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2014/08/10

バカ・卑怯者発見機、豪快に作動中!

 「このブログ主、何をはしゃいでるの?」と思う人もいるだろう。だが90年代の朝日新聞社への投書などによる質問、問い合わせを複数回無視された身としては、やっと「始まりの始まりに」に辿り着いたという思いを持たざるを得ない。私の朝日新聞社への態度は単に「嘘つきは大嫌い、卑怯者としか呼ばない」でしかなくて、自ら任じる「中道左派」という政治的信条とは無関係だ。

 朝日新聞の記事シリーズ「慰安婦問題を考える」は、案の定○○発見機として機能している。

 2chまとめ「【特定秘密は批判したクセに自身はw】 東京新聞記者のxxxxx、「朝日新聞は謝罪した」とTwitterで主張するも批判と反論が殺到→非公開設定にして逃走(ノ∀`)」を見てうんざり。本質スルー、リアリティ欠如者のドミノの典型例。リアリティ欠如から自ら極めて低いハードルを設定しながら、それすら越えられずに自爆、ハードルは一気に上がってしまうという自業自得。個人攻撃は本意ではないが、典型的な例なので一部伏字で引用しよう。なお、今沈黙している人はある意味賢いが、自爆者のおかげで自らの身の振り方とは無関係にハードルは自動的に上がっているので覚悟しておいた方が良い。最初のドミノが自ら許容した理不尽なのだから、拡大していくのも理不尽だ。因果応報とは良く言ったもの、論理に訴えようと、感情に訴えようとも、倫理に訴えようとも、泣き叫ぼうが自殺しようがテロ仕掛けられようが自らが醸成し肥大化した理不尽はビクともしない。
xxxxx@kenkoma 2014年08月05日(火) 10:47:28
朝日はあれだけの分量を割いて間違いの検証、謝罪をした。それに引き換え、朝日を徹底的に
攻撃する某新聞は、自らの明らかな誤報で何らかの対処をしたことがあるのかな?

xxxxx@kenkoma 2014年08月05日(火) 10:47:28
朝日はあれだけの分量を割いて間違いの検証、謝罪をした。それに引き換え、朝日を徹底的に
攻撃する某新聞は、自らの明らかな誤報で何らかの対処をしたことがあるのかな?
http://twitter.com/kenkoma/status/496472522934607872
http://twilog.org/kenkoma/date-140805

yyyyy@neon_shuffle 6:52 - 2014年8月6日
32年も経過してから記事訂正するのは別に誇ることじゃないし、謝罪はしてないよな
QT @kenkoma: 朝日はあれだけの分量を割いて間違いの検証、謝罪をした。(以下略)
https://twitter.com/neon_shuffle/status/496775832853958656

xxxxx @kenkoma
yyyyyなる著名アカウントになるとを頂く栄誉に接したが、寝起きで頭が動かないから
処置させていただきます。
https://twitter.com/kenkoma/status/496791196534972418
http://favstar.fm/users/kenkoma/status/496791196534972418

xxxxx@kenkoma 2014/8/6 8:32:00
鬼の首を取ったように揚げ足を取る奴が殺到しているので、謝罪があったという部分は訂正します。
RT @kenkoma: 朝日はあれだけの分量を割いて間違いの検証、謝罪をした。それに引き換え、朝日を
徹底的に攻撃する某新聞は、自らの明らかな誤報で何らかの対処をしたことがあるのかな?
https://twitter.com/kenkoma/status/496800820587819008
http://favstar.fm/users/kenkoma/status/496800820587819008

xxxxx@kenkoma 2014/8/6 8:41:21
鍵かけていいすか?
https://twitter.com/kenkoma/status/496803174959685632
http://favstar.fm/users/kenkoma/status/496803174959685632

