2022/09/17

UI.Vision >>>> Katalon = Selenium IDE

 ウェブページのテストツールと言うか、実態としてはブラウザの定型操作の自動化ツールの話。

 とあるウェブページをロードして簡単な操作を一定時間毎に自動的に繰り返すニーズがあったので色々調べたところ、Selenium IDEというブラウザの機能拡張が使えそうだと分かり早速導入した。因みに環境は、OSがLinux MINT 20.2(MATE 1.24.0)、ブラウザはFirefox 104.02(64-bit)、PC本体は先代のメインPCでCPUが第4世代Intel Corei7、メモリ容量は32GBだ。

 さてSelenium IDEなのだが、ループ操作(while~end)を繰り返すと、メモリリークでもあるのか100回の反復も待たずに32GBのメモリを使いきってしまう。所謂システムモニターのメモリ使用量のグラフが右肩上がりの線を描き続ける様はなかなかに絶望的な光景だ。当然の様に自動化処理はメモリを使い切った時点でエラーを吐いて落ちてしまい、話にならない。

 続いて試した機能拡張がKatalonだ。メモリリークを疑わせる挙動は無かったのだが、やはりループ回数が100回に達する前に自動化処理がエラーで落ちてしまう。全く根拠は無いのだが、エラーメッセージを読むにFirefoxのバグか相性の悪い変数設計を拾ってしまっているように見える。

 で、いよいよこのアプローチを諦めようと考え始めたタイミングで見つけたのが、UI.Visionだ。結論から書こう。エラーも吐かずメモリの異常な使用も見られず、落ちる気配は微塵もない。現在はテストコードのテスト用スケルトンを動かしているだけなので、自動でやらせていることと言えば、特定のウェブページをロードした後にウェブページ内の特定の要素の存在を120秒毎にチェックしているだけだ。while~whileendのループは既に600回以上廻っている。今後何か問題が起きるにしても、原因はFirefox側にあることになるんじゃないかと思い始めている。

 Google Chromeなら大丈夫だって?かもねぇ・・・知らんけど。

2022/08/15

YAMAHA HPH-MT8の購入をお考えの方は、是非試着(視聴ではない)を

 約1年ほど前から機会があれば絶対視聴したいと思っていたヘッドホン、YAMAHA HPH-MT8を先週購入した。Amazonの「おすすめ商品」に唐突に出て来たのを見ていったん天を仰いだが、1分と経たずにポチってしまった。結局視聴はしないままだった。

 さて、YAMAHA HPH-MT8はスタジオモニターヘッドホンと銘打つだけあって、なんとかベースとかいった類の特定の周波数域の再生音量をブーストするような味付けはされていない。そのうち別エントリで触れることもあるかもしれないが、私の耳の特性には昔からちょっと癖があって、低域(400Hzぐらい以下)の感度が周囲の人より高い。以前は感覚的にそうだとしか言えない状態だったが、最近はヘッドホンの再生特性をイコライザ経由で自分好みに調節できるアプリ、ツールが有り、自分の耳の特性が定量的に測定できるようになった。なので、今は一種の測定結果に基づいて自信をもってそうだと言えるようになった。

 そんなアプリの代表がSoundIDで、PC(これだけは有料)、スマホ、タブレット、携帯音楽プレーヤーと、ヘッドホンで音楽を聴く可能性のあるデバイスには漏れなくインストールしてある。SoundIDを使うことで、ヘッドホンが違っても「自分好みに聞こえる」状態を実現できる。要は、なんとかベースの類を全てキャンセルできると言うことだ。ただし、そのような処理のためにCPUパワー(≒電力)を余分に食うし、デバイスによっては目に見えて分かる再生遅延がある。

 YAMAHA HPH-MT8への期待は「SoundIDを介さずとも使えるもの、SoundIDが不要なもの」だった。この観点からはほぼ満点だ。PCでDAWを使う場合など、モニタリング用途ではもうこれ一択になるだろうし、ワイヤードで問題無い自宅での普段使いにも重宝しそうだ。

