2015/12/29

続・2015年を振り返る・・・にはまだ早いのか?

 想定通りの展開ですね、今回のポイントは「今後の対応が全て」と言う事でしょう。さぁ、始まるよ!(と言うか、始まってもらわなければ困ります)

 3月に米国で合意文書?が事実なら、そこまでは韓国側の反応は無視、放置しておいてたんたんと準備を進めれば良いだけかな? 合意内容の重要性を鑑みれば、韓国側が「国際的に公式に合意を破棄しない限り」、3月の合意文書調印までは日韓間の外交活動は実質的な停止状態、が筋だよね。

2015/12/27

2015年を振り返る・・・にはまだ早いのか?

 要は韓国とのいわゆる従軍慰安婦の件である。年も押し詰まってのここ数日の展開は完全に予想外の動きと言える。それが何だったかは置いといて、日本の政権側が事前に埋めておくべき穴が埋まったということなのだろう。或いは、別のタイムリミットでもせまっているのだろうか。

 さて、昨今の件の話の半分以上は韓国の国内問題にしか見えてこなかったのも事実だ。別の言い方をすれば、韓国内の政争や政治的勢力争いの具になっていたと言える。おそらく色々とお金も動いたこともあるやに見える。この種の一種の不透明感は日本側にとっては疑心暗鬼の原因となる。少なくともネットで見られる言説の内容には、疑心暗鬼をはるかに超えたものもある。まぁ、大統領が「解決」と言っても、政権交代後に蒸し返した事実がある訳だけどね。

 さて、某ネット掲示板まとめ記事で面白い記述に出会った。曰く、
今回の日本政府の動きは、対立構造を「韓国政府vs日本政府」ではなく「韓国政府vs挺対協(韓国挺身隊問題対策協議会)」にしようとする試みだ
成程、これは完全な韓国の国内問題であることの明確化のみならず、韓国政府の本件に関わる責任範囲(と、できること、当然できないこと、絶対しなければならないこと)の明確化にもつながる。このような事態になれば、おそらく現行の韓国政権、政府は件の問題に関してはいったん詰む。

 だが、本当に「未来志向」たらんとすれば、この辺りの構造や仕組みを整理、明示化した上で必要な清算は両国ともしておかなければならない。今回の日本側の一種の提案は、「本当のことを知っているとは言えない」私には、割と穏当な(実はかなり優しい、相手に気をつかった)落としどころの提示に見える。裏を返せば最後の微笑みかも知れない

 とは言え、どう転がろうが通貨スワップ協定締結は今後も無しで。「国民が納得しない」とばかり、国内世論のせいにしていただいて結構ですので。

2015/12/26

近況

 持病の軽度の鬱病の治療もついり折り返し点か、と思ったのもつかの間、それ以降のここ二カ月程がきつかった。と言うか、だいぶ楽になったというのがより正確だろう。

 事の初めはそれまで使用していた薬の副作用が急に強く出るようになったことだ。具体的には、昼間もとにかく眠い、気力が萎えていると会社にも行けない。反面、体調にも色々と変化もあった。これら一切合切含めて担当医に相談したところ「薬を軽くする方向で変えましょう」という事に。が、経験者ならお分かりの通り、この種の薬は合う合わないが激しい。結局、二週間単位の薬の試行錯誤の繰り返しで二カ月程既に経ってしまったということだ。

 現時点の状況はどうかと言うと、良くもなければ悪くもない。が、ここしばらくの「ふにゃふにゃ状態」とは一線を画せているようだ。夕方から出る眠気が抜け切れば趣味のための時間も捻り出せそう、といった感じだ。 

 ただ、現在使用している薬は使用開始直後の副作用がてんこ盛で、一週間前はいったいどうなることやらと途方にくれたものだ。発生し得るとされる副作用をほぼ全て経験してしまったからだ。眠気、血圧が上がらない、めまい、手の震え、排尿困難、便秘、空腹感、そして口内炎だ。

 口内炎はできた位置が面白くて、唇の端の高さ、水平方向にほぼ全周に渡ってできた。つまりどう食べてもどう飲んでも絶対どこかが痛む。今も頬の内側に舌を這わせると、はっきりと一直線上に口内炎の跡が残っていることが分かるぐらいだ。口内炎はあっという間にできたが、幸いにも治るのもあっという間だった。

