2013/03/28

ロシア-フィンランド-ウクライナ映画 "9 POTA"

 映画 "9 POTA"を英語字幕で観る。

 キリル文字なので「9ポタ」と読んではいけませんよ、英語アルファベットに転記すると"9 ROTA"です。タイトルは「第9中隊」といったところでしょう。題材はソ連のアフガニスタン侵攻で、赤軍に志願入隊してアフガニスタンに派遣される新兵を中心にストーリーが展開します。

 作りはオーソドックスですが、緊張感を最初から最後まで維持できている点では出来の良い映画です。ソ連のアフガニスタン侵攻を題材とした映画としては「レッド・アフガン(The Beast of War)」(邦題が酷過ぎる)を観たことがありますが、趣は全く違います。

 赤軍兵がムジャヒディンのことを「Ghost(幽霊)」と呼んでいる辺りにリアリティを感じます。まさに神出鬼没に見えたのでしょう。ただ、リドリー・スコット監督の「ブラックホークダウン」のソマリア人民兵の描き方と同様に、戦闘時のムジャヒディンの描き方には人間っぽさが感じられません。「幽霊」っぽさを意図した演出の結果なのか、「敵」を人間として描くことを選ばなかった結果なのかは不明です。もしかすると、死を恐れぬムジャヒディンの佇まいは、実際に映画で描かれている通りだったのかも知れません。また、第9中隊にモンゴル系らしい兵士がいたりして、今は無きソ連が民族的にモザイク国家だったことを強く意識させられます。

 機会があれば観ておきましょう。


 ちなみに「レッド・アフガン」は映画監督の押井守氏が「戦車がカッコ良く撮られている映画」の一つに挙げています。

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