2021/03/21

昨今のLINEに関する報道にびっくり

 流行りには疎く、周回遅れがデフォルトの私だが、昨今の報道を見るにLINEに関してはどうやら例外だったようだ。何がびっくりって、私が周回遅れどころか先行しているようだからだ。

 その昔、知り合いとの電話で「LINEって何?」と聞かれたことがあったが、その時点で「データは韓国のサーバーに送信されるから使わない方が良いよ」と言った記憶がある。「無料通話」アプリの文脈での話だったから。ホント、かなり昔のことだ。まだLINEの認知は低く、TV番組などで紹介され始めるよりかなり前だ。サーバーの件は、既に明確にこじれ始めていた日韓関係を背景に、韓国や韓国企業に関するニュースなどをネットで追っていた人なら常識だった筈だ。

 ネットのニュース記事では、日本国内で認知度が上がり始めた段階で、韓国内のサーバー上のLINEのデータを全て韓国国家情報院が入手していることも報じられていた(韓国国家情報院が公式にそれを認めているという記事だ)。韓国には通信の秘密保護義務を通信事業者に課す法律が無いため、このような韓国国家情報院の行為は、ユーザーが「LINEの通信データが韓国のサーバーに送られることに合意している」条件下では日韓それぞれの国内法のみならず、国際法上も合法となるようである。少なくとも韓国内では少なくとも法律上は問題とならない。このような話は少なくとも2年以上前に実家に帰った際に居合わせた親戚には話したが、その話がどの程度殻らの認識に響いたかは分からない。

 その後、日本国内のLINEの通信内容は日本国内のサーバーに保管するようになったと知ったが、だからと言ってLINEを使おうとは思わなかったし、もちろん使ったことは無い。利用規約に変更が無ければ、データの韓国サーバーへのコピーは何時でも誰にも知らせることなくできるし、例えコピーがバレても「不正アクセスによるデータ漏洩」といった程度の艇レベルのカバーストーリー(実態を隠したりミスリードさせるためのもっともらしい嘘)を用意すればどうとでもできよう。加えて国会議員、高級官僚、マスコミなどの協力があればなんてことない。LINEは「日本のみで強い」という異常と言うか不思議なシェア構成を示すようになり、運営形態はまず見かけから、そして実態も「LINEは日本のもの」と見えるように徐々に変化してきた。日本国内のサーバー設置は、そのようなプロセスの一環と見える。

 一方、「某雑誌のスクープの情報ソースをたどると、LINEの通信データに至るのではないか」というツイートや報道内での言及は、想像もしていなかったがさもありなんという感じで、ちょっと面白く思った。が、それ以外は報道内容、状況ともに全く笑えない。

 インターネットの普及によって色々な情報に触れることで、20世紀末には単純な自己ルールが確立していた。LINEを使わなかったのも、未だになんとかpayの類を使わないのも、ソフトバンクのサービスを一切使おうと考えたことが無いのも、全てその自己ルールに基づく。すなわち、「中国共産党の支配地域内や韓国内のサーバーに自分の個人情報データを送信する、或いは送信する可能性があるサービスは使わない」という単純なルールである。上述したように、いったん韓国に出た個人情報データは、第三者によって合法的に参照、利用できる道が開いているのである、4~5年前の私の知識が正しければね。

2021/03/17

IPv6 IPoEはまぁ速い(その2)

 まぁインターネット回線接続がIPv6 IPoEに対応した訳だが、プロバイダのウェブサイトのIPoEサービスの説明ページを見ると「IPv4はIPoE(IPv4 over IPv6)で接続する」と読める。が、プロバイダの接続状況確認ページで調べると、IPv6接続はIPoEだが、IPv4接続はPPPoEだった。確かにホームゲートウェイのPPPランプも点いている。

 なんか釈然としなかった。

 それと関係あるのかないのかは未だ不明だが、昨日は真昼間からIPv4接続のみ絶望的な低速度状態となった。みんなのネット回線速度(みんそく)の測定値は

種類  IPv4接続         IPv6接続 接続方式
    PPPoE           IPoE(OCNバーチャルコネクト)
下り  5.6Mbps(遅い)       723.76Mbps(超速い)
上り  0.88Mbps(非常に遅い)    89.94Mbps(速い)

だった。タブブラウザ当たり前の現在ではインターネットサーフィン(死語?)もきつい低速具合だ。ちなみに今朝改めて測定すると、PPPoE IPv4接続は

下り 140.9Mbps(かなり速い)
上り 94.52Mbps(かなり速い)

で全くの別レベルの速度となった。結構恵まれた接続環境にあるのだなと再認識したのだが、これでも混雑時間には帯域が圧迫されているのが体感できるのだ。やっぱりIPv4接続周り、何かおかしくないですかね 。ただ、みんなのネット回線速度の他の人の結果を見ていると、同じ接続構成の人がいない訳ではない。私が使用しているホームゲートウェイと同じものを使っていても、別途ルーターを用意しなければIPoE(IPv4 over IPv6)を使用できない業者もあるようだ。

 という訳で、「接続確認ページで確認するとIPv4接続がPPPoEとなっているのだが、それで良いのか」という単純な一つの疑問を解消しようと、病院に行く前の空き時間を使って気楽にユーザーサポートに電話してみた。問い合わせ先があるならば平気で聞ける、ってのは自意識「過剰」から解放されている年寄りの特権と言える。

 結論から言うと、「順次対応中だからちょっと待っててね、そのうちIPoE(IPv4 over IPv6)接続になるから」らしい[追記:4/6にIPoE(IPv4 over IPv6)接続開始]。ホームゲートウェイに何かプログラム(昨日調べたときに出てきたアレやろうなぁ・・・)を入れるとのことで、ファームウェアの自動アップデートと同様にそのうち深夜に実行されるのだろう。ある朝目が覚めるとREADY状態、って説明だ。調べてみると「IPv6 IPoE利用者の一部」に関わる回線のメンテナンスが居住地を含む地域で数週間内に2回予定されている・・・のが関係するのかなぁ。

