2023/02/19

一筋縄ではいかない外出時用ヘッドホン選び(承前)

 さて、iPod touchシリーズの終焉と言う外部要因に強いられる形で外出時の音楽鑑賞環境の見直しを始めて久しい。当面の再生環境は8inch級画面のAndroidタブレット+Musicolet(ローカル音楽ファイル再生に特化した音楽再生アプリ)で固まり、次はインナーイヤーヘッドホンをどうするかとなったのだが、ひょんな弾みで色々と面白いと言うか個人的には興味深い経験をする羽目に陥っている。「ひょんな弾み」とは、「勘違いから」FiiOのBTR7と言うBluetoothレシーバー/USB接続DACを購入してしまったことを指すのだが、本エントリではそこは取り合えずすっ飛ばす。

 外出時、特に特急列車移動中に音楽を聴く際に使っているヘッドホンはPioneer SE-CH9Tだ。2017年春ごろにハイレゾ対応を謳って発売された有線式インナーイヤーヘッドホンで、事前知識も入れず、視聴もせず、近所の大型家電量販店にふらっと立ち寄って直観にのみ従って価格も気にせず購入したものだ。所謂「SHURE掛け」に戸惑ったものの、音はまさに私が求めていたものだった。一聴して余りに音が気に入ってしまったため、当日のうちに改めて件の家電量販店に車を走らせてもう一本追加購入してしまった程だ。なお追加購入品は今でも未使用のまま保管してある。あと5年以上前の製品を未だ使っている理由の一つは、2018~2021年は体調を崩していてヘッドホンの更新どころではなかったからである。

 先行するエントリでは再生環境にSoundID(ちょっと特殊なヘッドホン向けイコライザーアプリ)が必須と書いたが、それはノイズキャンセリング機能やドライバーなどは(恐らく)優れているのに、正気を疑わざるを得ない音の味付けをされる某SONY社の可哀そうな製品を使う場合の話だ。実際、SoundIDを通して鳴らした某SONY社製ヘッドホンの音は概して好みではある。

 と、SoundIDが何をするアプリかを知っている人ならば、この時点で私が好む音の方向性は分かるだろう。ヘッドホンなどの音響機器メーカーがユーザーに押し付ける迷惑な「味付け」、例えば低音域を強調するといったもの、を極力排した、作り手や送り手の意図したものに近い筈だと信じられる音だ。業務用のモニターヘッドホンの音かと言われればそれは違うと明言できる。が、極めてモニターヘッドホン寄りの、リスニングヘッドホンの音と言うことにはなる。粒立ちの良い音、分離の良い音を好んでいるのは間違いない。別の言い方をすれば、ヘッドホンの味付けが適切に効力を発揮するためには音源自体が味付けされていないことが前提となる訳で、私が欲しい音はその「味付けされることも想定した、味付けの無い音源自体の素の音」となる。それはモニターヘッドホンやモニタースピーカーをも使ってプロが作った、リスニングヘッドホンやスピーカーの為の音の筈だ。

 オーバーイヤーヘッドホンになるが、Yamaha HPH-MP8の低音域を多少持ち上げると割とそんな音となるのではないかと思っている(異論は認める)。SoundIDのメーカーであるSonarworks社が測定したYamaha HPH-MP8の再生周波数特性(SoundIDで確認できる)は低音域の再生時レベルがやや下がっているので、SoundIDを通してこの部分のレベルを少し上げてやると「少なくとも低域は」良い塩梅となる。まぁ8kHz以上の高音域は少し下げ過ぎな感じもするが、これは私が加齢で高音が聞こえにくくなっている所為かも知れない。

 ではPioneer SE-CH9Tの音はどうかと言うと、上記のSoundIDを通した際のYamaha HPH-MP8の音の変化の説明を基準にすれば、高音域は下げず、低音域をもう少し(+2デシベル~25%増しくらい?聴覚上音量が2倍大きく聞こえるのが+6デシベル)持ち上げた上で、全体の音の粒立ちを少し抑えた感じだろうか。長時間聞いていても疲れないぐらいに高音域、低音域ともにまろやかで、特に「刺さるような高音」が良い塩梅に無い。ただし音の分離はあくまで良い。

