓国語の挨拶だけは覚えて行ったので、先に韓国語で挨拶すると多くの人に韓国人か在日同胞と思われた模様。何で下手な英語でしゃべるんだ、と聞かれて実は…という展開)。

 映画の中身もさることながら、こんな映画が作られることの「異常さ」が衝撃だった。タダなら観よう。

アジアワッチ、再び

 朝鮮日報のコラム「不吉な亡国の予感=韓国」の寸止め感というか、「もしかしたらこれが限界?」感というかは何とも言い難い。韓国の現状と大韓帝国末期の状況が似ていて、かつ現状の方が状況は酷い、というのが論旨だが、書かれている中身は端から見ている分には極当たり前のことが当たり障りなく書いてあるだけだ。

 グダグダ色々書いてあるが、その内容は「事大主義+外部勢力に頼った政府内(宮中内)での足の引っ張り合い」という表現に集約可能な李氏朝鮮時代から面々と繰り広げられ続けている日常に過ぎない。違いと言えば、権力抗争で敗れた側が七親等に渡って殺されることがない、ということぐらいじゃないかとすら思える。

 倉山満氏は「朝鮮半島の国家は軍政の時だけ正気」といった趣旨の発言をしているが、大根切りの(ざっくりとした)表現としては十分に頷けるものだ。

 韓国の第一共和国時代は日本人漁民を殺害した上で竹島の不法占領などと「反日」ではあったが、朝鮮戦争もあり同時に「反共」でもあった。「反共」故に中共の属国という立場は取れず、米国へと擦り寄ることになる。

 かつてとある韓国人が「北朝鮮の金日正将軍の写真を初めて見たとき、角が生えていないので驚いた」などと述べたという記述をどこかで読んだことがあるが、これはこの時代の韓国の教科書で「北朝鮮の指導者が鬼の姿で描かれていた」ことに原因がある。ちなみに、鬼の姿が描かれた韓国の教科書はTVや書籍で見たことがある。かつての日本の「鬼畜米英」という言葉と一脈通じるところはあるが、ヴィジュアル的にはナチのユダヤ迫害プロパガンダを彷彿させる。

 第三共和国(朴正煕大統領)~第五共和国(全斗煥大統領)時代が、ざっくりと軍政の時代となる。「反共」を維持しつつ、実利優先の対日、対米姿勢で経済発展に成功する。が、光州事件などを転機として、形態として民主制へと移行せざるを得なくなる。

 第六共和国時代(盧泰愚大統領~現在)は、初期においては現実的な対日姿勢を維持するが、盧武鉉大統領以降で完全に訳が分からなくなる。「反共」は「反日」に取って変わり、「反米」すらも時折唱えられるようになる。

 米国は韓国頭越しの中共及び北朝鮮との現実的な対話を模索し、日本は韓国の上から下までの国家を挙げた嘘付きぶりにうんざりし、ロシアは韓国の一種の異常さに立腹し、中共は使い捨て可能な「反日の手段」を手に入れた一方、シナや台湾、ASEAN諸国の住人は韓国人の現在の有様に軽蔑を隠さない…これが私の現状認識だ。

 なお、中共は銅像から「格上げ」して「安重根義士記念館」をハルビン駅の一部を改装して設けた。が、これはむしろ「格下げ」ではないかというのが私の読みだ。用が無くなれば元の貴賓室に戻せば良いだけの話だからだ。

 「亡国の予感」には私も同意する。が、それは「不吉」なものではなく、日本との合邦時と同様に自らが選んだ道だ。

 それで何か不都合があったとしても、日本ではそれを単に「自業自得」とか「因果応報」と言う。

2014/03/27

今夜もびっくり

 とあるニュース番組のコメンテータ曰く、「普遍的な価値観を共有している国同士」。

 完全に意味不明。具合的にどういう価値観を共有しているの?

2014/03/26

アジアワッチ

 もともと政治的な話はしないつもりで始めた本ブログだが、やっぱりそうもいかないご時世のようだ。やはり触れずには済ませられない遺憾な事が余りに多い。ま、おそらくシリーズ化すると思われマス。
  • 台湾立法院(日本の国会に相当)を学生達が占拠、警察により強制排除
    原因は、中共との経済・貿易協定。ちょっとでも想像力が有れば、協定が中共にとって一方的に有利な内容であり、一種のトロイの木馬であることはすぐ分かる。中共からは投資だけじゃなくて人も来る。台湾を実質的に自国の一地域化する中共の意図が見え過ぎていて怖い。
    台湾の国民の大部分は、先祖代々の現地民(内省人)達と大陸から中華民国政府とともに渡ってきた移住者(外省人)達から構成されており、両者の対中共姿勢の大きな違いは台湾立法院で乱闘騒ぎが絶えない理由のひとつとなっている。当然ながら、現在の台湾が日本領だった時代には、中華民国政府はまだ大陸にあった。台湾は親日国とされるが、これは内省人を中心としたものと考えて良いだろう。中華民国はかつて大陸で日本帝国軍と戦っていた訳だからね。
    台湾が何処へ行こうとしているのか、暫くは目を離せない。

  • 韓国、ロシアから経済制裁?!
    こんなことができるなんて、やはり韓国だ。悪い意味で「奇跡の存在」と容赦なく無慈悲に呼ばせてもらおう。やろうと思っても普通できない、底抜け具合が半端無い。
    口は災いの元。クリミア半島情勢に関して対ロシア経済制裁の可能性を韓国政府が公式に述べたところ、ロシア側から経済協力協議などを一方的にキャンセルされたそうだ。
    また爆撃機が来るかもよ。

