2018/06/20

音楽と香りの好みは誰だって激しい

 Snail's House さんの ".-。:+*mal d'amour.。:+*"という楽曲が昨日Youtubeにアップされていた。聴いてみたけど残念、"Pixel Galaxy”みたいにお気に入りにはならなかった。基本アップされれば必ずチェックするので、プロモーション込みであろうがなかろうがアップ自体は有り難い。一応収入もある大人なので、気に入った楽曲が商品として販売されていればちゃんと買うしね。
  ホント、音楽の好みってのは激しい癖に、自分自身でもどういう判断基準に基づいているのか全く分からない。ビル・エバンズトリオの"Waltz for Debby"は"Take2”は大好きなのだが、"Take1"は12~13秒間のある区間を除くと退屈で退屈で聴いていられない。音の響きやタイミングの違いは明らかに分かるのだが、一方は好きになり、他方は退屈で聴いてられない理由との関連なんて全く分からない。

 私はアーティスト聴きは基本的にしない。アーティストの作風は変わるものだし、そもそも好きな曲が2曲以上のアーティスト自体が少ない。

 例えば坂本龍一さんの"Thatness and Thereness"はもう個人的エバーグリーン以外の何物でもなく、「感情すら揺さぶられることがある」と言っても過言ではないぐらい好きな楽曲なのだが・・・他に好きだと言える坂本さんの楽曲は無い。ボーカルのイギー・ポップが良くて聴く"Risky"や(別エントリで触れた)カバー曲の"Free Trading"、映画「ラストエンペラー」のタイトル曲などを聴くことがあるが、それはあくまで「良い」と思う楽曲であって好きな楽曲と言う訳ではない。斯くの如く、好きなのは1人1曲なんてざらで、このままではSnail's House さんもそうなってしまいそうだ。

 とは言え例外が無い訳ではない。まず完全な例外は東海林修さん、次いで変にオカルトがかっていた時期を除く細野晴臣さん 、00年代前半のCAPSULE/中田ヤスタカさん(最近そのまんまのスタイルの海外アーティストを発見して笑う・・・CAPSULEの再現を意識したものなのか、それともスタイル自体がそのアーチストに再発見されてしまったのかは不明ですけどね。)、リプリーズ(レーベル)時代のフランク・シナトラさん・・・約3万曲のiTunesのライブラリや手元にあるレコードを眺めてもこんなもん。

  加えて、「聴きたい曲を聴きたい時に聞く」ことしかできないという面倒なタイプでもある。こんな調子なので、「定額聴き放題サービス」なんてものとの相性は最悪そうで、全然利用したいと思わない・・・そういうサービスでしか音楽が聴けなくなるとしたら、もう音楽を聴くという行為自体を止めることになるのかなぁ・・・

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