 ただ正直言えば、この種のサービスの提供ラグの存在については、サービスの説明のウェブページなり手続き完了メールの本文中なりに一文有って然るべきではないかと思う。これはクレームではなく、提案だ。

 "IPoE(IPv4 over IPv6)"と"IPoE(IPv6)"は全くの別物だが、「"IPoE"の提供」と言われたときの"IPoE"はどう解釈すべきなのだろうか。どちらも同時に提供されるとまず思うよね?思わない?実際、専用ページに表示される私が契約しているサービスの記載内容を「よくあるご質問」ページの説明内容に照らせば、明らかに「IPoE(IPv4 over IPv6)接続を利用できます」となる。現有機器も対応品だ。が、実際に「使用」できているのはIPoE(IPv6)接続だけだ。「提供」されると「利用できる」ことになるが、必ずしも「使用できる」訳ではない・・・って、"IPoE"という単語の意味する範囲だけでも良く分からない使われ方をしているのに、更に「使用できる」を事前に確認する術が必ずしも用意されていないと言うね。なんだかなぁ。

 それはさておき、

別エントリでは回線事業者のユーザーサポートの電話対応などに対して星五つあげたいなんて馬鹿なことを書いたことがあるが、今回のプロバイダのユーザーサポート担当者にも星四つ半はあげたい。マニュアル通りではあろうけれども丁寧な説明、流暢ではないが滑らかなしゃべりなどはほとんどストレスを感じなかったし、何より知りたいことがちゃんと分かった。

 で、残り星半分なのだが、これは会話の流れの影響で出てしまったであろう「(対応は)直ぐだと思いますよ」の一言の分だ。会話の全体の内容から判断するに、「直ぐ」である「具体的な根拠」が無さそうだったからだ。ここで具体的な根拠と言えるものの例は、私の名前も既にリストアップされている対応計画表といったものだ。加えて「直ぐ」は感覚的な表現であり、その程度のほどは個々人の感性に依る。

 私はユーザーサポート担当者のその言葉を嘘とも思ってないし、当人の性格の良さや優しさみたいものが経験不足などの避けられない要因によってちょっと漏れ出てしまったものぐらいに考えている。まぁ3カ月ぐらいは待てますよ、それぐらいの対応をしてもらえました。ただし、「直ぐ」=「今週中以外有り得ない、有り得ない!」な人もいないとは言えないので、結構リスキーな一言だったかもしれないですよ、ということです。

 対して壊滅的通信速度低下に関する別ルートでの問い合わせの回答は困りもので、「夜混んでました」→「いや、真昼間に起きた障害の問い合わせなのですが・・・」などなど、加えて障害とは無関係な話も長かったりで、鬱病時に読んだら絶対病状が悪化するレベルで論理的にカオス。非論理的だったり非合理的だったりで意思疎通に失敗している会話や文章のやり取りは、鬱病患者や元鬱病患者にはご法度中のご法度だ。

 違う、そうじゃない。まずは人の書いたものをちゃんと読んでくれ。

2021/03/16

ブリンケン国務長官「台湾は国」

  米民主党や米国議会の一部は本当に戦争をしたいんだろうなぁ、との思い再び。

 Taiwan Newsのこの記事によると、「ブリンケン国務長官が台湾を国(country)と呼んだ」らしい。そのまま素直に解釈すれば、「一つの中国」に米国はもはやコミットしないということだ。このように、相手側の採れる選択肢をどんどん潰していくやり方は、相手自体が自壊しない限り力の行使に繋がりやすい。対フセイン・イラクも対タリバン・アフガニスタンも、時の米政権は大量破壊兵器が存在する証拠とやらを「でっち上げる」などの手まで使って、相手支配地域内への直接侵攻に持ち込んだ。しかも同盟国まで巻き込んでいる。

 私は台湾周りの扱いについて先の米トランプ政権を好感していたが、その理由は「相手側(中国共産党)の採れる選択肢を限定、可能であれば誘導も試みる」ようなアプローチを採っていたからだ。ウィグル族に対するジェノサイド認定のように、トランプ政権末期のポンペオ国務長官などの発言は中国共産党に対して強硬的ではあった。台湾との国交を制限する多くの国内法も廃止した。だが同時に「一つに中国」のコミットに直接触れるような具体的なアクションはしなかった。このようなトランプ政権の一連の動きは、私の目には「あ~、あんたこのままこんなこと続けてると、さすがに『一つの中国』をコミットし続けることができなくなっちゃうな~(チラッ」といった一種の目くばせに見えた。別の言い方をすれば、トランプ政権は「『一つの中国』へのコミットの維持」を最初から最後まで取引材料とし、相手はどこまでも言っても目の前に選択肢がある状態を作り続けたと言える。

 ただ中国共産党は、或いは習近平国家主席はその取引には乗り気ではなかったようだ。理由は全く分からないが、「時間が味方にならない」とでも悟っていたのだろうか。戦狼外交という「何事も譲らない、交渉や取引はやらない」という姿勢に出た。なお「戦狼」外交の主体は外交経験のない内政畑の官僚とされる。その視点からは、「戦狼」のスタイルとは「国内或いは中華圏固有の流儀そのまま」であり、「その言葉は、自分の党中央への忠誠心のアピールでしかない」可能性が示唆される。実際、言っていること、やっていることは大国間の外交とは程遠い下品なものだ。で、本当に譲れないところもトランプ政権がほのめかす取引も同様に受け入れない方針によって、中国共産党は「真綿で首が絞められる」状態に自らを陥れてしまった。もちろん、中国共産党がその姿勢を続ければ、トランプ政権であっても「『一つの中国』へのコミットの維持」はいずれ現実的ではなくなっただろう。だが、現実的でなくなるその瞬間まで交渉や取引の窓口は開かれており、中国共産党の面子を潰すようなことは極力避けるようにした筈だと信じる。少なくとも北朝鮮の指導層はそれまでの米国流からの変化を決してネガティブには捉えず、色々と将来の可能性について考えたと思しき節がある。少なくとも南の隣国の指導者に対する場合とは違い、トランプ大統領に対して「ば~か!ば~か!」とは言わなかった。

