2021/12/30

続々・第三次安倍政権と高市政権、どっちが先か?

 本年はここまで、なんて既エントリで書いて置きながらではあるが、これは現時点で触れておかないといけない。

 岸田とか林とかいう奴らの「中国共産党の狗ならやるかもしれない感じが拭えない言行」の所為で、日本の政権はとっくの昔に米議会を怒らせた。この一週間のうちに米政権も怒らせた。米軍の一部、特に現場に近い側、も怒らせた。同盟を捨てない限り味方か裏切者かの何れにしかなれない、という一般社会でも起こり得る状況すら理解していないのか、日本の現政権は。

 岸田とか林とかいう奴らは、まともな日本語もしゃべれないレベルの無能だ。まともな日本語さえしゃべってくれれば、周囲の状況も加味しつつ適当な時期には私でも「彼らが何を言っているのか」を理解できるだろう。要は知性が感じられない、教養が感じられない、結果として国内外の誰からも信用されない。日本と言う国家のconstitution(成文憲法を含む憲法全体・国体・有り様・歴史 etc.)を理解していないし、同盟と言うものの価値や意味も理解していない、ほぼ間違いなく。

 仮にも国と呼べる存在ならば、その統治システムはトップに決断力が無くても作動するようにデザインされている。それが作動していないということは、日本における統治システムのコアたる内閣が相互の信頼の欠如などにより作動していないか、サボタージュしているかのどちらかだ。個人の経験上、無能な国家官僚はタイミングと言う意味での時間の大事さを理解していないことが多い。タイムリーさの価値に思い至れない。誰かの言行にはそんな無能寄りの国家官僚のそれを強く感じる。

 その代償として、日本はまず企業からダメージを受ける公算が益々高まっている。一部はしゃーないが、一部は現行政権の愚かさのとばっちりだ。いざ事が動き出せば、経済団体は手のひらを反した方が損失が小さくできる可能性がある。一方、欧州、特にドイツはこの機を逃さず日本企業潰しに動くのは目に見えている。まぁドイツは信じるに値しない国だからむしろ名指しで敵対して構わない。「敵の敵は味方」とばかり、ドイツを梃にどことは言わないがドイツを良く思わない勢力との関係維持に利用するぐらいの狡猾さが求められつつある。そうしないと日本の経済、産業構造が死ぬ。現在の韓国のように焦土化の道を辿る。

 その先にはモラルの崩壊がある、「さらば民度」だ。数少ない働き口は海外からの労働者と奪い合い、もはや国は社会保障の財源すら確保できなくなる。「日本と言う国家のconstitution」を理解した者達によってデザインされて「日本と言う国家のconstitution」下で上手く機能する様々なシステムが健全に動作してきたことで維持、強化されてきたのが「民度」だ。

 やや乱暴だが、「国家のconstitution」は「国家の現在の有り様を理解できる文脈(コンテクスト)」とも言える。コンテクストを軽んずると、つまり現在に至る経緯を無視すると、それまで動作してきた仕組みが突然停止することがある。コンテクストを完全に無視する極左勢力の登場以降、左翼本流は落ちぶれてサヨクとカタカナで呼ばれるようになった。第一世代に置いてはコンテクストの無視はちゃんと理論武装されたもの(論理的に導かれたもの)だったが、そんなものは第2世代以降には失われた。これは第2世代に教養が無かったことが大きい。結局最後まで左翼たり得たのは、極左の劣化とともにサヨク化する左翼本流に属することを潔しとしない武闘派寄りの複数の分派だけだった(むろん、極論)。

 さて、現政権における問題の解決策は簡単。現行の自民党政権は先の衆議院選挙で掲げた選挙公約に従えば良い。直近の自民党の選挙公約は「何をする」がかなり明確であり、政権の独自性を出しにくいとさえ思えるものだ。だから「決められない首相、政権」は選挙公約を守る意思が彼らに無いことの証左に等しい。外交にしても国政にしても、本当に「首相や政権が決めること」が要求されるのは、最初の決断が引き起こす状況の変化を受けてからだ。最初の決断もしない、遅く中途半端な決断故に発生した(本来は発生自体が回避可能な)問題すら放置して対応しないのが現政権だ。件の選挙公約を守らない現政権は、それだけで十分に一部有権者を、一部国民を裏切っていると言える。そして更に国民全体を苦しめることになるだろう振る舞いを積み上げ続けている。 