 あとこの二カ月で大きく変わったところがある。どうにも増加の抑えられなかったウェストサイズが明らかに減少してきたのだ、なんともはや。

2015/12/20

「新・映像の世紀」はホント××

 第三集もタイトル、内容、ナレーションともに酷かった。新映像は皆無。

 20~30年前に「いったん固まった新しい歴史研究結果を反映した歴史観」からも退行し、その後の研究結果はナレーション内容にも反映されていない。ヘンリー・フォード、リンドバーグなどの逸話を引っ張り出すこと自体は否定しないが、そんな話は30年前には常識になっていたことである。ことさら特記事項の様に扱う姿勢には疑問を感じる。「当時の普通」という視点がきっちり導入されたのが件の歴史観のポイントだ。ましてや現代の視点とか、ライターや製作者のイデオロギーとかは不要、そんなことしか「今になっても出来ない人間」はこういう番組制作に関わってはいけない。

 「いったん固まった新しい歴史研究結果を反映した歴史観」以前の歴史観は、明らかに現行の中共の歴史戦における歴史観のベースとなっている。本人たちが意図的にやっているかは分からないが、結果的に「誰かにとって都合の良い内容の拡大再生産」になっている可能性ははっきりと指摘しておきたい。チャップリンやウォルト・ディズニーだって下げようと思えばネタはあるのだが、何故それはやらない?

 ナレーションの日本語が2か所ほど(日本語として)変だったのも辛い。ソ連に関してさらっとナレーション内容に誤り(嘘?)が入っていたのも辛い。

 全体としてとにかく痛い。

 次集にヴェノナは出てくるのかな?それともヴェノナはでっち上げと言う立ち位置ですかな?

2015/12/06

ハンドガン用カービンコンバージョンキット!?

 時折長物のエアガンが無性に欲しくなることがあって困る。かつてはアサルトライフルのL85A1とかFAMASを所有していたこともあった。どっちもブルパップタイプなのはご愛敬。

 さて実際に買うかどうかは別にして、ほぼ20年ぶりに昨今のエアガン事情を色々調べてみたら実に隔世の感。エアガン自体もさることながら、そもそもかつては雑誌か店頭でしか入手できなかった類以上の情報がネット経由で自宅に居ながら入手できる時点で違う。特に電動エアガンの機関部(メカボックスと言うんですね)の中の情報まで有るのは、機械屋の視点からも調べていて実に面白い。

 で、本エントリの本題なのだが、実銃と言うかハンドガン用周辺機器の話だ。

 カービンコンバージョンキットと言うのは、ハンドガンを組み込む短尺ライフル(所謂カービン銃)サイズの一種の拡張アクセサリ(ハンドガン本体より大きいアクセサリ)だ。百聞は一見に如かず、動画を見てもらえばどういうものか分かるだろう。いやはや、こんなものがあるなんて本当に知らなかった。

 お気に入りはTriariiシステムとRONIシステムだ。もどき品が一見簡単に作れそうに見えるのがヤバい。廉価版CADアプリを思わず起動しちゃったけど機械的強度をどこで担保するかには悩む、っつーかそこがクリアできればどーとでもなりそうな気もする。利用できそうな既存のアクセサリがあれば作ってみたいな~なんてね。

 Triariiシステムは操作性も含めた合理性や機能が全面に出た形状だ。チャージングハンドルが前方にあるのは便利そう。

 RONIシステムは「もなか感」が半端無い。この方法なら全体形状はどうにでもなりそうだが、もっさり感を排除するのは難しいだろうなぁ。

 おまけのKPOS Pathfinder。おそらくこれが正しい方向性なのだろうが、ちょっと「いかがわしさ」が足りないなぁ。

 これは潔過ぎ・・・正しい、正しいのだが・・・筒じゃねーか!