@kenkomaは非公開設定です。
https://twitter.com/kenkoma?protected_redirect=true
 繰り返しになるけど、まぁ、以下のような内容が普通の日本人(ノンポリ)の反応ではないか?朝日新聞の件の記事はレベルが低すぎて非難や評価の対象にもなり得ないでしょう。他者を言行を挙げて自己の言行を肯定しようとする幼稚園児手法もあっさり使用。普通の日本人はこういう態度は卑怯者のものだからやっちゃいけないと教えられてくるものだが。
  • あれだけの分量を割いても、検証の証拠の提示、論理的で誤読を許さない明確な論展開ができていない。不要なレトリックばかり目立ち、それが原因で論理破綻していたり、書くべき内容が書かれていなかったり(<疑問>に対してちゃんと回答を示していない)、とにかく酷い文章としか言いようがない。
  • 個人的には分量が圧倒的に不足している、ひとつの<疑問>に対して10面フルに使っても説明するに足りないだけの事をしてきたんじゃないの?書籍が何冊も書かれているような事案なんだけど。
  • 文章を何回読んでも、謝罪しているとは解釈できない。百歩譲って謝罪してるとしても、謝罪対象も明確にしてないんじゃ意味がないよね。謝罪の対象たる被害者が特定できないということは、すなわちには謝罪する内容も特定できていないということだよね。そんなんじゃ実効ある謝罪にもならないし、誠意が無い(感じられない、ではない)よねぇ。
 報道ステーションSundayではフリップにリストアップしておきながら見事にスルー、テレビ朝日も天晴れ、卑怯者。

2014/08/09

朝日新聞「慰安婦問題を考える」の不完全な解説 #2

 さて#2です。#1はこちら

 朝日新聞及び朝日新聞デジタルは 「慰安婦問題を考える」というシリーズ記事を最近掲載した。はてさて、今度はどう出てくるかと思ったが、悪い意味で予測が的中、時宜もわきまえず、自らの 非も認めずといった内容であった。私なら(自己検閲)。本エントリから始まるシリーズは、「慰安婦問題を考える」の記事に解説と言うか、「読者への考える きっかけ」を加える試みである。「不完全な」に込めた意味は主に下記の3点である。
  • 記憶に頼るところが多く、ソースが示せない内容を含む。
  • どう頑張っても一個人の力だけでは客観性を完全に担保することはできない。
  • 事実ベースのアカデミック寄りの姿勢は譲れない。
記憶、と言うのは大学生時代に足しげく大学や自治体の図書館に 通って目にした戦前~戦後の新聞紙面、歴史研究書、手記、個人的な聞き取りの内容である。これらはネットだけでは引用元を担保できない。また、先の震災経 験後に蔵書を泣く泣く処分した。従って引用元が手元に無い場合も多い。

 さて、具体的なやり方だが、
  • 定本は朝日新聞デジタルの記事とする。より厳密には、 まず2015年8月6日午前7時42~44分の間にダウンロードした記事のウェブページの内容とする。
  • 不完全とは言え解説を目指すので、記事全文の引用を基本とする。
  • 解説を加える部分に下線を引き、下線部の末尾に"*数字"を付す。つまり、こんな感じだ。*3
  • 記事引用の後に、番号毎に解説を付す。
って感じかな。 

 なお、必要に応じて刺激の強い表現、単語も使用している場合がある。ご注意のほど。


記事開始

強制連行 自由を奪われた強制性あった

2014年8月5日05時00分

〈疑問〉政府は、軍隊や警察などに人さらいのように連れていかれて無理やり慰安婦にさせられた、いわゆる「強制連行」を直接裏付ける資料はないと説明しています。強制連行はなかったのですか。*1

---------------------------------------------------------------------------

 慰安婦問題に注目が集まった1991~92年、朝日新聞は朝鮮人慰安婦について、「強制連行された」と報じた。吉田清治氏の済州島での「慰安婦狩り」証言(「『済州島で連行』証言」で説明)を強制連行の事例として紹介したほか、宮沢喜一首相の訪韓直前の92年1月12日の社説「歴史から目をそむけまい」で「(慰安婦は)『挺身(ていしん)隊』の名で勧誘または強制連行され」たと表現した。