 一方ブリンケン国務長官の今回の発言は、どの程度自覚的か分からないが、はっきり言って中国共産党の面子を潰した。更に、相手方の意思をある程度尊重した順番、内容での交渉、取引を志向してきたトランプ政権流は、左翼政権にありがちは「アレはアーならない?コレはコーならない?次のソレはソーならない?」といった相手へのリスペクトも取引要素も欠く流儀に変容する可能性が極めて高い。実効的な同盟戦力を持たない中国共産党と米国との交渉においては、トランプ政権が「交渉、取引の展開次第では将来的に選択肢となり得る」地位に意図的に置いていた選択肢である「ならば戦争だ」は、今後は双方の交渉のテーブルに最初から乗った状態となり得る。ただ新政権の面子には親中・媚中を指摘される人間が多いが、その割にアジア通はいない。なので、ブンリンケン国務長官が自身の発言の意味を理解していない可能性も残っているのが辛い。

 言い過ぎ覚悟で敢えて言うが、トランプ政権時代の「『一つの中国』へのコミットの維持は無理」に相当するラインは、米国新政権や現在の議会によって「ならば戦争だ」まで押し上げられたようにしか見えないのだ。そして、それは大量の「無知」という飾りつけに彩られた「戦争したい人達の意思」が導いたものだ。

 最近聞いた評論家の発言でなるほどと思ったのは「米国新政権は人権問題を最優先事項とした」という見解だ。換言すれば、中華人民共和国や北朝鮮の内政或いは体制や指導者層の方針の全否定だ。全否定された側にとって交渉や取引の余地は全く無く、まるで太平洋戦争の一因となったハルノートようにその方針は作用しかねない。これは、「ならば戦争だ」と告げるより、「戦争か死か」と問いかけている状態に限りなく近い様態と言える。

 んで提案。米国からのレンタルによる核武装はコストパフォーマンスが極めて高く、短期間での配備も可能なので、専守防衛を貫くならば日本にとっても外せない選択肢だ。まずは周辺国の反応も見ながら、「じっくりと検討」してみては如何だろうか。中距離核ミサイル1発の価格及びメンテナンスコストはF-35A1機よりも安いとの情報もある。巡航ミサイル用核弾頭だけなら間違いなく安い。これは「戦争をしない」「戦争に巻き込まれない」ための選択肢ではなく、戦争の有無とは無関係に「国土が戦場とされない」ための極めて消極的な策についての提案に過ぎないので念のため。

2021/03/15

IPv6 IPoEはまぁ速い

 自宅アパートのインターネット接続でIPv6 IPoEが利用可能となった。fast.comなどの速度計測結果からは+5~20%は固そうだ。とある方法を使うと+50%ぐらい(≒300Mbps)までは行けそうに見える計測結果も得られるのだが、光回線マンションタイプの設備は上限速度200Mbps(8戸、平均25Mbps/戸・・・)なので、アパート内回線を独占して使えそうな早朝などにfast.comで速度計測をしてもIPv6 IPoE化以前と同様に速度上限+アルファの250Mbps辺りを叩くだけで終わってしまう。

 光回線側の制限または限界(より厳密には複数ユーザによる200Mbpsというもはや全然大きくない*通信帯域の奪い合い)による通信速度のボトルネックの大きさがPPPoEのそれよりも大きい環境という時点で、IPv6 IPoE化(≒PPPoEのボトルネック解消)がユーザエクスペリエンスに与えるインパクトがほぼゼロなのは最初から明らかだ。「でも私が知らない事があったりして、何か変わっちゃわないかな・・・」という期待はしてしまっていた。

*:ネットサーフィン(<2Mbps、バナー広告の通信量が結構馬鹿にならなかった)、Youtube フルHD30fps(<5Mbps)の時代ならともかく、Netflix 4K60fps(≒24~32Mbps)の時代に1ユーザ当たり25Mbpsは大きな通信帯域幅とは言えないだろう。Googleなどインターネットをインフラとして使っている企業への課税の議論の背景の一つに「インフラただ乗り論」があるが、これは「回線の高速化を強いるサービスで儲けている企業から、回線というインフラを整備する企業への金の流れが無い」という現状の反映に私には見える。例えばNTT、結構経営辛いよね。

 さて、問題は実効的な速度向上の有無だ。「実効的」の何が厳しいかって言うと、「混雑時間帯」で速度向上や混雑緩和が「体感」できなければならないからだ。結論から言えば、「私の使用環境下では実効的な速度向上は全く見えていない」。そもそも「混雑時間帯のイライラの主因であるアパート内での帯域200Mbpsの奪い合い」の状況はそのままに、プロバイダサイドで実施しているエリア単位、ユーザー単位の動的帯域制限も受けている。特に帯域拡大(速度向上)をしておきながら帯域制限値(使用帯域上限値)は変更されていないようなので、その場合はIPv6 IPoE化による帯域拡大(速度向上)の効果は完全にスポイルされていることになる。

 が、以前のエントリで述べた通り、光回線マンションタイプなんていう「安かろう、悪くなかろう」なサービスを利用し、周囲エリアにはPPPoEユーザも多数存在する状況下では、上記のような状況の発生は必然でしかない。ちなみにIPv6 IPoE化に伴うユーザのコスト(時間、費用、作業)と言えば、光回線の屋内設置装置とその接続機器の電源を6分間落としたことぐらいだ。

