2014/04/30

STAP細胞騒動:遅すぎるけど出さないより百万倍マシなメール

 YOMIURI ONLINE記事、「『STAP信じている』だけでは駄目…学会強調」から。
 STAP(スタップ)細胞論文の問題をめぐり、日本分子生物学会の大隅典子理事長は、データの正確な記録や再現性の確認など、科学の世界で決められている手続きを守るよう呼びかけるメッセージを、同学会の全会員に電子メールで送った。
あまりに遅い、という気もするけれども、「まっとうな人ほど陥り易い罠」もある。「まっとうな人は他人もまっとうに振る舞うと思いがち」、一種のバカの壁とも言える。ついにこらえきれずに、というのが実態かもしれない。ただ、メール内容の対象がどこまでか、という点は重要だ。学界全体へ、ということにならば少し記事の捉え方も違ってくる。

 「プロトコル」とは「手順」だが、使われる文脈によっては「礼儀に適った」というニュアンスをも伴う。以前にも触れたように、某論文の執筆者は技術者、科学者としての礼や品性を著しく欠く。

 私は育ちが多少悪いので「仁義を切る」とよく表現する。論文査読にあたって「侮辱」なんて言葉を飛び出させないためにも「仁義を切る」必要がある。一例は、少なくとも戦後の主要関連論文には全て目を通し、一、二世代前の研究者の「常識」をも身につけておくことだ。1950年代の論文に書いてあることを「再発見」しても意味がない。ただの勉強不足と一蹴されるだけだ。

 周囲も、仮説だなんだとか言ってる暇があったら再現試験やって結果を発表したらどう?というのが建設的な姿勢ってもんじゃないかな。

2014/04/29

韓国マスコミの報道姿勢もN○○は笑えない

 Jキャストニュースの記事「救助活動で韓国海軍がテレビ用に「やらせ」 休憩中ダイバーにウェットスーツを着せて水かけ、臨場感つくる」を読んで思い出した。

 これは本人から直接聞いた話。

 もう10年以上前のとある事故が発生した際、その分野の専門家であった知り合いが呼び出されて自治体の事故対策本部に入った。担当したのは技術的な視点からの報道対応だった。正確を期すため技術資料を何冊ものファイルバインダーで持ち込み、きっちり分野毎に目の前に並べて置いたそうだ。

 と、突然見知らぬ人間がやってきて、ファイルバインダーの位置を変えるわ、ひっくり返すわされたという。本人が抗議したところ、相手が一言。

「臨場感が無いので。」

N○○のディレクターだったそうだ。

 放映されたニュース映像では確かにファイルバインダーがめっちゃくちゃに積んでありました。N○○のニュースなんてそんなもの、と思うようになりましたよ。ちなみに私は地方新聞で「言ってもいないこと」を書かれたことがあります。

 全然関係ないけど、この記事も凄いよね?変な思考回路だなぁ。

 <韓米首脳会談>米大統領の慰安婦発言は韓日和解「折衷案」

2014/04/28

The Model/KraftwerkのMegpoidカバー リビジョンアップ!

 やっぱりリビジョン1ぐらいが「ま、いっか感」が出てバランスが良いようで。テンポを下げて、音量バランスを調整しました。

2014/04/27

米国だけじゃない

 多くの企業が凄~く遠まわしに、間違っても差別と呼ばれないように、慎重に手を打ち始めてると聞くスパイ対策。片やどっかの組織は「お人よし全開」なので、打ち合わせで話す内容に実は非常に気を使ってる昨今。「他人を犯罪者にしない(出来心の原因を作ってはいけない)」のも日本人の昔からの心使い。とは言え、法整備は必要ですな。

 あ、報道機関も一緒だよ。


ラフマニノフ1929

 エフゲニ・ポジャノフが「題名のない音楽会」で弾き、フィギュア浅田真央選手(もはやアスリートと呼ぶのも憚られる、まさにファイター)がフリー演技で使ったラフマニノフのあの曲、タイトルなんかどうでも良いよね。古い話だが、アニメ「のだめカンタービレ 巴里編」のオープニング曲の元ネタでもある。

 クラシカルも聞くようになったけど、クラシカルファンとは未だ共通の言葉が使えないという典型的な入門状態の私としては、こんな紹介が限界だ。ひょんな弾みでYoutube上のラフマニノフ本人がピアノを弾いた1929年録音版を見つけたので、自分の為にも貼っておこう。