 当時は慰安婦関係の資料発掘が進んでおらず、専門家らも裏付けを欠いたままこの語を使っていた。秦郁彦氏も80年代半ば、朝鮮人慰安婦について「強制連行に近い形で徴集された」と記した=注①。

 もともと「朝鮮人強制連行」は、一般的に、日本の植民地だった*1朝鮮の人々を戦時中、その意思とは関係なく、政府計画に基づき、日本内地や軍占領地 の炭鉱や鉱山などに労働者として動員したことを指していた=注②。60年代に実態を調べた在日朝鮮人の研究者が強制連行と呼び=注③=、メディアにも広 がった経緯もあり、強制連行は使う人によって定義に幅がある。

 こうした中、慰安婦の強制連行の定義も、「官憲の職権を発動した『慰安婦狩り』ないし『ひとさらい』的連行」に限定する見解=注④=と、「軍また は総督府が選定した業者が、略取、誘拐や人身売買により連行」した場合も含むという考え方=注⑤=が研究者の間で今も対立する状況が続いている。

 朝鮮半島でどのように慰安婦が集められたかという過程は、元慰安婦が名乗り出た91年以降、その証言を通して次第に明らかになっていく。

 93年2月、「韓国挺身隊問題対策協議会」は、元慰安婦約40人のうち「信憑性(しんぴょうせい)に自信が持てる」(鄭鎮星〈チョンジンソ ン〉)・挺身隊研究会会長)19人の聞き取りを編んだ証言集を刊行。「軍人や軍属らによる暴力」があったと語ったのは4人で、多くは民間業者が甘い言葉で 誘ったり、だまして連れて行ったりする誘拐との内容だった。

 慰安婦たちは、徴集の形にかかわらず、戦場で軍隊のために自由を奪われて性行為を強いられ、暴力や爆撃におびえ性病や不妊などの後遺症に苦しんだ経験を語っていた。*3

 93年8月に発表された宮沢政権の河野洋平官房長官談話(河野談話)は、「慰安所の生活は強制的な状況で痛ましいものだった」「募集、移送、管理 等も、甘言、強圧による等、総じて本人たちの意思に反して行われた」と認めた。関係省庁や米国立公文書館などで日本政府が行った調査では、朝鮮半島では軍 の意思で組織的に有形力の行使が行われるといった「狭い意味の強制連行」は確認されなかったといい、談話は「強制連行」ではなく、戦場の慰安所で自由意思 を奪われた「強制」性を問題とした。

 談話発表に先立つ7月には、ソウルの太平洋戦争犠牲者遺族会事務所で、日本政府が元慰安婦たちに聞き取りをした。今年6月に発表された河野談話作 成過程の検証チーム報告は、聞き取りの目的について「元慰安婦に寄り添い、気持ちを深く理解する」とし、裏付け調査などを行わなかったことを指摘した。

 河野談話の発表を受け、朝日新聞は翌日の朝刊1面で「慰安婦『強制』認め謝罪 『総じて意に反した』」の見出しで記事を報じた。読売、毎日、産経の各紙は、河野談話は「強制連行」を認めたと報じたが、朝日新聞は「強制連行」を使わなかった。

 官房長官への取材を担当していた政治部記者(51)は、専門家の間でも解釈が分かれていることなどから「強制連行」とせず単に「強制」という言葉 を使ったのだと思う、と振り返る。「談話や会見、それまでの取材から読み取れたのは、本人の意思に反する広い意味での強制連行を認めたということだった。 しかし、強制連行という語を使うと読者の誤解を招くと考え、慎重な表現ぶりになった」