 が、問題が二つある。

 一点目はどうしようもない、残念なもので、ケーブル、ハウジングやカップが衣類などに触れて擦れたり、それらに指で触れたりした際にカップ内に響くゴソゴソといった音が所有するヘッドホンの中ではひときわ大きい。頭が埋もれるようなクッションと併用していると、頭や体をちょっと動かすだけでゴソゴソ聞こえて煩わしい。

 二点目は全く想定外だったもので、アームを全く伸ばさない最短状態でもカップの押し付け圧が足らず、ヘッドフォンが直ぐにずり落ちてしまう。挙句には耳たぶ上部にぶら下がっている感じになってしまい、耳たぶ周りが直ぐに痛くなる有様だった。なので、現在はミニタオルの「リボン」を付けている。脳天に接する部分に7~8mmのクッションを入れて、この脳天でもヘッドフォンを支えようという苦肉の策だ(写真では少し片側に寄せてあるけど)。

 自らを小顔とは言わないが、なりが小さい(衣類のサイズはSのほぼ上限)ことは純然たる事実だ。それでも二点目の問題はちょっとマズい気がする。例えばあくまで個人的な経験則だが、私よりも頭の小さな女性は成人でも少なくない。小柄との自覚がある方でYAMAHA HPH-MT8の購入をお考えの向きには、是非試着(当然ながら視聴も)をお勧めする。

2022/07/24

裏切りのサーカス?

 最近ね、とみに記憶がダメになっているわ、と言うお話。

 某見放題サービスで英・仏・独製作の映画「裏切りのサーカス」を見る。ビジュアルのフロントは明らかに仏俳優のゲイリー・オールドマンだし、製作に入っているSTUDIOCANALだか(既に記憶が怪しい)は仏資本だしで、フランス映画かぁなどと暫くほっぽり出していた作品だった。とは言え、ビジュアル中の俳優の顔触れや衣装を観れば、舞台が冷戦期の英国だろうことは明らかだった。スパイ小説は一時期読みまくったから「サーカス」が何を指すかも知っている。

 作品を観た感想については置いておくが、映画好きなら時間の無駄だとは思わないだろう。

 で、本題はここから。

 アバンに続くオープニングタイトルで原題”Tinker Tailor Soldier Spy”を見てまず「アレか!」と合点。ストーリーは思い出せたし、画面も地味なまま(アバンが一番派手かもしれない)ことを覚悟した位だったが、原作小説の作者名が思い出せなかったのだ。

 答え合わせをすれば「ジョン・ル・カレ」なのだが、この作家名が思い出せなかった人間が「スパイ小説は一時期読みまくった」とは我ながら片腹痛くもなる。とは言え単純に忘れていたのかと言えばさに非ず、他の作家、小説作品との多少の混乱があった。混乱の先は「レン・デイトン」、"Twinkle, Twinkle, Little Spy"で、同時期に読んだスパイ小説、という辺りにしか共通点は無さそうなんだけどね。

 因みにレン・デイトン作品は第二次世界大戦のノンフィクション「爆撃機」、「戦闘機」、「電撃戦」も出版されているが、個人的には「爆撃機」が一押しだ。

2022/07/18

かつて自分が公開した3Dメッシュデータをコンバートしてくれている人が未だ存在することの喜び/The joy of still having someone who has converted the 3D mesh data that I published

 エントリタイトルが全てを語る。「bingでエゴサする」という「3年に一回×2年に一回」レベルの稀な振る舞いをしてみたところ、https://www.scifi3d.net/というブログを見つけた。

 このエントリを書いている時点で、最新エントリは”Download The Ouroboros/Galactica Battlestar for DAZ Studio”(DAZ Studio用のウロボロス/ギャラクティカバトルスター(のメッシュファイル)のダウンロード)、日付は今年の5月だ。

