2025/04/13

Nothing製品をAmazonで購入する場合の注意

追記(2025/5/17):怪しいページがまたあるねぇ・・・販売がNothing Japan、出荷&カスタマーサービスがAmazonが無難ですよ。
追記(2025/4/14):職場から帰って改めて確認したところ、本文中の「それっぽいNothing Ear (Open)のページ」は無くなってました。
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 最近、Nothing製品等を対象に送り付け商法(詐欺)があるみたいなのでメモ。まぁ、私もやられちゃった訳ですけど。私の場合の流れはこんな感じ。

  • Amazonでクレジットカード払いで商品を発注する。
  • クレジットカードで支払いが済み、出荷されたとの通知がある。ただし、運送品の追跡番号は嘘なので実際には発送していないと思われる。
  • 出品者から発注がキャンセルされた旨のメールが届く。続いてAmazonから返金する旨のメールが届き、数日のうちにちゃんと返金される。
  • 販売元の評価ページの「詐欺です」の書き込みを見て「あ、やられた!」となる。
  • 知らない相手から代引きでゆうメールが配達される。価格などはAmazonでの発注時のものと同じ。つまり、Amazonの発注情報から住所、品名、価格を抜き取っている訳だ。
  • とは言え、知らない相手からの身に覚えがない(ある、と言えばあるが)物品を金を払ってまで受け取る必要もないので、まずは受け取り拒否するしかない。
  • それでもちゃんとした品物が届けば多少の救いはある。が、そんなことがある筈もないらしい。

で、今日は「Nothing Ear (Open)」のAmazonのページの表示がそれっぽくて苦笑、詐欺が疑われる表示の場合はページ右側の下の方に表示される「Amazonの他の出品者 」をちゃんとチェックして信用できる他の取引先がないか確認しよう。販売元がNothing Japanとなっている場合もある筈だ。

 ちなみに私は発注のキャンセルと返金のメールを確認した直後に販売元がNothing JapanとなっているAmazonページから商品を再発注、代引きゆうメール到着よりも2日早く商品を入手している。なので以下のような「購入2回」とAmazon上では表示される。なお、1回目の購入品の配送状態については「お荷物の状況を確認できません」となっている。


 ではどこに気を付ける必要があるかだが・・・

  • ポイントがなんか多い場合や微妙に価格が安い場合(その製品のページに表示され易くなる)は注意
  • 販売元がNothing Japanでない場合はまず注意(有名な楽器店や専門店といった評価の高い業者はOKだが、その場合はAmazonを通さない方が利点が多い場合も少なくない)
  • 出荷元、カスタマーサービスがAmazonでない場合はさらに注意、「新規出品者」となっている場合はなおさらに注意。この手を使う業者が同じ名前を名乗るのはせいぜい2週間ぐらいだろう。
  • 出荷元、販売元、カスタマーサービスが同一で、かつAmazonでない場合の発注は自己責任でどうぞ。せめてストアフロントにアクセスして業者の評価を確認しよう。評価数が0や高評価1のみの場合は様子見、2~3日のうちに「詐欺です」と書き込まれ始める可能性がある。例えば以下の通り(出荷元、カスタマーサービスともにAmazonではない場合は、Amazonに返品も返金も求められないでしょうねぇ)。

 

2025/04/12

One more thing…

 Bluetooth音声コーデック絡みで追加の雑感。

 欧州でもTWS(トゥルーワイヤレス)製品へのLDACの採用が目立ってきた。Bang & Olufsen H100がaptX LosslessどころかaptX系コーデックを一切採用しなかったことには正直驚くとともにがっかりもした。HXもEXもaptX Adaptiveサポートが売りだったのにね。もちろんWi-fi系コーデックも無しだ。ドライバにいくら拘ろうとLDAC接続では宝の持ち腐れとなろう。有線で使うぐらいならコスパの観点からだけでも別の製品を選んだ方が絶対良い。まぁ、ファームウェアのアップデート待ちでLDACはまだ使えないらしいんですけどね。

 aptXコーデック(或いはSnapdragon Sound)のライセンスに関するポートフォリオをQualcomm社は見直した方が良くないかと思う。要は儲けを捨ててでも普及に全振りすべきでは?ということだ。