 93年以降、朝日新聞は強制連行という言葉をなるべく使わないようにしてきた。

 97年春に中学教科書に慰安婦の記述が登場するのを機に、朝日新聞は同年3月31日朝刊でこの問題を特集した。

 日本の植民地下*2で、人々が大日本帝国の「臣民」とされた朝鮮や台湾では、軍による強制連行を直接示す公的文書は見つかっていない。貧困や家父長制 を背景に売春業者が横行し、軍が直接介入しなくても、就労詐欺や人身売買などの方法で多くの女性を集められたという。一方、インドネシアや中国など日本軍 の占領下にあった地域では、兵士が現地の女性を無理やり連行し、慰安婦にしたことを示す供述が、連合軍の戦犯裁判などの資料に記されている。インドネシア では現地のオランダ人も慰安婦にされた。*4

 97年の特集では「本人の意思に反して慰安所にとどまることを物理的に強いられたりした場合は強制があったといえる」と結論づけた*5

 河野談話が発表されて以降、現在の安倍内閣も含めて歴代の政権は談話を引き継いでいる。一方、日本軍などが慰安婦を直接連行したことを示す日本政府の公文書が見つかっていないことを根拠に、「強制連行はなかった」として、国の責任が全くなかったかのような主張を一部の政治家や識者が繰り返してき た。*6

 朝鮮など各地で慰安婦がどのように集められたかについては、今後も研究を続ける必要がある。だが、問題の本質は、軍の関与がなければ成立しなかった慰安所で女性が自由を奪われ、尊厳が傷つけられたことにある。*7

 これまで慰安婦問題を報じてきた朝日新聞の問題意識は、今も変わっていない。*7

■読者のみなさまへ

 日本の植民地だった朝鮮や台湾では、軍の意向を受けた業者が「良い仕事がある」などとだまして多くの女性を集めることができ、軍などが組織的に人 さらいのように連行した資料は見つかっていません。一方、インドネシアなど日本軍の占領下にあった地域では、軍が現地の女性を無理やり連行したことを示す 資料が確認されています。*4共通するのは、女性たちが本人の意に反して慰安婦にされる強制性があったことです。*7
     ◇
 注① 「従軍慰安婦(正続)」陸軍史研究会編「日本陸軍の本 総解説」(自由国民社、1985年)
 注② 外村大「朝鮮人強制連行」(岩波新書、2012年)
 注③ 朴慶植「朝鮮人強制連行の記録」(未来社、1965年)
 注④ 秦郁彦「『慰安婦狩り』証言 検証・第三弾 ドイツの従軍慰安婦問題」「諸君!」1992年9月号
 注⑤ 吉見義明「『河野談話』をどう考えるか――その意義と問題点」「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクションセンター編「『慰安婦』バッシングを越えて」(大月書店、2013年)

記事終了

  1. <疑問>の時点で既におかしい。「政府の説明の真偽」と「強制連行はあったのか」は独立して検証可能な事項である。これら二点を分離していない書きっぷりは論理性の欠如の証左と言えよう。
  2. (百歩譲って)議論の分かれる「当時、朝鮮半島が植民地であったか」について当然のようにこう書く姿勢を疑う。朝日新聞社は「植民地の定義」を明確にしなければならない。
    歴史上の事実は「合邦」であり、大日本帝国憲法が朝鮮半島にも適用された。この形態は例えばドイツ帝国のパラオや、英国のインドの取り扱いとは一線を画しており、同様に「植民地」と呼ぶには論理的に無理があるとともに、当時の実態に対しての印象操作が疑われても仕方ない。
  3. 証言資料にのみ依拠しているということ。
  4. 証拠の存在する事実である。
    が、大部分の事案において関係者が法に基づいて処罰されているという事実、つまり軍、政府は「慰安婦強制的連行」を禁止しており処罰者も出ている事実に触れないのは印象操作のそしりを免れ得ない。軍や政府の通達を破った人間が逮捕、処罰されたが故に、当時の司法関連書類などが「慰安婦強制的連行が行われた」という証拠資料として残っているのである。本来はこれら証拠資料の全文を記載、乃至は参照可能としておくことが必要であろう。
  5. 結論自体は否定しない(厳密には議論のしようがない、理由は続いて記載の通り)が、なぜそう結論したのかの経緯、根拠に一切触れられていない。他者の認識に触れるのは構わないが、自らの結論に対してそこに至る経緯、判断根拠を示さないのは詐欺師のよく使う手段である。また他者の言行に基づいて自己の言行を肯定するという手段は、真っ当な日本人ならば小学校入学時にはもはや使わなくなっているものである。
  6. 根拠も示さずこの言説は意味不明。印象操作のそしりを免れ得ない。
  7. 「共通するのは」がかかる範囲が不明、文章自体も意味不明。そのまま読めば、「資料がない」ことと「資料がある」こととに「共通するのは」「強制性があったことです」となる。これは主観だが、まずはちゃんとした日本語の文章が書けるようになってから記事を書くべきである。
    「問題意識」の内容も文章中に明確に述べられていない。執筆者はもっとまらしい事を書いているつもりなのだろうが、論理的には何も言っていない。つまり、この一文は無くても良い、と言うか何も変えないつもりならば無い方が良かろう。これからも卑怯でいきまっせ、という宣言と解釈させて頂く。
    (注:文字通り「何も言っていない」ということ、「何も言っていないも同然」ということではない。)
全体・感想

