Bluetooth音声コーデック絡みで追加の雑感。
欧州でもTWS(トゥルーワイヤレス)製品へのLDACの採用が目立ってきた。Bang & Olufsen H100がaptX LosslessどころかaptX系コーデックを一切採用しなかったことには正直驚くとともにがっかりもした。HXもEXもaptX Adaptiveサポートが売りだったのにね。もちろんWi-fi系コーデックも無しだ。ドライバにいくら拘ろうとLDAC接続では宝の持ち腐れとなろう。有線で使うぐらいならコスパの観点からだけでも別の製品を選んだ方が絶対良い。まぁ、ファームウェアのアップデート待ちでLDACはまだ使えないらしいんですけどね。
aptXコーデック(或いはSnapdragon Sound)のライセンスに関するポートフォリオをQualcomm社は見直した方が良くないかと思う。要は儲けを捨ててでも普及に全振りすべきでは?ということだ。
音質全振り規格aptX HDの普及失敗の轍を再び踏もうとしているのか。音質よりも接続性を優先するあまり聴いててうんざりすることすらあるレベルで音質が一定に保たれないaptX Adaptiveは、音楽を聴くに相応しいコーデックとは思えない(LDACは音質と接続性の優先順位をユーザが選択できる。LDACをサポートした大抵のAndroid機器ならば開発者モードを有効にすることでLDAC設定にアクセスできる。対して音質全振りaptX Adaptive≒aptX HDなので、aptX Adaptiveが接続性優先であること自体は理解できる。が、音質を捨て過ぎだ)。
自分の耳を信じるならば、aptX Losslessが普及しないのは本当にもったいない。FiiO BTR17で聴き比べる限り、音質についてはLDACより印象が良い。LDACはベターではあるけれどもベストには程遠い。私が2年程前に夢見たLDACの有るべき立ち位置は、レガシーに片足をどっぷり突っ込んでいるというものだ。かつてのminiDISCと同様、LDACは登場時点で規格としては先が無いどん詰まりであることが約束されている。あなたが使っているTWS機器の機能の多くがLDACでは使えなかったりしないだろうか。つまりLDACは競争すべき相手ではなく、後方互換性維持のために使って(残して)やるぐらいの意味しかないのではないかということだ。斯くして現状は全くもってつまらないばかりだ。
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