 まぁそんなに言うならPioneer SE-CH9Tを使い続ければ良いんじゃない?、と思ったあなた、あなたは完全に正しい。そして、エゴ丸出しのこんな文章をここまで読んでくれてありがとう、とも言いたい。だが、エントリタイトルが指す内容の本番はまだ先だ。

 未使用の予備を所有しているとは言えPioneer SE-CH9Tは既にカタログ落ちして久しく、ネット上の評判やレビューをチェックする限りは、使われている技術はともかく、音の味付けまで含めて考えると直系と呼べる後継製品は見当たらない。故に、仕事柄「一歩先の状況に対して手を打っておく」ことが習い性となっている身としては、「私にとってのPioneer SE-CH9Tの後継品」を見つけるまではイマイチ落ち着かない。加えて先に触れたFiiOのBTR7の導入で、音楽プレーヤーアプリが動作しているタブレットと有線ヘッドホンとの接続方法は「タブレットのヘッドホン端子に直接プラグを刺す」だけではなくなった。当然、接続方法によって音も変わる。後継候補品もそれは同じで、更に接続する機器がサポートするBluetoothのオーディオコーデックの違いも加わり、混沌の度は深まるばかりとなったのだった。

 ちなみに選んだ後継候補品はSennheiser IE 100 Pro、モニターヘッドホンだがネット上ではリスニングユースでも評判が良いロングセラー品だ。まさに現在テスト中で、この土日の自由な時間はほぼIE 100 Proの視聴で潰れている。とは言え本製品には既に問題が判明している。昨日Sennheiser社のウェブページにアクセスしたところ、ん~カタログ落ちしたん?・・・続く。

2022/12/29

2022 - 2023

 プロジェクトは未だ終わってもいないし、辞めてもいない。2160pのオリジナルのイメージはこちら(グーグルドライブ)からどうぞ。

 今年の最期はアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」に持ってかれた感じ。音楽モノは基本ハズレが少ないというのが認識だが、本作については楽曲の質の高さ、他の要素との親和性・整合性のレベルの高さがまず桁違い。作り手の熱?にもあてられてか、第一話の虹夏がひとりの手を引いて公園から連れ出すシーン辺りでもうメロメロって言うね。
 
 最終回にも新曲ぶち込んでくるとはなぁ・・・と言うか、途中からきっとそうくるだろうなぁと期待させられたのも事実。が、ラストにもう一発あるとかね。それも予想と言うか、まさに「それ」を早くから期待していた人も多かったのは、送り手-受け手感のシンクロニシティっぽくて個人的には興味深かった。まぁ、分かる人は一話の段階で最終話のサブタイトルぐらいは予測できた筈、私はアジカンはほとんど聞いていないのでいきなりは予測できませんでしたねぇ。

 片や、Future Funkの文脈でこんなのばっかり聞いていた時期も・・・

2022/12/25

2022年は我が家のミニPC元年

 今回の話は「散財」と言われても仕方ない。この冬、我が家には2台のミニPCが導入された。1台は用途が無くなり処分済のノートPCの後継品、もう1台は使用中だが処分予定の古いデスクトップPCの後継品だ。ただし購入したPCは3台だ、あれ?

 さて、先行するエントリでIntel i5-1235U搭載のBeelink SEi12ミニPC(メモリ32GB)の購入について触れた。が、コレ、入手したその日にはHDMI画面出力が出なくなって実質的にお亡くなりになってしまった。CMOSクリア実行から始めて色々と回復に務めたものの、割と早い段階で心折れてしまった。保証期間内なので返却・交換も考えたが、分解したい欲求には勝てず、購入から3日で起動ドライブもメモリも外されたベアボーン機状態となった。来年早々には、地方自治体の電子機器リサイクルボックスに放り込まれるだろう。まぁ箱出し時にケース内に謎のネジ1本が入っていた時点で、この顛末の可能性を考えておくべきだったのだろう。

 分解して分かったのは、まずマザーボード基盤への端子コネクタ取り付けの雑さだ。コネクタに横方向の力が加わると半田が割れたりはがれたりしそうな付け方となっている。HDMI出力の不具合も端子の抜き差しのタイミングで発生したので、マザーボードへの端子の取り付け周りがその原因の可能性が捨てきれない。

