2013/09/13

近況、十一度。

  • 連日の実験立ち合いでへとへと。5:30起床、気温30℃の下で半日作業しっぱなしでは意識して水分を取っても全然トイレに行かないまま。実験結果が良いのが救い、うまく商売に繋がれば言うことなしなのだが。ちったぁ痩せるかもと思いつつも、こう夕食が遅いと元の木阿弥だよなぁ。明日が最終日。
  • 今週は夕食時間を使ってこれまで敢えて無視してきたダブステップ~ポストダブステップ曲の有名どころをネット上でチェック。個人的なツボはやっぱりドラムンベースとダブステップの境界辺り。一部の楽曲で女声ボーカルを結構ポスト処理していたのはちょっとした驚き。ボーカロイドを生っぽくしようとすると面白くなくなるのに、生を素のボーカロイドっぽく加工するとそれはそれで味が出てくるのは何故だろう?

2013/09/08

2013/09/07 CBCラジオ×U-strip夜用スーパー「電磁マシマシ」

 U-stripでの視聴者数が800超えと多かった様で、番組としては何より。キラーコンテンツがより鮮明になってきたようです。かく言う私は観てませんでしたが…スウィートスポットがちょいと世間一般と違うんだなぁ、やっぱり。

”TOKYO ● 2020”

 2020年のオリンピック東京開催が決まった。善し悪しは問わないが、世界が日本の挙動を見る上で新たなモノサシが加わったのは確かだろう。

 オリンピック開催は発展途上国にとっては社会の安定、経済規模や社会インフラの充実をアピールする場であり、いわゆる先進国にあっては社会的な成熟度、特に近年においては多様性の受容度(例えば人種、性別、宗教などに対して差別がないこと)、環境保護への取り組みなどをデモンストレーションする場としての機能がある。つまり、「オリンピックの有様」は開催国の民度(あまり好きな言葉ではないが)、社会t的・思想的な課題などを浮き彫りにする側面がある。世界はオリンピック自体の成功/失敗だけを見ている訳ではないから、プロパガンダ(政治的宣伝)としての機能はもはや為政者の妄想の中にしかない。むしろ、オリンピック開催に伴う暗部をじっくりと観察されていると心しておく必要がある。

 東京開催決定には、「ちゃんと福島源発事故の対応、震災被災地の復興をやれよ」「震災復興への応援」というメッセージも含まれていると思う。2020年に日本は海外から当てられたモノサシに適う行動を取ったうえで堂々と胸を張れるか否か、テロ対策(防止には外交的スタンスも影響する、つまりソフト+ハードが求められる)も含めて宿題事項はけっこう一杯あるのだ。

 個人的には、「東京オリンピックの開催は平和あってのものである。日本は如何なる武力行使や戦争に対しても反対する。故に、今回は日本は具体的に××といった外交アプローチを取る。同盟国、関係国の協力と情報提供をお願いする」という態度、行動を今後の日本は取ってもいいとすら思っている。また、世界中の紛争地域で「東京オリンピック休戦」とか実現できないものだろうか。そういう「論理性のない休戦提案」を納得づくで受け入れられる人間とは以降も交渉できるはずだ。

 ちなみに福島原発事故対応に関しては、海外との情報共有を目的とした連絡事務所(リエゾンオフィス)がやっと開所準備に入った。余りに遅いとしか言いようがないが、まだ遅れを取り戻す余地は十分にある。

 開催決定後のインタビューに答える猪瀬東京知事の言葉のなかに「ファクト(事実)、エビデンス(具体的な証拠)が海外の方々には伝わる」という表現があった。それは国内向け、あらゆる分野でも本来あるべき姿だと個人的には思う。実のところこのような思考法は日本文化には根付いていないのだが、海外と伍していくには必須のものだ。故に、伝える側だけでなく、受け取る側もそのような思考法を身につける努力が必要になる。この力がなければ海外のモノサシを読むことすらできないし、読む立場の人間の背景によってモノサシの目盛も違うことが理解できない。

