2022/02/09

来たかな?第一波

 ゲームの販売がダウンロード主流となることでいずれは起きると言われてきたのが、「返金(Refund)」に関わる訴訟沙汰だ。ダウンロード版を他の人間に売るためのチャンネルが個人間取引に実質的に限られていることが、その理由の筆頭に挙げられてきた。パッケージ版ならば中古ゲームショップに売っぱらうことで購入費の一部なりともを取り返すこともできようが、ダウンロード版はそうはいかない。

 これまでは色々なゲームに対するさざ波レベルの動きのみだったが、ついに一波目が来たかもしれない。下記の請願自体が全体として予測された事態のミニチュアの如き展開、小さな多数のさざ波から一つのうねりへと変わりつつある・・・請願への賛同者は最初の3週間でたった500人だったが、今や500人なんぞの賛同者の増加には1時間も要らない。

 それが、Change.orgでの請願「Allow Refund for Battlefield 2042 on All Platforms(バトルフィールド2042の全プラットフォームでの返金要求)」だ。本件がこれまでのケースと一味違うところは、請願内に

Suppose this petition receives 50K signatures or more. In that case, one of the best class-action lawsuit lawyers in the country is willing to take our case against EA.

との記述があることだ。本当のことを書いているのか疑わしくも思える曖昧な書きぶりだが、「5万人以上の署名が集まれば、全米屈指の集団訴訟弁護士のうちの一人がEAに対する我々の訴訟を引き受ける(かもね)」ぐらいな意味には取れてしまう。訴訟に至ることをさも確定事項のように扱うネット上の声やごく一部の報道は既に要らぬ混乱の種を撒いている可能性があるように見えるのは本当に上手くない感じだけどね。

 それはさておき、請願者数は既に5万人を超え、直近でも500人以上/時間のペースを維持している。となると状況のフェーズは一つ上がる。

 訴訟を引き受ける辣腕弁護士は・・・本当に現れるのかい?あと、宛先にEAが入ってないんだけど、それで良いの?なーんか変な、或いは何も考えてない感が結構あるんだよね、この請願。

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