2013/02/13

ありぱぱ氏のVOCALOID3 ReWire化ソフトウェアが素晴らし過ぎです

 便利に使わせてもらっていることだし、うっかりこんなところに来てしまった人ぐらいには紹介しておかねばね。

 「ReWireって何?」という人は読まなくても無問題だが、64bit Windows故にVocaloid3 EditorとDAWとのReWireを用いた同期を諦めたことのある人には朗報ですよ。

 ReWireというのは複数のDAWなどの音楽アプリを同期して動作させられる便利な規格なのだが、少なくとも私がCubase6を導入した時点では64bit Windows用のReWireはリリースされていなかった。

 ありぱぱ氏のV3Syncを使えば、(64bit Windowsでも)例えばオケをロード済みのDAWをVocalod3 Editor上からReWireで同期して再生出来るようになる。Vocaloid3 Editorの出力はDAWのオーディオ入力に割り当てられるので、Vocaloid編集段階でもDAW上でエフェクトがかけられるし、Vocaloid3 Editorのオーディオ出力をDAWでそのまま録音もできる(で良いのかな?)。

 V3Syncを公開しているありぱぱ氏のブログはこちら

 ちなみにウチの動作環境は下記の通り、ほとんど5年前のエントリレベルゲームPC並みですね。
 ・CPU:Intel Core2 Quad 2.66GHz
 ・メモリ:8GB
 ・OS:Microsoft Windows 7 64bit
 ・DAW:Cubase6

2013/02/12

Lightwave11.5のGenomaが少し分かってきたよ

 新リグシステムGenomaの本質のひとつはリグ作成の知識の一般化、つまりリグを一から組んだことのない人でもそれなりのリグが短時間で組めるようにすること、にあろうかと思う。その観点から見れば、プリセットのリグ構成自体を調べることが勉強になるはずである。実際そうなのだな、というのがここ3時間ほどGenomaに触ってみての感想だ。はっきり言えば、Lightwaveのリグシステムへの理解の浅さ、誤解の数々に気付いた次第である。

 ローカル座標系での編集機能の未実装はこれまでのLightwaveモデラーの弱さの一つであり、スケルゴンを編集した際に回転軸が捻じれ易い原因でもあったかと思う。Genomaプリセットのリグ構成はその辺りを上手く処理するようにできている。「上手く処理する」方法自体が知識であり、「何故そうするのか」を理解することが勉強と言える。冒頭で新リグシステムと呼んでおきながら変だが、Lightwaveのリグシステム本体の実装ははこれまでと同様だ。が、Genomaという一種のラッパーを挟むことで、使い勝手がかなり変わったとは言えそうだ。

 「リグ構成が楽になってもウェイトマップ作製が面倒なまま」では元の木阿弥だが、ウェイトマップのスケルゴンへの割り当ては楽になったみたい(最初の3分ぐらい見てれば経験者なら分かります)。さっそくこれから試してみませう。

2013/02/10

エフゲニ・ボジャノフのピアノにビビる

 本日の「題名のない音楽会」にはピアニストのエフゲニ・ボジャノフが登場。

 1曲目のショパン「華麗なる大円舞曲」の冒頭の響きですっかり魅了される。何か音が違う、厳密にはこの曲の音として記憶している音と明らかに違う。テンポの変化も少し癖があるかもしれない。時折映像と音楽がズレているかのような錯覚を覚える不思議な感じ。が、とにかく聞いていて気持ち良い。2曲目のラフマニノフ「ピアノ協奏曲 第2番 第1楽章」も圧巻。ラフマニノフ好きとしては大満足、これも本当に気持ち良い。

 クラシカルであるから音の足し引きは無いはずである。番組中のコメントによれば秘密の一つはペダルの使い方にあるのだそうだ。さらに「響きを調整するために演奏環境によってペダル操作も変える」のだという。上述の映像と音のズレ感は、手や指の動きと音との関係だけを無意識に追いかけてしまったための錯覚かもしれない。ざっくり言えば、手や指の動きは主に音のアタック(立ち上がり)を、ペダル操作は音のリリース開始のタイミング(音の継続具合)を制御している。音の響きをリリースタイミングでも調整しているならば、指や手、腕の動きからだけでは生み出される響きが予測できないのも道理かとも思える。タイトルの通り、日曜日の朝からすっかりビビってしまった次第である。

SONiKAでポルトガル語曲に挑もうか、と考えてみたものの…

 iTunesのGeniusのレコメンド曲がバッチリ好みなんて経験は未だ無いのだが、それでも何か発見があるんじゃないかと視聴はしてしまう。

 一週間ほど前に明らかに好みから外れた曲をレコメンドされたが、その曲を含むコンピレーション・アルバムに1曲だけピンと来た曲があった。Kaleidoscopio(Kaleido)のMadalena (Youtube)である。

 実はこの曲、別のコンピレーション・アルバムの1曲として既に入手していて、一時期はドライブ時のヘビロテ曲でもあった。まぁ、CDの山から昔良く聞いていたCDを弾みで発見してしまったようなものである。