 次いで、本製品の魅力の一つは間違いなくミニPCの名に恥じないコンパクトさだが、その熱設計(冷却設計)はIntel i5-1235Uの発熱量に対してはほぼ限界設計と呼んで良いものではないかと思う。ここで「限界」とは、CPUの冷却に関わる機器のうち一つでも不具合を起こすと爆熱(冷却不足)か爆音(過剰な冷却)となりそうだ、という意味だ。温度センサの取り付け方も上記の端子の取り付けと同様に雑なので、温度センサが所定の位置から外れることで冷却系の制御がおかしくなっても驚かない。あと、高出力時の冷却ファンの音はゲーミングノートPCでありがちな「吐息のような音を全力運転前後に伴うひゅーん」といった音で、個人的にものすごく苦手なタイプだ。

 続いて登場のPCはIntel i5-8279U搭載のBeelink SEi8(最終的にメモリ32GB)だ。使用目的に照らすとSEi12がややオーバースペック(cinebench R23マルチで約6800ポイント)だったこと、SEi12から外したメモリなどが再利用できることから、最小構成で購入した。先に書いて置くと、こちらは極めて安定して動作していて、メモリ交換のために分解した範囲から判断する限り、ケースがほぼ同寸のSEi12に比べれば熱設計には余裕がありそうだ。高出力時のみ発生するファン音は「さー」といった感じで気に障るようなところは無い。「さー」以外の音は実質しないので、「”ほぼ”無音」といった製品の謳い文句はまぁ許せる範囲だ。が、「無音」は嘘だ。

 ところで本PCの問題は、使用目的に対する能力不足、厳密には能力の余裕がゼロな点だ。Intel i5-8279UはCPU単体では使用目的に対して30%以上の余裕がある筈なのだが、出力上限が28Wに制限(最大クロックがベースクロック相当?cinebench R23マルチで3180ポイント)されていること、ネットワーク周りの機器のオーバーヘッドが事前予測より高かったことから微妙な性能となってしまったようだ。CPU使用率がほぼ0%の時間と100%の時間との間を行き来するような稼働状況となるため、色々と寿命が早く来そうで嫌な感じなのだ。つまり耐久性に不安が付きまとってしまう。そこで3台目のPCの登場となる。

 最後のPCはAMD Ryzen 9 5900HX搭載のMINISFORUM EliteMini HX90だ。実はBeelink SEi12が私の初Intelヘテロジニアスコア搭載機で、本PCは私の初AMD製CPU搭載機だ。なお、本機の後継品は本日発売開始だったかと思う。

 「手のひらに乗る」といった感じのBeelink社製品と比べると本製品はかなり大きく感じる。容積的には5倍は固い。Ryzen 9 5900HXの能力(cinebench R23マルチで約6800ポイント、バーストモード時は時間制限はあるが約13000ポイント)は使用目的に対しては十分だ。実際、使用目的に沿った運用時の最大負荷は約30%であることが確認できている。高負荷時(厳密にはバーストモード時)のファン音は静音寄りのタワーケースPCと大差ない。実際の寸法までは確認していないが、そもそものファン径が大きいこともその原因だろう。対してSEi8の冷却ファンはノートPCに多いシロッコファン、SEi12ではCPU用のシロッコファンに加えてケース内冷却用に直径2cmぐらいの小さなファンが使われている。

 なお、今朝からMINISFORUM EliteMini HX90が処分予定PCの後継機のトライアルに入った。

 かつてはデスクトップPCとノートPCとをそれぞれ1台ずつ、というのが私のPC運用スタイルだった。が、従来ノートPCに担わせていた機能の大部分をAndroidタブレットに移行したことで状況が変わった。ノートPCは持ち出されることが無くなって据え置き機化し、さらに在宅勤務を機会に導入したモバイルディスプレイ(基本的に会社からの貸与PCを接続するだけなので、仕事時以外は余り)が使える状況では、ディスプレイ一体型(=別途ディスプレイを用意する必要が無い)というノートPCのメリットは実質無くなってしまう。特にディスプレイ解像度やサイズが小さいノートPCが据え置き機化すれば、より大画面、高解像度の外部ディスプレイとの常時接続は避けられない。我が家ではつい最近ノートPCが消えたばかりだ。結果から言えば、「サブPC=ノートPC」から「サブPC=モバイル用途はタブレット、据え置き用途はミニPC」への転換が起きたとも見做せようか。