 <疑問>に対する回答は、
  • 日本政府の主張を覆すような資料は現時点でも見つかっていない。
  • 当時の日本施政下及び軍事的占領地下において慰安婦として現地の軍隊が女性を連行した事実はある。
の2文で朝日新聞的にも十分であろう、残りの文章は全く不要。それら事項が書きたければ<疑問>を変えるべきであったろう。 執筆者の論理構成能力の欠如があからさまな酷い記事としか言いようがない。論文であればイントロダクションだけでいきなり結論が書いてある様なもの。大事なのはその間に書かれていることなのにね。
 *4で触れているように、現地軍による強制連行事案があったのは証拠資料が残る事実であるが、これら事実を強調するならば、少なくとも証拠資料の残る事案において関係者が処罰を受けている事実も記載するのが真っ当な姿勢であろう。こういう底の浅い印象操作を平気で未だにやるあたりに朝日新聞社の卑怯さ具合が良く出ている、
 もしこのような印象操作が不要な差別や被害者を生み出す口実にされれば、もはやねつ造、偏向、犯罪のそしりは免れまい。日本人の「察しと思いやり」の中には、「他者を犯罪に導きかねない自らの安易な行動、言動を厳に慎む」というものがある。列車で財布を席に置いたままトイレに行ったりしない、みたいな話である。朝日新聞社にはそういう日本人的な感性も無いのか、分かってはいても酷いものは酷いとしか言いようがない。

2014/08/09 初版

2014/08/07

朝日新聞社、本当に嘘つきの卑怯者

朝日関係者によれば、政権発足後は朝日バッシングが加速し、苦情や抗議活動、不買運動が連日展開され、部数を大幅に落とした。明々白々なうそと分かってい る慰安婦問題の過去報道を隠し切れなくなったというのが実情で、同紙は「一部の論壇やネット上に朝日の捏造といういわれなき批判が起きている。読者への説 明責任を果たしたい」と言及している。
とな。お気楽なものだ。リアリティ(適切な現状認識)の欠如具合は現在の中共指導部や隣国に勝るとも劣らない。この期に及んでも嘘をつき続ける有様。私が物心ついて以降で、「普通の日本人」を怒らせることができたのは某韓国大統領と朝日新聞社くらいだろう。

 ネット上での批判というが、批判者の大部分が同社新聞の購読者ではあり得ないだろう。朝日新聞不買の主体がネット上の批判とは接点がない場合がまだ多い、という可能性に思い至らない辺りに朝日新聞社のリアリティの欠如が垣間見える。母親や兄弟の近所付き合いでの会話を耳にして良く分かったのは、日々ネットに接している私より韓国や朝日新聞社に対する態度が手厳しいということだ。ネット上では発言しなければ意思を示すことができない(それも表現はかなり抑制されている)が、朝日新聞社にとってのクリティカルなリアリティは、ネットとは接点のない人々が黙って買うのも読むのも止めているということだ。

