2014/06/30

是か非か、という話

 「憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使容認」に関するTV報道がかまびすしい。

 憲法学者の発言などが報道されるが、編集のせいなのだろうか、言っていることは理解できるが全然学術的な話に聞こえない。おそらく、前提がカットされているので、論理性、文脈が完全に失われているためだろう。

 「憲法解釈の変更は姑息、本質的ではない」という主張はそれ自体は妥当と感じる。だが、その前提は何処にあるのだろう。

 これまでの憲法解釈を是とした発言か、それとも非とした発言か。憲法解釈が捻じれるという立ち位置か、逆に捻じれが解消されるが本質的では無いという立ち位置か。

 「従来通りを無条件に是とする態度」は思考停止以外の何物でもない。報道機関は自らの思考停止を他者に押しつけてはいけない。前提をカットした時点で、報道は偏向のそしりを免れ得ない。マスコミがキャンペーンを繰り広げるなんて唾棄すべき行為だ。

「70年代後半のどうでも良いアイドル歌謡」風?

 もはや周回遅れの話題。

 ニュース形式のとあるYoutube動画シリーズには替え歌のコーナーがある。で、ある回で基本的に知らない楽曲が使われていた。ざっくり言えば、70年代のアイドル歌謡、それもアルバムには収録されるけどシングルカットはされない、どう考えたって穴埋め用みたいな何の面白みのないどうでも良い感じの楽曲。

 が、さすがにサビだけは知っていた。そう、その楽曲とは「恋するフォーチュンクッキー」。

 ググってみると作曲者は60~80年代の楽曲への造詣が深いらしい。もし「70年代後半のどうでも良いアイドル歌謡」風を狙って作ったのならこれは大成功作だ。歌い易いが楽曲としては全く魅力がない、かつ特定の時代を想起させる、なんてちょっとやそっとじゃできない。「平成生まれには絶対そこが分からない」ってところもポイント高し。

 ぶっちゃけこれは大絶賛な訳です、このブログでは珍しく。

 でもまぁ、一生フルで聞くことは無いでしょう。タダでもいらないっす。

2014/06/29

超絶!前脚が出なくったってハリアーⅡなら着艦OK!

 故障で前脚が出なくなった米海兵隊のAV-8Bが見事に着艦。何が凄いって、整備用?の台みたいなものにぴったりと機首を乗せてしまいます。う~ん、これぞプロフェッショナル。

 百聞は一見に如かず。

2014/06/27

ウォン高進行、いかんともし難し?:破 2.02

 本ブログの基本姿勢は、「事実から始めて明後日な方向までいってみよう」だ。

 昨日のエントリの内容は、まぁ無難な感じてリープ感には欠けた。理由は状況を極力客観視しようしたことで、リープのための別の軸の導入を忘れていた。分かり易い別の軸の例として「××の立場に立って事象を眺めてみる」がある。では早速。

 中共の立場に立って事・・・・・・・わわわわ、まさか!!

追記(2014/06/28)

 ここでは「中共が何かやっているかも」だけでなく、「中韓接近に対して、韓国または第三者が何かやっているのかも」 という視座も忘れないようにしよう。

2014/06/26

ウォン高進行、いかんともし難し?:破

 いつもと違う、は重要だ。何らかのシグナルの可能性がある。

 今日は対ドルウォン高の進行が止まらない。実は昨日からいつもと違う。じゃあ、いつもはどうかと言うと、
  • 午前9時にウォン高進行開始。
  • 午後3時にウォン安進行開始。これが「韓国の不透明な為替介入」が疑われる主要な原因だ。時刻から「江頭介入」とか「エガちゃん介入」などと呼ばれているようだ。
といった具合。昨日(6/25)はと言うと 、
  • 午前9時からウォン安進行開始。
と、明らかにこれまでと違う展開だ。で、今日(6/26)はと言うと、
  • いつも通りに午前9時にウォン高進行開始。
  • 午後3時を過ぎてもウォン高進行継続。
といった新展開。下図は左端が6/24 0:00だ。
正直なところウォン安進行要因はないから、ウォン高は必然と思える。