 日本の文化は文化として維持しつつ、あらたな思考法も身につける。何かを捨てる必要は全くないし、難しく考える必要もないと思う。

 ファクトとエビデンスに代表されるグローバルスタンダードな思考法と、日本文化に根差すまさに日本の美徳と呼べるもの。

 後者がいわゆるソフトパワーとしての威力を十分に発揮するためには、前者を持つことが必要だ。もし後者を誇りと思うならば、なおさら前者を鍛えよう。

 自らの歴史を「直視できない」とか「ねつ造しちゃう」云々は、前者に照らせば「ファクト」や「エビデンス」がないところでの主張なので論破可能なナンセンスに過ぎず、後者に照らせば「自らの文化に誇るべきものが見つからない」ということなんじゃないだろうか。こういう見方に薄々感づいている人も多いと思うけど、それを「他人に説明できるレベルまでに具体的に言語化」する作業も前者の要求するところなのだ。

 TPPへの参加も同様だろうと思う。TPPの交渉の席は前者に基づく闘技場のようなもので、前者のルールを知らなければ戦うことすらできない。が、争われる内容は後者に相当する国内事情に基づく自国の利益確保だ。後者剥きだしでは議題を交渉のテーブルに乗せることもできないだろう。まぁ、ゲームに確実に勝つ方法のひとつは「ルールを変える」ことだが、武力行使を除けばそれこそ前者の達人にしかできない芸当だろうね。

2013/09/05

近況、十度。

  • 報告書1本がなかなか上げられない。最盛期は1週間で3本上げていたことを思うと、体調はまだ以前に戻ったとは言えないということか。今の状態を新しいデフォルトと割り切る方法もあるが、まだそこまでいけない。とにかく職場の後輩にギャフンと言わされたい、どうせなら引導を渡してくれないか。

  • 「宇宙戦艦ヤマト2199」の次の(最後の)DVD/Blu-rayリリースが1ヶ月後ろ倒しになったが、これはつまりTV放送が完全に先行するということだ。TV放送を観ている同僚に確認したところではもう明らかに追いつかれている。キャラや絵で観ている訳ではないから単にリリースを待つだけなのだが、先のヴォリュームでもあの流通量とあっては、いつものようにリリースされた後にふらりと入った店舗で購入、というスタイルではBlu-rayは入手できないかも知れない。何れにしても最後はきっちり決めて欲しいものだ。期待薄ではあるんだけどね。

  • 「トップをねらえ!」「エヴァ」の功罪のひとつは「作品自体のオリジナル無しで良し」とする製作姿勢の肯定なのだが、要所要所に思わず唸るような捻りが加えられていたり、大抵は引用としての機能しか与えられていない。ここで引用としての機能とは、あくまでオリジナルはオリジナルとした上で作品に取り込んでいるということで、他の方法で代替可能であるにも関わらず「積極的にそれをやる」ということである。代替可能でなければ引用ではなくパクりに過ぎず、作品の世界観と不可分となればオリジナリティやクリエイティビティに関わるゆゆしき問題だ。
    まぁ、「儲かれば何でもあり」というのは絶対的に正しいし、儲かる時点でその作品には存在価値がある、がだ。
    「ガルパン」なんて、自衛隊の総合火力演習の観覧希望者が今年はどっと増えた、という報道から知ったぐらいだから、最近の(深夜)アニメなんかにはさっぱり疎い。今日同僚から「うぽって!!」という作品があることを初めて聞き、内容について更に聞いたところ銃器に基づくキャラ設定に何の捻りもないようで、ネガティブな意味で唸ってしまった。
    帰宅後Youtubeで「うぽって!!」のPVを何本か観たのだが、「銃を撃つときにちゃんと両目を開けてくれていて」ちょっとほっとした。絵面はもう想像通りの今時のフォーマットに忠実で、もうオヤジな俺には他作品とキャラの見分けがつかない。そういう作品に金銭が投入されるという状況はまだ多少面白いが、作品が面白い理由が思いつけない。「展開が読めるもの」しか楽しめないとなると、少なくとも観る側の力量が下がってることになるよねぇ…頭固いんじゃないのとか、負のスパイラルで製作側と視聴側の力量が交互に下がっていくんじゃないかとか、マジ心配。
    来年の採用面接ではこの辺りを学生にネタ振りしてみるか?俺にとっての正解は秘密だ。