 朝日新聞を購読することは、既に気恥ずかしい行為、既に世間体に関わる事案なのである。

 そんな話聞いた事ないというなら、もう朝日新聞社の「耳」は社会的にハブられているいうことだ。サイレントマジョリティから既に「対立者と見做されている」ということだ。そして、このような朝日新聞社の認識のズレ具合も、奥様連中は「分かってないねぇ~」「新聞が土下座する夢みちゃった」などと嗤っているのだ。

 朝日新聞社の人間よりも、本来の読者たる奥様連中の方が上手なのである。

2014/08/06

朝日新聞「慰安婦問題を考える」の不完全な解説 #1

  朝日新聞を「売国新聞」、特定の朝日新聞社記者や特定の朝日新聞社幹部を「売国奴」と呼ぶ人も少なくないが、それに関しては私は異議を唱えたい。彼らは単に「嘘つきの卑怯者達」に過ぎない。「売国奴」と持ち上げてやる必要なんかない。それは「勘違いテロリスト(間違った状況認識に基づいて他者を殺めたり負傷させた者)」を「建国の父」や「国の英雄」と呼ぶに等しいぐらいの現実感の欠如である。なんちゃって。

 繰り返す、「嘘つきな卑怯者達」で十分である。なんちゃって。

 バカにすらつける薬のないこの世界では、もちろん卑怯者達につける薬などないし、自浄なんて上品かつ知力と腕力が同時に必要な行為はそうは期待できない。なんちゃって。

 世界情勢と言う冷徹なリアリティは、普通の日本人にも「味方」と「それ以外」の区別を要求し始めているぞ。なんちゃって。

 私は親戚からとあるミッションを受け、盆休みに結論を出すことが求められている。この2日で心は決した。だが心配するな朝日新聞社、10戸にも満たぬ世帯が購読を止めるだけだ。「天下のクオリティペーパー」らしいが、きっとこれも嘘のひとつなんだよね?ね?なんちゃって。

  とまぁ、おふざけはさておき、エントリタイトルの件である。

 朝日新聞及び朝日新聞デジタルは 「慰安婦問題を考える」というシリーズ記事を最近掲載した。はてさて、今度はどう出てくるかと思ったが、悪い意味で予測が的中、時宜もわきまえず、自らの非も認めずといった内容であった。私なら(自己検閲)。本エントリから始まるシリーズは、「慰安婦問題を考える」の記事に解説と言うか、「読者への考えるきっかけ」を加える試みである。「不完全な」に込めた意味は主に下記の3点である。
  • 記憶に頼るところが多く、ソースが示せない内容を含む。
  • どう頑張っても一個人の力だけでは客観性を完全に担保することはできない。
  • 事実ベースのアカデミック寄りの姿勢は譲れない。
記憶、と言うのは大学生時代に足しげく大学や自治体の図書館に通って目にした戦前~戦後の新聞紙面、歴史研究書、手記、個人的な聞き取りの内容である。これらはネットだけでは引用元を担保できない。また、先の震災経験後に蔵書を泣く泣く処分した。従って引用元が手元に無い場合も多い。

 さて、具体的なやり方だが、
  • 定本は朝日新聞デジタルの記事とする。より厳密には、 まず2015年8月6日午前7時42~44分の間にダウンロードした記事のウェブページの内容とする。
  • 不完全とは言え解説を目指すので、記事全文の引用を基本とする。
  • 解説を加える部分に下線を引き、下線部の末尾に"*数字"を付す。つまり、こんな感じだ。*3
  • 記事引用の後に、番号毎に解説を付す。
って感じかな。 

