2015/01/16

VOCALOID™4 Editor for CUBASEはまだ買っちゃダメ、かも。

 うちのPC環境特有かも知れないけど、VOCALOID™4 Editor for CUBASEを使うとメモリーリークかオーバーフローか何かが原因でCubase自体が落ちたり、ダブルクリック操作に一切反応しなくなったりと散々。特にクロスシンセシスを使い始めると不具合発生は必至で、VOCALOID™4 Editor for CUBASEを含むトラックの削除すらエラーで出来なくなる有様。

 VOCALOID™4 Editor for CUBASEはまだ使用に耐える仕上がりとはお世辞にも言えない。再生中には編集できないなど、仕様そのものにも疑問が残る。Piapro Studioの完成度だって今一つだが、安定性、レスポンスの良さなどはVOCALOID™4 Editor for CUBASEを遥かに凌ぐのが実態だ。VOCALOID™4 Editor for CUBASEのツールとしての生産性の低さは、ある意味驚くぐらい非常識なレベルと言って良い。

 ちなみに環境は、Windows7 64bit、Cubase Pro 8。

「Macintosh 2015」、かっちぇー

 残念ながら非公式、ドイツのテクノロジーサイト『CURVED/labs』が制作した架空の製品だそうです。かつての熱狂的Mac使いとしては文句なしに「アリ」。SE30とかの本体には片手で簡単に持ち運び出来るようにキャリングハンドル状の凹みがあったけど、そういうところも上手く取りれてくれてたらなぁとは思います。

2015/01/15

石油輸出国機構の挙動についてちょっと考えてみる。

 日本でもガソリン価格の低下が進んでいる。世界的な原油価格の低下によるものだが、これは石油輸出国機構が原油の減産をせず、値上げもしないことが大きな原因であるのは明らかだ。また欧州、中共などの経済減速による原油消費量の抑制が、市場での原油のだぼつきの加速を後押ししている。

 石油輸出国機構の「自らの利益をわざわざ削るような振る舞い」の意図に関しては多くの推定が報道されているが、未だ「それだ!」とお思えるようなそのものズバリの理由には出会っていない。もちろん石油輸出機構機構参加国にはそれぞれ別の思惑があり、おそらく儲けられない状況を苦々しく思っている国もあろう。

 当初はISIS対策との声があった。ISISは支配下に置いた油田、石油精製施設からの原油及び精製製品をブラックマーケットに安価で供給することで多額の活動資金を得ているとされる。しかしISISはスケールメリットを生かした低価格化に限界があるため、低価格化のチキンレースには石油輸出国機構には勝てないとの見立てだ。つまり、石油輸出国機構はブラックマーケットとISISの資金源を同時に潰すことを狙っている可能性である。今後、ISISが身代金目的の誘拐などを大々的に始めたり、勢力が急激に縮小し始めたりすることがあれば、この見立てを支持するサインとも思われる。

 対象としているブラックマーケットは原油、石油製品関係だけではないかもしれない。ISISが入手した資金の一部は武器、弾薬の購入に使われるだろう。 自国内への制御されない武器、弾薬の流入はどんな国も望まない。武器、弾薬のブラックマーケットの規模縮小は、実のところマーケットへの武器供給国への無言の圧力となる。という訳で、今後の石油輸出国機構参加l国とブラックマーケットへの武器供給が疑われる国との間の大型投資案件の内容はきっちりワッチしておく必要がある。あと、ISISを快く思わない中東の国が自国周辺に他国軍を展開させるという事は、傭兵をほぼタダで雇っているのと同等である点にも注意が必要。陰謀論ではなくて、あくまで各国の安全保障方針も含めてビジネスライクに全体状況を理解できないかということだ。

 もちろん、ISIS対策を口実にライバル潰しにかかっている側面も見逃せない。原油価格の低下によって米国のシュールオイル・ガス田の大部分はもはや採算割れが避けられない。カナダのオイルサンドに至ってはもう採算可能ラインを大幅に下回っている。また、経済危機も噂され始めたロシアでは輸出品である天然ガスなどの価格が上げられなくなっており、まさに泣きっ面に蜂という状態にある。

 いずれにしても現在の原油価格の低下は人為的なものであり、市場原理の枠外での動きだ。 しかも、石油輸出国機構への参加国は少なくとも短期的には利益機会の喪失を受け入れている。でもこんな状態が長く続く筈も無い。石油輸出国機構の本当の意図が見えた時には、既に彼らの勝利が確定したという事なのかも知れない。

