2021/04/07

MAIKA、敗北す。おまけ

 先行するエントリを書きながら、ちょっと思い出したことがあったので書いて置こうと思う。ただの思い出話だよ、と言う点は重ねて強調しておく。加えて、もしかしたら同じ話を以前のエントリでも書いてるかもしれない。本ブログの存在意義はほぼブログ主の知人への生存報告だから、まぁ、そう言うこともあるよと言うことで。

 で本文。

 就職してから10年も経たないころ、上司命令で英語研修(初級・二週間)に強制的に放り込まれたことがあった。私の余りの英語力の無さから、社内での私の将来を憂いたものと思われる。とっつきにくいところのある静かな上司だったが、不景気な時期に仕事を探して黙々と組織、ひいては部下を維持していたなど、実は部下思いで熱いところのある人だった。定年後もその技術や知識を見込まれて働かれていたが、最近ついにリタイアされたと聞く。

 さて、思い出したのは研修初日での事で、日本語で言う「シ」の発音にまつわる話だ。

 8名ほどの生徒が先生の前に列を作り、列の先頭で先生と対面状態となった生徒が先生に指定された英単語を発音するということをやった。英単語自体は中学校教育レベルのものだが、おそらく発音に癖があるものが選ばれていたのだろう。私も含め、とにかくダメ出しを喰らっていつまでたっても次の生徒と代われない。行列が進まない。

 私に指定された英単語は"machine"、所謂「マシーン」だ。上述の通り、ここでの「シ」の発音は日本語のそれとは全く違う。日本語における「シ」は口の開きは中くらいで、やや横に広げ、若干開いた上下の歯とそれらの直ぐ後の舌先の間の空間付近で音を出す。口の横方向をほとんど開かずに発音する人もいる。この場合は多少聞き取りにくいが、時に不愉快に感じる摩擦音が小さいため、上品に聞こえることもある。卒業式での「仰げば尊し」の歌唱は定番だが、中学生ぐらいだと自意識などが邪魔をして小声で歌うことしかできなかったりしたことはないだろうか。このような場合、「シ」の音ばかりが体育館にやたら響くことになる。

 さて、20回以上のダメ出しを喰らった辺りで、先生の「私が発音する時の、私の口の形を見て」の意味が分かった。結論を書いてしまおう。まず口は思いっきり横に開く。上下の歯はむき出しとなり、上下の隙間もほぼ無くなる。ここで上下の歯の間辺りで音を出す。この音は純粋に空気が上下の歯の間を抜ける際に発生する摩擦音であり、日本語の「シ」の発声の要領で若干音を整えても良いのかもといった感じだ。むしろ「ス」や「スィ」に近い音になる。つまり、全くの別の発音なのだ。とにかく口を横に開く先生の口の形を真似たら、それだけで悪くない音が出た。更に発声を繰り返すこと数回、"Excellent"を貰って次の生徒と代わって列の一番後ろに並んだ。

 この経験は、COVID-19禍下であってもマスクの使用を嫌がる欧米人が多い理由の一つを説明出るのではないかと思う。

 周囲の雑音などが原因で耳で子音が区別しにくい状態での会話でも、相手の口の形が見えていれば音を特定し易いからだ。日本人と比べて、彼らは会話において口の形など視覚情報をより活用している可能性が高い。上記の「先生の口の形を真似たら、それだけで悪くない音が出た」は嘘ではない。私の例では、下手をすると口の形、歯の位置、歯の間から空気を出しているような体の素振りといった視覚情報だけで、ネイティブスピーカーレベルなら音を特定できるかも知れない。歯がむき出しになっているかどうかだけでも、結構重要な情報になり得るようなのだ。

 そう言えば、ディズニーなどによる劇場アニメーション作品は元より、TV向けカートゥーン作品でも会話時の口の描画へのこだわりは日本のそれとは全く別物だ。それは母音だけでなく、子音にも及ぶ。きっと口の形と発音が一致していないと、観ていて違和感があるのではなかろうか。

2021/04/06

MAIKA、敗北す。

 MAIKAはスペイン語Vocaloid3ライブラリで、ブラジル訛りポルトガル語の大部分の発音をサポートする。が、購入直後に私の病状が悪化、放置状態が続いていた・・・いや、続いている。

 MAIKAの一つの魅力は無声口蓋垂摩擦音のサポートだ。この音はマッハ(Mach)の「ッハ」、イッヒ(ich)の「ッヒ」、ドッホ(doch)の「ッホ」などに当たる発音で、ドイツ語では必須の発音である。ネス湖を指すロッホ・ネスの「ッホ」もこの音で、スコットランドにも歴史的に残っている発音でもある。そんな訳で先の日曜日の夜、ふと思い立ってドイツ軍歌として知られる"Erika"の歌詞にMAIKAがどのくらい追従できるか簡単に調べてみた。

 辞書などでは発音記号としてIPAが広く用いられるが、英語アルファベット以外の多くの記号を含むためコンピュータ上での処理に不向きとされた。この状況を受けて開発されたのが、英文キーボードで入力可能な文字(正確にはASCII文字)を使ってIPAを書き換えたX-SAMPAだ。Vocaloidの発音指定もX-SAMPAを使う。