 なお、必要に応じて刺激の強い表現、単語も使用している場合がある。ご注意のほど。


記事開始

「済州島で連行」証言 裏付け得られず虚偽と判断

2014年8月5日05時00分

 〈疑問〉日本の植民地だった朝鮮*1で戦争中、慰安婦にするため女性を暴力を使って無理やり連れ出したと著書や集会で証言した男性がいました。朝日新聞は80年代から90年代初めに記事で男性を取り上げましたが、証言は虚偽という指摘があります。

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 男性は吉田清治氏。著書などでは日雇い労働者らを統制する組織である山口県労務報国会下関支部で動員部長をしていたと語っていた。

 朝日新聞は吉田氏について確認できただけで16回*2、記事にした。初掲載は82年9月2日の大阪本社版朝刊社会面。大阪市内での講演内容として「済州島で200人の若い朝鮮人女性を『狩り出した』」と報じた。執筆した大阪社会部の記者(66)は「講演での話の内容は具体的かつ詳細で全く疑わなかった」と話す。*3

 90年代初め、他の新聞社も集会などで証言する吉田氏を記事で取り上げていた。

 92年4月30日、産経新聞は朝刊で、秦郁彦氏による済州島での調査結果を元に証言に疑問を投げかける記事を掲載。週刊誌も「『創作』の疑い」と報じ始めた。

 東京社会部の記者(53)は産経新聞の記事の掲載直後、デスクの指示で吉田氏に会い、裏付けのための関係者の紹介やデータ提供を要請したが拒まれたという。*4

 97年3月31日の特集記事のための取材の際、吉田氏は東京社会部記者(57)との面会を拒否。虚偽ではないかという報道があることを電話で問うと「体験をそのまま書いた」と答えた。済州島でも取材し裏付けは得られなかったが、吉田氏の証言が虚偽だという確証がなかったため、「真偽は確認できない」と表記した。その後、朝日新聞は吉田氏を取り上げていない。

 しかし、自民党の安倍晋三総裁が2012年11月の日本記者クラブ主催の党首討論会で「朝日新聞の誤報による吉田清治という詐欺師のような男がつくった本がまるで事実かのように日本中に伝わって問題が大きくなった」と発言。一部の新聞や雑誌が朝日新聞批判を繰り返している。*5

 今年4~5月、済州島内で70代後半~90代の計約40人に話を聞いたが、強制連行したという吉田氏の記述を裏付ける証言は得られなかった。

 干し魚の製造工場から数十人の女性を連れ去ったとされる北西部の町。魚を扱う工場は村で一つしかなく、経営に携わった地元男性(故人)の息子は「作っていたのは缶詰のみ。父から女性従業員が連れ去られたという話は聞いたことがない」と語った。「かやぶき」と記された工場の屋根は、韓国の当時の水産事業を研究する立命館大の河原典史教授(歴史地理学)が入手した当時の様子を記録した映像資料によると、トタンぶきとかわらぶきだった。

 93年6月に、吉田氏の著書をもとに済州島を調べたという韓国挺身隊研究所元研究員の姜貞淑(カンジョンスク)さんは「数カ所でそれぞれ数人の老人から話を聞いたが、記述にあるような証言は出なかった」と語った。

 吉田氏は著書で、43年5月に西部軍の動員命令で済州島に行き、その命令書の中身を記したものが妻(故人)の日記に残っていると書いていた。しかし、今回、吉田氏の長男(64)に取材したところ、妻は日記をつけていなかったことがわかった。吉田氏は00年7月に死去したという。*6

 吉田氏は93年5月、吉見義明・中央大教授らと面会した際、「(強制連行した)日時や場所を変えた場合もある」と説明した上、動員命令書を写した日記の提示も拒んだといい、吉見氏は「証言としては使えないと確認するしかなかった」と指摘している=注①。

 戦時中の朝鮮半島の動員に詳しい外村大・東京大准教授は、吉田氏が所属していたという労務報国会は厚生省と内務省の指示で作られた組織だとし、「指揮系統からして軍が動員命令を出すことも、職員が直接朝鮮に出向くことも考えづらい」と話す。