 作曲者自身が演奏や指揮を担当した録音は実は面白い。ラヴェルの「ボレロ」は楽譜上はかなりゆっくりとした演奏が指示されている。が、作曲者本人が指揮した録音は、どう計算しても楽譜上の指示より15%ぐらい速かったりするそうだ。ちなみにこれを教えてくれ、実際に聞かせてくれたのは「銀河英雄伝説」ファン。どうでも良いことでした。

2014/04/26

アジアワッチ、八度。

 多分、この記事を書いた記者は状況を理解している…気がする。そうでないともうどうしようもなく、あらゆる言語表現も不可な、レベルが低いどころじゃない××だ。

 中央日報の記事「<韓米首脳会談>オバマ大統領『慰安婦問題は甚だしい人権侵害』」から。
  オバマ大統領は青瓦台(チョンワデ、大統領府)で朴槿恵(パク・クネ)大統領と韓米首脳会談を終えた後の共同記者会見で、日本指導者の歴史認識に関する考えを尋ねる質問に対し、このように答えた。また「被害女性の声を聞かなければいけない。彼女たちは尊重される権利がある」とし「どんなことがあったのか正確かつ明確な説明がなければならない」と強調した。「安倍首相と日本人は(韓日両国間の)過去が正直かつ公正に認識されるべきだという点を知っていると考える」とも述べた。(下線はブログ主)
記事の記載を信じれば、オバマ大統領は「きっちりと公正に検証せよ!」と明確に言っている、そして「日本もそれを望んでいる」とも。形容詞を全て取り去って、文脈、論理のみとすればそうなる。

 米国は(一枚岩ではないにしても)日韓関係はほどほどの緊張関係であった方が良いと考えている、という見立てが日本では多いし、おそらく正しい。故に、米国は従軍慰安婦の「強制性」に関わる問題の解決、すなわち「歴史的事実の検証」に第三者として介在してくれそうにはない。またオバマ大統領の先の発言を言質と捉えることを、韓国はもとより、米国も嫌がるだろう。結局、何も変わらないのだ。

 ただ、現在に至っても「日韓が協調して米国覇権主義に挑む」なんて可能性を考えている人がいたら、それは歴史的、政治的リアリティを完全に欠く。「両者は根本的に価値観の相違を抱えるため、現在の延長上では相容れることはない」、それが現在の日本の主要な認識だろうと思う。

 米国において、知日派とされる人ほど大統領の訪韓を推した理由についても想像してみよう。某国のモンスター具合を気にしてのことではないか。

 大統領訪韓に先立ち、朴大統領は中国首脳と電話会談したという。訪韓を望んでおきながら米国大統領の面目を潰すったぁ、酷い話。そんなところにも「相容れない価値観の相違」がある。

STAP細胞騒動がどうしようもなくアカデミックじゃない

 マスコミも上げ足取りに汲々とし、本質的なところに全く触れない。バカバカしくて開いた口がふさがらない。

 STAP細胞作成が第三者によって再現、確認されない限り、その論文はねつ造か、不完全だ。それ以外の解はない。

 逆に、第三者によってSTAP細胞の存在が確認されれば、論文がねつ造だってかまわない。ねつ造ならば論文執筆者は間違いなく馬鹿にされ、信用は地に落ちるが、科学的功績の有無や所在は揺るがない。

 ヌケや間違いがあるならとっとと発表論文のエラッタ(訂正)を出せ。そんな当たり前のことを何故とっととやらないのか。記者会見の何万倍も優先度が高いじゃないか。あんな記者会見、私の周囲のできる人間に限って一顧だにしていない。私も「そんことが開かれたらしい」ことしか知らない。

 経験不足とかいうレベルの話じゃない。科学者倫理、技術者倫理の基礎の基礎を未だ放り出しっぱなしなんて、論文執筆者は科学者、技術者としてはそれだけで十分軽蔑の対象だ。

 ホント、論文執筆者本人からマスコミまで事の本質を放り出しっぱなしに過ぎる。低レベルにも程がある。

 寝る暇があったらエラッタ(訂正)を書いてよ。

 まぁ、分野によって差はあるのだろうが、「ネイチャー」は別段権威がある雑誌ではない。とある組織に属していた時に、その組織の人間の論文が「ネイチャー」に掲載された。当の本人はエラくはしゃいでいたそうだが、周囲の反応が凄かった。

 「アレで載るの?ふ~ん。」「そんなことよりあんな出来た女性と結婚できた事の方がうらやましい。」「アイツ、一生このことを反芻しつづけるんだろうなぁ…。」

世の中、そんなもんですよ。

2014/04/25

「キングが帰って来た」、そいつはGodzilla!