 "Erika"の発音をドイツ語のWikitionaryで調べると、['e: Ri ka]となる。先頭の[']はアクセントを表し、[:]は音を伸ばすことをそれぞれ表す。ローマ字読みでも「エーリカ」となりそうだが、小文字の[r]ではなく大文字の[R]となっているのが曲者だ。MAIKAがサポートしてない発音なのだ。英語Vocaloidではどうか。この場合は[e:]と[ka]の発音がサポートされない。ちなみに"Erika"をVocaloid用の英語辞書に通すと[e@ ri kV]となり、日本人の耳には区別し難そうだがかなり別物だ。

 日本語の「ア」音に相当するのは[a]だが、[@]も[V]も「ア」に近い。違いは口の開きの大きさと舌の前後位置だ。他に「ア」に近い音として[{](IPAでは/æ/)があり、僕らの世代だと中学校で「『エ』の口の形で『ア』と言いなさい」と習った音だ。英語ではありきたりの音で、"cat(猫)"の発音/kæt/で使われている。またウィキによれば、名古屋弁の「うみゃあ」は[umæ]らしい。つまり、「うみゃあ」の「あ」では舌の位置はそのままに相対的に口を開かないということのようだ。まぁ、経験的に「寒い地方での発音の訛り(厳密には、NHKアナウンサーの発音との違い)あるある」ではある。

 MAIKA敗北す。かなり妥協して発音をごまかさないと、"Erika"には使えない。

 とは言えこのままでは悔しいので、別方面を攻めてみた。「ソ連(ロシア)宇宙軍の歌」こと"Космические войска"である。WikitionaryでのIPA表記の発音をちょっと丸めると、X-SAMPAでは[k6 s mj ts\I s kI e vo j s ka]って感じになる。ここでは2文字目の[6]が曲者だ。数字の[6]だとちょっとピンとこないが、IPA表記では/ɐ/である。アルファベットの"a"が逆立ちしていて、ちょっと違う「ア」感が伝わらないだろうか。ちなみに上述のX-SAMPA表記[R]のIPA表記は/ʁ/で、「アール」っぽいけど何か別のもの感がやはり漂う。

 MAIKAも英語Vocaloidも[6]はサポートしない。困ったことに"Erika"の歌詞には頻出する、と言うかドイツ語では余りにありふれた発音のようである。歌詞冒頭の"Auf der..."→[aUf de:6...] で既にアウトだ。

 MAIKA再び敗北す。かなり妥協して発音をごまかさないと、ドイツ語にもロシア語にも使えない。

 あ、敗北したのは僕か。

IPv6 IPoEはまぁ速い(その4) IPoE(IPv4 over IPv6)、ついにサービスイン!

 本日昼前に自宅の「IPoE(IPv4 over IPv6)」接続がサービスインした。3/13の「IPoE IPv6」接続のサービスインから24日、3週間ちょっとのラグを経て、紛れもない「IPoE」接続が提供されたことになる。

 サービスインに気づいた経緯は以下のような間抜けなものだ。

 現在自宅ではメインPCとネットワーク状況監視・分散3DCGレンダリング用のサブPCの2台を運用中で、特に後者は24時間稼働中だ。そして後者の主要操作や監視にはChromeリモートを使っている。つまり、メインPCの画面に取ってきたサブPCの画面を見ながら、メインPCのキーボード及びマウスを使ってサブPCも操作している。リモート操作自体は便利なのだが、うっかりさんな私はサブPCをシャットダウンするつもりでメインPCをシャットダウンしてしまうことがある。そして昼前にそれをやってしまったのだ。幸いにして失ったデータは無かった。

 改めてメインPCを起動した訳だが、例えばまずメーラーを起動するとか、起動時特有のルーチン化した作業というのがあるものだ。で、そんなルーチン化した作業の中に、プロバイダが用意している接続状況確認のページへのアクセスがあった・・・と言う流れで「IPoE(IPv4 over IPv6)」接続のサービスインに気づくこととなった。なお、メインPCは毎朝7時前後に起動している。会社の特定のサービスに毎日アクセスする必要があるからだ。そして本日7時過ぎの段階では、「IPoE(IPv4 over IPv6)」接続は未だサービスインしていなかった。

 「IPoE(IPv4 over IPv6)」接続は速いか、と言えば当然速い。みんそくの測定結果は、「PPPoE IPv4」での下り約150Mbpsから下り約800Mbpsにまで増大した。何のことは無い、「IPoE(IPv4 over IPv6)」接続の速度は基本的に「IPoE IPv6」接続の速度となるのが道理だ。ただ実際のところ、IPv4接続サービスへの不満は2、3日に1日ペースで混雑時間帯に発生しているIPv4接続だけの通信速度の異常な低下だ。別エントリで書いているように、実効1Mbpsも出ないではニュース記事も読めないし、メーラーのサーバー接続は確実にタイムアウトする。本件に関してはカスタマーサポートも暖簾に腕押しかつピント外れで全く役に立たない。「IPoE(IPv4 over IPv6)」接続がサービスインにまず期待しているのは、このような「異常状態の発生」が無くなることだ。

 さて、本日をもって自宅のインターネット接続は「IPoE」化された訳だが、その導入にあたってユーザーが事前に知っておくべき情報の提供が、回線業者、プロバイダともに十分にできていないのではないか、との思いを強く抱いた。と言う訳で、ユーザーサポートに聞いてみて初めて分かったことや、時間をかけてネット情報を漁って見つけた情報などを簡単にくどくどしくまとめておこうと思う。

