2014/01/19

伊福部昭氏の楽曲の迫力!

 今日の「題名のない音楽会」は「伊福部昭生誕100年」、伊福部氏は昭和29年の映画「ゴジラ」の音楽などで有名だ。

 個人的には、伊福部氏の楽曲の持つ迫力の一部は「聴衆の不在」にあるように思う。ここで「聴衆の不在」とは「聴衆がいない」という意味ではなくて、「椅子に座ってかしこまって聞くにはおさまらない」というニュアンスだ。卑近な例えで色々な意味で色々な方に対して申し訳ないのだが、街中を歩いていてふと聞こえてきた祭囃子につい聞き入ってしまうといったイメージである。

 いわゆるクラシカルの伝統的な枠組みに較べてリズムが強調された楽曲は、どこか「血わき肉躍る」ものがある。氏は「作曲家は氏・素性を音楽で語らねば駄目だ」と語ったとされるが、聴く側の中に響きあうものを持つ楽曲が多いのではないかということだ。

 楽曲単独ではなく「映像+楽曲」として楽しむなら、アニメ映画「わんぱく王子の大蛇退治」が個人的なお勧めだ。

 伊福部氏の座右の銘は「大楽必易 大礼必簡」(すぐれた音楽は平易なもので、すぐれた礼節は簡略なものである)だったという。「優れた技術の必要条件はシンプルさ」という点では工学も同じだ。

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