 ただし、経済政策としての為替介入はざっくり一定のルールの下では許される。ルールその1は、「介入規模、時期を公表すること」、つまり為替介入には透明性が求められる。ルールその2は「急激な為替変動を抑えるためのオペレーションであること」、つまり為替変動をまろやかにするまでは良いが為替レートそのものを特定の値に誘導するようなオペレーションは許されない。疑われている韓国の為替介入は非公開かつウォン安誘導、すなわち2つのルールともに破っていることになるから非難の対象となるのだ。

 邪推を許してもらえれば、下記のような事態が推定できる。

 推定1
  • 昨日(6/25)午前9時からの対ドルウォン安進行は韓国の非公開の為替介入による。ついにエガちゃん介入から更に一歩踏み込んだということだ。
  • この為替介入に、いよいよどこか(米国商務省とかIMFとか)が韓国に非公式に抗議、或いは警告した。つまり、韓国は一線を越えたと判断された。
  • 今日(6/26)は韓国の為替介入オペレーションが実施されていない、或いは規模が大幅に縮小されて効果が見えない。 

 推定2
  • 韓国に為替介入オペレーションに必要なドルが一時的に無くなった。原因にはドル建て国債の償還、昨日の為替介入オペレーションが大規模過ぎたことなどが考えられる。

 推定3 これは昨日時点で可能性を考えたもの。いわば最悪のシナリオだ。
  • 市場自体が対ドルウォン安を指向し始めた。つまり、ウォン大暴落の開始である。

 今日の状況を見ると推定3は幸いにして無いようだ。とは言え、今後も状況を見守っていく必要はある。はたして「急」はあるか?

2014/06/25

"The Interview"トレーラー

 北朝鮮が舞台となった映画と言えば、「ステルス」(人民軍がちょっとカッコいい)とか「チーム・アメリカ」(笑)とか「ダイ・アナザー・デイ」(ほとんどSci-Fi)とか。本作も舞台は北朝鮮の模様。主人公たちは"Kim Jong-un"暗殺のために平壌に乗り込むようですよ。無慈悲!まさに無慈悲!

「米軍慰安婦だった」と主張する韓国人女性が集団訴訟って・・・

TBSの報道から。
朝鮮戦争後の韓国で政府の管理の下、駐留するアメリカ兵士の相手をさせられ、「米軍の慰安婦だった」と主張する女性たちがソウルで記者会見を行い、韓国政府に謝罪と賠償を求め集団訴訟を起こしました。

訴えを起こしたのは、いわゆる「基地の村」でアメリカ人兵士の相手をさせられた「米軍慰安婦だった」と主張する韓国人の女性122人です。 
 河野談話作成過程の検証結果発表の影響もあったのでしょうか?

 大学の先生(女性)が「従軍慰安婦=合法的な娼婦だった」と論じて騒ぎになってたり、朝鮮戦争開戦64周年とか振り返って式典開いてみたり、首相のなり手がいなかったり、韓国国内も色々大変なご様子。

 なお、大韓民国は朝鮮戦争の休戦協定には調印していないので現在も戦争中。休戦はあくまで北朝鮮、中国(公式には義勇軍)、米国(国連軍だが実質的に在韓米軍)の間だけなのですが、幾つかの報道から分かるようにこの点すら認識が間違っている(休戦していると思っている)韓国人は少なくないようです。なんか、「朝鮮戦争で韓国と米軍が戦った相手は日本」なんて認識を持つ人すらもいるとかいないとか。

 戦時作戦統制権が在韓米軍から韓国軍へ渡れば、その時点で朝鮮半島は文句無く戦場となることが論理的帰結、そのとき中共はどう振る舞うのでしょうか?朝鮮半島への義勇軍派遣は毛沢東氏の命によることは既に歴史的事実とされている事項、故に普通に考えれば韓国と中国は戦争中の筈なのですが・・・お互いに知らんぷりですか?