 まず私の環境だが、 回線はフレッツ光ネクストマンションタイプハイスピード、プロバイダはOCNだ。屋内終端装置(ホームゲートウェイ、ざっくり言えば光ケーブルを接続する機器)は回線業者からのレンタル品「NTT PR-400MI」だ。内蔵ルーターにPC2台とWi-Fiルータ(動作モードはアクセスポイント(AP)で、ルーター機能は使っていない)を直接有線接続するとともに、ひかり電話も接続している。ひかり電話、内蔵ルーターってのが意外に以下の話で肝となる。

  • 業者は「IPoE」とひとまとめに説明しようとする傾向にあるが、「IPoE IPv6」と「IPoE (IPv4 over IPv6)」はサービスとしても技術としても別物である。サービスとして違うということは、それぞれのサービスを享受するために必要な条件が異なるということだ。「IPoE」接続サービスの提供を謳いつつ、現時点では「IPoE IPv6」接続サービスの提供のみとしているプロバイダもある。

  • 「IPoE IPv6」接続のサービスインには、基本的にユーザー側でやらなければならない事項はない。屋内終端装置が対応していれば、必要な工事は回線業者の施設内で、設定変更も回線業者とプロバイダのそれぞれ内部で完結する。工事、設定変更が終われば即「IPoE IPv6」接続はサービスイン可能状態となる。「IPoE IPv4 over IPv6」接続のサービスインも基本的にユーザー側でやらなければならない事項はない。が、屋内用終端装置に対して一種の遠隔操作が必要とされる場合がある。スマホのOSやアプリのアップデートみたいな作業(実際は機能追加に近い)が更に必要、ということだ。

    私の環境や類似の環境では、屋内用終端装置に専用のソフトウェアを「組み込まない」と、業者側の工事や設定変更が完了しても「IPoE(IPv4 over IPv6)」接続サービスは使えない。本質は、「ルーターが対応」している必要があるということだ。ここで「ソフトウェアの組み込み」とは、屋内用終端装置内蔵のルーターを「IPoE(IPv4 over IPv6)」接続サービスに対応させる作業に他ならない。

    私の環境とは違って屋内用終端装置がルーターを内蔵しておらず、別途ルーターを使っている場合には、そのルーターが「IPoE(IPv4 over IPv6)」接続サービスに対応(=「専用ソフトウェアの組み込み」が最初から不要)していれば、「IPoE IPv6」接続と「IPoE (IPv4 over IPv6)」接続は大抵の業者で同時にサービスインする筈だ(上述のように「IPoE (IPv4 over IPv6)」接続サービスを提供していないプロバイダの場合は除く)。

    くどく繰り返すが、私の環境のようにルーター内蔵の古めの屋内終端機器を使っている場合は、ほぼそのルーター部が「IPoE (IPv4 over IPv6)」接続サービスに対応していないと考えて良い。そこで、「IPoE (IPv4 over IPv6)」接続サービスに対応させるために「専用ソフトウェアの組み込み」が必要となる。が、その「専用ソフトウェアの組み込み」がいつ、どうやって行われるか、そもそも「専用ソフトウェアの組み込み」が必要だという情報すら、ユーザーにはほぼ提供されていない。ここがユーザーをやきもきさせる大きな要因となっているのは間違いない。「ラグをラグと諦めて待っていれば良い」のか、「実はサービスが提供される要件を満たしておらず、待っていても意味が無い」のかがユーザーに判断できないのは実に問題だ。

  • 「IPoE IPv6」接続と「IPoE(IPv4 over IPv6)」接続のサービスインの時間差、ラグの原因は、ルーター内蔵の屋内終端装置への「専用ソフトウェアの組み込み」までの待ち時間と見做してよい。

    「専用ソフトウェアの組み込み」は、屋内終端装置への「専用ソフトウェアの『配信』」によって行われる。だが「配信」の時期などの情報はユーザーには知らされない(少なくともこれまでは)。加えて「配信」には「ひかり電話回線(タイプ2)」が使われたりする。つまり「ひかり電話」を契約していなかったり、 「ひかり電話回線」が(タイプ1)だったりすると、専用ソフトウェアは「配信」されない、と言うかできない。環境によってひかり電話回線が必須であるとする情報はとにかく少ない。ネット上で私が目にした情報は、個人ブログ1件、NTT資料1件中の注記1行のみだ。

    ちなみに私の環境では、配信状況はブラウザから屋内終端装置にアクセスすることで確認できる(http://192.168.1.1:8888/t)。下の図中の、公園の遊具みたいなアイコンが「IPoE (IPv4 over IPv6)」接続のためのソフトウェアを表すのだろう。今朝の段階では見られなかったものだ。

最後のまとめみたいな何か

 「IPoE IPv6」接続はサービスインしたが、「IPoE(IPv4 over IPv6)」接続がなかなかサービスインしないとやきもきしている方へ。特に自分からサービス導入を申し込んだのではなく、プロバイダから「サービス導入しますよ、嫌な人はここに所定の期日までに登録しておいてね」といった連絡を貰ってそのまま導入することにした方へ。フレッツ光+ひかり電話+OCNな方はまさにピンポイントで命中ですよ。

  • 「IPoE」接続サービスとひとくくりに説明されることが多いが、「IPoE IPv6」接続サービスと「IPoE (IPv4 over IPv6)」接続サービスは全くの別物だ。このため「IPoE (IPv4 over IPv6)」接続サービス提供には、「IPoE IPv6」接続サービスの為の作業に加えて、回線業者経由でプロバイダが実施する「もう一手間」が必要となる場合がある。