2015/01/14

韓国・平昌冬季オリンピックに関してもう一度確認しておくべきこと

 久しぶりにこの絵を見たのでエントリタイトルの通り、ちょいと確認しておこう。ファクトはファクト、どうしようもない。ちなみにこの絵はオリンピック招致活動時に使われたものと聞いている。
  • まず、朝鮮半島がデカい。考えられる理由は言わぬが華、実につまらない。おそらく笑い処。
  • なんと既に南北朝鮮共催となっている。ここで「半島統一国家という意味では?」という指摘はおそらく誰か達にとっては正しいが、誰か達以外には唯の妄想。十中八九笑い処。
  • 日本は平昌冬季オリンピックには全く関係ない。そもそも日本が無い訳だから何もできません。まぁ、頬笑みを浮かべつつ生温かく見守るぐらいしかできることはありません。
    地図から消すとか、ヘイトってのは本来こういう事。ついでに日本海は太平洋の一部になりますな、ふふふ。
 대한민국 화이팅!(大韓民国、ファイトぉー!(棒))
 
 それはそうと、今日の某報ステもコメンテーター、キャスターともに大滑り。「報道の自由」については「報道の責任」に言及して見事なブーメラン、おまゆうとはまさにこれ。ODAについては例えば中共のアフリカでの所業などにはほっかむりで適当発言を連発、もしかしたらASEAN諸国などを見下しているのかな?自分がお花畑の住人だからと言って他人もそうだと思うのがおそらく彼らの限界、想像力や大局的視点の完全な欠如ぶり、情報薄弱ぶりを如実に示す証左だと思う。一般的な日本人はもちろん、ASEAN諸国が果たして中共の手玉に取られているとでも思っているのかな?海外の報道も追っかけていれば(私も英語だけだが)決してそんな結論にはなり得ないんだけどね。

2015/01/13

中共経済と豚肉価格

 ウォールストリートジャーナル日本語版のレポート「中国の予想外の低インフレ、背景に豚肉」が余りにタイムリーでびっくり。レポートの内容は、中共の消費者物価上昇幅が消費量の多い豚肉の価格低下で押し下げられている、という点を指摘したものだ。

 タイムリーの意味は、今朝テレビで「中共で死んだ豚の肉を違法に流通させて儲けているグループがある」という報道を観たからだ。儲ける仕組みは下記の通りである。
  • 養豚業者は病気などによる豚の死亡に対して保険をかけている。件のグループは保険業者に賄賂を支払って病死、事故死した豚の情報を入手、死んだ豚を養豚業者から買い取る。おそらく、買い取り価格は二束三文であろう。
  • 件のグループは豚肉の流通を管理している食品衛生部門の人間に賄賂を支払い、死んだ豚の肉が「流通させても問題ない健康な豚の肉」であることを示す証明書を入手する。一種のロンダリングである。
  • 晴れて病死、事故死などにより本来流通させられない豚肉を堂々と販売できる。
2ヶ所に賄賂を支払いつつ利益を出す最も簡単な方法は、不正に販売する量をとにかく稼ぐこと、すなわち大規模化である。この見立てが正しければ、中共がらみは二重三重にヤバい。

 まず、中共内で流通している豚肉にかなりの量の「病死した豚の肉」が混じっていることになる。輸出していればもはや中共内の問題では済まない。次いで儲けが出るほどの「豚の病死」がある場合、口蹄疫などの家畜の疫病が実は蔓延している可能性が高い。ちなみに豚口蹄疫は最近韓国でも蔓延が確認され、かなりの規模の殺処分が行われている。そしてウォールストリートジャーナル日本語版のレポートで指摘されているように、おそらく安価で流通している不正な豚肉によって消費者物価などの中共の経済指標がゆがんでしまう。判断材料自体が間違いとなれば、対策も間違いとなることはまず避けられない。つまり、死んだ豚の不正な流通は世界経済とリンクし得ると言って良い。

 なんとも恐ろしいことだ、っつーか全く洒落になってない。

2015/01/11

フランスでのテロ事件、雑感

 報道内容を信じる限り、逃走中に車を止めてまで殺害した警官がイスラム教徒だったというのは皮肉かつ救いの無い話だ。本件に関わるテレビでの朝日新聞社の解説委員らのコメントが具体性の無いのはさておいても、自社の姿勢(捏造報道の数々)に見事なまでにブーメランとして帰っていく様は救いが無いを越えて(論理性が全く無いが故に)馬鹿にしか見えないのも実に皮肉な話だ。自由の行使とそれに伴う責任について現時点の朝日新聞社の人間に語る資格なんかありゃしない。自ら行使した「報道の自由」に対する責任を放棄したまま、なんら「具体的に購っていない」からである。

 「イスラム教徒=テロリスト」或いは「マスコミが嬉々として報道=捏造、恣意的解釈」といった一種の定型化された、硬直的な認識の打破にはまず左辺側の言行のちょっとした、ただし本質的な変化が必要であり、変化しないことは主体的な選択と見做され得る。例えば「何処までがイスラムの大義に基づく正義だったのか」がイスラム指導者から明確にされれば、一連のテロの見え方をかなり違うものとできるだろう。報道機関、ジャーナリスト、国家も同様である。