 んじゃぁユーザにとって期待される利点、価値は何か、となると、「混雑時間帯以外」の帯域拡大(高速化)しかない。単純に考えると「リモートワーク民大勝利!」なのだが、実際にリモートワークをしている人なら分かるように、通信速度よりも相手側コンピュータ(サーバー)のレスポンスの悪さにイライラさせられることが多くはないだろうか。と言う訳で、現状の私の環境ではIPv6 IPoE化の利点がイマイチ見えないのが実態だ。IpoV6でサービスインしているNetflixやアマゾンプライムビデオのユーザーなら、きっと恩恵は大きいだろうなぁ・・・

 実のところ、現在のアパート入居~2017年まではメタル、光回線と戸別契約してきた。つまり独占使用できるADSL回線やVDSL回線を確保し続けてきた訳だ。が、2015年に光回線マンションタイプが導入されると、光回線事業者から「光回線のマンションタイプに契約変更してください」との封書や電話が相次ぐようになった。しかし、趣味関連のデータ転送量の多さ(3Dモデルデータや非圧縮の動画や音楽データ)から独占使用できる回線は手放し難く、契約変更まで約2年粘った。「マンションタイプに契約変更してください」と連絡してくる会社も本体から明らかな子会社、孫会社っぽい社名の会社、何か交渉専門っぽい会社と変化し、連絡内容も「お願い」から宥めすかすようなものに変化し、最後は脅しっぽい表現や明らかな嘘も含むものとなった。「契約変更します」と連絡した翌日にはさっそく本体から「・・・、有難うございます。つきましては・・・」な柔らかい感じの封書が届いたのはさすがに笑った。

 ちなみに私の住むアパートの通信機器スペースの少なくない領域が、既存の光回線を利用した複数社のWiFiルータに埋め尽くされている。電源もWiFiサービス会社毎で用意されているので、機器類による占有空間は馬鹿にならない。ちなみに私がマンションタイプ移行を「お願い」された背景には、その時点でもう新規機器の追加スペースが無くなってしまったこともあったらしい。何れにしても通信機器スペースは今だきっつきっつで、新規光回線事業者にとっては事実上の参入障壁となっている。まぁ、それ以前に大抵の光回線事業者のサービス提供範囲外なんですけどね。

 IPv6 IPoEはまぁ速い、が、その利点を実効的に(≒体感できるレベルで)享受するには戸別契約の光回線など、広帯域かつ独占使用できる回線の使用が大前提に思える。「今でも光回線を個別契約したままだったら・・・」と思わず考えてしまわざるを得ない。

2021/03/13

そこは「カラシニコフ」ではなく「カラシニコヴァ」

 大学時代のサークル仲間にロシア語を第2外国語に選んでいた人がいた。その人の「名詞すらによって変化するので、もうこれが面倒くさい」とのぼやきは忘れらなくて、約20年後に仕事でロシア語の論文を読まなければならなくなったとき「ああ、これか」と直ぐに合点がいったものだ。固有名詞である人名も変形するのである。

 なお本エントリ内の外国語音のカタカナ表記は、私の耳で近いと感じた音としてある。従って、他の人が使っている表記と異なるものもあると思う。例えばロシア語には、「ア」と「オ」の中間の音としか聞こえない母音や、清音と濁音の区別が難しい子音(例えば「フ」、「ブ」、「ヴ」)がある。厳密さを求めると有気音だ無気音だ有声音だ無声音だとかいった話になるのだが、それはそれで沼なのでこれ以上は立ち入らない。そもそもちゃんとした知識を持っていないのだ。が、標準中国語とも言える普通話には英語や日本語における濁音は存在しないが、代わりに日本語には無い似た別の音が存在する・・・ぐらいは書いておいても良いかな。

 あと、本エントリでは前置詞については触れない、例の分節中に前置詞が出てくることは無い。以降を読めば分かる通り、本エントリではロシア語での「『人名』+の」の表現方法の例に触れている。ただ、紹介する例は「人名の語形変化から人名に先行する前置詞が実質的に特定できるため、実用性や利便性から前置詞が省略されているもの」なので前置詞が含まれていないだけだ。う~ん、この辺りは案外説明が難しいんだよね。

 さて銃器関係のYoutube動画を観ていて、動画制作者はロシアの銃器自体にはやったら詳しいのに、銃器名中の人名の変化についてはお茶を濁していることが少なくない。間違った説明をしている場合もあって、そこ以外の部分が面白かったりすると本当に残念な気持ちになる。分かってしまえばたいしたことではないからだ。

 エントリタイトルの通り、AK-47のAKは「アヴトマット・カラシニコヴァ」であって「アヴトマット・カラシニコフ」ではない。語形変化自体にちゃんと意味がある。アヴトマットはざっくり「自動小銃」の意味で、カラシニコヴァには「カラシニコフの」の意味がある。つまり、表記上は"a"に似たキリル文字を末尾に付けることで(Калашников→Калашникова)、「~の」の意味を付加しているのである。これでアヴトマット・カラシニコヴァは晴れて「カラシニコフの自動小銃」の意味となる。

 ちなみにギリシャ文字を知っていると、キリル文字の英語アルファベットへの書き換えルールは覚えやすい。例えば、лはλ/Λ(ラムダ)でL、пはπ/Π(パイ)でP、уはυ/Υ(ウプシロン)でU、 гはγ/Γ(ガンマ)でG、Фはφ/Φ(ファイ)でfといった具合だ。早い段階で個別で覚えておくと良いのが、рがR、иがi、йがii、ШがSh(シュ)、нがN、вがVまたはWまたはB、CがS辺りだ。「ウラー!」は英語アルファベットで"Uraaaa!"なのでキリル文字では"Ураааа!"、うっかり無理やり「ヤパー!」などとは読まないようにお互い気を付けようぜ。

 AN-94のANはアヴトマット・ニコノヴァ("автомат Никонова")で「ニコノフ("Никонов")の自動小銃」の略だ。またPPSh-41のPPShは"пистолет-пулемёт Шпагина"の略だが、最後の"Шпагина"はシュパーギン(Шпагин)に"а"が付くことで「シュパーギンの」の意味となっている。ちなみに先に説明した英語アルファベット書き換えルールに従えば、Никонов→Nikonov、Шпагин→Shpaginとなり、当たらずとも遠からずの発音が推定できる。

