この年末年始は4日程自由な時間が取れたので読書三昧、遺憾ながら豪快に体重増加しました。
まずは倉山満氏のシリーズ3冊一気読み。
- 嘘だらけの日中近現代史
- 嘘だらけの日韓近現代史
- 嘘だらけの日米近現代史
時刻歴でのイベントのディテールはかなり端折られているので、事前に他の書籍などでキーとなる歴史イベントの順番、経緯を知っていないとおそらく面白さは半減。個人的な収穫は、ハンガリー動乱と日本の国連加入との関係、米国南北戦争の経緯、ハリマンvsモルガンの構造に対する日本の国策方針など。中曽根康弘氏が「憲法改正には議論が必要」との旨の発言をしたとの報道がつい最近あったけど、スッと落ちる感じがあったのはもちろんこれらの本を読んだおかげ。自分の中に新たな視座が加わるのは楽しい。
Sci-Fiは1冊だけ。
- 孤児たちの軍隊 ガニメデへの飛翔 / ロバート・ブートナー
面白くて気楽に読めるのは間違いないが、「21世紀の『宇宙の戦士』」というコピーには偽りあり。説得力のないマンガチックな展開はコメディすれすれだが、キャラの立て方は上手くて(上手く紋切り型に落とし込んでいるという意味で決して誉めている訳ではない)一気に読ませるパワーはある。
原文はあたってないけど、抒情的な部分の翻訳は結構工夫されたものではないかと思う。この辺りがいい加減だと、上述したようにコメディになってしまった可能性が高い。その甲斐もあってか、プーさんの最期はちょっと切ない。もしマンガ化するなら(はい~?)荒川弘氏に是非お願いしたい。
その他の小説は3冊。
- シブミ / トレヴェニアン
- パラダイス・ロスト / 柳広司
- アンドロギュノスの裔 / 渡辺温
シブミは訳がやや硬い。柳広司氏のD機関シリーズは安心して読める。渡辺温氏の作品には出会えたことが僥倖。
その他ノンフィクションなどは3冊。
- 日本とシナ 一五〇〇年の真実 / 渡部昇一
- E=mc2 世界一有名な方程式の「伝記」 / D. ボダニス
- 完全なる証明 100万ドルを拒否した天才数学者 / M. ガッセン
「日本とシナ」では「
コミンテルン史観」なる概念が提示され、倉山満氏の著作と緩やかにリンクする。
ヴェノナ文書に関する書籍は既に2冊読んでいるので、著者らが言いたいことは良く分かった。
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