 最後に個人の見解、ただし「3Dゲームはやらない」が前提です。

  • Beelink社製品かMINISFORUM社製品かの二択を迫られた場合、メインPCにするつもりならMINISFORUM社製品一択だ。価格的には若干上だが、少なくともこの1年間のモデルについてはその分性能も上だ。
    分解して中身を見ると、初期不良や使用開始から早い段階での故障の可能性はMINISFORUM社製品よりもBeelink社製品の方が高いように思える。また、私が購入したSEi8、SEi12ともにBeelink社製品の電源にはPSEマーク(電気用品安全法に適格)が表示されていないため、電気機器の安全性に多少のクエスチョンマークが付く。一方、MINISFORUM EliteMini HX90の電源にはPSEマークが付いている。加えてSEi12の電源のコンセントはアース含む三口で、かつ二口への変換コネクタは附属していなかった。
  • ラズパイやワンチップコンピュータは敷居が高いが、WindowsやLinux環境下でWifi、Bluetooth、usbなどで接続できるガジェットで遊んでみたい、いつPC本体が壊れてもあきらめがつく、みたいな向きには低価格のBeelink社製品の複数導入はアリかもしれない。凄く短いHDMIケーブルが付属しているなど、そもそもデジタルサイネージ利用も睨んだ消耗品的な使い方が想定されている製品に見えなくもない。
  • ネット上で触れている人が少なくないのだが、両者製品共にプレインストールされているWindows11 Proの仕様は「日本語対応版」であって「日本語版」とはちょっと違う。メッセージの日本語がおかしかったり、単一のメッセージ内で英語と日本語とが混在したりする。表示言語を日本語にしてもキーボードマッピングが英語キーボードのままだったりもする(ログイン後には手動で設定変更できるが、マイクロソフトアカウント入力のためにも英語マッピングでは「@」が「SHIFT+2」なのは覚えておいた方が良い)。ただ、アップデートの度に状況は良くなっている感じはする。
    プレインストール版のライセンスはMicrosoft社にちゃんと認証されているので、Microsoft社サイトで入手できるセットアップメディアツールを使えば日本語Windowsの再インストールは可能のようだ。再インストール方法などはググってくだされ。

2022/12/11

カラカラ

 本エントリのタイトルはあの楽曲とは全く関係無いので為念。

 今回のボーナスでBeelink社のミニPCを購入した。目的はセカンダリPCであるDell XPS 8700の後継品で、用途はアパート内のネットワーク通信監視みたいなものだ。

  XPS 8700のCPUは'14年発売のIntel i7 4970で、現状の用途ならまだ十分なパワーを持っている。しかしPC全体にはガタが来る兆候が目立ち始めていた。例えば電源周りの不安定や複数あるファンの騒音の増大などだ。これらは掃除を含む通り一遍のメンテナンス作業ではカバーしきれない。また、経験的に冬場はPCの突然死(主に電源)が起きやすい。つまり、今回の後継品の購入は一種のリスクヘッジとも言える。いや、まぁ、何となく嫌な予感がしている・・・と言った方が正確だろう。

 用途が明確なので後継品への要求も明確だった。CPUの能力はi7 4970以上でありながら消費電力は低いこと、メモリは16GB以上あること、起動ドライブ容量は500GB以上あること、グラフィックスチップはCPU内蔵で良いこと、OS(MS Windows11)込みで価格が¥10万を下回ること、だ。

 そして、どうせだったら今まで使ったことないミニPCとやらにしてみよう、と言う訳でIntel i5-1235U搭載のBeelink SEi12ミニPCの購入に至った。Cinebench R23のスコアは約+50%となり、CPUパワーには問題無い。価格はモデルチェンジ前の割引+クーポンで¥10万を余裕で下回った。起動ドライブの容量は500GB、メモリは32GBで、ともに文句の付けようが無い。ちなみに最大CPUパッケージ出力は既に制限値を15Wに下げ、CPUパワーのアドバンテージ分と引き換えに24時間運転を睨んで冷却ファン騒音と最大CPUパッケージ温度を低減している。今後1~2週間テスト運用し、問題が無ければセカンダリPCは置き換えるつもりだ。