  • 「もう一手間」の作業の対象は家庭にある装置だ。作業内容は、「『IPoE (IPv4 over IPv6)』接続サービスに必要なソフトウェアを、プロバイダが遠隔操作でこの装置に新たにインストールする」みたいなものだ。だから、自腹を切って新しい家庭内装置を導入したりしない限り、ユーザー側でできることもすべきこともない。自腹の切り方についてはネットに聞いてね。

  • サービスインのラグ(時間差)の原因は、その「もう一手間」の実行待ちと思っていい。私は24日待った。1ヵ月ぐらいは待ってあげても良いのではと思う。ただ「ラグがある」とユーザーに一切伝えないプロバイダがあることは大問題だ。
    なお、プロバイダのユーザーサポートに問い合わせても、「IPoE (IPv4 over IPv6)」接続サービスの提供日程は(良くも悪くも)分からないと思う。できるだけ早くという「ベストエフォートが為されている」ことを期待しつつ、屋内終端装置の電源は入れっぱなしで待とう。

  • 待っている間に自分の環境が「IPoE(IPv4 over IPv6)」接続サービスに対応しているかどうかチェックしよう。ここでは回線業者よりもプロバイダにフォーカスしてチェックした方が良い。回線業者側の範囲の確認すべき情報は、プロバイダ側をチェックすることで絞ることができる。
    そもそも「IPoE(IPv4 over IPv6)」接続サービスを提供していないプロバイダもあるので注意。

  • 回線業者がNTTグループの場合、「ひかり電話(タイプ2)」契約が「もう一手間」のために必要だったりする。「ひかり電話(タイプ1)」ではダメらしい。ただこの種の必須要件に関わる情報は、サービス導入開始時には回線業者-プロバイダ間で共有され、問題が無いことが確認されている筈だ。

  • 何も考えずにIPoE接続サービスを申し込んだり、サービス導入の拒否手続きをしなかったオンラインゲーム好きPS4ユーザーは、「IPoE(IPv4 over IPv6)」接続のサービスインを震えて待て。まぁ、プロバイダや屋内装置構成、ゲームによっては全く問題ないんだけどさ。元々通信に関して評判が良くないあのシリーズはね・・・

2021/04/05

ジップタイ?

 バックパックや冬用アウターのファスナーを開閉するスライダーに良く付いている「つまみ付きの紐」のこと、何て呼ぶんですかねぇ?

 mont-bellではジップタイ、ネクタイみたいなノリかな?。後で調べると、他社ではジッパープルやジッパータグとかとも呼ぶそうです。今日の今日まで全く呼び方を知りませんでした。個人的にはジッパープルが直観的で分かりやすい気がします。日々これ勉強。

 ところで先週土曜日、朝から暖かかったので春~夏物衣料をひっ張り出して衣替えの準備を始めました。が、1着1着調べていくと、案外使えないものが多くてビックリ。原因の一つはこの2年間での体形変化で、運動不足や食べ過ぎが原因で満遍なく肉が付いたせいでスリム寄りの形のシャツはボタンは止められるものの胸回りがぱっつんぱっつん。これはいずれ裂けそう。二つ目はポロシャツに多い表面の細かな痛みで、主に鞄の金属部品による引っかきが原因でした。という訳で、取り合えず2着ほど半袖のシャツ類を買おうと思ってネットで調べたところ、mont-bell製品に良さそうなものを見つけました。そして月曜日(つまり今日)、都内の病院への通院ついでに某駅前の店舗で試着、問題無ければ購入することにしました。

 そして今日の午前中、無事診療を終えて病院の最寄り駅でバックパックのファスナーを閉めようとしたら、ジップタイのつまみがスポッと抜けて紐だけの状態になりました。一瞬「ま、いっか」とも思ったのですが、両サイドから2つのスライダーで閉めるタイプのファスナーの一方のみ紐だけ、というのは意外にみっともないものでした。しかも紐の末端の処理がぞんざいで、如何にも「本来見えない部分が見えてます」感が凄いこと凄いこと。高さ的にも他人の視界に嫌でも入る場所です。で、考えること数秒、mont-bell製品を扱うような店舗ならジップタイ(この時点では未だ呼び方を知らない)ぐらいは有るだろうと気づいた訳です。さすがにそこに気づかないほどはボケてはいません。

 結局シャツ2枚と良さげなジップタイ5個セットを無事購入できました。別のタイミングでジップタイが壊れていたら・・・と思うと、今回の展開はラッキーだったかもしれませんね。

 ちなみに「ファスナーの開閉のために動くところ(スライダーのことね)を引っ張りやすくするための、つまむ部品の付いた紐、ありますか?」という質問に、店員さんの表情が一瞬「???」っぽくなったことは秘密です。

 mont-bell製品を取り扱っている店舗ですから、周囲にはジップタイを使った商品だらけです。ですからそのものを指差すなりして、「別売りのこれ、つまみの付いた紐、ありますか?」と聞けば済んだものを、ちょっとテンパってましたね。

 なお今日使っていたバックパックで壊れたジップタイは1つでしたが、帰りの急行電車内で4個全てのジップタイを早速新品に交換しました。うん、見かけも使い心地も悪くない、いや元のものより頑丈そうで実用性は増しましじゃないですかね。