2015/11/29

続・NHKって本当に駄目になったんだねぇ

 本日の「新・映像の世紀」も酷かった。構成らしい構成が無いのは前回同様で、(そもそも必要が無い)形容詞の選択もセンスが無くて観ていて辛い、実に痛い仕上がりだ。

 冒頭、「資本主義をモンスターと形容した」ことには驚くと同時にどう展開するのか期待も持ったのだが、結局米国の歴史的な投資家、資産家を「資本主義が生み出したモンスター」と呼ぶことしかしなかった。全くもって期待外れどころの騒ぎではなく、日本語が不自由と解釈すべきなのか、論理的な展開ができない無能と解釈すべきなのか、実に解釈にも困る出来となっている。次回も期待できなさそうだ。

 予告によると次回はヒトラーのプライベートカラー映像などを使うということだが、少なくとも予告で使われていた映像はここ4、5年で散々目にしたことがあるものだ。予告でわざわざ「新たに発見された」なんて表現を使っているんだから、少しは見たことない映像も出てくるんでしょうね?

あと、「七」を「ひち」と発音するアナウンサーはNHK全国放送には不要だよ。素人かっつー。

2015/11/23

Hide and seek

 "Hide and seek"とはかくれんぼだ。

 現在、PCゲーム「アサシン クリード シンジケート」をのっそりプレイ中だ。「のっそり」に込めたニュアンスは「面白いのだがやや冷めた感じにプレイ中」という事で、具体例としては「今日はここまで、とサクッと中断できる」という感じだ。ちなみに私はアサシン クリードシリーズ初心者である。

 本ゲーム の舞台は産業革命当時のロンドンだ。オープンワールドにはロンドン中の名所旧跡がちりばめられていて、当然ながら現在もほぼそのまま存在する場所もある。ロンドン好き(?)な人であれば至る所に知った場所を見つけることができるだろう。だが、残念ながら私はロンドン好き(?)ではないのでそうもいかない。とは言え、「ここ知ってるぞ」とばかり思わず(プレイヤーキャラクターが)周囲を見回す場所が無かった訳ではない。
そう、ここはかの有名な「オリンピックかくれんぼ競技」のスタート地点ではないか!
 
 ちなみに、このモンティ・パイソン・スケッチ(コント)のオチは、「同タイムにより、明朝再試合!」と言うもの。

2015/11/22

勉強をしない人

 「この人はスゲエ!」と思ってしまう相手と言うのは、概して「頭の回転が速い+現状を把握しているという意味で良く勉強している」ものだ。これに更に何を加えるか、例えば「歴史的なものも含み経緯を把握している」「主張に具体性がある」といったもの、は対象による。より正確には、加えるべきものは無数にあるが「優先度は対象に依存する」だ。

 対して議論をやるうえでやっかいな相手(議論が成立しない相手)と言うのは、概して「頭の回転が速い+過去の情報や権威ある人間の主張についての知識はあるが現状は把握していない、と言う意味での勉強をしていない」タイプだ。少なくとも「現状の共有」が前提の議論の相手とすること自体に意味が無い。

 以前のエントリで何度か触れたが、某元官僚氏は本当に勉強をしていない人だった。いや、今でも勉強していない様が手に取るように分かる。空疎空論と呼べば褒めたことになりかねない、とてつもない、なんつーか、まぁ、アレだ、アレ。危機感が無いのは「それが危機となり得ない」からかも知れないし、「危機管理の結果」なのかも知れない・・・そういう視点を払拭できない限り、幾ら数字を論っても説得力が出る訳もない。

 件の元官僚氏は、かつて電力自由化、発送電分離絡みでTVに良く出ていた。ただ、話す内容が「10年前の議論じゃねーか!」「ドイツやロシアやカリフォルニア州の現状を知らねーのか!」「歴史的経緯に基づく日本型送発電システムの特殊性をなぜ無視するのか?」「ドイツと日本の全体的な総体としての国民性の違いや、政治システムの違いをなぜ無視するのか?」などなど、とにかく現状認識の欠如、未考慮因子の多さは目に余るものだった。なお、私個人の思いの一部は過去エントリで述べているが、「とにかく現状認識が違う」から私の思いと某元官僚氏の主張とは相容れない、と言うか「ともに異なるパラレルワールドに対する言及」と言うのがより正確だ。