 年末年始ぐらいは何かしろ。まずは土下座してでも米国に出禁を解いて貰え。自分で起こした問題ぐらい自分でなんとかしろ。「国家のconstitution」と「同盟」の意味を理解するぐらいの教養は育てよ。

2021/12/29

2021 - 2022

 本年最後のエントリ。身体はぐったりでも、PCは唸り続けてくれる。

2160pサイズのオリジナル画像はグーグルドライブからダウンロードできます

 かつては年末最終エントリの定番ネタ、久々の「現在ヘビロテ中の今年の曲紹介」のコーナーです。今回の楽曲は中毒性がヤバい。では、また来年。

2021/12/21

病気休暇からの復職

  結構長めの病気休職を経て今月上旬から復職。暫くは実効的な勤務時間を短めにしつつ、とにかく体力回復に努めることで職場合意を取れている。会社や職場の同僚、上司にはなんやかんやとお世話になるばかりで、有難いとの一言に尽きる。

 本日は所謂「在宅勤務」に割り当てた日で、このエントリを自宅で日中に書いているということは仕事をさぼっているということだ。まぁ、ちょっと早めで長めの午後の中休み(午後3時ごろの一息タイム)ということで。身体はまだまだキツく、こっちの調子が良くなればあっちの調子が悪くなるといった感じで、体調には波と言うかむっちゃくちゃ大きなムラがある。打ち合わせ等は午前中にまとめ、「午後はどうなっても知らん」ぐらいの日々だ。

 当然、趣味の作業は進まない。っつーか、現時点では翌日に響くのでやる気が有ってもやれない。

 「在宅勤務」に代表されるように、休んでいるうちに会社内の情報システムの枠組みどころか個々人の働き方が変わっていた。とにかくオフィスに人が来ない。ただ、少なくとも体力回復過程では私は極力オフィスに通うつもりだ。1年近いほぼ寝たきりの期間に身体が失ったものを取り返さなければならない以上、休む前と同等の負荷を身体に加えるべきと考えるからだ。ふくらはぎ、腰、二の腕の筋肉痛が続いているが、ふくらはぎと二の腕は寝たきり中にみるみる肉が削げ落ちた部位なのでさもありなん、腰はオフィスでの机・椅子での作業姿勢が原因だろう。

 一方、この3年程の記憶が混濁中で、「あれ、この人最近住所変わったんだっけ?」的な作業上での引っかかりが頻発して年賀状書きもいまいち捗らない。

 救いと言えば、会社の情報システムの現状の使われ方に色々とツッコミどころが見えることだろうか。大抵のツールの機能の30%も使ってない感じを受けている。比較的ゆっくりとシステムの変化を経験した人間と久しぶりに出勤してみたらシステムが一変していた人間との視点の違いもあろうが、まずは私の新しモノ好き、ツールの名前に拘らず機能に拘る癖が未だ健在ということだろう・・・だと良いなぁ。まぁ、尖がった機能は後で廃止されることも少なくないから諸刃の剣ではあるけどね。

2021/12/01

続・第三次安倍政権と高市政権、どっちが先か?

 外交センスも無く、国際状況自体も見えていない外相を未だ更迭すらできない総理大臣とその政権は今すぐにでも滅んで良い。自民党の首班である一点を持って総理大臣の任に付けただけの人間なのだから、自民党の選挙公約を守らない時点でもはや有権者に対する裏切り者に過ぎない。蓋を開けてみれば総理大臣就任に伴う慣例である派閥からの離脱すらできないビビりな小者、党をまとめる力も自信も無い、総理大臣なんかになって良いような器ではなかったことを今になって全力アピール中だ。

 韓国大統領の訪米の要望を断った同じ理由で訪米をやはり米国から断られた総理大臣とか、情けないにも程がある。米国から見て、日本の政権は韓国のそれとどっこいどっこいの価値しかないとのことだ。挙句の果てには二階元自民党幹事長からのあの言われよう(報道がどこまで本当かに疑問はあるが)である。あそこまで言われたなら、多少なりともプライドのある人間なら花瓶の一つぐらいは割ったり、議員会館の自室の壁に穴の一つでも作るだろう。

 一部で「ついにキレた」と評された高市早苗氏のツイートや「台湾有事これすなわち日本有事」とでも言うべき安倍晋三氏の発言は、この情けない総理大臣とその政権のすでに数々あると言って良い外交的失策の火消しにしか見えない。明確なメッセージは、陰に陽に示してきた現政権の外交的な立ち位置が、「自民党のそれとは全く異なる」ということだ。