 素朴に、「『神は偉大なり』『ムハンマドの名誉を回復したぞ』と声を挙げながら、明らかに殺害される理由の無いイスラム教徒警官を射殺したイスラム教徒達」がイスラム法でどう扱われるのかが現在凄く気になっている。(知らないが故にざっくりとした表現しかできないが、いわゆる)イスラム法を調べ、理解することが今後暫くの自分の課題となりそうだ。ただ敷居は極めて高い。その基礎たるクルアーン(コーラン)は基本的に他言語への翻訳が禁じられているためである。つまり、一次文献たるクルアーンの内容を文字通り正確に、翻訳による歪みがない状態で把握するためには、まずアラビア語が読めなければならないのだ。次いで解釈にはイスラム文化圏の知識も必要になる。

 さて、テレビで某朝日新聞社コメンテーターが不用意に「文明の衝突」という表現を口にした。

 「文明の衝突」という表現、概念自体は昭和からある使い古されたものであり、大雑把に言ってまぁ使っても良いだろうとは思う。が、使い古されているということは、その処方箋に対する議論も広く為されてきているのである。つまり少なくとも言論人たる者がポスト「文明の衝突」の一端にでも触れられないならば、勉強不足、知識不足、思考停止などなどのそしりは免れられない。上述の「朝日新聞社の解説委員らのコメントが具体性の無い」とは、まさに文明の衝突に対する処方箋を含まない点を指している。そもそも「文明の衝突」の概念を理解しているのかどうかも疑わしいのである。経済を知らず、歴史を知らず、社会を知らず、文明も知らず、宗教も知らずで解説委員とか、ふざけるにも程があるのであると言えよう。確かに現時点で有効かつ具体的な「文明の衝突に対する処方箋」はない。だがそれ故に、「解説員たる者」は処方箋に相当するヴィジョンぐらいは語って欲しいものだ。とは言え、言葉を選ばない限り自らの首をも締めることは必至と言える。一種のパラドクスとなるが、上述したような硬直化した認識の打破は、従来の自己否定をも含むものとならざるを得ない。本当の勇気が問われる、卑怯者と他者から後ろ指を差されなくなる一線と言えよう。アポロ計画をはじめ、技術発展においては名も無き「荒野に名を呼ばわる者」(誰にも相手にされない反逆者)の存在は無視できない。

 以降は不謹慎なジョークとして理解頂きたい。対テロ部隊を全員女性とすることにしたらどうだろうか。「女性に殺された場合は天国に行けない」「自殺した場合には天国に行けない」という宗教的価値観を持つ集団の構成員がテロリストである場合へのカウンターとしての一つの解である。

 「殺されなさい、死して永遠に呪われなさい。」という強烈なメッセージだ。

 「文明の衝突」を衝突のまま放置して先鋭化させた場合、この種の殺伐とした世界が待っている。

2015/01/09

イントレランス 再び

 イントレランスとは不寛容の意味。フランスでの新聞社襲撃をはじめとする一連のテロ事件の報道を見るにつけ、この言葉を意識せざるを得ない。自らの信条に基づく「正義」を他者への攻撃理由とする姿は不寛容の極みである。ましてやその「正義」に照らしても攻撃対象とはならない警官や工場作業員を殺害するに及んでは、単なるテロに過ぎない。

 「一種のイスラムの正義」自体は理解する。とあるイスラム教指導者がコメントしたように、「イスラムの正義はイスラム法に基づいて為されなければならない(今回の襲撃はイスラム法に照らしてもテロでしかない)」という考えも一種の奇弁ではあるが理解する。だが、どのような正義もテロとは両立しないということは指摘せざるを得ない。

 不寛容は不寛容を生む。

 個人的には、「テロを正当化し、正義と見做す」イスラム指導者が必ずしも少なくない事が気に食わない。彼らの言行は極めて無責任に見える、他者の命を奪う行為を奨励しながら自らの命は危険にさらさないように振る舞っているやに見えるからである。私の価値観に従えばそれは卑怯な振る舞いである。しかし、私はそれを持って一部のイスラム教指導者やイスラム教徒に敵意を向けたり糾弾するといったことはしない。

 これは他者に対して寛容であるというより、自分を卑怯者にしたくないというのが本音だ。ただし、「これはまごうことなく卑怯、無責任、適当」と確信した場合はその限りではない、某報道機関とかね。ホント、テロ朝とは良く言ったもの、キャスターやコメンテーター(経済学者らしい)の適当具合はもはやテロ。リフレ経済学(こんな日本語初めて聞いた。せめてリフレ派経済学)とか適当にしゃべってるし(本当に分かってるのかな?ただのレッテル貼りにしか聞こえない)、ドイツの実態(かなりえげつない経済的な戦争行動、財政均衡はユーロ発行権を持つが故に可能な一種の搾取という側面がある。まぁ、良くも悪くも「中庸」を取らないのは如何にもって感じ)を都合良く無視してるよ。

2015/01/08

これマジっすか!BAEシステムズの赤外線光学迷彩

 英国・BAEシステムズが赤外線光学迷彩を開発しているという話は知っていましたが、たまたま見つけたムービーの内容が結構衝撃的。これはマジですか、CGじゃない?