オンラインのイベント集中回避へ“日時共有” 通信量急増対策

 エントリタイトル通りのタイトルのNHK記事によれば、総務省が何かやろうとしているらしい。要は、「同じタイミングでライブストリーミングをやらないように、業界内での調整のための仕組みを作る」ということらしい。個人的には「技術的知識がある人こそ、落としどころとしてそれぐらいしか提案できまい」とは思う。

 NTTに対して「機器更新に投資して通信容量増やせ」と言う人もいるだろうが、本質はそこじゃない。それも対処療法に過ぎず、極めて効率の悪い投資となることを理解されたい。新型光ケーブル(従来の1本分のスペースで50本だったかな?)開発とか、数年内に実用化予定の通信容量拡大のためのハードウェア技術開発にはきっちり投資しているし、実用化の目途も見えているようだ。機器更新するにも新型光ケーブルぐらいまでは待つべきだろう。

 もちろん5G技術は何の解決にもならない。5G網は末端(ラスト1マイル)に過ぎず、上流側の基幹線の通信容量拡大には全く寄与しない。無線かつ機器数増は通信速度のボトルネック要因となり得、基幹線から端末へなかなか送信できないデータの増加要因となるかも知れない。送信できないデータがあるということは基幹線にデータが留まるということなので、基幹線の通信容量を実質的に下げる要因とならないかと危惧する。

 他方、IPoE IPv6化だけでも最大+50%~+275%(さすがに4倍、+300%は無理)の通信速度増が私の環境でも見られている。最近IPoE IPv6とIPoE (IPv4 over IPv6)の導入が加速しているが、少なくとも直近の投資としては極めて筋が通っているように見える。5G網同様に基幹線の容量拡大には全く寄与しないが、末端~基幹線間で通信速度のボトルネック要因がほとんど無いため、基幹線の通信容量をより効率良く利用できる(通信データが基幹線に留まる時間が短縮される)可能性が高いと見ている。ただ私の環境、上り速度がいまいち出ない。

 過去エントリで触れているように、ライブストリーミングはTCP/IP通信プロトコルと極めて相性が悪い。通信容量が無限大でない限り、プロトコル違反前提のサービスとしか未だに思えない。根っこは「GoogleのStadiaサービス向け自社ゲームスタジオの閉鎖」と同じじゃないすかね。

2021/03/30

IPv6 IPoEはまぁ速い(その3)っつーか、これは色々とヤバいかもしれない

 PCゲーム「サイバーパンク2077」のアップデートパッチ1.2が来たので、Steam経由でダウンロード。含むところがあって所謂混雑時間帯に実行した。

 ダウンロード速度がヤバい、定常的に750Mbps出た。うちの光回線マンションタイプの容量は200Mbpsではなかったか。上述の含むところとは、SteamのダウンロードがIPv6をサポートしていることを知っていたことだ。「混雑時間帯でのIPv6 IPoEの威力とやら、見せてもらおう」・・・結果から言えば、余り気楽に試すものではなかった。

 速いのは良いのだが、絶対にアパート内の他のユーザーの通信状況に影響が出ている筈、という意味でヤバい気がする、と言うか「ごめんなさい」。200Mbpsを超える通信が一定時間発生すると、少なくともPPPoE IPv4接続を使うしかないアパート内のPS4・CoD民は壊滅だ。アパート内の他のユーザーが同じようにダウンロードを実行した場合、その間の私の通信状態はどうなってしまうのか。

  購入時のダウンロードは早朝で、ダウンロード速度は200Mbpsに張り付いた。「なるほど、回線の仕様通りだな」と思ったものだ。購入時はIPv4もIPv6もPPPoE、パッチダウンロード時の現在はPPPoE IPv4+IPoE IPv6だ。

 パッチサイズは27.6GB。約19GBをダウンロードした時点で送り手かプロバイダの制御が入ったようで、ダウンロードは間欠的となった。ただし速度は750Mbpsのままだった。ダウンロードに要した時間は21分55秒なので、計算が間違っていなければ時間平均値は約170Mbpsとなる。回線の契約内容に照らせば十分速い。

 ただ、現時点でこの高速の恩恵は限られる。以前のエントリでも書いたように、最近は混雑時間帯を問わずPPPoE IPv4が激重となることが多い。NetflixとかAmazon Prime Videoなどのサービスを利用していない身では、こうなるとYoutubeぐらいしかまともに使えるサービスがない。Google検索はIPv6サービスなので速度低下は無いが、検索結果のサイトがほぼIPv4サービスで閲覧不可では検索すること自体に意味が無い。twitch.tvもIPv6サービスはサポートしていない。

 ただし、理屈通りと言うか、ちょっと引っかかるところはあるものの、約750Mbpsでパッチをダウンロードしている間でもYoutubeの動画は普通に視聴できたし、twitch.tvの音楽ストリームも接続は維持された。これは通信容量の話ではなく、通信タイミングのスケジューリングなどの制御の話だ。ちなみに通信タイミング制御の重要部分はアパート各部屋のONUが担う。アパートの他の部屋の使用帯域を知らないままの制御なので、他の部屋の通信状況に悪影響を及ぼしていてもおかしくない。下流がIPoEでは、総通信量は制御できても各部屋の通信間の協調制御はできない。

 とまぁこんな文章を書いているうちに、PPPoE IPv4通信が激重となった。IPv6サービスで200Mbps近く出ようとも、IPv4サービスが1Mbps未満では情報源としてのインターネットは意味が無い。