 現在の政権にまず要求されている常識的な「外交的」振る舞いをことごとく外してきている以上、それが政権の意思であると見られてもしようがない。振る舞いから見える現政権の姿勢は、離米・媚中、国際非協調主義を明らかに標榜している。韓国の現政権のそれと瓜二つの思考停止、外交的脳死状態だ。さらに現政権に対する自称リベラル(本来の中道左派が自らを「リベラル」と呼べずに困っているんだが)やパヨクの現政権に対する反応の薄さには色々と想像させてくれるものがある。

 少なくとも米国議会には、自民党に対する明確な支持と現政権とその首班・・・岸田だっけ?への不快感の表明を今の数倍まで強めて欲しい。そこまでして響くところがなければ、えっと・・・岸田だっけ?は文在寅だっけ?と同レベルの魯鈍な人に過ぎないと結論付けても良いだろう。

 そう、岸田政権は自民党の敵であり、自民党の選挙公約を支持して自民党に投票した有権者の敵なのだ。

 オミクロン変異株の発見とそれに対応した入国制限がどうのこうので動きが早かろうが、それは官僚仕事のレベルの話に過ぎない。時系列的にも欧州各国の後追いに過ぎない。「責任は私が取る」と言うのは結構だが、「何が起きた時に、どのような形で責任を取るのか」まで言わずに男前ぶられても困る。今後最大規模の流行が発生しても、「それには私に責任は無い」と言って知らんぷりが可能な範囲で発言を抑えている辺りは、ある意味極めて官僚なそれである。が、官僚的なままで事を右から左にただ流すために本来必要な「匿名性」が無い状態でそれをやってしまう辺り、「残念な人」感が物凄い。対韓「報復チーム」もただのパフォーマンスを越えるものでは無く笑止だ。第三国との外交的調整が事実上必要の無い事案なのだから、優秀な人間を一人当てておけば十分だ。むしろ第三国との外交的調整が必要なのは対中事案であって、中国以外と積極的な外交をやるべき今のフェーズにその種の報道も発表も無い現政権は、現状認識の無さとその原因とも言える無能のそしりからは逃れられない。

 繰り返す、岸田政権は自民党の敵であり、自民党の選挙公約を支持して投票した有権者の敵なのだ。どういう経緯かは不明ながらこのエントリを読んでいる人には、岸田とやらとその政権の失策を、即自民党の失策と見做す愚を犯さないようにお願いしたい。自民党内の反政権勢力、或いは政権の政策に与しない勢力の言行を「ただのガス抜き」と見做す向きやそのように見えるよう印象操作する者もあろうが、「ただのガス抜き」で済ますと自民党もヤバく、更に日本と日本国民もヤバくなるのが現状と認識を新たにして頂きたい。「米国議会は日本の敵」となってはもう遅いのだ。

2021/11/25

さぁベンチマーク、もとい2021ブラックフライデーの時間だ!

 ども。近々は第一戦で頑張って働いている人達の足元をしっかり支える、Intel Alder Lake-Sコアで言えばEコアのような働き方を目指しているブログ主です。このbig-LITTLEハイブリッドアーキテクチャーにはなんだか萌えつつ燃えるものがある、まだ手は出さんですけどね。遅ればせながらComet Lakeコアが効率良く使える環境を整えたばかりと時期も悪いが、まずもってお金に余裕が無い。その一端は・・・

 ブラックフライデーセールを知らせるDAW周りのネットショップやメーカーからのメールの数が今年は一段と多い。これも新型コロナ禍の影響なのだろうか。しかも購入時期をうかがっていた製品の価格が軒並み最安値を記録、一日限定セールなどもあって、ここ数日はポチるべきかポチらないべきか悩む日々が続きそうだ。

 ちなみに「これを買ったら自分が駄目になる、考えることを止めてしまう」ことを信じて疑っていなかったDAWプラグイン、Scaler2は火曜日に購入済みだ。ディストリビューターなどの直販ショップや日本から使えるショップが限られていた10年以上前に良く使っていた老舗のショップでの久々のお買い物だったが、いつの間にか導入されていた一種のポイント制の下で溜まっていたポイントのおかげでセール価格から更に3割引きで購入できた。現時点では、「ここはまだ改良が必要」と広く認識されている特定の機能の至らない完成度やバグの所為でさすがに「考えることを止めてしまう」には程遠い状況だが、当然その辺りに手が入ってくるだろう次バージョンになると分からない。ただし私の楽曲製作ワークフローに対しては、Cubase Proへのコードトラックの実装以上のインパクトがあったのは確か。

