2013/11/23

フィアット「ツインエアエンジン」ファーストインプレッション

 ついに愛車乗り換え、本日午前中にディーラーで車を受け取った。新しい愛車のエンジンは通称「ツインエア」、ターボ付空冷2気筒エンジンである。排気量は900cc以下で、自動車の排気量に対して税率が決まる国では魅力的な選択肢かと思う。

 「ツインエア」エンジンについては否定的な評価も国内には多い、曰く「低エンジン回転時の音や振動が不快、車酔いする」といったものだ。

 主観だが、この意見は100%正しい。

 エンジン回転数が1500回転以下で発生する低周波音は、長時間さらされると体調を崩す人がいても驚かない。10Hz以下の音を人間は聴覚的には認識できないが、音自体はストレス要因となるという。個人的に発電用風車の近くには住みたくないと思っているのには、そんなところに原因がある。

 ただ、エンジン回転数を常に1500回転より高めとしておけば、基本的に低周波音とは無縁だ。停車時はアイドリングストップ機能によってエンジンは回らない。トルクバンド下限は1300回転ぐらいにあるから燃費向上の観点からはこの辺りの回転数を使いたいのが人情だが、やはり1500回転以下は使わないのが吉かと思う。

 その辺はフィアット社も分かっているようで、デュアロジック(クラッチペダルレス・マニュアル・トランスミッションとか2ペダル・マニュアル・トランスミッションとか呼ばれる)をオートマチックモードにしておくと1500回転より下はほぼ使わない。そのせいなのか、回転数を高めに維持しようとしているのだろうか、3速になかなか上がらず2速での加速力が突出して大きい味付けになっている。ちなみにニュー・パンダでは3速が使用回転数域が広くて重宝した。

 旧愛車ニュー・パンダのエンジンであるFIREは、設計も十分にこなれた優等生エンジンだった。幸か不幸か非力(イタリアではエンジン出力によって税率が決まるのがひとつの要因かと思う)故に、周囲の車の流れに合わせるには必要な時にトルクが得られるように「考えた運転」が要求された。新愛車では別の「考えた運転」が要求されているのだなと思う。そこが楽しめれば、これはこれで良い買物だったと言えるようになるだろう。

 なんとも癖のある車を買ってしまったものだ。

 なお、今日は高速、基幹国道、田舎道を約100km走破したが、燃費はざっくり18km/?だった。高速では少しとばしてもみたので、今後はもうちょっと燃費が上がるんじゃないかと期待している。さて…

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