いろんな意味で「それは違う感」と言うか「何を今更感」が強い。この監督はやっぱり映像に関しては上手くない。本作においても「新しさ」みたいなものは皆無で、「既に手垢のついた手法の焼き直し」との印象が強い。情報密度も低く、かといって新しい視点も加えないでは、「なぜ3DCGなのか」という問いへの答えは作品に宿らない。
要は、「3DCGはもはや手法の一つであり、それが積極的に選択された理由が当然求められる」時代の作品とは言えないということだ。「ふ~ん」で終わる値の張ったガラクタである。若い人達にとっての反面教師ぐらいの価値しかない、お金を出す側の人達は過去から学ぶという真摯さが無いようなので。スティーブン2も少なくともここまでは不甲斐ないばかりだ。
スタンダードな手法ではなく映像作品の歴史から見れば既に飽きられた邪道とも言える手法を使いながら、何のひねりも無いというのはある意味究極の映像センス欠如と見える。ただでさえ素材は新しくないのだから、それ以外のところで何か光るものを見せてくれないとつまらない。
このBGMを選んでおいて(既存のイメージ群に正面から戦いを挑むという意味でハードルを上げておいて)"Another"足らんとすれば、大量のパワーとイマジネーションを作品へ投入する必要がある筈だ。が、そんな点に気づいていないのかのような熱の無い映像には、観ている側が無力感に囚われかねない。これは高コストな同人誌的活動の域を出ない、つまりプロの作品じゃない。
作家性が無いのは分かる、色彩も含めて映像的に創造性を志向していないのも分かる。最後のカットの色彩感覚やレイアウトの平凡さ加減は特筆に価する。上に噛み付く製作スタッフとか居なかったのかとも心配になる、もしそうなら今後も何も期待できない。
要は、「3DCGはもはや手法の一つであり、それが積極的に選択された理由が当然求められる」時代の作品とは言えないということだ。「ふ~ん」で終わる値の張ったガラクタである。若い人達にとっての反面教師ぐらいの価値しかない、お金を出す側の人達は過去から学ぶという真摯さが無いようなので。スティーブン2も少なくともここまでは不甲斐ないばかりだ。
スタンダードな手法ではなく映像作品の歴史から見れば既に飽きられた邪道とも言える手法を使いながら、何のひねりも無いというのはある意味究極の映像センス欠如と見える。ただでさえ素材は新しくないのだから、それ以外のところで何か光るものを見せてくれないとつまらない。
このBGMを選んでおいて(既存のイメージ群に正面から戦いを挑むという意味でハードルを上げておいて)"Another"足らんとすれば、大量のパワーとイマジネーションを作品へ投入する必要がある筈だ。が、そんな点に気づいていないのかのような熱の無い映像には、観ている側が無力感に囚われかねない。これは高コストな同人誌的活動の域を出ない、つまりプロの作品じゃない。
作家性が無いのは分かる、色彩も含めて映像的に創造性を志向していないのも分かる。最後のカットの色彩感覚やレイアウトの平凡さ加減は特筆に価する。上に噛み付く製作スタッフとか居なかったのかとも心配になる、もしそうなら今後も何も期待できない。
evangelion: Another Impact