 さて、本日午後一に開封したSEi12ミニPCだが、筐体を傾けると中からカラカラと音がした。怪訝に思って底板を外してみたところ、小さなネジが1本転がり出て来た。余分なネジよ、中華人民共和国からはるばる来たのか。

2022/12/03

にじジャーニーベータテストへようこそ

 内容はエントリタイトルの通り。ベータテストへの招待が届いたので、早速使ってみた。

 ちょっとした初心者ムーブ(別にやらなくても良い操作をしてしまう)の後、最初に生成された4つの画の一つを見ていきなり「ああ、これですよ。私が描きたかったのは!」となってしまった。左右反転してトレパク良いっすか?

 プロンプトからの入力(画像生成のためのキーワード)は

anime, girl in russian spacesuit on earth orbit, sunrise, flat color
(アニメ、地球衛星軌道上のロシアの宇宙服を着た女の子、日の出、べた塗り)
だ。このあたりのキーワードは、自分のYoutubeチャンネルなどで昔から使っているキービジュアルのネタ(厳密には、ロシアではなく「今も崩壊せず存在している実在しないソ連」だが)を反映している。キーワード指定はしていないのにも関わらず、緑色系のショートカットヘアとなっており完璧だ。

 さて、本キーワードで生成された画像を見ていて気になったのは、長髪は平気でヘルメット外まで拡がることと、AI自動生成画像にありがちな「手のような何かが手の位置に付いている」状態が少なくなかったことだ。まぁ後者については、ゴツい手袋の所為でそう見えてしまったかも知れないけどね。

クロージング:どこそこダイレクトの商売

 昨日、発注品が届いた。NECの8インチタブレットだ。Lenovoが聯想がなどとどーのこーの言うでない、かつて日本IBMにThinkPadを発注した際には、IBMロゴ付きのPC本体がLenovoのロゴの段ボール箱に入って届いたものだ。購入確定から到着まで30日、ダイレクトショップのページに書かれていた「(予約品なので)最短4週間で発送」は伊達ではなかったようだ。

 触ってみて直ぐに分かるのは「(CPU)パワーないなぁ」と言うことだ。とは言えそれは納得済での購入だ。用途は携帯音楽プレイヤーだから、SoundID(ちょっと特殊なヘッドフォン向けイコライザー、必須)とMusicolet(ローカル音楽ファイル再生に特化した音楽プレイヤーアプリ、超お気に入り)の同時起動に耐えれば良い。iPod Touchが商品ラインナップから消えたことに対する対応だが、Musicolet在りきの選択肢とも言える。

 「ローカルにファイルを置いてある聞きたい曲を、まさに聞きたい時に聞く」という配信全盛時代に逆行する私のスタイルは、実のところプレイリスト在りきのiPod Touchとも相性は悪かった。そういう私のiPod Touchへの不満に見事にリーチしたのがMusicoletだった訳だ。音はSoundIDでいじるのが前提だし、やはりプレイリスト使用が前提とならざるを得ないWalkmanシリーズは最初っから対象外だった(あ、今はAndroid DAPになっちゃってるのか?と後で気づいたので追記・・・5年近い社会との隔絶は如何ともし難し)。

 256GBのmicroSDカードも取り付け(音楽ライブラリは現在90GB)、PC上の音楽ライブラリとのシンクロも自宅wifi経由で設定し、さぁ準備は整った!

 なおナビゲーション方法には、Android11のデフォルトであるジェスチャーではなく昔ながらの3ボタン(◁〇□)を選んだ。「設定>ユーザー補助>システム ナビゲーション」でナビゲーション方法は切り替えられるのだが、ネット上のいろんなところのレビューを見る限りそれを知らないまま不満を抱えたつつジェスチャーを使っている人も少なくないようだ。用途が限られた私の使い方だと、通知の設定を追い込むことで3ボタンの方が操作の手間数が少なくできるのだが、通知設定を追い込まず、さらに画面がより小さい場合は、ジェスチャーに分がある気がしなくもない(←iPhoneユーザーなのでスマホ級の画面サイズでのAndroidの操作感が分からない)。ジェスチャー ナビゲーションが未だなじまない人は是非お試しあれ。