 従来からDAW用音源やプラグインなどの購入は12月が多かった。これは海外のデベロッパーやディストリビューターが12月〆の会計年度を採用していることが多く、年度末の売り上げ積み増しを図ってセールを実施するからだ。故にセールの主戦場は純粋なショップからデベロッパーやディストリビューターの直販ショップなどへ動きつつ、年末まで続く筈だ。

2021/11/24

新型コロナ特亜新3カ国?からケニア

  従来より、特定アジア諸国(特亜)と言えば中華人民共和国と南北朝鮮半島国家と相場が決まっていた。南北朝鮮半島国家という表現は、朝鮮半島全域をテリトリーとする唯一の国家であるという両国の主張を共に受け入れた私なりに公平性を考慮した表現だ。

 で、新型コロナ患者数の余りの少なさを理由に昨今言われ出した特亜新3カ国は、中華人民共和国、北朝鮮半島国と我が国日本である。北朝鮮半島国家に至っては、のべ患者数すら未だゼロである。英語なんかも含め多言語での「日本の数字はおかしい、信じられない、操作されているに違いない」との主張や発言はネット上にいくらでも存在し、それらに対してどうやら溜飲を下げている人達が国内外に多数いる模様だ。ここでの新しい特亜とは「嘘つきで信じられないアジア諸国」というニュアンスとなる。

 さて、そんな話は日本下げした人達に全て任せておくとして、ここでは彼らにはケニアの取り扱いをどうするかを問うておきたい。日本での患者数急減の理由は未だ不明ではあるものの、私個人として説得力を感じる説がウィルスの自壊説である。

 突然変異し易いという特性は、裏返しとして不安定であることも意味する。フラクタル、カオス、非線形熱力学、非線形統計学・・・とシステムの非線形的動的プロセスの取り扱いに関わる学問の発展、統廃合とともに学生~社会人生活を送り、かつその必要性から専門書や重要な2、3の論文しか無い早い時期にそれらの習得を強いられ続けた身としてはいかにも有りそうな結果にしか見えないし、正直私が期待していた展開、新型コロナ禍の収束シナリオだった。

 ただダーウィンに始まる自然選択を基盤とした進化論をそれなりに理解しているならば、この結果が「実に有りそうなものだが、必然ではない」ことは直ぐに分かるだろう。自壊が本当だとしても、自壊自身の原因は分からない・・・と言うか、「理由は無い」がダーウィン主義的な解釈だろう。とは言え、「それが起こった時以降」の展開には必然が有って良い。この辺りの機微をちゃんと意識化できていないと、専門家などの発信内容を適切に解釈できないリスクを抱えることになる。

 例えば清潔さをかなり追及して整備されてきた生活インフラ、生活習慣を持つ日本の環境は「自壊の原因にはならない」が、「自壊の進展を加速したり、その進展を阻害しないように作用した」可能性はある。自壊に至るには数世代の自己複製が必要だが、ならば人から人への感染に要する時間を長くしてその間の自己複製回数を増やしてやれば、1回の感染辺りに自壊して失われてしまうウィルスの割合を増やすことができる。これは実質的にウィルスの感染力を低下させるに等しい。この考えに従えば、「何時起こるかも分からない自壊に向かう突然変異がウィルスが起こった時、その自壊を加速、促進する」効果が期待できるマスク着用は、いわば「チャンスを逃さない」ための対策でもあった可能性が示唆される。ワクチンの感染予防効果も、それが有効なうちは「チャンスを逃さない」側に作用する筈だ。

 一方、「自壊に繋がる突然変異の発生が必然ではない」以上、自壊の発生には様々な突然変異が誘発され易い状態、すなわち感染者が多い状態の出来が望ましいということにも残念ながらなってしまう。必然か偶然か、現在の日本は大流行で生まれ得るかもしれない可能性の勝負に勝ったように見える。

 急激な感染者数減少をして「神風が吹いた」とか「日本は神の国だ」といった言及もネットに散見されたが、それらを日本のサヨク~パヨクらのよく使う文脈で一括して目くじら立てるのも非生産的なので辞めた方が良い。

 非常事態宣言から既に1年半以上、新型コロナ平癒の祈祷などを継続している神社仏閣は少なくないようだ。このような状況は元寇襲来時や太平洋戦争中と実は同様なのだが、たまたまでもそういう話を見聞きすると下がり気味になっていたマスクを付け直すぐらいの反応は最低でもしちゃうよね。少なくとも気を引き締め、もうちょい頑張ってみるか、耐えてみるかと考えたりする良い機会にはなる筈だ。お札もそうだが、それを目にした人に特定の事を思い出させたり、気を引き締め直させたりするきっかけを与えるモノの効果は、それを馬鹿にして歯牙にもかけない人に対してを除けばかなり有効だ。