 職業柄、エネルギー関連の情報(主にネット上の記事や情報サイト)は高頻度でチェックしてい、とにかく形だけでも「現状把握」には努めているつもりだ。ただし少なくとも英語は読めなきゃならない。これは大部分の日本語記事が海外記事の「一部」を引用するだけだったり、そもそも日本語記事になっている情報が少なすぎるためだ。だが、探し続けていれば日本語の興味深い記事にも出会える。

 日本原子力学会では「立ち読み」と呼ぶ学会誌コンテンツの一部無料公開が行われている。小野章昌氏の「ドイツの2050年再エネ80~90%は可能か?」ではここ4~5年のドイツの状況が上手く紹介されている。紹介されている内容は私が追っかけている海外の公開情報との矛盾が全く無く、現状把握には良質の読み物かと思う。竹内純子氏の「悩めるドイツ-脱原発を『道徳的に』考える」は短いが、タイトル通りの「道徳的に」と言う切り口はそうそう出会えないものだ。ともに議論の出発点、或いは出発点とすべき共有情報へのリンクを提示するものと言えると思う。

2015/11/17

「沸点が低い」とはこういう事なのか!

 体調がすぐれないので今日は休みをいただき、何気なくTVを観ていた。と、ワイドショーのコメンテーターがいきなり声を荒げたのでびっくりさせられた。曰く、

 「これでも保守や右翼の人達は・・・」

 あぁ、「沸点が低い」というのはこういう事なのかと得心した。「顔真っ赤」と言うよりも、「半泣き状態で絞り出すように」と言う感じだったのはご愛敬だ。

 番組中の話の流れについては省略するから何の事かは分からないとだろうけど、少なくとも「保守や右翼」なんてのは関係無いものだった。反原発のスタンスをとるのは構わないが、この番組の流れで「保守や右翼」が出てくるのは本質的におかしい。おそらく普段からそういう「漠然とした事しか考えていない」から、それがそのまま口をついて出てきたのではないかと思う。良くも悪くも(今日的な意味において)空気も読めず、国民の共有財産たる電波を使っているとのちゃんとした覚悟も無いのだろうと思うと、正直暗鬱たる気分になったと告白しよう。

 件のコメンテーターにとっての「保守」とは何を指すのか、誰を指すのか?

 件のコメンテーターにとっての「右翼」とは何を指すのか、誰を指すのか?

 では、おそらく保守でも右翼でもない件のコメンテーターは何か?左翼?リベラル?

 「安易なレッテル張りは思考停止以外の何ものでも無い」としか私には思えない。またレッテル張りは「区別」のための装置機能があり、「自分は違う」とか「こっちは自分の敵、あっちは自分の味方」といった主観的かつ自己中心的な世界認識を許容する愚か者のための武器にしか見えない。

 私の政治信条は「保守」だったり、「右翼」だったり、「リベラル」だったりと、人によって解釈は様々だ。つまり、ごく普通の日本人のそれだ(とは言え、とある女性からは「ゲバラ主義的」と言われたことはある。残念ながらゲバラ氏は日本人の価値感を最後まで理解できていなかった様だが。で、「ゲバラ主義」って美味しいの?)。日本人の文化的価値観は、基本的にレッテル張りに利用されるような区別からは(長期にわたり世界史から独立していた歴史的経緯から言って)自由なのである。他者にレッテル貼りし、自らにもレッテル貼りすることで他者のみならず自分の精神的自由をも制限しようとするなんて、愚の骨頂も甚だしい。いい加減大人になって、その自己愛にただ溺れるかのような言行を改めて頂きたい。

 では、件のコメンテーターはどういう発言をすべきだったのだろうか?

 私の見るところ、「政府は××すべきではないか」といった「具体的かつ建設的な提案」だったのではないかと思う。「安易なレッテル貼りをする人」の特徴の一つは、「どうあるべきと自分は考えるか、自分はどうしたいか」を全く語れない事だ。もちろん、当人は「語っているつもり」なのかもしれないけど、少なくともそれなりのレベルの内容でなければ議論にもならない。「相手にされない理由が自分側にある」ことにさっさと気付いて、口をつぐむなり「ちゃんと考える」ことをやってみるなりすべきだ。 