 吉田氏はまた、強制連行したとする43年5月当時、済州島は「陸軍部隊本部」が「軍政を敷いていた」と説明していた。この点について、永井和・京都大教授(日本近現代史)は旧陸軍の資料から、済州島に陸軍の大部隊が集結するのは45年4月以降だと指摘。「記述内容は事実とは考えられない」と話した。

■読者のみなさまへ

 吉田氏が済州島で慰安婦を強制連行したとする証言は虚偽だと判断し、記事を取り消します。*7当時、虚偽の証言を見抜けませんでした。*8済州島を再取材しましたが、証言を裏付ける話は得られませんでした。研究者への取材でも証言の核心部分についての矛盾がいくつも明らかになりました*9

     ◇

 注① 吉見義明・川田文子編「『従軍慰安婦』をめぐる30のウソと真実」(大月書店、1997年)

記事終了

  1. (百歩譲って)議論の分かれる「当時、朝鮮半島が植民地であったか」について当然のようにこう書く姿勢を疑う。朝日新聞社は「植民地の定義」を明確にしなければならない。
    歴史上の事実は「合邦」であり、大日本帝国憲法が朝鮮半島にも適用された。この形態は例えばドイツ帝国のパラオや、英国のインドの取り扱いとは一線を画しており、同様に「植民地」と呼ぶには論理的に無理があるとともに、当時の実態に対しての印象操作が疑われても仕方ない。
  2. 全ての記事(残り15件)も記事中で特定すべきである。特に「記事を取り消す」以上、特定は朝日新聞社の責任において為されなければならない。特定しないという態度は、他の記事については何時でも言い逃れできるようにしていると解釈されても仕方ない。「特定していない記事を取り消します」ということに意味があると理解するのは無理である。
  3. これは単なる一記者の感想であり、客観的であるべき本記事の本質から言って不要である。吉田氏を「口の上手い詐欺師」扱いする意図でもあるのか、つまり印象操作と勘繰られても仕方ない。
  4. 伝聞形であるが、主体が不明確である。 「東京社会部の記者(53)」が主体であることを担保する文章となっていない。
  5. 朝日新聞社への同様の非難は90年代からあり、安倍首相の発言はその一つに過ぎない点に触れていない。安倍首相に対する印象操作、及び10年以上にわたって虚偽報道を放置してきたことの隠蔽を疑われても仕方ない。
  6. 伝聞形であるが、このような点も取材、確認していないということか。主体も不明確である。
  7. 2項記載のように、取り消すとした記事のうちの15件を特定していない。従って、この「取り消し」自体が1件の記事を除いて実効性を伴っていないのは明らかである。
  8. 何が言いたいのか論理的に不明。単に言い訳なら、尚更詳細な訂正記事を掲載すべきである。
  9. 記事にすべきである。2及び8項を踏まえた記事とすれば、実効ある訂正記事とできる可能性がある。
全体・感想

  「当時、虚偽の証言を見抜けませんでした」と明言する以上、現在は嘘を見抜いていることになる。かつての虚偽報道内容と現在明確に嘘だと見抜いた事項について、きっちりとした説明をする責任が朝日新聞社にはある。新聞社であること、虚偽報道が新聞記事であったことを鑑みれば、引用可能な訂正記事とすることが筋である。つまり、口頭だけなどでは責任を問われよう。
 事実を語る人間を時にヘイトスピーカーに貶める口実を与えてきた主体が、特定もしていない記事の取り消しごときで加害者である立場から逃れられる筈もない。ヘイトスピーカーと貶められた人々の名誉回復のためにも、朝日新聞社が取り消し対象としている記事を特定した上で、個々の記事の内容について無用なレトリックを排し、曖昧さを残さないきっちりとした訂正記事を掲載すべきである。国益に関する点についてはここでは問わないが、訂正記事が出されれば論理的帰結として是正されるべき点は是正される。

2014/08/06 初版