 元寇襲来時の神風の有無についてはまず知識が足らないので特定の説には組みしないが、好きな説はあって、それは「侵攻に耐えてたら台風の季節が来てしまった」だ。神仏のご加護を信じてここは踏ん張ることで、「神風は吹かすもの」とも言えなくも無いんじゃないか位の状況にまで持っていった感じが好きだ。今回、マスクなどの効果で「神風が吹いた(吹かせた)」可能性はあると思うよ。

 と大脱線したので話を戻す。

 とある報道によれば、ケニヤもウィルス自壊が起きたのではないかと言われている(worldometerのケニアのデータ)。

 日本だけではなく、ケニアでも感染者数急減してるんですけど。日本下げで溜飲を下げている人達はケニアも嘘つきとして下げるのかな?そしてケニアにおける「神風」はあったのか、あったのならそれは何だったのだろうか?

2021/11/20

製作中のYouTube動画"VF-1A Rig Test"向け没カット、ただし没カットと言うのは嘘

 昔々に作ったVF-1Aの3Dモデルのリグのテストを10年ぶりぐらいに実施・・・と言うのは嘘で、単に突然やりたくなったのでバトロイドモードで色んなポーズを取らせてみた。

 ここでリグと言うのは3Dモデルに組み込んだ骨組みみたいなものだ。各骨の動きを特定の部品とリンクしておくことで、骨の回転や平行移動などの操作によって3Dモデルの変形やポーズ付けが実現できる。ちなみに10年以上前に組んだリグの骨(日本語ではボン又はボーン)の数は100を超えていて、ファイター、ガウォーク及びバトロイドのモード相互の変形から各指の動きまでサポートしている。またスクリプト機能なども使い、多数の骨を然るべきタイミングで動かす必要があるモード間の変形過程を、単一のヌルオブジェクト(Null、位置や回転などの情報を持つだけの不可視の物体)の回転操作だけで実現できるようにまで作り込んでいる。

 10年前の自分のこの種のモノに対する熱量と言うかこだわり具合は、「異常」という意味で我ながら「おかしい」と思ってしまうレベルだ。

 で、バトロイドモードで取らせたポーズは20種は下らないのだが、元ネタが分かりにくいもの(例えば大友克洋氏のマンガ「童夢」のチョウさん、「そうだよ、ボクだよ」のカット。ふわっと浮き上がった状態を表す地上に落ちた影と左手の表情が拘りどころ)や、オリジナル作品中のポーズの再現といった今後使えそうなものを除いた3つをここで挙げておきたい。挙げておきたいから挙げておく、っつーだけの話。公開済みの別動画に組み込まれることで「没カット」のフェイクとしての役割は果たしていて既にお役御免の画達なのだが、単なる小ネタのつもりが割と気に入っちゃったんだよね。

 まず、自動運転機能を持つ大型人型兵器の最期を飾るビームライフル射撃直前のポーズ(のつもり)。頭部と左肩の骨のスケールを0%としただけなので、大きさゼロの頭部と左肩~左手は見えないだけでちゃんと存在しているよ。元ネタがまずあって、それが分かる人だけニヤリとしてくれれば良い、というのが本画の成立に関わる文脈だからね。それを無視してポリコレ化するのは止めてね。

 次いで、何かと三倍な赤い大型人型兵器と劇中で後に「白い悪魔」と呼ばれることになる別の大型人型兵器との激突シーン(のつもり)。

 最後はミケランジェロ作システィーナ礼拝堂天井画の一部(のつもり)。大の旅行嫌いだし新型感染症が無くたって健康的に今は無理なのだが、こいつばかりは実物を目にしたいんだよね。天井画の来日はさすがに無ぇからねぇ・・・

第三次安倍政権と高市政権、どっちが先か?

