っつーか、「偶然による流れは大事にし、決して悪い方には行かないだろうと信じて進もう」「人や物との出会いも同様」というのが私の考え方で、経験則でもある。もちろん「単に流される」と言う訳ではなく、人事は尽くす。「適切に動いていればツキは回ってくる」「考えることをやめてはいけない」と言い換えても良い。「明るい面」の一つや二つぐらいは、自ら作ってやろうじゃないか。
今回もそんな「明るい面」だと良いな、というのが本エントリのお話。出だしは良好だが、今後の展開や如何に。
さて、我らが地方自治体は国からのワクチン供給が寂しいことなっていて、私の属する年齢層の接種開始時期は約1ヵ月延期された。4週間前の地元新聞の記事によれば、自治体への7、8月の国からのワクチン供給量は予定していた量の4割程度だという。結局予約開始は来週となったが、予約を受け付ける接種日は月末に届かない。これは月末を待たずにワクチンが枯渇するのを防ぐためと思われる。いやはや、まるで一時期の、或いはとある報道を信じれば9月の大〇民国である。また自治体の公式情報を信じれば、居住地から10km以内で現時点で予約を受け付けている病院は1つしかなく、相当がっつかないと接種1回目の予約ですら取れないと思われた。もちろん2回目の予約なんて取れる筈も無いと観念した。とは言え、がっついて良い思いをした記憶は全くない。これが昨夜の話。
で、今朝、2回分のワクチン接種の予約が取れた。これは、県庁所在地の大規模接種に私の住む自治体の住民枠が来週から設けられたためだ。今朝もいつも通りに7時に起床し、8時には外出可能となっていた。ただし今日は病院への通院日で、自宅を出るのは10時だ。
手持ち無沙汰で自治体のワクチン接種情報ページの内容を再確認していたところ、初めて上記の県庁所在地での大規模接種に関する記述に気づいた。ポイントは接種券があれば年齢制限が無いこと、つまり来週を待つことなく私でも予約可能な点だ。会場などをWeb上で確認し、接種券を手元におもむろに居住自治体のワクチン接種Web予約システムにアクセスしてみると予約可能だった。通院日など予約を入れられない日程は10月分まで既にメモにまとめてあったので、さっそくメモを見つつ条件を満たす最直近の日程を選択、予約を確定した。1回目は8月中旬、2回目は9月中旬だ。別の県に住む同年代の親戚が7月中旬に予約確定した接種日よりも早い。
ただこの展開、ちょっとスムースに過ぎる。オチにして「ツキかも知れない」点は病院からの帰宅後、自治体のワクチン接種情報ページの内容を再び確認して明らかになった。
「予約受付開始が今日の8時30分から」だったのだ。予約票の発行時刻は8時50分となっている。成程、平日接種なら未だ予約可能枠が多数あったのも当然だ。
つまり、たまたま時間があったから自治体のワクチン接種情報ページにアクセスし、そこで大規模接種の件に始めて気づき、そうとは知らず予約開始直後のタイミングでワクチン接種Web予約システムにアクセスし、その流れで予約確定までいったことになる。ここまで来るとややオカルティックな感じすらするが、これも毎週の神社参りのご利益だろうか。明日はお参り日なので、一言お礼も言っておこうかと思う。お賽銭も2グレードは弾むので、今後も助力をお願いしよう。
なお、病院から帰宅後に閲覧した自治体のワクチン接種情報ページは大幅更新されていた。内容は朝とは完全な別物となっており、9月からのワクチン接種業務の再立ち上げ、正常化をしっかりうかがわせるものとなっている。この点は自治体の名誉のためにも明記しておく。また上記の新聞報道によれば、7月初旬の段階で65歳以上の2回目接種の予約率が80%に達していたかその見通しが得られていたとのことで、接種スピードは決して悪くなかったようだ。
因みに我らが自治体が政府からのワクチン供給減の対象となった理由は明確ではない(=ソースが無い)が、可能性としてはVRSへの登録遅れ(備蓄量6週間以上と判定された)がタイミングから考えられよう。ワクチン接種業務の混乱の「理由」は国からのワクチン供給減だが、「原因」がそうではないことは疑いようがない。9~10月の集団接種などの予定は結構意欲的なものなので、上手く進むことを祈るばかりだ。既に下記の件があるからねぇ・・・
今後、現在議論中のアストラゼネカワクチン導入で新たな混乱が生ずる可能性を個人的には危惧する。接種する側としてはワクチンの性能差、効果の差が気になるから、混乱が起きるとすれば感情的なもの(例えば、不公平感)をも交えた筋の悪いものとなる可能性が高いと見る。これには巻き込まれたくないという思いも、私がワクチン接予約の確定を急いだ理由の一つになっている。
「ワクチンを接種するという選択の行使を散々封じられ続けた挙句にアストラゼネカしか選択できません」、では不公平感も出る。社会的要請から高リスク層へのワクチン接種が優先されてきたのは当然として、それがほぼ終わろうとしている今こそ全年齢層に選択の行使を認めるべきだ。またアストラゼネカが相対的に不人気であるとすれば、アストラゼネカならそう待たずに接種可、ファイザーやモデルナなら接種までに待つ必要がある、といった状況を成るべくして早々に確立し、ワクチン種も含めて個々人の選択に早く委ねるべきだ。繰り返しになるが、そうしないと世代間などに本当に不要な感情的軋轢を生む。機械的なアストラゼネカの導入は、色々とリスキーだと思わざるを得ない。声はでかいが頭は使わない層の口をふさぎ続けるにはちょっとした知恵があれば良いだけなのだが、現政権にはそれが全く感じられない。本当にリスキーだ。