 私が公開しているウロボロス/ギャラクティカバトルスターメッシュデータは旧型のLihghtwave3D形式のみで、当然ながら他の3Dソフトウェアでは読み込むことすらできない。かたやLightwave3Dを使っても、仕様変更が原因で新しいバージョンでは当時私が意図した通りの画は再現できない。メッシュデータの他のソフトウェア形式への変換(コンバート)は、理由は割愛するけれどもそれ自体難易度が高く、面倒臭い。正直、情熱とかモチベーションを喚起する何かが無いと完遂自体が無理だと信じている。

 先のサイトで目にしたレンダリングされた画像は、「当時の私の頭の中にあった完成像」そのものだった。素晴らしい出来だとまずはシンプルに感動した。変換した方の費やした時間、努力や労力、そして見事な変換を成し遂げてくれた胆力・情熱に感謝したい。そして、公開されてから10年以上経っても他者に触ってもらえるデータを作り得た当時の自分の中の情熱も誇りたい。

2022/07/02

au応答せず

 まぁ、うん、本数ゼロのアンテナ表示になったり、「圏外」と表示されたり。

 反応が全く無い訳ではないけど、実用性も存在意義も無い。スマホっつっても、本当に電話としてしか使ってないからね。なので定額通話プランの元を取るに十分な実家との長電話以外ではまだ困ってない・・・今のところは。

 あ、多段階認証が要求されるサービスはヤバい、かな?

2022/05/01

ワクチン接種3回目

 年寄りの副反応自慢のつもりは毛頭ないけどさ。

 副反応にについては周囲の人でも軽重様々なようだったが、私はと言えば、①副反応を疑われる症状が出るのが早かった、②発熱はこれまでで一番きつかった、③そもそも副反応を疑われる症状が従来と違う、といった有様だった。

 最初に出た副反応を疑われる症状は、接種した方の腕~指先までのしびれで、接種後12分ほどで症状自体の有無は疑いようがないレベルになった。接種会場での接種後の経過観察は15分なので看護師さんともこの点については会話したが、まぁ「副反応なら早いねぇ」といった話にしかならなかった。なお、軽いしびれは接種後6時間ほどでいったん全身に広がり、(主観的には)倦怠感や関節痛に化けて一週間を越えて残っている感じだ。

 発熱は、今回38℃を始めて越えた。従来は37.7℃辺りを上限に一晩、酷目の鼻水が止まらない症状との合わせ技だったが、今回は38.4℃級の発熱が二晩にわたり丸1日以上続いた。ただ発熱は治まればそれまでなのは従来と同じだった。

 症状の違いは、今回は蕁麻疹系のそれが無かった点が代表的だ。2回目では全身の身体の柔らかい部分で蕁麻疹が発生し、1週間以上続いた。 余りの痒さに2日ほど寝られなかったぐらいだった。それに蕁麻疹が広範囲で出ていると、じわじわと体力が削られているのか結構疲れるものだ。今回はこの症状が無い。ただし、全身の倦怠感は大きく、しびれ起源っぽい肩や首周りの関節がやたらと痛い。

 さて、GWに入ってもぐったり過ごしているのだが、この原因はワクチンの副反応ではなく、この数日の気候の変化に身体がついていけていない所為ではないかと疑っている・・・頭痛以外はね。

2022/02/11

ここはどこだ?

 Change.orgでの請願「Allow Refund for Battlefield 2042 on All Platforms(バトルフィールド2042の全プラットフォームでの返金要求)」の件、である。

 ここはゴールではなく、スタートでもない。ここは・・・どこだ?

 一人のイキり者、今やここに立つ・・・なんてだけのことなら本当に寂しいねぇ・・・

と、賛同者15万人到達を見届けて書く予定だった・・・20万人に届いたら・・・また上限を増やすのかね・・・さすがにもう気づく人の方が多いでしょう・・・

弁護士達は大忙し!

