2020/11/13

罹ったら負け

  最近電話で話す機会が増えた実家に住む両親との合言葉だ。もちろんかの流行り病のことである。ちなみに実家周辺の方が圧倒的な蔓延地域と、ちょっといやらしい状況下にある。

 とある方々は「死亡者数や死亡率が低い」ことを理由に昨今のPCR検査陽性者数の増加をそう危険視していないが、そういう方々のうちでも特にそれなりに立場のある層は、「死亡者が少なく、罹患者の重症化が抑えられている(そして今後もそうだろう)理由」として「流行り病に対する医療的対処法が確立されてきている」ことを高確率で挙げる。自分の発言内容に対する一種の保険のつもりなのだろうか、とにかく昔からそう。まぁ間違っているとは思わない。

 「医療崩壊」しない限りはね。

 元々慎重居士気味である両親を更に慎重に行動するように諭し続けている理由はここにある。両親とも年齢が高いので「早い時期に罹ってしまう」という手は禁じ手として、「すっごく慎重な人間すら罹患するレベルの感染蔓延状態 」下で「医療崩壊のリスクが排除できる」と考えるのは能天気に過ぎるからだ。個人的に、最初っから累計感染者数なんて気にしない、死亡者数も死亡率も気にしない、現在感染者数しか気にしてきていない理由でもある。入院できなきゃ、一時隔離施設に入れなきゃ、「確立された医療的対処法」なんて有っても意味がない。強毒化などの望ましくないウィルスの変異を考えない時点でも、既にそうなのだ。

 「医療崩壊」が起きれば別の病気で亡くなる方は増えよう、労働者層が罹患し易いため経済への影響も必至だろう。個人的には「経済優先派」であるが故、その視点からも「医療崩壊」は許容できず、「医療崩壊のリスクを元から排除した言説」にはいら立っちゃうんだな。

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