 エントリタイトルのカッコ書きの部分は、映画”Godzilla ゴジラ”(日本では7月公開予定)のPR用ポスターのキャッチコピー。海外でも敢えて「日本語」らしいです。

 ローランド・エメリッヒ監督版は今やゴジラ界(?)の大トラウマですが、今度は如何に?

 富士のすそ野は東宝特撮映画(と引用、パロディ)にとっては一種の聖地。宇宙港があったり、異星人の地下移動要塞が現れたりしましたが、今回はどうやら原子力発電所が建っている模様。ちなみに、日本にはでっかい冷却塔を持つ原子力発電所はありませぬ。まぁそのあたりはご愛嬌、でも原子力発電所を出したゴジラ映画は大抵駄作寄り…

 津波の描写がありますが、観てて結構辛い自分に気付きます。う~ん、あの恐怖感は(自分の経験は高さ0.5mぐらいだったけど)経験した人間以外にはなかなか分かってもらえないだろうなぁ…

2014/04/24

やっぱり好きだね、London Elektricity

 前にも書いた事があるけど、未だにドラムンベースが大好きだ。ハウスは途中から('93辺り)訳分かんなくなっちゃったし、トランスはとても音楽とは思えないし、ダブステップやらポスト・ダブステップとか言われてもピンとこない。

 現在の愛車を購入したころには、3周遅れぐらいでダブステップを聞いていたりしたが、結局ドライブ中に聞く曲はブラジル音楽とドラムンベース、特にLondon Elektricity、Logistics、Nu:toneといったHospital系に落ち着いてしまった。

 今回はLondon Elektricityの"Billion Dollar Gravy"のライブ版を紹介。オリジナルとはまた味わいが違っていいねぇ。曲名は"Billion Dollar Baby"のもじり、なのかな?ちなみにこの曲を含むライブ盤、iTunesでは「ジャズ」に分類されてんだよねぇ……
 ちなみにオリジナルはこんな感じ。

2014/04/23

アジアワッチ、七度。

窪田順生の時事日想:「セウォル号事故」で韓国が日本の支援を断ったのは「反日」だからではない”を読んで、ストンと落ちるものがあった。一部引用させてもらおう。
 実は、海保が事故直後に支援を申し出たのは、いい子ぶったからではない。韓国の海洋警察とは過去9回、海難事故の合同訓練を実施しており、2013年11月にも釜山港の近海で旅客船が火災を起こし乗客が海に転落したという想定で訓練を行っているのだ。
 そこから半年も経たず想定していたような海難事故が起きた。これで支援を申し出ないほうがどうかしているし、普通は相手も受け入れる。にもかかわらず韓国は「間に合ってます」と言ったのだ。こういう状況を考えれば、韓国が日本からの支援を断った理由は1つしかない。それは、「この領海内に入ってきて欲しくない」ということだ。
うむ、やはりそれはアリだ。ただちょっとだけ引っかかっていたのは、米国への対応だった。軍事的理由からなら、日本は仮想敵国だから仕方無いとしても、米軍まで排除するにはもっとらしい理由が必要だ。が、こんな事も書いてある。こればかりは完全に想定外。
 日本人からすれば、済州島といえば、(中略)実はここに中国の空母「遼寧」が入るのではないかという仰天情報が日韓の政府関係者の間で飛び交っているのだ。
うむぅ…まさか「カジノとして入る」というオチではあるまい。これが実現したその時、在韓米軍はまだいるのだろうか。歴史を紐解けば分かる通り、韓国内に敵対する二カ国の軍隊が駐留する状態は最高に筋が悪い。日清戦争の原因のひとつは、李氏朝鮮が清国軍と日本軍をともに国内に受け入れるという愚挙に出たところにあった。

 これが「アジアのバランサー(笑)」の正体か。相も変わらないただの「事大主義」じゃないか。どうしてこんなに滅びたがるのか。一部韓国国民も新聞記者もおかしい、全然合理的じやないし建設的でもない。 自らを救おうとしない者には誰も救いの手など差し延べない。これじゃ乳幼児未満だ。