  先行するエントリで触れたChange.orgでの請願「Allow Refund for Battlefield 2042 on All Platforms(バトルフィールド2042の全プラットフォームでの返金要求)」の件、動きがあった。

 請願への賛同数が12万人を超えた段階で、発起人より新しいコメントが出た。なお、発起人の使用する仮名については突っ込まない。先のエントリでやんわりと触れた通り、この発起人の文章の内容は具体性を欠くふわふわしたもので、論理性が極めて弱く、その内容の信頼性も乏しい。全く、この仮名の価値も落ちたものだ。

 さて、 

新しいコメント内で発起人は「EA社のEULA(エンドユーザーライセンス)契約が、彼ら(EA社)を集団訴訟から守るかも知れないと、私は気づいた」と記している。主語は「I(私)」なので、発起人自身が弁護士などでない限り良くも悪くも素人判断の可能性がある。と言うより、この種のEULAの内容はこの20年で急激に変化、洗練されてきており、大手のゲームディストリビュータ(ゲーム販売会社)のそれがユーザによる自らへの集団訴訟を許容するような余地を残しているとはそもそも思えない。EULAの作成に弁護士達は一時的に大忙しだった筈だ。

 加えて、新しいコメント内で集団訴訟の有無については全く言及されない。集団訴訟がない可能性を匂わすだけだ。真ん中付近の御託は読んでも意味が無い。この部分は一種倫理的な一般的事項に言及しているだけであり、具体性は無く、当然ながら法的に意味ある記述も無い。もし文章を読みながらつまらないところで眠っていられる人がいらっしゃるなら、その稀有の才能を発揮すべき格好の文章だ。読みながら眠っていても良い部分の内容を受け入れた上で「ではこうして欲しい」というのが請願としては建設的だが、受け入れるべき内容についてギャーギャー言うだけのこの文章はそれとは程遠い。「EAガー!」と世界中で15万人が散発的に声を挙げてもねぇ・・・という話だ。

 んで、伝家の宝刀「上院議員」という単語の登場だ。そこ、ちゃんと具体的に頼む。

 なお、新しいコメント中には「EAの経営執行委員会へ」で始まる段落がある。先のエントリでも触れたが、請願の宛先にEAは入っていないんですが。

2022/02/09

来たかな?第一波

 ゲームの販売がダウンロード主流となることでいずれは起きると言われてきたのが、「返金(Refund)」に関わる訴訟沙汰だ。ダウンロード版を他の人間に売るためのチャンネルが個人間取引に実質的に限られていることが、その理由の筆頭に挙げられてきた。パッケージ版ならば中古ゲームショップに売っぱらうことで購入費の一部なりともを取り返すこともできようが、ダウンロード版はそうはいかない。

 これまでは色々なゲームに対するさざ波レベルの動きのみだったが、ついに一波目が来たかもしれない。下記の請願自体が全体として予測された事態のミニチュアの如き展開、小さな多数のさざ波から一つのうねりへと変わりつつある・・・請願への賛同者は最初の3週間でたった500人だったが、今や500人なんぞの賛同者の増加には1時間も要らない。

 それが、Change.orgでの請願「Allow Refund for Battlefield 2042 on All Platforms(バトルフィールド2042の全プラットフォームでの返金要求)」だ。本件がこれまでのケースと一味違うところは、請願内に

Suppose this petition receives 50K signatures or more. In that case, one of the best class-action lawsuit lawyers in the country is willing to take our case against EA.

との記述があることだ。本当のことを書いているのか疑わしくも思える曖昧な書きぶりだが、「5万人以上の署名が集まれば、全米屈指の集団訴訟弁護士のうちの一人がEAに対する我々の訴訟を引き受ける(かもね)」ぐらいな意味には取れてしまう。訴訟に至ることをさも確定事項のように扱うネット上の声やごく一部の報道は既に要らぬ混乱の種を撒いている可能性があるように見えるのは本当に上手くない感じだけどね。

 それはさておき、請願者数は既に5万人を超え、直近でも500人以上/時間のペースを維持している。となると状況のフェーズは一つ上がる。

 訴訟を引き受ける辣腕弁護士は・・・本当に現れるのかい?あと、宛先にEAが入ってないんだけど、それで良いの?なーんか変な、或いは何も考えてない感が結構あるんだよね、この請願。