 インターネットとは便利なモノ、検索で色んなことがすぐに分かる。MadalenaのオリジナルはElis Reginaの歌唱によるもの、歌詞は基本的にポルトガル語(ただし当然ブラジル風)である。「Elis Reginaなんて知らねーなぁ」などと思うのもつかの間、愛聴盤である"Elis & Tom"のElisその人である事に思い至って冷や汗…職場にテクノの話で盛り上がれる人間はいるが、ボサノヴァなどのブラジル音楽の話ができる人間はいない…恥をかかずに済んだといったところ。まぁ、これも一種の再発見である。

 そのあとも色々あったのだが省略して、本題。SONiKAにポルトガル語を歌わせることができるか、という点を改めて調べてみたところ…という話である。

 これも顛末は省略するが、うちのiPodにはポルトガル語-英語辞典を入れてあるので、早速ネットで拾った歌詞の単語の発音と意味をチェックしていく。フランス語にはリエゾン、ドイツ語には動詞の枠構造などの個人的には鬼門があるのだが、ポルトガル語にも二重母音やら「名詞と形容詞は性数に一致」という別の鬼門が待っている。名詞に性も数(単数形と複数形)もない日本語使いとしてはとても辛い。相対的に英語は簡単、というのは実は本当だとつくづく思わされる。

 結論から言うと、真面目にやるのは無理。いきなりpercebeuという単語でお手上げである。この単語は動詞perceberの二人称複数・現在・直接法の活用形で、意味は「理解する」「知る」といった辺りかと思う。発音はカタカナ的には「ペッセベェゥ」と聞こえるが、正確には[pexsebew]となる。実は[x]が曲者、英語にも日本語にも基本的に無い音なのだ。もちろん、英語Vocaloidの発音表にも記載はない。ちなみにネッシーで知られるネス湖を指すロッホ・ネスの「ッホ」は[x]らしいのだが、綴りがLochとあっては英語本来の発音とは思えない。

 [x]は無声軟口蓋摩擦音、バッハの「ッハ」、押井守作品好きには「マッハ軒」の「ッハ」なのである。カタカナ的に「ッ」が入った時点で既にマズいということ、少なくとも英語には無いからねぇ…。

 あ、ちなみにウズベク語歌曲に挑戦して挫折した経験が既にあります。

2013/02/09

Lightwaveを11から11.5へアップデート

 3DCGアプリのLightwave11を11.5にアップデート。

 2カ月近く触ってなかったせいか良く使っていたショートカットキーを忘れていて、モデラーを立ち上げたものの一瞬愕然として固まってしまう。モデラー、レイアウトともに動作はむしろ軽くなった感じ。一方レンダリング時間は短くなった感じはしないが、良く使うレンダリング設定でのノイズは減っているかもしれない。

 新しいリグシステムGenomaには期待大だが、ちょっと触った範囲ではとにかく理屈というか基本的な考え方を理解しないと有難みを享受できそうもない感じ、ちっちゃいボンが予想外の所に入っていたりする。

 取り合えずこの土日に少し触ってみましょう。

2013/02/01

「博士の異常な愛情」と「未知への飛行」のトレーラー

 タイトルが長いよ、「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」。Youtubeで高画質のトレーラーを見つけたので埋め込んでみる。

 最初に観たのはTVで、小学3年生のとき。すげー映画だとぶったまげましたよ、エンディングにシビれました。スタンリー・クーブリック好きはこの作品からで、今でもきっと「2001年宇宙の旅」は観ても寝てしまう。登場人物達は「男一人当たり女十人」とか「俺のパンツはどこだ」とかのたまったり、「平和こそ我らが仕事」なんて看板を挟んで銃撃戦やってたりしてますが、とにかくそんな映画です。オープニングがB-52爆撃機の空中給油シーンだけでしかもその曲か!ってあたりが如何にもクーブリック。観るべし。
 ちなみにこれがオープニングタイトル。本当はエンディングも埋め込みたいけど思いっきりネタバレなので自粛。エンディングを初めて観た時は、まず大笑いはしたもののそれからとてつもなく切なくなったものです。
 「博士の異常な愛情」に対して良くも悪くも引き合いに出されるのが「未知への飛行」。原作の日本語版「未確認原爆投下指令」は中学1年生ごろに読み、映画を観たのは大学生になってから。2000年ごろにリメイクされたやに聞くが、そちらは未見。爆撃機の飛行シーンは基本的にバンク映像で、夜間シーンっぽくするため(?)に白黒反転(ネガ)されてるとかカットによって機種が変わるとかツッコミどころは満載。時間があれば是非観よう。

2013/01/30

年明けから調子低下でス…

 今回は完全に私信。

 遺憾ながら正月休み明けから体調が急降下。医者には「早く来んかい!」と怒られるわ、薬が増えて日中も眠いわで…会社には行けるが3時間ぐらいで集中力が無くなってしまう。頭だけは回るくせに手が追いつかなくてストレスが溜まる一方。ただし、考えていることがちゃんとしているかどうかはまた別問題だ。