  • 愛車の車検が近い。故障したトルクセンサを交換してからは走りはすこぶる快調で、ハイオクとは言え通勤渋滞に毎日巻き込まれつつ燃費17.6km/?は立派、10・15モードのカタログ値より実際の燃費の方が良いんだもの。
    愛車はオートマチックモード付きのクラッチレス5速MT、つまり「車載コンピュータが変速しても大丈夫(トルクが足りる)と判断する限り」はシフトアップ/ダウンがマニュアルで可能だ。トルクバンドの下限が1200回転ぐらいだから、街中では流れに合わせるとき以外は2000回転すら超えない運転も可能だ。まぁ、そもそも回して楽しいエンジンじゃない。が、1200~2500回転域でのアクセルレスポンスの良さはピカイチだよ。
    ちなみにフランス車の購入を考えてる人は必ず燃費を確認しよう。フランスでは排気量で納税額が決まるから、排気量を抑えた高回転型のエンジンが多いようだ。シトロエンなんかは燃費以外はほとんど満点なんだけど、実力燃費6km/?なんて話をオーナーから聞くとねぇ…。

2013/09/03

リビジョンアップ:時をかける少女 feat. Vocaloid3 Megpoid Native

 エントリタイトルの通りリビジョンを0から1へアップ、ステップバイステップでおそらく3までぐらいは行くと思われますデス。

 Megpoidユーザーで「あら、聞いてみたら意外に良いんじゃない」と思ったレベルの方は1ヶ月に一度くらいはここを覗いてみてくださいな、私のMegpoid理解はまだまだ道半ばだし、Tipsみたいなものはのっそり上げてくつもりだから。あと、私と同様に「うっかり/腹をくくってCubase買っちゃったけど使い方が良く分かんねぇ」って方もご一考下さいな。

 自分と同じ苦労を他人がするかも、という状況はつまんないもんね、少なくとも私にとっては。

で、

てな感じ。あはは、一日寝かせて聞き返してみるとアラだらけで自分でも笑っちゃう。聞いてみて、「けっ」と思ったり実際に口にしてしまった方は、以降は読まなくて無問題。もっとレベルの高いところを読みに行こう。

 実のところ、私は他人のボーカロイド曲はほぼ聞かないし、聞くにしてもまず真ん中あたりしか聞かない。理由は三つあって、①音程とかボーカロイドエディターの外でいじり過ぎていて、どれも同じにしか聞こえなくて面白くない場合が多々ある、②おそらく製作者の完成イメージにボーカロイド歌唱(?)が追いついていないせいで、オケに埋もれちゃうぐらいボーカロイドの音量が小さいか、リバーブ(エコー効果みたいなもの)を利かせ過ぎてやはり面白くない場合がある、③言わぬが華、だ。さらに加えると、少なくとも使用楽曲を聞く限り、メジャーどころの「初音ミク」の声にさっぱり魅力を感じない、ということも大きい。

 何れにしても、自作においては基本的に①②は禁じ手としている。もちろん「リバーブ必須」というジャンルの楽曲の場合は別だ。

 「でも上の楽曲ではボーカロイド音声にリバーブかかってるじゃないか!」と思った方は正しい。じゃぁ何処で自分の中で折り合いを付けているかというと、「中央のボーカロイド音声自体にはリバーブを全く利かせない」というところだ。

 ボーカロイド音声に関わる具体的なリバーブの使い方は以下の通りだ。Cubase固有かも知れない用語も含むとは思うけど、まぁ許して欲しい。繰り返しになるけど、下記の内容が用語も含めてスッと頭に入ってこない方は、今後このブログを「たま~に」チェックすると良いことがあるかもしれない。と言うか、私自身が大したレベルじゃないから初心者相手が精一杯ですよ。

  • ボーカロイド音声は中央に配置。これ自体にはイコライザーとコンプレッサーしか利かせていない。

  • 中央のボーカロイド音声を二つのFXトラックに送る。これらFXトラックではリバーブを利かせ、かつ出力はリバーブ成分だけとする。これはMixパラメータが100%ということで、あくまで原音は中央からしか出さないということだ。
    さらにFXトラックの定位をそれぞれ左右100%とした上で、10ms(ミリ秒)程度の時間差が左右で出る設定でシンプルなディレイを利かせる。上の楽曲でのディレイ時間は左右で530msと545msだ。