2022/11/06

昨夜は水炊き

 昨日は、いつものようにいつものスーパーマーケットでお買い物。「今夜は一人鍋やるで」とばかりに材料を購入したら、買い物バッグ(サブのサブ通勤バッグと兼用、ビニール袋内蔵)の見た目に軽くうふふってなった。ガンダム・センチュリー世代が持ちがちな、特殊装備のザクⅡか何か感がある(異論は認める)。ネギウマー。


どこそこダイレクトの商売

  ほぼ何も考えずに、情報機器メーカーの製品をその直販ショップに発注した。先週は祝日もあったし、100%在宅勤務の週だったので、受け取りにも困らないだろうとの計算があった。実際、アパレルを含む他の通販発注品や調剤薬局からの医薬品は全て水曜日までに受け取れている。「お金持ち」とは言ってくれるな。これらはボーナス後出費の先出しだ。まさに明日からでも使いそうな冬物アパレルは購入をボーナスまで待つ理由が無い。また、11月1日に値上げされた製品の価格がボーナスセール如きで値上げ前以下まで下がることは、アウトレット品扱いにでもならない限り有り得ない。

 さて件の情報機器の発注だが、取引成立から6日(一般国内企業の休日含む)で「商品手配中です」との連絡メールがあった。

 まだ発送もされてもいない…だと?

 このアリバイ作りメールかな?なメールの文章を読むと、発注品が「予約品」と呼ばれていた。いやいや「在庫あり、最短1~3日でお届け」との表示だったから発注した訳(発注後も同じ表示だったのを確認している)で、別に予約した訳じゃない。こりゃ、二度とここは使わないなぁ。

 Amazon Primeサービスの価値を送料負担者の扱いや発注から商品受け取りまでの早さに置く主張には同意するが、個人的には在庫の有無から受け取りまでの状況把握が簡単で、かつ経験的に信頼できるものである点も強く押す。

 要は、「いつ届くのか分からん」では受け取りを自分自身のスケジュールに組み込めないので色々面倒なのだが、Amazon Primeサービスならば、まぁ、面倒を避けるか、面倒を許容するかの選択が発注時に可能だ(その判断を適切に下せるだろうと信じられるレベルで情報が提示される)。少し視野を広げれば、流通業者の現場負荷にも係わる話だ。置き配にはまだ盗難リスクからの心理的抵抗はあるものの、私の想像する流通業者の現場の論理からは、再配達を不要とできるとの一点を持ってでも十分に合理性がある。ここは個人の好みの分れるところではあろうが、私の居住地域をカバーする流通プロバイダーの中には、置き配であっても呼び鈴を1度鳴らす人がいる。着予定時間が絞り込めて、到着を待っている状態なら、個人的には有難い流儀だと言える。呼び鈴とほぼ同時に配達完了通知がスマホに届くことすらあった。

 で、いつ届くのさ、っつーか、いつ発送されるんですかね。

 ちなみに値上げ日以降は、ヨ〇バシ.comの方が価格含めて購入時の条件が色々と良くなってしまった。よりにもよって、少なくとも3個程度の在庫品に関しては、発注済品よりも1クラス上の製品が同予算で購入できるのではないかというギリギリにまで価格が迫ってきていた。加えて、在庫はあるのでエクスト〇ーム便なら発注確定の翌日には届くと言う。いや、ねぇ、え、うん。

2022/10/31

NECのタブレット、ダイレクトショップで「品切れ」増える

 諸般の理由から、NECのAndroidタブレットをダイレクトショップで本日購入した。成約は17時過ぎ。そのほぼ直後から、ダイレクトショップでタブレット製品の「品切れ」の表示が見られ始めた。私が購入した製品も夜にはそうなった。

 その原因らしきことは直ぐに分かった。タブレット製品の11月1日(つまり明日)からの値上げがプレスリリースされていたのだ。一種の駆け込み需要ということになろうか。私の購入は品切れ直前のタイミングだったことになる。