 なんて表現が大手ネット掲示板上でちらちら書かれていたのは第一次岸田政権発足直後。「そんな話はまだ早い早い」と笑っていた私も、もう苦笑すらできなくなった。近々の政局は、各自民党派閥が岸田派とどのような距離感、関係性を構築するかにかかってきたやに見える。長期政権の芽は自らが一ヵ月も要さずに完全に摘んでしまったように私の目からでも見える。以下の文章はキツ目に感じられるかもしれないが、政権発足時にあらゆる方面から「ご祝儀」を貰えなかった稀有な政権に対し、遅ればせながら私からも同様に「少なくとも何も期待していないよ、できれば辞めてもらえないか」とのメッセージを送ろう。

 第一の理由は簡単、岸田政権は先の衆院選での自民党の公約に従うどころか、むしろ公約で打ち出された中でも「これだ!」という項目を狙い撃つように次々と無効化しているからだ。自民党の公約に魅力を感じて自民党や自民党候補者に投票した少なくない数の有権者の目には、

自民党の選挙公約を守らない岸田政権は、自民党の敵である。

としか映りようがない。

 第二の理由も簡単。昨今ような世界情勢の中、政権発足から一ヵ月も経とうと言うのにまともに中国共産党を怒らせるようなことを一つもしていない。現在の日本の国際的な立ち位置ならば、まともな外交をやるだけで1ヵ月あれば中国共産党を2,3回怒らせることなど造作も無い筈だ。つまり・・・後は言わなくても分かるね。5回怒らせる代わりに1回面子を潰すぐらいの狡猾さを示すだけのポテンシャルを最近の日本は獲得しつつあった・・・と思うんだけどね、報道を見る限りまた舐められ始めている。

 そんな訳で、この数日の岸田や政権の動きを見て私自身の腹はいったん決まった。まぁ、私自身が岸田を支持したことは一瞬とて無いのだが・・・私は常識人だからね、岸田を支持しろとか道理の通らない無理は言ってくれるな。

自民党支持は継続、岸田政権は積極的に不支持。岸田と岸田政権は早々に滅ぶべし。奥さんには申し訳ないけどさ。で、引き下ろすのならば参院選まで待つ必要無し、党に非はなくともこのままでは岸田の所為で参院選で自民党自身はダメージを受けるよ。で、イメージ選挙に長けた党と言うか会と言うかの隠れ親中派議員が増えかねないってね、なんてことしてくれちゃってんのよ。

これは報道機関などを介して米国議会や台湾政府などが隠さなくなってきた岸田政権への不信感を共有しての態度とも言える。時期予算で防衛費が大幅増額できなければ、米軍の不信感もいやがうえに高まるだろう。既に経産省が反増額の動きを見せている中、その気があったとしても岸田如きがそれに立ち向かえるとはもはや思えない。既に舐められきっている。

 親中政権や蝙蝠外交を繰り返す政権がどのような目に遭うか、それに近い状況は既に隣国で絶賛発動中だ。経済的な焦土化が仕掛けられれば、まっとうな官僚ならその時点の政権とも距離を取り始め、周りに残るのは無定見な無能者ばかりだ。岸田政権は、もうその種の負のスパイラルの賭場口に立っている。あ、日本国籍を有しない有能な人間は更に寄ってくるかもね。ま、とにかく、

だって岸田政権がやってること、言ってること、一事が万事意味分かんないんだもの。経過も結果もさ。しゃべりも中華人民共和国外交部某広報官並みに品が無く、知性や教養といったものが感じられない。見識とやらはどこへ置いてきたんだ?

 岸田の不手際は岸田とその取り巻きの不手際であって、自民党の瑕疵はそれら不手際を自党の総裁に許すという一点にまずある。故に、自民党の自浄能力に期待するところが大である・・・と言うか、自民党自らが党首の馘を切るぐらいのことをしないと間違いなく日はまた沈むんじゃねーのかよ。

2021/11/12

いったんさらば!カニのマークのアレ

 

 本エントリでのカニのマークのアレとはRealtek社のオーデオチップ群を指している。Realtek社のオーディオチップ(サウンドチップ)はPCマザーボードのオンボードオーディオチップとして広く使われていて、かつては「安かろう悪くなかろう」なPCを量産してきたDell社のPCの多くでもそれは例外ではない。だが2020年前期型XPS 8940、テメェは駄目だ。「安かろう悪かろう」では話にならない。

 メインPCである2020年前期型XPS 8940のオンボードオーディオチップはまさしくカニのマークのアレだ。そこまではまぁ良い、カニのアレの音はさして悪くない。特にHDドライバが提供されるようになってからは本当に良くなった。DAW使いでありながらオーディオインターフェース無しでこれまでやってきた理由の一つはまさこの「悪くなかろう」な点だったと言えよう。加えてオンボードチップ故の使い勝手の良さがあった。外付けインターフェースのようにケーブルを引き回す必要もなく、スピーカーとヘッドフォンとの切替のスムーズさには文句のつけようもなかった。