  • ミックスダウン(最終的な音声データのエクスポート)時に、出力全体にほんのちょっとだけリバーブを利かせる。オケとボーカロイド音声の馴染みを意図したもので、上の楽曲ではプレートリバーブ(というハードウェア)をシミュレートした設定で、Mixパラメータは2%とした。つまり98%は原音のままということだ。ここでMixパラメータはを4%以上とすると②に抵触してしまい、誤魔化し感が出て面白くない楽曲となっちゃう。

ちなみにCubaseにはボーカロイド音声の音程やタイミングなどを調整できるツール群がある。便利なツール達だが現時点ではまだ使わず、ボーカロイドエディター上で何処まで詰められるかがあくまで主眼だ。とは言え、タイミングは1ヶ所(ボーカロイドエディターにまで戻るのが面倒臭いから)、フォルマントも1ヶ所調整せざるを得なかった。この辺りの具体的な内容はそのうち書く予定なので、気になる方は2週間後ぐらいにまた来てね。

 今回はここまで。

2013/09/01

2013/08/31 CBCラジオ×U-strip夜用スーパー「電磁マシマシ」

 「第2回ビジネス教習所」講師は「バカでも年収1000万円」が16万部突破のバカリーマン日本代表(らしい)伊藤喜之さん。

 言うことが面白いっつーか、正しい。言うだけでなくてその通り振る舞うという一点だけでも十分凄いが、当然当人はもっと凄い。お話のポイントは、
  • 「っぽい」ことが大事。同じことを言っても、やっても、「っぽい」方が、っつかーか「っぽい」ことで説得力が増しちゃう。「っぽく」なければ相手にされないとか、ゼロになり得る訳だ。
  • 「異端児である」こととか、「ズラす」ことが大事。要は、比較対象がなければ収入は当人が決められるし、既存のカテゴリーからズレた(当てはまらない)商品の値段も売る側で決められる。
  • 「フェラーリ理論」は正しい。まず自分から騙そう。夢は持つんじゃなくて、夢がかなったらのifで行動しちゃおう。ちなみに伊藤さんはランボルギーニ買っちゃたそうだ、「奇跡」に出会ったらGOしかない。
とか。個人的には、
  • 成功の糸は木曜日に降りてくる。
はかなり正しい。おそらく、水曜日までで脳が疲れちゃって、木曜日辺りで変な脳内配線が発生し始めちゃう気がする。途中すっ飛ばしてスタートがゴールと直接繋がっちゃうとか、しかもそれが正しかったとか。金曜日はもう脳がもう休んじゃってるんで、とにかく手を動かすことが多いんだわさ。

 ゲストお二人目は声優、諏訪彩花さん。まぁ内容は良い意味でぐだぐだだけど面白い雑談だったのだが、最後の最後で「やっぱり声のプロだなぁ」という展開、うむむ。

 と、いったんエントリを上げたんだけどエンディング直前に衝撃展開。

 inktransさん版Dear Radio没テイク!


時をかける少女 feat. Vocaloid3 Megpoid Native

 いわゆる「時かけ」、あらためて歌詞を噛みしめながら聞くと実に切ない。映画自体は監督が大林宣彦氏だとか一部の俳優の演技に難ありだとか、まぁ色々あるのだが、捨て置けない作品ではある。原田知世さんのセリフ、

 「んも~、意地悪ゴロちゃん!」

は最高なのである。「ゴロちゃん」ではない自分だって言われたいのである。さらに「桃栗三年、柿八年、柚子は九年で成り下がる、梨の馬鹿めは十八年」というフレーズは未だ覚えているのである。とは言え、

 「土曜日の実験室~!」

というセリフは、やはり大林作品「ねらわれた学園」の

 「私は宇宙!」

には破壊力で及ばない。が、破壊する対象が映画自体だからこれは良いことだ。

 さて、オケであるが、もともとのコンセプトはカイリー・ミノーグの「ロコーモーション(1988)」風を当時自分が持っていた機材のシミュレーションでやろうと。機材と言うのはCASIOのポップキーボードSK-1とHT-700だ。幸い、SK-1のドラム音はネットからサンプル音を入手でき、またネット上に公開されているHT-700をシミュレートしたVSTi "plastique"が素晴らしい出来で、オケ自体の出来上がりがしょぼい原因の全ては自分にあるとしか言いようがない。

