2014/05/09

アルバム「イエロー・マジック・オーケストラ」と言えば、

米国版と国内盤がある。私がCDで最初に入手したのは米国版で、そのころは国内版のCDはまだ流通していなかったんじゃなかろうか。いずれにしても25年ほど昔のことだ。

 私は別にYMOファンではないので、国内版はiTunesで購入したのが初めてで、さして聞き込むこともしてこなかった。が、昨日の出張の移動中に米国版と国内版を「分析的」に聴き比べてみて、余りの違いに(やっと)驚いた次第。ファンなら常識なんだろうけどさ。

 とにかく米国版が「如何に分かり易いミックスとなっている」かが良く分かった。「アフター・サーヴィス」に収録されているライブ音源の分かり易さはおそらく米国版譲りなのだろう。ここで言う「分かり易さ」とは、①リズムが取り易い、②余分な音が無い、の2点に尽きる。

 例えば国内版の「東風」には、左端に「エッジの立っていないスクラッチノイズ」みたいな音が入っている。アタックが弱いせいで、この音に気を取られるとリズムが分からなくなってくる。米国版にはこの音は無い。「マッドピエロ」も国内版はちょっとリズムが変態的だ。おそらく特定の音に利かせているディレイ成分の音量が大きく、またドラム音のアタックもけっこう鈍いので、これまたリズムが分からなくなってくる。

 国内版ってのは「高尚」っていうのではなくて「ひねくれてる」って感じの毒入り品、米国版は「ひねくれ感」という「毒」を薄皮を剥くように取り除いたもの、むしろ国内版で隠されていた本性がむき出しにされたもの、じゃないかなという感じ。国内版はシャイな訳だ。

 国内版は、もう格好良いどころかむしろダサいぐらいで、本来のYMOの方向性ってそうだったのかもな、などと思わせるところがある。まぁ、「東風」なんて改めて真面目に聞くと色々と発見があるものだ。米国版では冒頭にドンカマがクロストークで入っちゃってる、みたいな話では無くて、構成とかにね。

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