 IPv4接続の通信速度に問題が無い別地域のPCを、IPv6をサポートするリモートソフトで操作、画面も取ってくる・・・馬鹿らし過ぎてやろうとも思わんけど、実現可能な一つの解決法だわね。

2021/03/28

うちの自治体ではランニングシューズは可燃ごみになる。

 ゴミの種類毎に対応した有料ゴミ袋を使わないとゴミ出しできないが、ゴミの種類自体は変に細かく分かれていない。ざっくり、可燃物、不燃物、粗大ごみ(大、中、小)だ。ただし再生資源ごみの分別は、例えばガラス瓶なら色毎に分ける、といったようにかなり細かいし、不要となった小型電子機器類(電子基板を含む小型機器)については、別途回収ボックスが公共の場所に有ったりする。

 で、次回出す可燃ごみの袋にアシックスのランニングシューズを昼過ぎに放り込んだ。買って間もない未使用品だ。ま、それだけのこと。「あなたがたは間違っている(What you said is wrong.)」ではなく、「あなたがたは間違っている(You are wrong.)」という言葉を贈ろう。

 高校でラグビーをやっていたころは、アシックスのオレンジのラインのラグビーシューズを愛用していた。そう、それだけのこと。元々思い出の中だけの話だし、これからもそう。幸いにして、思い出補正が無くとも素晴らしいと言える多くの経験は素晴らしいもののまま。

 現時点では、諸外国からのアシックスへの容赦無い直接的な制裁を期待する。現状のままなら日本にも、日本政府もいい加減にせいよ、と。こんなことにならないよう、某社はちゃんとした対応を早く頼むぜ。

2021/03/27

石山先生の「冗談じゃない」

 "那覇市  中華人民共和国による人権侵害問題に対する調査及び抗議を求める意見書"をキーワードとして「すべて」でGoogle検索すると、検索結果の1番目の検索結果は、那覇市議会が可決し、内閣総理大臣等に送付した「中華人民共和国による人権侵害問題に対する調査及び抗議を求める意見書」のpdfファイルである。那覇市のウェブサイトで公開されているオフィシャルとも言えるものだ。

 では2番目の検索結果は?大紀元(EPOCH TIMES)の日本語版ニュース記事「那覇市議会で中国人権状況に関する意見書、全会一致で可決」だ。意見書も全文掲載されている。

 さて、キーワードはそのままに、「ニュース」で検索してみる。おやおや、1件のニュースも結果に出てこない。

 本件からも明らかなように、こと特定の国や政党が関わる事項に関しては、海外のみならず国内の話であっても日本国内向けの日本語報道では十分に手に入らない状況にある。このような状況の出来は別に昨日今日のことではないが、習近平が、じゃなくてペーさんが某党で権力を握ったあたりから明らかにその傾向が見られ始めた。具体的には、国内メディアが報道しない国内外の事を、BBCや中国共産党・・・っと、まぁいいや、中国共産党支配地域外に拠点を置く華人メディアから知る、ということが急激に増えだしたのだ。

 当時のソースは新唐人TV(NTDTVJP)のYoutubeチャンネルの日本語版ぐらいだったが、大紀元時報|EPOCH TIMESが日本語版のサイトやYoutubeチャンネルを運営しだす辺りのタイミングで、一気に日本語でのこの種のニュースソースが増えた感がある。本エントリでは煩雑になるから触れないけれど、台湾発も含む中国語による報道の内容を毎日紹介、解説してくれている有難いYoutuberさんもいる。

 成程、新唐人TVにしても大紀元にしても、中国共産党の言行に関する報道内容が中立であることは必ずしも保証されない。特に法輪功が絡んだりすると、多少の偏向はあっても当然と言える。これは「中立でないから全体がダメ」などと言いたいのではなく、「そういうもんだと見る側、読む側である私は承知の上だよ」と言いたいだけだ。新唐人TVは反中国共産党の立場も、運営に海外居住の法輪功学習者が関わっていることも隠していない。また、冒頭の那覇市議会の意見書に関する報道は事実報道なので、基本的に偏向の余地は無い。加えて意見書は全文掲載され、「切り取り+印象操作」された報道とはなっていない。本件に関しては国内報道機関の「報道しない自由の行使」や、検索サービスの「報道されたものを隠す行為の行使」の疑いが拭えない。

 那覇市議会と同様の動きは他の自治体にもみられているとのことだが、現段階でその種の情報をネットで効率よく集めるのは難しい。より厳密には、同様の行動を起こしている自治体が分かれば公式サイト等で公開されている宣言書なり意見書なりそのものを見つけられる可能性は高い。が、「宣言書なり意見書なりを出している自治体」を効率よく見つける検索キーワードは無い。これはまるでセールスマン巡回問題のような「一般的な解法が無い」状態であり、唯一の解法は検索キーワードを変えながら試行錯誤的に検索を繰り返すだけだ(実際には、手掛かりを求めて那覇市議会議員のブログやツイートなどを追うところから始めるだろうが)。ちなみに多数回の試行錯誤を効率よく高速で実行可能とされる技術の代表が量子コンピューティングだ。ただし試行錯誤自体は効率を問わなければ現在の技術でも可能なのだから、それをやっていないだろうことには意味がある。「結果に対して時間や電気代などのコストが見合わないから」と言うのが正解だろうが、「報道されたものを隠す行為の行使」の良い訳にも使えると言うのは意地悪過ぎる見方だろうか。またちなみになのだが、「結果に対してコストが見合う」とされる試行錯誤例は少なくなく、例えば「新薬の候補物質の探索」はその時点での最高速スパーコンピュータを使ってまでも行われる高コストかつ壮大な試行錯誤と言える。

 と、ここで魔物除けのおまじないでも唱えておこうか。翠!六四天安門事件!