 以前にも書いたことがあるけど、大学生時代に接点のあった新左翼に分類されるとある集団の人達は歴史や時事にも詳しく、知識欲の高さに正直驚かされたものだ。今思えば、彼らには彼らなりの覚悟みたいなものがあったのだろうと思う。思想に関する話は最初のやり取り、「興味ある?」「ありません」を最後に一切されることは無かった。「レッテル貼り」され得る立場を受け入れることは、それ自体が覚悟が要ることだと思う。さて、私や私の周辺に多かった「レッテル貼りとは無縁な、常識すら疑わずにいられない余りに自由すぎる軽い人間達」は彼らの目からはどのように見えていたのだろうか。

 「沸点が低い」時点で自分は偽物だと認識すべきだ。どうせ覚悟は無いんでしょ?

2015/11/16

「価値観」とは?

 「価値観外交」の「価値観」の意味するところをいまいち掴みそこねていたのだが、ここに来てやっと個人的に納得できる結論に至った。他国と共有されていたり共有されていなかったりする「価値観」とは、「法治主義」ではないだろうか。

  「法治が為されているか」という点は、もれなく特定アジア諸国のアキレス腱だ。さらに言うなら、「本来、国内法に優先されるべき国際法(慣習含む)、国際条約、2国間条約」が「まず履行されているか?」を問うのが「価値観外交」の初手という事になる。

 少なくとも韓国、中共(中国共産党)への昨今の対応はそのように見える。

 在韓日本大使館前の所謂従軍慰安婦像の撤去に日本がこだわる理由は、単純に国際条約(ウィーン条約)違反だからである(棒。本条約を批准している韓国の政府は、撤去はもとより、設置自体を許さない国際的な義務がある。日本は韓国の国内法に干渉はできないが、国際公約とも言えるウィーン条約の履行は要求できる。そこに感情論が入り得る余地は無く、日本に対する外交カードにもなり得ない。しかもこれは初手に過ぎない。

 同様に「航行の自由」は中共に対する一種の錦の御旗だ。米国は「原理原則」に対して非常にナイーブだから、B-52爆撃機を飛ばすことも厭わない。米国のあるアナリストは「孫子の兵法は米国には通じない」と書いた。これは米国の行動原理が「明確な、極力単純で他の解釈を許さない原理原則に基づく」ことを求めるからだと言える。行動原理の根本に「裏が無い」ので、物事の裏表の間隙を突くような策はそもそも存在しないのである。スプラトリー諸島の件は米国経済へに直接影響しないから、米国から見れば純軍事的なイシューだ。国内経済界からのノイズが無いが故に、米国は大上段に「裏の無い原理原則」を振りかざせるとも言える。

 中共は米国が自分達と同じ行動原理に従うとナイーブにも考えていた節があるが、こここそがそもそものボタンの掛け違いの始まりなのだろう。米国も極めてナイーブであるが、米国政府にはそのナイーブさの押し出し方や押し出し時を心得ている人間が居るという事だ。注意すべきは米国政府がナイーブさをアピールする第一の対象は相手国政府(または支配層)ではなく、むしろ米国市民と相手国(とその従属国)を除いた すべての国、地域の政府と住民である点だ。「国内世論と国際社会を味方につけるにどうすべきか?」は米国政府の行動原理を推定する上で無視できない因子だと思う。

2015/11/15

Windows10のメジャーアップデートで、iTunes購入不能再び

Windows10へのアップグレード後に生じた問題と言えばざっくり以下の通り。
  1. EDIROLのMIDIコントローラ PCR-M1のドライバがインストールできない。
  2. Cubase Pro 8で音飛びが発生、異常な高CPU使用率。
  3. iTunesで楽曲などの購入ができなくなる。
上の二つは解決(1,2)し、最近のWindows10のメジャーアップデート(TH2)後も全く問題ない、が、最後の問題が再び発生した。楽曲購入時の症状は以下のようなものだ。 
  • 楽曲購入ボタンを押すと、確認のダイアログボックスが表示される。
  • ダイアログボックスの購入ボタンを押すと、「iTunesへのアクセス」を開始するが一瞬で終了。エラー表示は無い。
  • 購入楽曲はダウンロードされない、購入履歴もない。つまり、購入自体ができていない。
まぁ、課金だけされて購入品が入手できていないという訳でもないので実質的な不利益は無いのだが、如何せん気持ち悪いし、そのままではいつまでたっても欲しいものが購入できない。 