 地名の分りやすい語形変化例は、「ソ連(ロシア)宇宙軍の歌」の歌詞中にある。ロケット発射場で有名なバイカヌールが、「バイカヌールの砂漠」の意味の文章内で使われる際に「バイカヌーラ」に変化している。動画中には変化していない「バイカヌール(Байконур)」の看板がしっかりと映る一方、歌詞を見ると「バイカヌーラ(Байконура)」となっていて聞き取りも十分できると思う。 歌詞中の"Старт"はまんま"Start"だ。

♪カスミチェスキエ・バイスカ~

 なお2:44ごろに「ツィオルコフスカガ イ カロリョヴァ("Циолковского и Королёва" )」という「ツィオルコフスキーとコロリョフの」という意味の歌詞がある。ここで"и"は英語の"and"に相当する。どちらもロシアの宇宙開発史における偉人の名前だが、「ツィオルコフスキーの」に相当する"Циолковского"の末尾は"а"ではないばかりか、変化前の"Циолковский"ともかなり違う。お察しの通り、ここから先はロシア語の語形変化の沼なので流して欲しい。「名前の末尾の文字が"а"の場合はどうするの?」などの疑問を解くのは私ではない、っつーことやで。

 あとソ連国歌の歌詞でも「レーニンの党」の部分で「レーニン(Ленин)」ではなく「レーニナ(Ленина)」が使われている。蛇足ながら、"Πартия Ленина"(パルティーヤ・レーニナ)→"Partiya Lenina"なので、これは"(The) Party of Lenin"とか"Lenin's party"といった「レーニンの党」を意味する英語に簡単に書き換え可能だね。

 とまぁ「固有名詞の末尾への"а"の付加」という名詞の語形変化についてここまで書いてきた。だが、固有名詞の語形変化に限ってもこの先にある沼は深く、上述の通り"а"を付けるだけで済むのは「特定の格に対する規則変化」の「一部」に過ぎず、更には覚えるしかない「不規則変化」も控えている。例えば歴史的人物の名前「ピョートル大帝」の変化具合は凄まじい。冒頭に登場した人物に一度説明してもらったのだが、原形をとどめない変化ぶりに具体的な内容は全く覚えていない。もちろん、そんな沼に足を踏み込むつもりはない。

Kill all Killer survices!!またはDellはもうダメかもしれんね

 本エントリは
・2019~2020年に購入したDell Technologies社PCのユーザー

・フレッツ光回線でIPv6 IPoEサービスを使用開始
したところ
・Youtubeへのアクセス自体が遮断されて困っている方
に役立つかもしれないメモです。FacebookなどIPv6でしか提供されていないサービスでの類似トラブルも、同じ方法で解決できるかもしれません。お約束ですが、本エントリの内容は私のトラブル対応経験と感想です。トラブル対応手順などの説明を意図したものではなく、本エントリの記載内容に基づき発生した如何なるトラブルに対しても責任は持ちませんのであしからず。

 で、原因はプレインストールされている"Killer Control Center"及び/またはその関連サービスのようです。このKiller~の名前のソフトウェアサービス群はネットワーク通信の優先順位などを制御していますが、私に言わせればメモリやCPU負荷の無駄です。「目論見通り動作すればストリームビデオ視聴も常時接続ゲームも快適」となるのでしょうが、高速のインターネット回線に直接接続されている環境以外ではメリットが見出せません。当然「安かろう、悪くなかろう」なマンションタイプ光回線利用者にはそもそも制御するだけの価値のあるデータ通信量が得られないので、こんなソフトウェアサービスの使用は電気の無駄。

 ネットを調べると、「タスクトレイにある"Killer Control Center"を起動し、制御設定を変更(通信内容の優先順位を変更)したら解決した」といった例もあるようですが、ここでは全てのサービスを使わないようにする(無効化する)手順にのみ触れます。なお、使わない機能は削除(アンインストール)する方が筋が良いですし、すっきりします。しかし、DellSupportAssistを有効にしている場合はアップデート時に自動的に再インストールされるらしく、むしろ無効化しておいた方が煩雑になりません。使いたければ何時でも有効化できますし、アップデートされても無効化している限りは動作しません。

 やることは以下の通りです。
①"Killer Control Center"をOS起動時に起動しないようにします。つまり、スタートアップ項目から外します。
② 関連するすべてのサービスを無効化します。

 まず①ですが、図の左下のウィンドウを参照してください。タスクマネージャー>スタートアップタブで"Killer Control Center"を選択し、右下の「無効にする」ボタン(図は無効化後なので、逆に「有効にする」となっている)を押します。「状態」が「無効」になればOKです。あと、タスクトレイ内にある"Killer Control Center"の終了をお忘れなく。

 ②では"msconfig"というコマンドを使います。
 タスクバーに検索窓がある場合は"msconfig"と入力してエンターキーを押します。すると図中左上のような「システム構成」のウインドウが開きます。検索窓が無い場合は、プログラム>Windowsシステムツール>コマンドプロンプトで図中右上のような黒背景のウィンドウを開くので、やはり"msconfig"と入力してエンターキーを押せば「システム構成」のウインドウが開きます。
 システム構成>サービスタブを選び、「製造元」を押して製造元の名前順にサービスを並べ替えます。そして製造元が"Rivet Networks"及び"Rivet Networks, LLC."のサービスの左側(左端)のボックスのチェックを全て外します。ウィンドウ右下の「適用」ボタンを押し、状態が「停止」となればOKです。

 この時点でYoutubeに正常にアクセスできるか試してください。トラブルの原因が私と同じであればアクセスできるようになっている筈です。もしそれでもトラブルが解決していない場合は他のネット上の知恵に頼ってください、現時点では私は白旗を上げます。