  • 安重根義士?!
    中共と韓国がノリノリだが、彼らの主張内容は学術的検証には全く耐えられない。当時から彼はテロリストでしかない。
    安重根氏の思想は、支離滅裂ではあるが「西洋列強に伍するためには日朝中による汎アジア連合が必要」とするものであり、反日ではない。そもそも伊藤博文氏の暗殺の理由の一つは、伊藤氏を「日本皇室に仇為す君側の奸」と見做した”事実無根の勘違い”にあり、彼が日本皇室に汎アジア連合形成の求心力となることを期待していた節もあるのだ。
    実は「理想に燃える青年を嘘で煽ったコミンテルンの陰謀」とか?
    共産主義なんてもはやお題目に過ぎない実利優先のリアリスト中共…のはずだったのだが、なにこのリアリティの欠如は!
 あっ!中共は今そんなに何かヤバいってことですか!?

2014/03/25

もう駄目だ、この新聞社

 二重三重四重に酷いなこの話は、結局削除したらしいからもう一重ねか。

 とどいてますよ、底抜けの駄目さ加減がさ。

2014/03/24

一国の国家元首への他国からの根拠なき中傷は…

 一国の国家元首への他国からの根拠なき中傷は、かつては十分に戦争の理由になった。欧州の歴史をひも解いてみよう。

 まぁ、「日王」なる表現が出てくる段階で、歴史、世界情勢への理解が全くなっていないのが明確なのだが、韓国・議政府市の市議会はとにかくもそれも辞さぬらしい。教育ってのが怖いのか、それとも「日王」という表現でシナの御威光を使って恥しめているつもりなのか。どっちにしたって主体ってものが感じられない。後者ならどうやら「中共の属国気取り」と言うことになる。

 このような海外動向をマスコミはちゃんと報道しなきゃいけない。判断を読者や視聴者へ委ねなければならない。少なくとも報道機関を名乗るならば、「知る権利」を御旗に自分達の特権を守ろうとするならば、だ。CMで「これは良い記事だ」とか、観て絶句した。

 新聞購読率や視聴率の低下の原因と各報道機関が真面目に向き合っているのかははなはだ疑問だ。一部の歴史ある報道機関は、戦前の有様の総括すらまだできていないように見える。自助能力の無い組織は本来は滅びるべきなのに、製造業はそういう戦いの中に常に置かれているというのに、なんとも気楽なものだ。

 報道しても「日王」をヘラっと「天皇陛下」と日本語訳して補足説明なし、といのも微妙に大問題。所謂今日的な中華思想の基づけば、「皇帝」はシナ皇帝のみ、属国の元首は格下なので「皇」は使えなくて「王」となる。このような文脈からは、「日王」という表現に「格下」感を込めてある可能性は否定できず、徳家康ならば十分宣戦布告や国交断交の理由(「国家安康」のアレですよ)にしてしまっちゃうだろう。

 まぁ、「日王」なる表現を使った時点で「中華思想」の枠組みを認めているのだから、「我が国はシナの属国です」と言っているに等しい。

 ウィキペディアによると新潟県新発田市が友好都市らしいが、やんわりと諭してくれないか…あ、2005年に竹島を理由に議政府市側から断交ですか、そうですか。

2014/03/23

FIAT 500 Twinairのこの冬の燃費は…

 本ブログのアクセス解析の「検索キーワード」にも頻出するTwinairエンジンの燃費について、ざっくり冬場の4ヶ月間でどうだったかの簡単なまとめです。
  • 乗り出しから走行距離約1,500kmまでの平均燃費は15.7km/?。
  • 用途は主に通勤(方道8km)で、朝は若干の渋滞あり、帰りは割と道が空いた状態。緩く長い坂道多し。
  • FIAT PANDA 1.2FIREの燃費が冬場は16.2km/?程度だったこ事を思うと、必ずしも良い数字ではない。
  • 他の条件として、スタート&ストップはオン、エコモードは基本的にオフ。
  • Dualogicは渋滞時以外はマニュアルモードのまま。
  • エアコンは使わない。風好きなので、真冬でも窓全開ということもある。
エコモードの有難みはあまり感じない。ただし、これは好みの運転方法にも依存しているだろう。私は発進してからどんどこシフトアップして、できるだけ早く周囲の車の速度に合わせ、後はアクセルだけで微調整、上り坂だろうが下り坂だろうが同じ速度で走るのが好きだ。上り坂の入口前などではトルクが必要ならマニュアルでシフトダウンするし、下り坂などでエンブレを使うのも大好きだ。前方車間は取る方なので、普通に車が流れている状態ではブレーキは後方車両への注意喚起(カーブを抜けた後の信号が赤に変わるから止まるよ、とか)以外の目的では不要だ。実際のところ、PANDA 1.2FIREではこのような運転法が最も燃費が良いというオマケが付いた。

 エコモードではTwinairエンジンとてトルクが細いので、加速時には踏み込まざるを得ない。結果、瞬時燃費を見る限り、発進から定速に持っていくまでの燃費はエコモードの方が明らかに悪い。また、坂が多いのもトルクの細いエコモードと私の好きな運転方法との組み合わせには酷だ。

 PANDA 1.2FIREの夏場の燃費は冬場+1.5km/?だった。Twinairはどうなんだろうねぇ。