 で、実はここまでは前振りで、本エントリの本体はここからだ。

 中国共産党や中国共産党の支配地域で起きている様々なことを知るうえで、「そういう見方や要素は考えたことすらなかった!」とか「アレとコレの原因はこれだったのか!」といった類の発見が多くて、日本語の新作公開が楽しみでしょうがないYoutubeの動画シリーズがある。日本語でのタイトルは「冗談じゃない」、「石山視點 - Shi Shan’s Outlook」というYoutubeチャンネルの動画シリーズ「有冇搞錯(≒誤りがあるぞ)」の日本語吹き替え版で、大紀元系のYoutubeチャンネル「ニュース最前線 香港」で公開されている。

 内容はと言えば、大学の先生とかにいそうなルックスの石山氏(石山先生って呼びたくなるんだな)が様々な時事を解説するというものだ。一見マニアックなテーマであっても分かりやすく、話の内容から一見関係なさそうな別の知見との接点を発見できたりと、新しいことを知ることができるだけでなく、驚きを伴うことが少なくないコンテンツなのだ・・・少なくとも個人的には。

 最新エピソードは「中国 種子の危機 民族の存亡に関わる」とマニアック感満載だが、繁殖用の種豚(これも「種」扱い)や穀物の種の輸出入の話は、他のソースから得られている最近のロシアと中国共産との関係に照らすと更に興味深くなる。

 例えば私は以下のような事前知識を持っていた。米国の政権移行後にロシアと中国共産党は軍事的に関係を深めてきているが、日本の中にもそれは脅威とは捉えず、「ロシアが中国を毟りにかかっているぞ」と分析している人もいる。理由は「それがロシア流だから」だそうだ。では今は何を毟っているのか。また、一昨年来、豚コレラの流行で中国共産党支配地域内の豚肉供給量が不足している。このためロシアなどからの豚の輸入量を増やしたが、そもそも豚コレラはロシアからの輸入豚が持ち込んだ可能性が高いとされている。

 最新エピソード内では、ヒマワリの種などはロシアからの輸入が多いが、この1月にロシアがこれらの輸出関税を大幅に引き上げたことにさらりと触れている。このロシアの行動、中国共産党の足元を見てのものに見えなくもない。少なくとも蜜月感を削ぐ情報ではある。また輸入する豚は繁殖用の種豚が多く、直接食肉用として輸入している訳ではないことを初めて知った。しかも種豚の頭数が限られる以上は遺伝子の多様性などの問題で、繁殖可能な世代数は限られる。石山氏によればそれは4世代であり、再び豚コレラの流行があれば4世代分の豚が一気に失われる可能性があることを指摘している。更に種豚の輸出制限が為されようものなら中国共産党支配地域へのダメージは計り知れないと明確に述べている。

 私はせいぜいミリタリー好きの視点からぐらいでしか対中戦略などを捉えることができなかったが、種豚の輸出制限の影響の大きさの話を知った以上は食糧事情視点も持たざるを得なくなった。当然、日本の食糧事情についても、これまでに無い視点からも見ることになるだろう。中国共産党支配地域への種豚の輸出禁止、食肉用豚または豚肉のみ輸出可能の状態を4年維持ができれば、中国共産党支配地域は支配できなくとも、中華人民共和国人民の胃袋は支配できそうだ。

 ちなみに冒頭のコールが「有冇搞錯(ィュウモウガーゥチョっぽい音だから広東語かな?)」。

2021/03/22

「児童の性的搾取」による販売停止が米Amazonに来た

 "Kawaii"に分類されそうなフィギュアから来たのは実は予想外。文字通り、「【悲報】米Amazonが『俺妹』『ハルヒ』『らきすた』など美少女フィギュアを『児童ポルノ』に認定し販売停止へ」ってことらしい。

 2年ほど前のエントリで、「日本の漫画やアニメ(のスタイルの絵作り)を”性の搾取”の観点から敵視している勢力」が存在することに触れたことがある。このエントリでは、当時Youtubeに氾濫していた【紳士向け】や【R-18】のMMD動画について触れ、これきっかけで今や世界に通じる"HENTAI"の枠組みでの「日本の漫画やアニメ(のスタイルの絵作り)」のポリコレ化の懸念について思うところを書いた。

 個人的に今回の話の意外どころは、"HENTAI"ではなく、むしろ"Kawaii"の枠組みに分類されそうに思えるフィギュアから販売停止になっていることに尽きる。現時点では情報が少なすぎて断言はできないものの、背景に「具現化された"Kawaii"もの=児童ポルノ」というロジックの意図的な拡散や固定化の動きが存在している可能性を懸念する。特に固定化は、ステルスで認知だけは広げておいて、いきなり「デファクトスタンダードな考え方、常識ですよ~、もう*年も言われてましたけど、誰も文句を言ったり反論したりしてこなかったじゃないですか~(ニッコリ)」みたいなやり方をとるのが常道だ。いったんこうなると、「いや、このキャラは24歳ですから児ポにはならないですよ」と言っても、「これ、"Kawaii"ですよね?」と聞かれて「Yes」と答えてしまったら負けなのである。そして、後戻りはほぼ不可能である。