2015/01/06

韓国、運開前発電用原子炉で死亡事故...時限爆弾化必至?

 つい最近、韓国の発電用原子炉である新古里3号で作業員3名の死亡事故が発生した。事故の経緯はまだはっきりしないところもあるのだが、酸欠が死因であるようだ。漏れてはいけない窒素ガスが大量に漏れたために低酸素雰囲気が形成され、たまたまそこに足を踏み入れた作業員が死亡したということらしい。

 酸欠、と聞くと「息苦しいと感じる段階がある」と考えている人も少なくないと思うが、 本当の酸欠というのは当人がそれと気づくことなく一瞬で昏倒してしてしまうものらしい。人間の五感では酸欠を事前に察知できないから、「2次災害も含んでの3人」という可能性もある。目の前で人が倒れれば、思わず駆け寄ってしまうのが人情というものだ。

 さて、事故を受けて新古里3号及び4号の運転開始に向けた作業は停止されている。亡くなられた3人の方々には申し訳ないのだが、本件は「韓国の抱える時限爆弾の一つ」の針を大きく進めた可能性がある。

 新古里3号は韓国の最新型原子炉APR1400だ。この原子炉は韓国が受注、建設を進めているアラブ首長国連邦の原子炉と同形式である。問題はAPR1400に運転実績が無い事だ。新古里3号が初号機なのだが、当初予定の2013年中の運転開始ができないまま、未だ運転開始準備中なのである。

 アラブ首長国連邦は運転実績の無い原子炉を建設することを選択した訳だが、当然ながら新型原子炉の世界初運転、うっかりすると実験、をする事なぞ望む筈もない。従って、受注した韓国企業及び韓国との契約にあたって至極真っ当な事項を含めた。ざっくりと書くと、アラブ首長国連邦のAPR1400の運転開始に先立って同形式の運転実績を作る事、それができない場合は実績ができるまで賠償金を払い続ける事、である。では何時までに新古里3号或いは他のAPR1400を運転開始まで持っていけば賠償金を払わずに済むかというと、なんと今年の秋らしい。裏取りはできていないのだが、賠償金は毎月建設費の1%との話も聞く。本当なら洒落にならない額だ。

 原子力発電所建設のような大型プロジェクトでは経済的リスクをヘッジするために保険をかけるものである。が、当初プロジェクトに参加予定だった東芝が余りの安値受注に驚いて手を引いこともあり、ロイズが保険を引き受けなかったと聞く。そのため賠償金発生となれば韓国が引き受けなければならない。実績作りを意図したと思われる赤字必至の安値受注自体も裏目に出ているようだ。業界内でアラブ首長国連邦事案の受注額が既に知れわたっている(韓国の契約履行状況に不満を持ったアラブ首長国連邦が意図的にリークしたとされる)ため、もはやそれより高い価格では世界中で応札もさせてもらえない状態に韓国は追い込まれている。

 先にも触れた通り、受注段階での新古里3号の運転開始は2013年だった。韓国は十分余裕があると思っていたに違いない。が、信号ケーブルや多くの部品の性能未達、検査成績書偽造などのため未だ運転開始に辿り着けていないというのが実態だ。これも裏取りできていないのだが、近隣住民の反対運動で送電用の鉄塔が未だ作られていないとの話も聞く。これが本当なら新古里3号自体が完成しても商用運転には入れない。すなわち運転実績は作れない。

 さて、この爆弾は爆発しちゃうんだろうか?

2015/01/05

2015年!

 目出度いかどうかはさておき、年が明けました。仕事が立て込んでしまい、いまいち年末年始感の無い日々を過ごしました。来年の今頃はゆっくりできれば良いなぁ、などと思っている今日この頃です。

 さて、2013年~2014年前半は個人的には色々と面白いことが多く、色々新たに学ぶことが多い時期でした。学んだ、と言う事が実感できる瞬間の一つは、対象の反応が読めるようになった時。しかし対象の反応が読めるようになると、これが何とも面白くなくなってしまうもの。2014年後半はまさにそういう状態にあって、全く意外性の無い反応(要は滑ってばかりいる)に対象への興味も失われてしまいます。本年は予想+アルファな、斜め上な事項も発生しそうですが、さて?

 どっこい生きてる。本年もちびちび書いていきますので今後ともよろしくお願いいたします。