 実は先々月にも同じ状況になったので、Apple社のサポートにもコンタクトを取ったのだ。サポートからは
  • iTunesをアンインストールしてから再インストールしてください
という連絡を受けたのだが、結論から言えばこの方法では解決はしなかった。と言うか、ファイル破損でも起きていない限り、こんな方法では解決する筈もない。そこで「いつもの手」を使ってみたところ見事に問題は解決した。「いつもの手」とはずばり、
  • アプリを「管理者として実行」して、1回問題を再現する
だ。件のiTunesの問題の場合は「管理者として実行」しても発生する。しかし、次回の通常実行以降には問題は発生しない。

 Windows10では特定ファイルへのアクセス制限などのセキュリティがらみの制限がWindows7より厳しいが、セキュリティ絡みのメッセージはむしろより表示しなくなっている。このため、セキュリティ絡みの問題は原因特定がより困難になっている。このiTunesの問題がセキュリティ絡みかどうか分からないが、対処療法としてはこれで2回解決に成功したことになる。

 ちなみに、Cakewalk社のシンセZ3TA+2やサンプラD-Proの実行には「管理者権限」が常に必要で、vstiの実行も同様だ。だからDAW上でこれらvstiを使う場合には、DAW自体を常に「管理者として実行」すればいい。

 この種の話をすると「Macにすれば?」と言う人が当然居るのだが、すまん、俺BSDが大嫌いなんだわ

2015/11/13

「せめて」F-secure社に神のご加護「でも」あらんことを。

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 F-secure社のリリース「弊社調査結果の最終的なご報告」の内容に口あんぐり。 「悪魔の証明を為した」の一点張りで論理性も客観性も無し、当然の如く検証に足る情報も全く無い。要は社会性が無い、自分と他人が区別できていないような気持ち悪い存在にしか見えない。コミュニケーションは不可能・・・この種の「馬鹿」感、「察しも思いやりも無い駄目な感じ」はそうそうお目にはかかれないレベルだろう。

 馬鹿だろ、この会社と経営陣。 じゃなきゃ・・・

 ネット上の誰かさん曰く、「絶対に言いたくないことに触れずに文章書いたらこうなりました」

 ま、そんな感じだわね。  

カロリーメイト CM|「見せてやれ、底力。」篇

 黒板アートスタイル・・・
かと思いきや、本当に黒板を使ってました。

プロジェクタ使用は予想通りで思わずニヤリ。

The force, it's calling to you. Just let it in.

 「フォースはあなたに呼びかけている。ただそれを受け入れればいい」

って感じでしょうか。公開が迫ってきた映画「フォースの覚醒」の宣伝コピーとしても使われている、少なくとも予告編では聞けるセリフですね。

 ワイヤード・ジャパンが「フォースの覚醒」公開に合わせてスペシャルページを設けています。無料で読める記事としては良質、興味深いものもありました。

 ただし、一つ重大な問題が・・・"it's"であるべきところが"its"になっている!アポストロフィが抜けたせいで「英文じゃなくなっている(意味の無いアルファベット列になっている)」んだよねぇ、もったいない。
 まぁ、意味消失してる時点で"lts (LTS)"という可能性も生まれてるわけですけど。

2015/11/07

F-secure社は初動以降すべて誤っているようだ。

 この手の問題の勝負は24時間である。24時間でどこまでやれるか、で対応側の「仕組みの有無」や「文化」の程度が知れる。「お知らせの類」は24時間以内には出せず、自社ウェブページのトップへの直接リンクの埋め込みも未だ無い。先のエントリに記載した通り、「お知らせの類」は文面からしてお粗末だった。

 さて、

 会社概要から取引先が削除されたり、フィンランドの本社含めた役員のツイアカも公式ページに表示されなくなるに及び、日本的価値観に照らせば「あまりに怪しすぎる」展開を見せつつある。本来は、くだんの件に関して整理された情報が出てしかるべき時期なのだが、むしろ出す情報を減らす(削除する、表示されなくなる)という対応にはもはや「どゆこと?」という言葉しか出てこない。地域マネージャ含めて然るべき立場の人間からの公式の声明も無く、正式なプレスリリースも無い。