 Dell社(当時)は"SmartByte"というやはり"Rivet Networks"社のソフトウェアで過去に類似のトラブルを起こしています。検索すればそれに関するブログ記事などを見つけることができるでしょう。そんなブログの幾つかには「Dell社のサポートが役に立たなかった」旨が書かれていました。今回の件でも、同様にDell technologies社のサポートが役に立たない可能性は高いと思います。以前のエントリで書いたように、別の(機能を結構売りとしている)プレインストールソフトは使用開始直後にやはり無効化してますし、不具合の多いOSのアップデートもやらかしています。DellSupportAssistも信用できないので、私はアップデートも含めて全て手動で使っています。

 プレインストールソフトの不具合への対応の悪さ、或いは不具合に対応できない状況は、経験的にかなり不味い兆候です。 それらは消えたGateway2000社や90年代末の低迷期のApple社の状況を彷彿とさせます。実のところDell社製品との付き合いは公私含めて長いのですが、この4年程はいろいろとやらかし(トラブルの原因が自社にありながら、自社では解決できない事例)が増えている気がします。「これ、暫くダメかもしれんね」って思わず思うことがありますね。

マイバックはお気持ちであってもやはり不合理っぽい

 スーパーへの買い物時には、20年以上前購入したORTLIEBのシティバックを使っている。バイカー用の23リットル防水バックパックで、現在の商品ラインナップのヴェロシティの直系のご先祖様となろう。かれこれ22~23年物、東京都内を自転車で走っていた若いころの名残だ。ちなみに現在のベロシティ、額面で半額近く安くなってるけど頑丈さは以前のままかな?

 スーパーには徒歩で行っているが、まぁ、歳も取ってきてるし、体調不良でふらつくこともあるから、両手が空く背負い型がやっぱり良い。お米10kg袋も大抵入るぞ。

 ただこのシティバッグ、決して「マイバッグ」やその代用品ではない。

 このバッグに折りたたみ傘と、コンビニ買い物時に買ったレジ袋を1枚入れている。冷凍食品や総菜類はレジ袋にまとめた上で、シティバッグにしまう。シティバッグは頑丈さは織り込み済みだし、防水なので洗うのも楽だ。23リットルの容量は、1週間分の食材+アルファにはちょうど良い大きさだ。 

 レジ袋はコンビニでの買い物時、スーパーへの買い物時、部屋のゴミ箱用のゴミ袋の役割をそれぞれ1回果たしてから、自治体指定の可燃物用ゴミ袋の中に放り込まれてゴミ処理車に回収される。ごみ焼却施設は、レジ袋が存在することを前提とした高温対応だった筈である。つまり、設計・建設時に想定した量のレジ袋が入っていないと、燃焼効率が悪くなったり、窒素酸化物などの有害物質量が増える可能性(高温を利用して、生成された有害物質を際分解することが多い)が増える。もしそうなら、明らかに環境に対しては悪影響だ。

 10年以上前、会社の同僚が仕事で炭酸ガス排出量に関する調査をした。その同僚の出した結論の一つが、「マイバッグは炭酸ガス排出量低減の観点からはマイナスである」と言うものであった。

 当時は100円ショップ全盛期であり、安いマイバッグが多く出回っていた。問題はその大部分が中国製で、2日に1回使用では1年と持たない強度しかなかったことだ。レジ袋は石油由来だが、ほぼ他の用途の無い「残り成分」を使う。更に少なくとも国内消費の大部分が日本製であり、製造時などの炭酸ガス排出量が「日本の法律に定めるところの値」を下回っていることを期待して良いだろう。一方、中国製マイバッグ製造時の炭酸ガス排出量は、残念ながら「中国の法律に定めるところの値」よりも高い可能性を残す。ただし、可燃物として処理した場合の炭酸ガス排出量は国内基準で評価して良いだろう。

 さて、件の調査の実施時点での結論をざっくり書くと、製造時の炭酸ガス排出量は「各国の法律の定めるところの値」ベースで計算すると、中国製マイバッグ1枚に対して日本製レジ袋200枚程度となった。当時の私は週レジ袋2枚ペースで買い物をしていたので年間のレジ袋使用量は約100枚となり、中国製マイバッグは2年使えないとむしろ環境に悪い結果となった。更にOECD調査などを信じれば、中国での炭酸ガス排出量は「中国の法律に定めるところの値」よりも一桁大きい公算が高く、となればマイバッグの使用推進はむしろ環境破壊の推進となる。故に、少なくとも中国製のエコバッグとやらをマイバッグとして使おうなんて微塵も考えたことは無い。

 レジ袋を使った方がエコだからだ。

 ちなみに中国の一つの特徴として「法律の内容は世界水準だが、実際には守られていない」と言うものがある。現在、中華人民共和国の炭酸ガス排出量は全世界の約30%を占めるが、この値はあくまで公称値であり、「中国の法律に定めるところの値」をベースに計算されたものである可能性も指摘しておく。

 さて時代は下ってレジ袋は有料化されたが、某報道によると使用量は逆に増えたらしい 。レジ袋使用量の増加自体は公平に言って喜べないが、報道自体はざっくりしたもので「使用量」が「枚数」なのか「重量」なのかも分からない。まとめサイトに目を通すと、「レジ袋有料化を機会に買い物量が減ったのでより小さいレジ袋を選ぶようになった」なんて記述もあったのだが、結局のところ買い物回数が増加していれば「使用枚数」はむしろ増えたことになる。ただ、使用レジ袋の「重量」が増えたかは分からない。

 結局のところ、「減らす」なんて漠然なことしか言わないままで実施、という手順での政策は、「意味があったのか?実効性はあったのか?」の評価もできないまま辞めることも強化していくこともできないという意味で百害あって一利もない。もちろん本来の意味でのセクスィさは一片も備えていない。評価ができないというのは、「法律に定めるところの値」がありながらそれを守っていない状態以下である。環境左派の多くの人間の目の死に具合からは、その後方にある某生体器官の働き具合や使い方具合でも反映しているのかななどと妄想させるだけの何かがある。