 が、ベース、ドラムを一旦組んだ時点でベースにディレイをかけてみたところから軌道は大きく外れ、「ロコモーション」からは実に遠いものになってしまった。しかも、イントロらしきイントロは無く、最後はフェードアウトという淡白さと相成った。

 ま、志が低いんだからしょうがない。

 で、肝心のMegpoid Nativeだが、なにせSONiKAが基準だから文句の付けようが基本的にはない。今回もボーカロイドエディターのほぼデフォルト設定で編集したものをwaveファイルでエクスポート、DAW上ではビブラートの振幅を一部小さくしただけなので、リバーブを外せばほぼボーカロイドエディターで聞ける音と同じだ。個人的にはボーカロイドなんてのはただのインストゥルメント(まぁ言えば楽器)だから、ブレスなんて入れようなんて思いもしない。

 原田さんのオリジナルを記憶の隅っこに置きつつも、ボーカルのメロディーラインはとある女友達のカラオケ歌唱時のものをなぞっている。第2コーラスの「宇宙の海よ~」あたりの節回しにはちょっと癖があるのではないかと思う。ちなみに松任谷由美さんのバージョンは未だ聞いたことがない。

 しかしながら、ボーカロイドも漠然と打ち込んだ訳ではないので、少し気にした部分にも触れておこう。ボーカロイドの歌い出しに違和感を感じたことのある人は試してみて欲しい。

 実際に人間が歌ったボーカルラインを調べてみると、歌い出しから音程がぴったり合っている例はまれだ(調べた範囲ではザ・ピーナッツはほとんど外していない)。じゃあボーカロイドではどうなっているかと言うと、少なくとも今回打ち込んだMegpoid Nativeでは、音程が高い方から入って歌い出しの本来の音程へと至る。他方、絶対音感が無くて正しい音程を探しながら歌っている人間の場合、ほぼ例外なく音程が低い方から入って歌い出しの本来の音程へと至る。だから、少なくとも他人のカラオケ歌唱の記憶と一致する「正しい音程を探しながらの歌い出し」を再現するには、歌い出しの最初の音程は実際より低い音程から入った方が良いことになる。

 そこで今回は、歌い出しの一拍前に1オクターブ低いダミー音をエディター上で入れてみた。ここでダミー音は発音される必要はなく、「発音できない発音記号」を適当に入力しておけば良い。これにより見事に歌い出しは低い音程からとなった。「正しい音程」へ向かう速度は歌唱法の設定やダミー音との距離に依存するから多少の試行錯誤は必要だけど、前述の「歌い出しの違和感」の解消には有効だと思う。

 ちなみに「あ」「ゆ」「な」「た」はMegpoid Nativeの鬼門だということが良く分かった。これは発音が不明瞭で音量も小さくなる傾向があるため、違和感の原因になり易いという意味だ。「時かけ」の歌い出しは第1コーラスが「あなた」、第2コーラスが「ゆ」で実は鬼門直撃なのだが、実際どうなのか気になる人は聞いてみて下さいな。

 ボーカロイドの音声データをいじるのはこれからですからね。

2013/08/30

高床式都市008

 「空中都市008」について色々ググった。

 「空中都市008」は1969~70年にNHKで放映された人形劇シリーズで、ウィキペディアによれば「ひょっこりひょうたん島」の後番組なのだそうだ。調べてみてあらためて分かったのがカラー放送番組だったこと、記憶はモノクロ映像だったからちょっと驚いたというのが正直なところだ。

 興味は「アオゾラ市」こと「空中都市008」の全景、デザインにあった。記憶が全くないのだが、いやだからこそ「空中都市」という言葉の響きに突如無性に引かれたというのが正しい。「空中都市」と言えば「マチュ・ピチュ遺跡」、ジブリの「ラピュタ」、スターウォーズの「クラウド・シティ」などなど幻想的なイメージが強い。