 良し悪しは別にして、一般的な日本人は「察しや思いやりの無い人間、集団」には本質的に厳しいからね(私見ながら;コミュニティ外の人間、集団との判断になるので、一切の甘えは許さず是々非々の対応になる。この場合の対応は極めて冷徹で論理的、なんせ一緒にされたら身の破滅ですから。ここまで来ると、感情に訴える手は最悪手。)。まだ終わらないよ。

2015/11/04

F-secure社は初動を誤ったのではないか。

 そこは、

 「・・・行われておらず、・・・」

 ではなく、

 「・・・が行われたことは現時点では確認されておらず・・・」「・・・引き続き調査を進めてまいります。」

 ではなかろーか。 状況をコントロールできているように感じられない「私を信じてっ!」って表現、これは相当印象が悪いですよ。

追記(2015/11/08):思い出した!そう、F-secure社の文章が示唆する内容は、「『広義における悪魔の証明』を為し得た」というものです。「無い」ことを証明することは実際的に不可能、しかも「無いという事実を積み重ねても『無い』ことを証明したことには絶対ならない」というアレです。論理的帰結として、F-secure社の主張を信じる理由はありませんね。

2015/10/31

車のCM、二題

 マツダCX-3のTVコマーシャルを観て、10年ほど前の海外のTVCMを思い出しましたよ。

 こちらにはオチがあります、おそらくトルコのCMかと(トルコ語と思しき"yeni"=「新しい」が出てくるので)。

2015/10/28

俺にとってMetal Gear Solid V終了のお知らせ

 昨夜、セーブデータを初期化してプログラム自体もアンインストールした。

 面白くない、とは言わない。¥2000ぐらいなら全く無問題だ。

 驚きがない、とは言わない。「カセットテープ⇒MSXの流れ」は完全に虚を突かれた。だが、「本ゲームのスネークの正体」は早い段階で読めてしまったので、ふ~んって感じだった。

 やり込み要素がない、とは言わない。ただ、スタンドアローン でしか遊ばない人間にとっては、早晩ただの拉致ゲーになってしまう。私の場合は、「空マガジンを投げる⇒敵を羽交い絞めする⇒尋問する⇒気絶させる⇒優秀な人材ならフルトン回収(つまり拉致)する」をただひたすら続けるだけになってしまった。

 分量が少ない、とは言わない。ただ、中盤までは「マップは3面ある」と思うようなペースで進んだから、2面しかないと気付いた時にはかなりがっかりした。

 これはMetal Gear Solidではない、とは言わない。むしろ、正常進化の部分も後半で一気に色々とグダグダとなる部分もダサいセリフ回しも感性優先で論理的ではない演出も実に Metal Gear Solid的だ。

 オープンワールドもの、とは言わない。オープンワールドの面白さの一つは、何かをすることで舞台側からリアクションがあることだ。例えば地雷を道に仕掛けてから別の場所に行って、暫くして戻ると地雷で破壊されたトラックが転がっている、という類のリアクションだ。Metal Gear Solid Vでは、ちょっとでも地雷から離れると明らかにトラックが通過したのに地雷はそのままだ。「見ていなければ」、それこそトラックは目的地に突如として現れたかのように処理される。これは2004年ごろのオープンワールド系ゲームの処理レベルだ。だから、「Metal Gear Solid Vはオープンワールドものとは言えない」という意見には同意する。少なくとも、「今日的なオープンワールドもの」が備えるべき機能を備えていない。 

 ま、そんなところでした。
 

NHKって本当に駄目になったんだねぇ

 先の日曜日に放映された「新・映像の世紀」は酷かった。何が酷いって「語り」に客観性が全く欠けている。戦争の現実に対して「悲惨な」などと修飾子を付けられるのは「当事者の証言」までが限界、第三者にして案内人であるべき「語り」がそれを使ってはいけない。