 なお上述のように私はコンビニでレジ袋を購入しているが、それは最大サイズ級が必要な場合だけだ。小さいレジ袋に収まるような買い物量ならば、その時点で使っている鞄に入れるか、商品むき出しで手持ちとする。まぁ、そう言うことが可能なコンビニの使い方をしているということだ。

 私は「レジ袋の使用量を減らす派」ではなく「不要なレジ袋使用は無くす(0とする)派」だと思っていただけると幸いだ。本来「エコ」をうたう商品の流通を許すなら、やはり定量的な指標が必要なのだが、類似品を並べて「どっちがよりエコなの?」と問うても、その答えを出す表示類やその基準が現時点では無いのが実態だ。この辺り、ちょっと闇がある風なんですよ。産地表示義務があってもあの手この手を使っての産地偽装が絶えないように、付加価値に関する表示の扱いはやっかいなんですよ。「数字」にならざるを得ないのでね、ごまかす気満々な勢力がいる限り・・・

 最後に、「自分はそんなに頭が固い方ではないと思っていたのだが、決してそうではないのだな」と痛感したことがつい最近あったので最後に触れる。と言うより、このことが本エントリを書くことになった理由である。

 とあるまとめサイトの一文に思わず唸った。その内容は「1000円のマイバッグを買うぐらいなら、(1枚3円の)レジ袋を333枚買う。どうせゴミ袋は買わなければならないのだから、レジ袋を再利用した方が安い」と言うもので、要は「その方が金がかからないじゃん」と言っているだけだ。だが、「その方が金がかからないじゃん」という結論に繋がるような思考を炭酸ガス排出量ばっかり気にして全く放り出していた自分にちょっとがっかりしてしまったのだ。結構ショックなんよ、こういうの。ただ幸いにして、「その方が金がかからないじゃん」という道は「その方が炭酸ガス排出量が少ないじゃん、エコじゃん」とほぼ軌を一にしているのである。

2021/03/07

落書き一つもつらいよ

  ふと思い立ってA4プリンター紙を取り出して落書き、80年代的アニメ絵だ。映画「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」での、もりやまゆうじ氏ではなくやまざきかずお氏寄りの画をイメージしてもらって間違いない。って伝わる人居るのか。

  筆記具はSTAEDTLERの0.5mmシャープペンシルのHB。半年ほど前に上野駅内の店舗で購入したもので、会社に置きっぱなしの30年前に買ったドイツ製(記憶違いで、ドイツ製だったのは芯だけかもしれない。ブルー軸)とは異なり日本製(シルバー軸)だ。とにかく現在の自分のネイティブな手癖を把握すべく手を動かすのみ。上手い訳ではないが、25年前のウェブ創世記?には3種類ぐらいの画風の使い分けに挑んでは完成品をウェブページにアップロードしたりしていた。実際、「本当に描いてるのは1人?」なんてメールをもらったこともある。筆自体は進むので、まぁ、描くこと自体は好きなままなようだ。

 そんなことを突如やりだした理由は現時点では特に秘すが、いやはや紙に画を描くなんてほぼ4年ぶり、とにかく線が定まらないし、なんか手ごたえからのイメージと実際に描かれた線が一致しない。

 という訳で、いったん手を止めてじっと考えた・・・

 あ、老眼がめっちゃ進行したんだ。

2021/03/06

ヘーネル・ディフェンス社は実は正当?

 ドイツ陸軍の次期主力小銃と言うか次期主力アサルトライフルは、結局HK416A8ということになったらしい。

 現在の主力アサルトライフルG36の不具合に関する話は、海外の一般ニュースサイトの記事で知った。その後の流れは基本Youtubeの"NHG:中の人げぇみんぐ【実銃解説】チャンネル"の動画での解説でまず知り、ネット上のニュース記事や政府機関のプレスリリースで裏取りする形で追いかけてきた。ちなみにかなり広めの文系知識をバックボーンとした極めて理系チックで論理的な構造を持つ"中の人げぇみんぐ 中の人A"さんのしゃべり/解説は、個人的には聞いていてとても心地良い。染み入る感じでスッと内容が頭に入ってくるのだ。

 さて、ドイツ陸軍の次期主力小銃の選定過程は、全体としてはスムースであったものの、(現時点では)最後に割と大きめのどんでん返しが起きた形となった。 いったんヘーネル・ディフェンス社のMk556の採用が決定したのだが、最後まで採用を争ったヘッケラー・ウント・コッホ社のHK416の採用に突如決定がひっくり返った。原因は知的所有権絡み(訴訟による配備遅延リスクかコスト増のいずれかか?)らしい。

 戦後のドイツ軍(西ドイツ国防軍)の主力アサルトライフルはG3、G36と共にヘッケラー・ウント・コッホ社製だった。Mk556が採用されたとのニュースに関する動画内で"中の人げぇみんぐ 中の人A"さんもそのことに触れていて、「ヘッケラー・ウント・コッホ社の系譜の断絶がついに起きた」旨の発言もしていた。まぁ実際私もそう思った。

 だがちょっと待って欲しい、と言うかその思いと同時に頭に浮かんだ別の思いについてここでは触れておきたい。

 ヘーネル・ディフェンス社は今や小さな会社だが、その歴史は戦前に遡る。世界で初めて「突撃銃(シュトゥルム・ゲベーア)≒アサルトライフル」と呼ばれた銃器は「StG44」だ。そしてこのStG44を設計、製作した会社こそヘーネル社(当時)だったのだ。だからヘーネルMk556の採用は、「アサルトライフルを生んだ国(の後継国家)の軍による、アサルトライフルを生んだ会社(の後継会社)が設計、製造するアサルトライフルの採用」となる。つまり、「世界最初のアサルトライフルの血筋の帰還/復権」との見方もできないかと思ったのだ。ただ、最後の最後でそれは成らなかったし、StG44とMk556の間に技術的な繋がりが無い点はとっても弱いのだが。