 歴史を直視するというのはツライ、辛いねぇ。

ドイツのアサルトライフルG36・・・「弾がまっすぐとばない」?

 ドイツと言えばケースレスライフルといった無茶もやるがもちろんそういうのは試作止まり、軍が正式採用した小火器が上手くない、というのはやはり意外。AFP BB Newsの記事「『弾がまっすぐとばない』、兵士苦情で自動小銃の発注停止 独」から。
ドイツ連邦軍が採用しているヘッケラー・アンド・コッホ社製の自動小銃「G36」については近年、アフガニスタンに駐留するドイツ兵から、長時間の使用で銃身の温度が上昇すると命中精度が落ちるとの懸念が出ていた。

軍側は当初、不適当な弾薬の使用が問題を引き起こす原因としていたが、ビルト日曜版は22日、この件に関してドイツ連邦会計検査院が調査を命じたと伝えている。
 戦場で命かけてる兵士の声ですから無視はできません。「不適当な弾薬の使用」なんて聞くとベトナム戦争時のM16A1ライフルの動作不良多発の話が頭を掠めますが・・・さて。

2014/06/22

近況、十六度。:2時間でここまで2題

 本日は昼飯と夕飯の間に「2時間でここまで」×2に挑戦。

 要は使える時間を明確に区切った上でベストエフォートでどこまで行けるかを試すということなのだが、重要なのはアウトプットを事前に見積っておくこと。目的が「自分の今の調子や実力を適切に見積もれるか」をチェックすることだからだ。結論から言うと、一題は50点ぐらいで失敗、もう一題はかろうじて60点の合格ぐらい。

 ただし、お題はお気楽なものだ。

一題目:宇宙戦艦ヤマト(1974)のガミラス三段空母(多層空母)の画像をネットで収集、形状を検討し、Lightwave3D(3DCGアプリ)上でプロトタイプモデリング(スケッチみたなもの)まで終える・・・50点

 そもそもの躓きはアングルド・デッキの有無。

 年齢的には「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士達」世代なので、ガミラス三段空母の形状はバンダイのプラモデルが記憶上の基準。加えて、「デザインモチーフは第二次世界大戦の空母」、「宇宙空間で何故アングルド・デッキ?、しかも多層デッキなのに」という思い込みから「アングルド・デッキはあり得ない」とそれまで確信していたのだ。が、ちょっとググるだけでそうは問屋が卸さない事が分かった。宮武氏のデザイン画はやっぱりアングルド・デッキっぽいよね?

 「アングルド・デッキごときで何の騒ぎ」と思うかも知れないけれど、実在の空母のアングルド・デッキの向き(角度)や長さには根拠がある訳で、ただ船の進行方向から傾いた向きのデッキがあれば良いって訳じゃない。別にデザイン画の解釈も理詰めであるべし、と言いたいのではないので念の為。

 デザイン画から想定されるアングルド・デッキの幅、長さが実在の米国原子力空母と比して余りに小さめなので、「アングルド・デッキと解釈すべきか?」と言う、より根本的な疑問にぶち当たってしまったというのが正直なところだ。単なる張り出しという解釈も可能だけど、それもどうかなぁって感じで、Lightwave3Dを立ち上げたところでタイムアウト。船底部の処理も含め、宿題を残した形だ。

二題目:死蔵状態のソフトウェアドラムマシン、Arturia SPARKのCubase7.5(DAW)上でのワークフローを理解するため、これと既存の楽曲データを使って兎に角一曲でっちあげる。・・・60点

  プリセットの様々なドラムパターンを20分ぐらい聞きまくってから方向性と使う楽曲データを決定し、10分程でマニュアルの必要個所だけ読んで必要な操作を確認、後は淡々とデータ編集と音量調整に終始した。