 が、ググってみた結果は意外や意外、「空中都市」は全く空に浮かんでいなかった。バームクーヘンぐらいの高さと直径の比率の円筒の上に、かつての新宿副都心がのっかっているような感じだったのだ。「空中都市」と言うよりは「高床式都市」というのが正直なところ。がっかりはしなかったけど、これにもちょっと驚かされた。

 ちなみに「空中都市008」はアレンジして3DCGのリハビリのネタにするつもりだ。全く別物になるかも知れないけど。

2013/08/28

イプシロンロケット、今日は余りに切ない

 打ち上げ中止となった「イプシロン」、カウントのアナウンスがゼロまで進んだだけにとても切ない。「呆然とする子どもたちの表情」をTVニュースなどで見ると尚更切ない。

 何れにしても「イプシロン」には成功して欲しい。現実問題として「大陸間弾道ミサイル」に転用可能な技術だが、核兵器開発と同様に「できるけどやらない」という姿勢を貫くことは今日的な"Cool Japan"ではないかと思う。

 かつてのスプートニク・ショックの本質は、ソビエト連邦が地球上の如何なる場所に核兵器を投射できる能力を示したところにあった。世界初の人工衛星スプートニク1号を打ち上げたR-7ロケットは大陸間弾道ミサイルとして開発されたものだが、人類を初めて宇宙に送り出したのみならず、その改良型は国際宇宙ステーションに宇宙飛行士(アストロノーツではなくロシア風にコスモノーツと呼びたい)を輸送できる唯一のロケットとして今も現役だ。

 火力発電所などの発電プラントの監視・運転は既にPC2台(1台はバックアアップ)となって久しいが、ついに人工衛星を投射可能なロケットもPC2台あれば打ち上げられる時代となったのはちょっと寂しい。米国のマーキュリー~ジェミニ~アポロ計画やソビエト連邦のスプートニク~ボストーク~ボスホート計画などの裏では数多くのトンデモない人間ドラマが演じられてきた。漏れ伝わるそれらの一部は実に殺伐としたものだ。だが、ロケット打ち上げ失敗でひとつの町の1/3以上を焼け野原にした(らしい)にも関わらずのほほんとしている某国のエピソードと較べればどれも遥かに人間臭い。

 「イプシロンの成功」とは、ロケット打ち上げレベルでは「人間ドラマが生まれる余地が無い時代」の幕開けなのかも知れない。

 あ、年齢を重ねてから「自分が見た夢」或いは「ドラマが生まれ得た時代に投影した自分の夢」を映画にするようになったら、映画監督としてはその人は多分終わりだよなぁ。

2013/08/27

30分でできる間違ったDAWの使い方

 iTunesでPerfumeのコンピ"LOVE THE WORLD"が購入できるようになっていた。

 ラジオは聞かないし、TVの音楽番組も観ないので、Perfume自体についてはほとんど何も知らない。が、楽曲はヒットしたようなので、取り敢えず視聴できる範囲の印象から2曲ほど購入を判断、聞いてみた。善し悪しは別として、波形を見ると噂通り最初っから最後まで6dbを余裕で振り切っている。クラシカルではあり得ないミックスだ。例えばそんなラヴェルの「ボレロ」が有っちゃいけない。

 ちなみに、以前のエントリでも触れた通り、「宇宙戦艦ヤマト2199」のサントラではオーケストラ楽曲でそれをやるという愚挙に出ていた。宮川先生や演奏者に対して失礼も甚だしいと思うのだけれど。

 さて、「何も知らない」と書いたものの、かって楽曲「ポリリズム」がCMに使われていたことはさすがに知っている。ただ、TVは脇で流していただけだから、何のCMかは未だ知らないし、当時は「ハロプロ楽曲がついに新境地開拓か!?」なんてピント外しまくりの認識だった。Capsuleの初期楽曲はほぼリアルタイムで聞いていながらそんな体たらく、という辺りが実に俺っぽいというか何と言うか。

 で、「チョコレイト・ディスコ」を「間違ったDAWの使い方」のネタに使用させて頂いた。題して「”ディスコ” 超ショートエディット」である。涙を飲んで限界まで短くした「超ショートエディット」だけど、タイトルからどういうものか分かった人は聞かなくていい、人生のムダだから。