 このロジック(厳密には屁理屈、言いがかりだが、何らかの意図を持つ者達はより権威的な表現を好む)では、「"Kawaii"もの=子供、児童」であり、「自身(絵やフィギュアそのもの)が"Kawaii"ことを視覚的に主張すること("Kawaii"を露出/アピールすること)=ポルノグラフィ」と見做すこととし、「具現化された"Kawaii"もの=児童ポルノ」との結論に一気にもっていくのである。いやはや、思考内容が"HENTAI"なのはどっちだ。今の米国大統領は<自己規制>好きらしいがどうなのか。

 それはさておき、私が「"Kawaii"もの=児童ポルノ」主義者なら、自分の主張を通すためにうまく使えないか一考の価値ある(バカによるバカの為の)論法ではあるね。あれだ、左巻きとかが大声に頼って押し通そうとするような類の、筋の悪い論法なのよな。私の見たところ誤魔化しは最初にあり、本来有り得る命題「大抵において、子供達は可愛い存在である」を表す「子供、児童≒"Kawaii"もの」の「≒」の左右を入れ替え(論展開の順番を逆にし)、更に「≒」を「=」としたところにある。 更に言えば、日本語における「可愛い」と英語使用者の使う"Kawaii"との明確な関係性、或いは"Kawaii"の明確な定義(現時点でもまだ普及過程)が確立していないこともつけ入る隙となっていると考える。

ミャンマーでの事案、それでも「クーデター」とは呼べない理由

 2月初旬、あくまで個人的見解として「ミャンマーでの事案、『クーデター』とは未だ呼べない感の理由」というタイトルのエントリを書いた。そのエントリでは、民主化後のミャンマーの方が先行する軍政時代より少数民族に対する迫害がエスカレートしていること、国家顧問と言う存在・機能が時に憲法を超えるがためにファシズム体制の様相を呈しうること及び最近の民主派政権の中国共産党への接近に触れた上で、軍の行動が国民に一定の支持を受ける可能性を想定した。だが、その後の展開は私の予想とは完全に別方向に進んでいった。

 私の読みの大外しの原因としては、ミャンマー軍も幹部級はさすがにもうリアリストが占めているだろうと根拠無き思い込みがあったこと、ミャンマー軍へのベトナムの影響力を過大評価していたことが挙げられよう。後者は逆に言うと、現在のベトナム軍と中国共産党との関係についての私の認識が間違っている、古いということになる。軍に対するベトナムの影響力が強ければ。そこへ中国共産党の影響は入れないからだ、う~む。

 とは言え、昨今の報道内容に基づけば、やはりこの事案は「クーデター」と呼べない。では何かと言うと、中国共産党習近平派による内部浸食侵略である。他国がミャンマー軍を非難できても、中国共産党を非難できない形でミャンマーは中国共産党の支配地域に落ちつつあるようだ。まさにサイレントインベージョンということになるだろうか。

 ここ数日の複数の報道に、中国共産党人民解放軍の左官級の人間が顧問としてミャンマー軍に派遣されていること、軍により逮捕・殺害された人物の遺体から中国共産党人民解放軍特有の拷問痕が確認されたことへの言及がある。人民解放軍には治安軍(国内向けの軍。いわゆる武装警察の一部と言うか、武装警察全体が実質的に極めて軍隊的な組織に再構築される途中にある)があり、中国共産党支配地域内の民族、宗教など弾圧を担当している。先の拷問痕も治安軍特有の拷問方法のものの可能性が高いとされる。拷問方法の特徴は、苦痛を与えると同時に徐々に肉体的にしゃべられなくする、声を出せなくするところにあり、明らかに自白を引き出すことなどは眼中になく、拷問自体が目的化している嫌な状況をうかがわせるものである。また、そんな拷問痕の残る遺体を親族に引き渡すことは、「声を上げるな」「しゃべるな」といった警告の意図を強く感じる。

 治安軍には、通常軍(陸軍、海軍、空軍など)と 同等の予算が与えられているとされる。このような治安軍の拡大は習近平政権によるものであり、2015年ごろにはその予算の大きさ故に治安軍は経済的に中華人民共和国を傾けるだろう、或いはそこまでしないと国内がまとめられないなら中国共産党も長くないとまで予想する人もいた。が、実際には治安軍は大活躍しているようで、チベット人やウィグル人など少数民族の弾圧、法輪功など反中国共産党を掲げる(或いは弾圧されたため掲げるようになった)各種集団・組織の弾圧、香港の普通選挙要求運動への介入などに投入されているらしい。

 かっては江沢民派は経済界を、李鵬派は通常軍を後ろ盾に持つ一方、習近平には後ろ盾となる組織が無いとされ、それが「お飾りのトップ」を望んだ党指導者層の眼鏡にかなったとも言われた。が、今や治安軍が習近平の後ろ盾となっている。上述したように治安軍は予算規模で通常軍と同等、または凌駕している。また人民への拷問、惨殺も辞さない暴力装置を目の前にして経済界の人間ができることは、戦争のできる大国の庇護下に入るか、媚びへつらうか、死ぬかしかない。中国実業家の海外での転落死の数はやはり不自然に多い。

 初手で大外しした以上、もうミャンマーの将来については私は何も予想できない。ただし、本事案からは明らかに習近平がことを進めることに急いでいる様子が見える。