 趣味の3Dモデリングは完全に封印、先の土日はiTunes Storeで映画レンタルなんかしてみた。「スタートレック」(2009)が意外に面白くてびっくりしたり、20年以上前に名画座で観た「激動の昭和史 沖縄決戦」「未知への飛行」を見直したりとダルダル過す。

 「男はつらいよ」シリーズもそうだが、「馬鹿」シリーズとか観るにやっぱり山田洋次監督の作風は変態的。大林宣彦監督の屈折具合と違って実に分かりにくく捻じれてくびれまである感じ。この感覚、なかなか伝わらね~だろうなぁ。そのカットだけ取り出せば笑えるが、ストーリー展開などの文脈を踏まえると笑えなく作ってある、といったところ。文脈を踏まえないと笑えないギャグをしょっちゅう使うモンティ・パイソンとはある意味対極かも。

2013/01/17

JR U駅の怪

 霊的な話とかじゃありません。聞いた遺憾な話と体験した遺憾な話。

 まずは聞いた話。

 数日前に積雪で首都高とか航空路とか大変なことになっていたという話はTVニュースなどでも報道された通り。実はJRもちょっと大変なことになっていたらしい。U駅はかつては地方からの集団就職列車が到着していたようないわば東京の玄関口、地方とを結ぶ特急の発着は今でも多い。特急を含めた列車ダイヤも積雪にダメージを受け、特急が定刻から何時間経っても発車できない事態が発生した。間引き運転やむなしという状況下で、駅側は指定席車両も全席自由席車両扱いとすることにした。どうやらとにかく発車できる車両にできるだけ乗客を乗せたい、という意図らしい。ここまではまぁ分からなくもない。

 問題①は「指定席特急券」を既に購入した人の取り扱い。定刻前に列車に乗り込んだものの、指定席には見知らぬ人間が座っている。聞くと、上記のようにこの列車は座席指定が無効となったと言う。そりゃ駅員に噛みつきたくもなるわな、「指定席特急券」を購入してた人は。

 問題②は指定席の取り扱い変更の放送によるアナウンスは1回だけで、掲示類も一切なかったらしいこと。つまり、「指定席特急券」を購入していた人で指定座席の取り扱い変更を知る機会がなかった人が大部分だったらしいということ。件の特急に乗ったということは特急改札を通った筈で、「指定席特急券」を見ながら改札員が何にも客に告げなかったというのも考えてみれば酷い話。そりゃ駅員に噛みつきたくもなるわな、「指定席特急券」を購入してた人は。

 で、駅員に噛みついた人も「窓口に行ってください」と言われるのみで、窓口に行けば行ったで座席指定分だけ払い戻しかと思うと特急料金まで払い戻されたという有様で、ある人は自由席特急券を窓口に並び直して購入したと聞くし、別の人に至っては自由席特急券の買い直しに時間がかかったせいもあってついにその日は列車に乗れなかったと聞く。

 あ、ちなみにグリーン車は自由席にしなかったらしいです。ここまで来るともう論理不在というか理解不能。

 ついで体験した話。

 実は上記の話を聞いたのは、山手線でU駅に向かう途中。U駅着後にホームで上記の話をしてくれた人と別れた後、当日特急券販売窓口に向かった。「19:00発、××まで」と告げ、窓口職員も発券時に「19:00発ですね」と”確か”に言った。

 本屋でも覗こうと考えながらなんの気なしに購入した指定席特急券に目を落とすと、なんと指定列車が18:30発の特急となっている!窓口に戻るのが筋だが、時間を確認すると既に18:27、窓口には5人ほど並んでいる。当然、窓口に辿り着いた時点で18:30を過ぎていれば窓口は指定変更なぞ受け付けない。”窓口側に非があって”も良心的対応なんて期待できないのはもう何度か経験済み。結局、18:30発特急に乗るべく特急改札を抜けてからは全速力で走らなければならなかった。

 ほんとにU駅ってのは上から下まで…。

2013/01/07

NHK大河ドラマ「八重の桜」、初回観ましたよ。

 冒頭の一連のシーケンス、銃発砲時の反動感の無さは特筆モノ。CGの外し感も半端無く、演出不在感があってかなりマズい感じ。

 銃の描写にフェティッシュ感が必要とは言わないが、それが皆無にすら見えるという辺りは意図ある演出なのだろうか。衣装にそれなりに凝っていて奇麗でもあるため、登場人物がどうしても人形然としてしまう。せめて「当たりそうに見える」銃の構え方ぐらいはさせるべきだ。弾丸が当たる側の描写もおざなりになりそうで、ちょっとばっかり今後が怖い。銃は相手を殺し得る武器であるものの物語上の重要アイテムでもあるわけで、銃(や人の生き死に)の描写の演出上の取り扱いは作品の品位にも関わると思うのだが今後は如何に。

 オープニング曲の最後のフレーズで映画「王立宇宙軍」をふと思い出す。ググッてみると「テーマ音楽:坂本龍一」、成程。