 ところが、2020年前期型XPS 8940ではWAVESうんたらかんたらとか言うクソの役にも立たないオーディオ処理ソフト及びサービスがプレインストールされるようになった。結果、純粋なHDドライバが使えなくなったりMicrosoft社のジェネリックドライバーとの互換性が著しく低下したりしただけでなく、クソのためのソフトウェアレイヤーのせいか音が悪くなった。音の輪郭がボケる、所謂音の粒立ちが悪くなるってやつだ。

 かつてのカニのアレの音を取り戻すべくクソ関連のサービスの停止や仮想ハードウェアの削除などを暫く試みたが、副作用が余りに多くてオンボードオーディオチップの良さが完全にスポイルされる形になってしまった。

 まず、PC起動時にスピーカーなりヘッドフォンなりが接続されていないと、オーディオ入出力用のエンドポイントが作成されない。このため、例えば起動後にヘッドフォンを専用端子に接続してもヘッドフォンが認識されない。この場合のエンドポイントとはハードウェア的にはヘッドフォン端子だから、「端子無し」と認識されている状態で端子に何を刺してもシステムが反応しないのは当然だ。この挙動、どう見てもプラグアンドプレイの否定にしか見えない。従来の大抵のPCでは、ヘッドフォン端子にヘッドフォンを繋ぐと自動的にスピーカー出力がミュートされてヘッドフォンからしか音が出なくなったりしたものなのだが、それで何か問題があろうか?

 確かにWindows10になってからはオーディオ出力先をユーザーが完全に選択できる方向で仕様変更が為されてきていて、最近はその方向で良いと思うようになってきているのだが、起動後にヘッドフォンやスピーカーを接続しても認識しないとか、起動中にヘッドフォンが変更できない(変更前のヘッドフォンを端子から外した時点で端子に対応したエンドポイントが削除される。このため、変更後のヘッドフォンが認識されない)では使い勝手が悪いにも程がある。

 ただ起動中にヘッドフォンやスピーカーが変更できる結線方法はある。エンドポイントの削除は物理的に端子からジャックが抜かれることでトリガーされるので、端子に延長ケーブルを常に接続しておけば、延長ケーブルの端子にヘッドフォンやスピーカーのジャックを抜き差ししてもエンドポイントは削除されない。もっと言うと、起動時に延長ケーブルだけでも良い(ジャックの寸法、形をした全くの別モノでも良い)ので刺しておけば、延長ケーブルが接続された端子に対応したエンドポイントは生成される。

 この時点でもう面倒臭いと言うか、技術的、仕様的に大変筋が悪いのだが、まだ問題は終わらない。WAVES何とかと言うクソに関わるサービス、アプリなどを丁寧に削除することでかつての音をかなり取り戻せるのだが、Windowsアップデートでカニのマークのドライバーがアップデートされると、上記の作業は元の木阿弥となる。停止したサービスは自動起動されるようになり、削除したサービスやソフトウェアコンポネントも復活してしまう。DELL社のツールにアップデートさせようものなら、WAVES(略)なクソアプリまで再インストールされてしまう。レジストリも汚れるばかりだ。

 で、先週の中ごろにカニのアレのドライバーのアップデートが複数回入ってうんざりしていたところに来て、アップデートの後ににこれまで想像もしたことが無い状況が出来して正直キレてしまった。音量の左右バランスがおかしくなってしまったのだ。例えば音楽を聴いたとすると、本来センターにあるべきボーカルやバスドラの音が左方向に1/8~1/16ほどズレた位置から聞こえる有様だった。「バスドラ、ベース、ボーカルがど真ん中配置」な自作曲でも確認したので間違いない。「さらば、カニのマーク」と心から思った瞬間だった。

 それから1週間後の今、メインPCの上にはNative Instruments社のオーディオインターフェースKOMPLETE AUDIO 1が乗っている。安いし小さいし基本的に録音も配信もしない人間には機能的に十分だ。さらにまともなASIOドライバーの提供を期待しても良いだろう。スピーカーもヘッドフォンももはやそれに繋がっている。PC本体のオーディオ端子には万が一を想定してまだエンドポイント生成のために延長ケーブルを接続しているが、この3日程のKOMPLETE AUDIO 1の使用感に照らせば、それら延長ケーブルは早々に抜かれることになりそうだ。

