昨日Dellのサポートページを見ると、BIOS 1.0.5がリリースされていた。バージョンアップの内容は「起動時のCPU温度センサ検出値異常への対策(みたいな感じだったかな、斜め読みなのでかなり適当です)」と言うことで、BIOS 1.0.4へのアップデートで私のPCで発生した「音声デバイスの出力端子の異常への対策」ではない。
結論から書いておくと、バージョン1.0.5へのアップデートでは「音声デバイスの出力端子の異常」は全く発生していない、まぁ良きかな良きかな。
なお、「バージョン1.0.4(異常あり)→1.0.3(異常なし)→1.0.4(異常あり)→1.0.3(異常なし)→1.0.5(異常なし)」という私のアップデート経験からは、バージョン1.0.4のオーディオ周りの不具合には明らかに再現性がある。ちなみにWAVES | MaxxAudio Proというオーディオ絡みのアプリ、ドライバ、サービスは全てBIOS 1.0.3の時代に削除している。またいったん古いバージョンとしたRealtek High Definition Audioのドライバは、BIOS 1.0.5へのアップデートに先立ってWindows Updateによって勝手にアップデートされた、と言うか元に戻されていたことを付記しておく。つまりRealtek High Definition Audioのドライバは特に悪さはしていなかったのだろう、と言うことだ。
ついでに蛇足話を2つ。
一つ目はWAVES | MaxxAudio Proについて。
WAVES | MaxxAudio Proはサウンド・チューニングツールであり、イコライジングや仮想サラウンド技術を用いて「実際にPCが使用される環境で良い音を実現」すると言うのが触れ込みだ。最近はプレインストールしているメーカーPCも少なくないようである。だが、それは音の定位(聴覚上の音の位置)や周波数分布・波形を変え、時に残響音や他の音を原音に付加する。
これら音の改変は私にとっては改悪や誤魔化しとしか思えないため、そんなものがプレインストールされていると知った時点で躊躇なくアンインストールしてしまった。と言うか、WAVES | MaxxAudio Proの存在に気づくまで、聞くに堪えない音しか出てこなくて頭を抱えてしまっていたのだ・・・なんだこのモコモコした音は!スピーカーの位置すら決められない!・・・ネットを漁れば、明らかにWAVES | MaxxAudio Proを原因とする「新しいPCを買ったのですが、音が変です。」と言う投稿を見つけられる。
WAVES | MaxxAudio Proは全機能オフにできるのだからアンインストールする必要は無いのでは、と考える人もいるだろう。ただWAVES | MaxxAudio Proの処理は完全にソフトウェアによものなので、全機能をオフ(実際にはバイパスしているだけの可能性もある)にしてもCPUに負荷をかけるし、ミリセカンドオーダーでの音の遅延(レイテンシ)は避けられない。「絶対使わない」以上、アンインストールするのが合理的な判断だと思う。
ちなみにもう手放せなくなったオーディオ関連のソフトウェアとしてsonarworks Reference 4がある。私が持っているのはHeadphone Editionであり、ヘッドフォンの作り手が「良い音を実現」するためにヘッドフォンに与えた周波数再現特性を「無効にする」ことができるアプリケーションだ。この機能は「実際にPCが使用される環境ではなく、スタジオでのミキシング時の音の再現」を志向するものであり、WAVES | MaxxAudio Proがやることとはむしろ逆向きであることが分かるだろう。なおOS関して私がシグナルパスを調べた限り、音声信号はWAVES | MaxxAudio Pro → sonarworks Reference 4としかならなかった。逆順だったなら、WAVES | MaxxAudio Proをアンインストールせずに残すという選択肢もあったかと思う。他方DAW使用時のシグナルパスは良く分からなかったが、WAVES | MaxxAudio Proによるレイテンシが見込まれる以上、アンインストールがやっぱり賢明だろう。
二つ目はBIOSのバージョンアップ頻度について。
バージョン1.0.4から1.0.5のリリースの間隔は2週間しかない。対してバージョン1.0.3から1.0.4、バージョン1.0.2から1.0.3のどちらのリリース間隔も約2ヵ月ある。やはりバージョン1.0.4は短命に見える。と言う訳で、リリースから2ヵ月経っていないバージョンのBIOSには安易にアップデートしないことにしよう。
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