2015/05/09

FARCRY3、これは数学だ!

 これまた何周遅れですかって話。

 "FARCRY3"はオープンワールドベースのFPS(プレイヤー視点シューティング)ゲーム、2010年のゲームだから丸4年前のものだ。とりあえず難易度"Survivor(通常)"でクリアしてから"Master(最高難度、選択時の説明曰く「マラリアより酷い」)"で2回目に入った。成る程、評判が良いのもうなずける出来、されど既に"FARCRY4"がリリース済だ。

 オープンワールドのミソは自由度。昔からのFPS好きなのだが、"DOOM3"や"Halo"はつまらなかった。これはハードウェア能力の限界などからプレイヤーは一本道を進むしかなく、左右上下の空間を使ったような戦術をプレイヤーが使えなかったせいだ。先行する"DOOM"では左右前後だけでなく攻める順番も選べたことを思えば、残念ながらゲーム的には退化としか思えなかった。対して"FARCRY3"はそのような不満とは全く無縁だ。

 オープンスペースを実現する"CRY"エンジン(厳密には全面改訂版の本流とは別ブランチだ)については特に触れないが、 すこぶる出来が良い。どのようなメモリ管理をやっているのか技術的にも気になる。メタルギアソリッド用に開発された"Fox"エンジンは明らかに"CRY"エンジンの影響下にあるものだろう。

 最高なのはノンプレイヤーキャラクター、特に動物達の振る舞いだ。

 コモドドラゴンやサメやワニには食いつかれ、バッファローには谷底へ弾き落とされ、クマには引掻かれ、鳥には突っつかれ、トラやレパードには飛び掛られる……時に腹立たしく、プレイヤーキャラクターが死んでしまうことも少なくない。が、それはプレイヤーが敵対するノンプレイヤーキャラクターである海賊や私兵集団にとっても同じだ。野犬の群れに追われるままに(自棄になって)海賊のキャンプに突入したら、野犬と相打ちで海賊たちが全滅なんてことが起きてしまう。リアルとは言わないけど、「プログラム上起き得ることは起きるんだ」という意味でちょっとした驚きだった。海賊の所有する武器の構成が違えば、また違う結果にもなっていただろう。

 なんともカオスティック、単純な局所的ルールの適用結果が相互作用し より大局的な結果を引き起こすとは!これは数学だ!…なんちゃって。

 これは上手くまとめてるなぁ。

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