 Android(系)タブレットでは。これまでAmazonのKindle Fireが個人的には有力な選択肢だった。「安かろう、悪くなかろう」を地で行くコスパが高さがその理由だった。しかしFire OS8でGoogle Playの導入が不可能となった時点で、もはや選択肢とはならなくなった。私の愛用アプリのうちの外せないものに限ってアマゾンアプリストアから導入できないのが原因だ。とは言え、「使い物にならないのではないかと言うAndroidタブレットに対する私の偏見(≒食わず嫌い)を捨てさせ、私なりのその使い方の発見へと導いた」のは散々弄り回したKindle Fireに他ならない。

 まぁ、冒頭に書いた「諸般の理由」の一つはここにある。KindleなどのAmazonエコシステム内の用途にはOSがアップデートされても問題無い筈だ。なので、Amazonエコシステムに依存しない用途はとっとと別のタブレットに、しかもそれら用途により適した仕様の(コンパクトな)ものに移してしまっておこうと言うことだ。例えば、移動「先」とか座席を確保した長距離列車移動中などでしか使わない音楽プレーヤーは、決して小さい必要は無い。聞きっぱなしではなく、積極的に聞く楽曲を選び続けるタイプの私の場合、使い勝手の良いアプリにさえ出会えればむしろ7~8インチディスプレイのタブレットの方が操作にストレスが無い。

 何故NEC製品なのかの理由は、取り合えず量販店で色々触ってみて一番使用感がフィットしたことぐらいかな。

2022/10/14

水星の魔女、初見

 Amazonプライムビデオで2話まで観る。何故"The Witch from Mercury"ではなく"the Witch from Mercury"だったりするのかはかなり謎だが、特に意味が有るとは考えていない。

 まとめサイトをチラ見していたら、本作について「これはガンダムなのか?」とか「ポリコレがどーのこーの」みたいな話もあったようなのだが、私個人は「最初のエウレカセブン+トップ2やん」としかならなかった。まぁ、エンドテロップのスタッフ名を眺めていれば、さもありなんとなる要素には事欠かない。要は、そういう描写や演出をやるのはやっぱりお前(ら)かよ、ってこと。変わらないねぇ。

 少なくとも現時点ではliliumな要素はあくまで要素に過ぎず、ほのめかしの類も感じない。エンディングで使われているイメージ群も特に何らかの機能を果たしているようには見えない(まぁ、本当にliliってもらってもかまわんけど、ファッションでやると作品を毀損する可能性はある。"witch"自体にはlilium絡みのシンボルはないから、タイトルに偽りがなければ作品の出来不出来への影響は無い筈だけどね。なお、私は「声(声優や声の持つ特徴そのもののキャラへの割り当て)」から何かを読むことはできない)。特に何か新しいとか、一線を越えたとか、そういう感じも全くない。要は、私みたいなアニメに肯定的でも否定的でもなく、面白ければ観る、という人間の快感則にそうやって沿わせて来られるのはやっぱりお前(ら)かよ、ってこと。でも15年前と同じやり方、な。

 つまらなくないレベルより更にちょっと上のレベルで堅実にまとまっている感じはあるが、第2話にして2、3か所作画に不安を感じさせられたところが有ったことには触れておきたい。演出も合わせてがたついた。ここで言いたいことは作画崩壊がどうのこうのといったものではない。作画の問題は目立つ(質の良し悪しが誰にでも分かる)故に、作画の問題への対策に作り手のエネルギーが注がれがちな面は否定し難いと思う。作画のクオリティへのエネルギー投入が原因で、作品としてのクオリティが下がることが無いことを本気で祈る。「うる星やつら」の第1話なんて作画的には全く見るべきところがなかったけど、第2話以降も同じ感じでやっていくんでしょ?(ラムの髪の色の処理は、作画マターではなく演出マターというのが私の認識だ)とは言え、最終話までラムが髪をかき上げる動作を入れられ続けられるかには多少の興味はある。ちなみに音楽は終始つまらなかったな。

 話戻って水星の魔女、第3話がめっちゃ楽しみです、と二心なくここに書けるくらいには面白い。セクシュアリティを押し出してこないこの種のキャラデザ(主人公はタヌキだよなぁ)も大好きですよ。思わせぶり要素はタイトル中の「魔女」だけでもうお腹いっぱいだが、同時にこの部分の処理を誤ると駄作に落ちるよ、きっと。