 それはそうと、HK416はざっくり言ってAR15の動作機構をダイレクト・ガス・インピンジメント(ストーナー・エクスパンディング・ガス・システム)からショート・ストローク・ピストンに変更したものだ。この点はMk556にしても同じだし、SIG社を始めとした多くの会社でも同じ機構と類似した外観を持つ銃器が製造されている。これら「AR15っぽいけどAR15ではない銃器群=『AR15クローン』または単に『AR15』とは呼べない銃器群」を一言で表現する言葉を誰でも良いから早く決めてくれないものだろうか。 一々書いててめんどくさいんよね。

2021/03/03

今更「電気代8万円、ぎゃー」なんて言われても

  Yahoo!ニュースから『「電気代8万円、ぎゃー」利用者衝撃 新電力料金急騰、想定外 背景にLNG不足』。当人にとっては「ぎゃー」なのだろうが、初めっからそうならない電力供給元を積極的に選択している人間もいる訳で、自業自得とまでは思わないけれども「当たり前やん」としか思えないのが実態だ。その辺りは記事からは分からないけれど、それでも現在の電力供給会社契約後の合計で見れば得している可能性だってあるだろう。

 この冬米国では3000%とか、8000%といった電力料金の高騰も経験していて、それに比べればまだマシだ。慌てて経産省が上限価格を設定したらしいとのことだが、それは監督官庁が率先して制度破壊することになるのでとても不味い。 それをやるなら、まず総理大臣なりの口から「我が国は独自の社会主義体制を採ります」または「日本の送電力網は、ロシアのシベリア・極東送電力網同様に自由経済制度からは切り離します」とか明言してからにしていただかないと筋が通らない。誰か知らないが「制度設計の不備ガー」とかコメント欄に書かれても、こっちは読んでて頭が痛くなるだけだ。

 「上限価格の設定」はこれすなわち「適正価格が設定値より高くてもその価格を適用できない」ということであり、売電会社の利益構造の根本を揺るがす。売電会社が打てる手は非常時に赤字となることを想定して通常時の価格に赤字分を薄く乗せる(つまり値上げ≒会社の存在意義の喪失)ぐらいしかなく、更に現在の米国政権が少なくとも4年続くことを念頭に置くと、私には黒字のうちに事業を畳むのが正解としか見えない。まぁ後は、売電業者の判断または契約者が事前に設定した条件を満たすと受電が停止されるような機器でもコスト増覚悟で用意することだろうか。株取引のサーキットブレーカーのように、電気価格が一定値を超えるなどの特定の条件を満たすと自動的に受電を止めるって感じだ。少なくとも「ぎゃー」は避けられるが、冷蔵庫の中身はゴミとなろう。つまり、全く現実的ではない。

 漠然とではあったがかつては国民内に遍く存在した「日本型社会主義」や「日本型共産主義」とでも呼ぶべきコンセンサスは既に「コンセンサスとは呼べないレベル」となって久しい。つまり「基本はお互い様。皆で損をするのは仕方ない、同様に得するときは皆で得をしましょう」って考え方はどんどん薄くなってきているってことだ。自由主義でも新自由主義でも構わない、その種の考えとは絶対両立できない考え方、と言うより感性と言った方が良いようなものだ。

 上記の伝統的コンセンサスは、多くの社会的リスクを見えなくしたり実質的に無くしてくれていた。「価格が安い電気を使う」ことは上記の伝統的コンセンサスによる庇護を捨てることで可能とできる訳で、進んでリスクを取ること以外の何ものでもない。「ぎゃー」はリスクの顕在化の結果に過ぎず、それ以上でも以下でもない。当人の選択の当然の結果なのである。少なくとも契約する前に、契約先の資本構成とか経営形態とか経営者の国籍とかは調べないとね。まぁ、公開されている情報は限られているし、恐らく不正確なものも多い。私の感覚だと、この種の状況が曖昧であること自体が契約をためらうに十分なリスクとなる。

 ちなみにロシアには、価格が自由な送電力網と、その種の経済原理を導入すると事業者が居なくなるか価格がめちゃくちゃ高くなるかのどちらかが避けられないので国が価格を決める赤字必至の送電力網とが意図的に分離された形で存在する。

 さて、

 これまで少なくとも4つの新電力会社から戸口でオファーを受けたが、端的に言ってセールスパースンがなっていない。実はその種のセールスに対してはもうこちらから質問する。

 「安くなる理由を教えてください」

大抵のセールスパースンはこの点をまずちゃんと説明できない。酷い場合は嘘をつくか、恐らくマニュアル通りの(誤った)説明をする。少なくとも自前の発電設備を持たない会社が売電で安定して利益が出せる筈が無い。発電設備を持っていても、発電規模が小さかったり発電方法の種類が限られている場合は価格変動にかけられるヘッジ量も限られる。

 すいませんね、文献や報道ベースではあるけどもこっちは送発電分離や電力自由化について自ら調査し、その後も状況をトレースし続けてるんですよ、米国も欧州もロシアもね。あ、1社だけスマートメータのデータの一元管理による人件費圧縮を理由に挙げてたけど、利が薄いところにきて、更に突っ込んで聞いてみると派遣社員を使ってやっているとのことなので「あ、ダメだ」と思いましたよ。「誰も遊ばせていないので、緊急時に対応する人はいません。技術的な知識のある人はいません。人件費は中抜きされてます。」ではねぇ。

 そんな感じなので、今更「ぎゃー」って言われてもねってやっぱりなる。そんなこと、もう7年以上前から何時か起こることは分かってたことなので。

 「じゃぁ、どんな売電会社だったら契約するの?」と聞かれたらどう答えようか。サウード家かUAEの王族が経営する会社だったら契約するかもね。あと技術的視点から言えば、蓄電技術の大幅な進歩でも無いとゲームチェンジは無さそうに思う。