 SPARKはドラムパターンをドラッグ&ドロップでDAWのトラック上にMIDIデータとして配置できるので、今回はその機能押し一本でやってみた。従って、ドラムパターンの一部変更は全てDAW上だ。まぁ、一度決めた方向性は時間的に変えようがないので、「やりたかった事」は割と伝わるんじゃないかなぁ。

 既存の楽曲データからザクザクとデータを削っていくのはやっぱり快感。コード(和音)は捨てたが、ベース音は微妙に入れてある。あと、SPARKのコンプレッサの癖が今ひとつ掴めず、音量調整はまだまだという感じ。もう少しパート毎で音量差をつけたかったんですがね。

 "Alternative3"は文字通り「第3の選択」、3つ目のミックス違いだったからで、昔の英国TV番組や細野晴臣さんの楽曲とは無関係ですよ。

NHKとか毎日・・・噂以上に酷いようで。

 財團法人中央廣播電臺の記事、「故宮、日本展ポスター『国立』漏れに抗議」から。
国立故宮博物院が、24日に始まる日本での展示会の宣伝ポスターに「国立」の文字が抜けている事に抗議、訂正を求めた。

国立故宮博物院の「神品至宝」展は、24日から日本の東京国立博物館で開催されるが、このほど、東京国立博物館と協力しているメディアが作製した宣伝ポスターに「国立」の文字がなく、「台北故宮博物院」のみの記載となっている事が明らかとなった。

国立故宮博物院が19日に明らかにしたところによると、16日、日本に駐在する台湾のメディアから知らされたという。その後、日本の東京国立博物館 側からは、館内の展示ホール及び博物館の管轄する場所に貼られたポスターについては、すべて契約通り「国立故宮博物院」と記載されている事、そして、その 他の宣伝ポスターについては、協力メディアであるNHKと毎日新聞により作製されたことがわかったという。(下線はブログ主)

このため、国立故宮博物院では17日、書面で東京国立博物館に対し、厳正な立場を伝えた他、18日に展示品を東京国立博物館に搬送した故宮博物院の関係者が、ポスターでの名称をただちに訂正するよう求める正式な書簡を手渡したという。

国立故宮博物院の金士先・スポークスマンは19日、「書面で抗議し、即刻訂正するよう求めた。決して曖昧にできない問題だからだ。東京国立博物館が メディアに責任を押し付けて済むという問題ではない。このポスターはすでに九州でも貼られているという。我々は九州国立博物館に対しても同じ過ちをしない よう書面で求める」と話した。

国立故宮博物院の馮明珠・院長は、「我々には、日本のメディアを拘束する力はないが、東京国立博物館に対してすべての宣伝ポスターで、『国立故宮博物院』という正式な名称が明記されるよう協力を求めた」と話した。 

 現行の国際関係状況下でこの有様。NHKと毎日新聞社は語るに落ちると言うか、最近指導部の劣化著しい中共と足並みそろえるように低レベル。「空気読めない」っぽいこの種の工作はイデオロギー色が強く感じられて極めて不快、「考えてない感」が半端ない。だが、やったことは中共を利するのみで、日本と台湾との関係を大きく傷つけるものだ。既に目的が達せられてしまったとの感もあるが、それはこれからの主に日本国内での対応次第、まだ逆転の機会はある。NHKの出方、政府のNHKへの対応が一つの試金石となろう。

 一日本人として台湾には本当に申し訳なく思う。そして、抗議の声を挙げる、という形で警告を明確に発してくれた台湾、国立故宮博物院に感謝したい。これは単に「契約違反」なんてレベルの事案じゃない。国際政治というか、国際謀略というレベルの事案の可能性が極めて高い。

 「こんな小さなことを・・・」と思った人は、現在の国際情勢や今日に至るアジアや世界の近代史を知らない証拠。マスメディア、広告業界はまず謀略工作の対象なのだ。

 「こんな小さなことを・・・」と主張する人は確信犯か、特定のイデオロギーに縛られた考えない人のどちらか。

 これを読んで「なんか右翼ちっくなこと書いてるね」って思う人もいるかもしれない。でもレッテル貼りはつまらないよ。