 音質全振り規格aptX HDの普及失敗の轍を再び踏もうとしているのか。音質よりも接続性を優先するあまり聴いててうんざりすることすらあるレベルで音質が一定に保たれないことを経験したことのあるaptX Adaptiveは、音楽を聴くに相応しいコーデックとは思えなかったりする(LDACは音質と接続性の優先順位をユーザが選択できる。LDACをサポートした大抵のAndroid機器ならば開発者モードを有効にすることでLDAC設定にアクセスできる。対して音質全振りaptX Adaptive≒aptX HDなので、aptX Adaptiveが接続性優先であること自体は理解できる。が、音質を(一定とすることを)捨て過ぎだ、ここでは音質が変わるぐらいなら途切れた方がマシ、という価値観に全振りしている。音質が変わるということは言葉のまんま、音質が差が下がるとか悪くなるとかという意味ではない。ノイズキャンセルのON/OFFで再生周波数特性が変わる製品があるが、ここでの音質が変わるという表現の意味はノイズキャンセルのON/OFFによる再生周波数特性の変化みたいなものだ)。

[追記:2025/7/7:aptX Adaptiveの印象は最近良い方向に変わって来た。Sennheiser BTD 700の動作が安定していて結構好印象なのが大きい。片やLC3はやっぱりツラい。LC3plusで化けてくるのだろうか?] 

 自分の耳を信じるならば、aptX Losslessが普及しないのは本当にもったいない。FiiO BTR17で聴き比べる限り、音質についてはLDACより印象が良い。LDACはベターではあるけれどもベストには程遠い。私が2年程前に夢見たLDACの有るべき立ち位置は、新しいコーデックの音質には勝てずレガシーに片足をどっぷり突っ込んでいるというものだ。かつてのminiDISCと同様、LDACは登場時点で規格としては先が無いどん詰まりであることが約束されている(その代わり、その時点でのベストエフォートだ)。あなたが使っているTWS機器の機能の多くがLDACでは使えなかったりしないだろうか。つまりLDACは競争すべき相手ではなく、後方互換性維持のために使って(残して)やるぐらいの意味しかないぐらいになることがユーザーにとって幸せな展開なのではないかということだ。斯くして現状は全くもってつまらないばかりだ。

AKG N5 Hybridの謎挙動と対処療法

 LDAC接続時のワイヤレスイヤホンAKG N5 Hybridの音はスタジオ寄り*でかなりのお気に入り(LC3ドングル接続時の音はスカスカで駄目)なのだが、時々ノイズキャンセリングが動作しないなどの不具合が起きる。例えばイヤホンからもソフトウェアからもノイズキャンセリングが有効化できなくなる。ただ、このような不具合が出た場合の私の個体での対処方法が少し見えた。 なお、アプリ上での設定のやり直しにはオンラインであることが必須っぽいのでめんどい。

 不具合発生時は、どうやら左右イヤホンのBluetooth接続状態の認識がOS上かどこかでおかしくなっているようだ。左右ともにちゃんと音は出ているが、例えば「使用中に左右一方のイヤホンを耳から外すと再生が停止する」といった機能が動作しない。また、専用ソフトウェアで「その他>最適なフィット感をチェックする」を実行しようとしても「両イヤホンを装着してください」のメッセージから先に進めない(ただし、ネットワーク接続下では上手くいくことがある・・・アプリからの設定変更はネットワーク接続下で実施したほうが吉っぽい)。

 対処療法に繋がる状況を端的に述べよう。AKG N5 Hybridでは、Bluetooth接続を知らせる音声メッセージが左右のイヤホンから別々に、別のタイミングで出る。このとき、右イヤホンから先に音声メッセージが出ると大抵不具合を起こす。逆に左イヤホンから先に音声メッセージが出ればノイズキャンセリングなどの機能はちゃんと動作する。これはLC3ドングル接続時も同じだ。なので、接続時の音声メッセージが左イヤホンから先に出る状況を作ることを考える。

 対処療法の一つは、イヤホンをケースから取り出さずにBluetooth接続した後、左イヤホンを先にケースから取り出してみることだ。私の個体では高確率で不具合を回避できる。

 理由は全くの不明。不具合の原因は機械的な故障ではなくて、AKG N5 Hybrid側のファームウェアの不具合か、接続機器のOS(のBluetooth関連部分)との相性の可能性が高い気がする。Technics EAH-AZ100でも右イヤホンを先に接続すると左イヤホンのコントロールが死んじゃうことがあるんだよねぇ・・・

*:音の横方向の広がりは大きめなので、あくまで「寄り」。低音不足と感じる人は多いかと思うが私が欲しい音はこの辺。LDAC接続前提でリスニング用途ならば価格の近いTechnics EAH-AZ100(又は80)を個人的にお勧めするが、ちょっと安めのNothing EarとかCMF Buds Pro 2とかでも良いんでないかいとは実際に愛用している身としては思う。