2014/08/15

本日の天声人語は

豪快なブーメランであろう。

 山田風太郎氏の「戦中派不戦日記」を引用し、「どんぐりとなるな、個を持て」とまとめていた。ここで「どんぐり」が指す意味合いは「皆が同じ考えに染まった状態」を指す。戦前、戦中に日本国民の「どんぐり」化、しかも戦争に向かう「どんぐり」化を進めた主体のひとつは明らかに新聞である。朝日新聞自体も例外ではなく、戦前~戦中の紙面に一通り目を通した経験からは、むしろ強力に加担したと言って良いとの感触を持つ。今もどんぐり化を進めたい意向のようだが、紙面を見るにもう報道である事も放棄しつつある現状では無理であろう、ドグマ剥きだしで読むに耐えない。なお、山田風太郎氏の作品を愛する身としては、

 山田風太郎氏を愚弄するな。

とはっきり言いたい。どの面下げてそんなことが書けるのか、毎度のことながら自らを省みることができないセンスを心底疑う。

 夕刊は輪をかけて剥きだしで酷い。昨日の「素粒子」欄も酷かった。国内で朝鮮半島で見られるピラミッド型古墳が発見されたことと、現在の日韓関係の悪化状況を引っかけた一文があった。が、当時の高麗(高句麗)は「現在の朝鮮半島の住人」とは異なる民族による国である。

 良くて不勉強、それとも「韓国国定教科書の歴史記述を信じている」とか。

 別民族であることを前提に書いていたとすれば、それはそれで愉快。違う民族による違う歴史を経ていれば、現在の状況は無かったかもしれない。そういう意図でのあの一文であれば評価もできよう、いや、上手いと言おう。脱亜論も、日中戦争も、日露戦争も、日華事変も、太平洋戦争も、ねつ造慰安婦問題も無かったかもしれないのだ。

おまけ・・・いや、四大文明より大韓民国の方が新しいですから。

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