 と言う訳で、低価格品ではあるもののオーディオインターフェースの導入で多数なりともDAWユーザーっぽい機器構成に寄ってきた。専用のASIOドライバーの出来も良いようで、DAW(Cubase Pro11、FL Studio 20)やスタンドアローンモードのソフトシンセの動作も軽快だ(20ms未満の遅延はさすがに短くて、私の目と耳の組み合わせでは遅延は認識できない。まぁディスプレイのリフレッシュレートが60Hz(16ms)なので、遅延による画面と音とのズレは1フレーム以下ではある)。SoundID Referenceとのコンフリクトも起きていない。Windows Audio、ASIOともに音の粒立ちは最新ドライバーが適用されたカニのアレよりも明らかに良い。もちろん、音量の左右バランスもばっちりだ。ああ、「当たり前」とは何と素晴らしいことなのだろう!PCの電源オン・オフ時やASIOモードとWindows Audioモードの切り替え時にスピーカー等から出るノイズはちょっと大き目で多少不快に感じることもあるけどね。

 何も上手く動かせないカニのマークのASIOドライバー、SoundID ReferenceやDAWをクラッシュさせたり音声出力の遅延時間を増やすばかりのWAVES(以下略)とこれでおさらば!

2021/11/04

小林泉美さんのアルバム6タイトル、再販!

 再販なのか、再販の再販なのか。2021年リマスター版が再販に当たるのか、などと私の頭の中にクエスチョンマークは尽きないが、まあ、ね。

 「何故、今?」という経緯については「もうそういうの止めんてくんないか」感はあるのだが、 小林泉美さんのアルバム6タイトルが今月下旬にあらためてリリースされることは目出度い。特にきっかけがあった訳でもないのに氏の作品や氏自身についてより多くの人に知ってもらいたい、と言う一リスナー、一ファンとしての思いがこの数年私の中で大きくなってきていたので、なんかちょっと嬉しくもある。

 アニメ「うる星やつら」への楽曲提供などがあるためか、同氏の楽曲そのものに触れたことのある人は多いように思う。ただ、氏自身の音楽活動自体や比喩的な意味での「顔」を正確に知る人の数は、楽曲に触れたことのある人の数に比べれば余りに少ないのではないかとも同時に思う。私にしても氏に対する初期の認識は「ポップな楽曲を次々生み出すフェアライトCMI使い」だったが、80年代にレコード漁りをしているうちに「おや、ちょっと違うぞ」となったクチだ。今回再販されるタイトルは、基本的にデビューから「一時的に完全にフェアライト使い」になる直前までの作品群だ。演奏家としてはキーボディストということになるんだろうが、とにかく音の一つ一つが聴いてて疲れてしまうぐらい切っ先鋭く、刺激的な楽曲が少なくない。

 ちなみにフェアライトCMIはサンプラー・シーケンサー機能付きの一種の高級シンセサイザーだ。知っている人は知っている、東海林修氏らによるカバーアルバムシリーズである「デジタルトリップ」シリーズのほぼ唯一の音源であり、映画「フルメタル・ジャケット」のサントラでも使われている。なお某書によれば、「デジタルトリップ」の「デジタル」はスタジオが新規購入した「デジタルレコーダー」から採ったもので、シリーズ自体がこのレコーダーの購入費回収手段として企画されたものだという。突然ながら、映画「トップガン2」予告編冒頭の「ゴーン」というベル系の音は個人的には実にフェアライトCMIの音っぽい。

 フェアライトCMIは「一人オーケストラが可能」と当時言われたが、むしろ作詞・作曲、演奏からプロデュースまで一貫した楽曲製作作業が可能なマルチな才能を持つ人々に、まさにそのように使いこなされた印象が本当に強い。そして小林泉美氏もそんな使いこなしをさらりとこなしてしまった一人だと思う。先に高級シンセサイザーとの表現を使ったが、実際のところフェアライトCMIは音楽制作のためのワークステーションとでも呼ぶべき存在であって、現在において対応するのはDAWなのかも知れないなとふと思う。

 閑話休題。

 今回の再販は6タイトルで、内5タイトルについてはレコードを持っているし、iTunesライブラリにも取り込み済だ。ボーナストラックの多さはちょっとズルいぐらいで所有しているタイトルについても購入を考えてしまうぐらいなのだが、それはさておいても問題は所有していない1タイトルを購入するかどうかだ。現時点でCD以外の媒体でのリリースの情報が無いので、先の大地震以来はCD1枚と言えども持ち物を増やしたく身としてはなかなかに悩ましい。

 あと、個人的には映画「翔んだカップル(1980)」のサントラのデジタル再販を強く希望! 実家にレコードは有る筈なのだが・・・