 機会があって最近昔の「NHK特集」を何本か観たのだが、「語り」の冷徹なまでの客観ぶりはうっかり驚いてしまうレベルだ。対して「当人の口から語られる証言」は実に生々しい。視聴者はその生々しさゆえに証言者に感情移入しがちだが、「語り」が「自らが第三者たる視聴者」に過ぎないことを思い出させる。調査報道の類は、主観と客観との間を視聴者に行き来させてナンボだと思う。そういう意味で、昔の「NHK特集」のスタイルは機能的であり、かつ作り手の知性も感じさせられる。きっと、デキる人間が制作していたのだろう。

 一方、最近の「NHKスペシャル」は本当になってない。これは、作り手側にその種の知性が無いからだろう、 「新・映像の世紀」を観てそう確信した。京都大学出身の某大学教授(10年前に退官)なら、酒も入っていないのに「ナンセンス!」を連発しかねない、酷い台本ですわ。

そう、意味が無いのですよ。

感傷的で非論理的で知性も感じられない独り言もどきを公共の電波で垂れ流す、そしてそれを恥ずかしいとも思わない感性の持ち主が作り手である・・・受信料ってなんだろうって本当に心から思うようになりましたよ。

 あと、執拗なまでの英国下げにはげんなり。事実を事実として客観的に伝える限りは「下げ」とはならないのだが、客観性を放棄した「語り」に語られてもねぇ・・・これは底の浅いプロパガンダに極めて近い肌合いのものだ。音声の無い記録映像への明らかな後付け音声にもげんなり。それは明らかな演出で、客観性の放棄ですよ。

2015/10/25

Cubase Pro 8、 Windows10対応!

と言うか、Windows10側のアップデートで互換性の問題が解決したらしい。

 本件に関するスタインバーグのリリースは10/22、直近のWindows10アップデートをチェックすると10/17に所謂「累積的な更新プログラム」がインストールされていた。

 「この1週間程は以前にも増してCubase Pro 8の調子がいいなぁ~」などと思っていたが、どうも気のせいばかりではなかった様だ。

2015/10/24

ガメラ記念映像

 ワーナーブラザースのプレスリリースによると、所謂ハリウッド版ゴジラは今後3本が予定されていて、3本目が「キングコング対ゴジラ(Kong vs Godzilla)」ということらしい。近年のゴジラの動きと関係あるのかどうかは不明だが、ガメラも新作が準備中らしい。

 平成ガメラ三部作は、傑作群とは手放しでは褒められないが、どれも劇場で拍手しそうになったのは事実だ。肝は脚本と監督の演出姿勢で、それらがばっちり決まっているところは問題無いのだが、逆に大人の事情なのかそれらを外してきたところで一気にグダってしまう。外したところ、は、まぁ日本映画全般に見られるところだ。結構苦々しく思っている監督業の方もいらっしゃるのではないかとは思う。

 え、特撮?まぁ、頑張ってたんじゃないですか?どうやって撮ったか分かりやすいし。「手法としての特撮」であることは良く理解しております

 さて、ガメラ生誕50周年記念映像とやらが公開されている。

 お、と思うところもあるのだが、結局外したところが余りにグダグダすぎるので全体が全然締まらない。誰を俳優に使おうが「目を覆わんばかりにグダグダな合成画面を作る」必要は、「映画作品」という視点からはあり得ない。他の合成カットが「今日的な意味でごく普通」にできているだけに、それら一連のカットの出来の悪さ、と言うか「志の低さ」は唾棄すべきレベルだと思う。どんな名優を使おうが、「作品の出来のためなら」サクッと処理するべきところはサクッと処理してしまえるハリウッド流は誰がなんと言おうが正しい。

 リリー・フランキー氏を使うのは良いけど、使いこなせてる監督がいったい何人いるんですか?っつー感じのレベルの低~い低~い話ですよ。あと、「シン・なんとか」ってや…

2015/10/20

WE TRUST JJ

 「JJ、俺達はあんたを信頼しているぜ」

海外のスターウォーズファンが着ていたTシャツのプリントだ。JJは「フォースの覚醒」の監督、JJ エイブラムスを指すことは言うまでもない。

 さて、予告編の第二弾が公開された。世代的に「期待するな」というのが無理な話だ。

 スターウォーズ・エピソード1~3はある意味とっても不幸、とてつもないハンデを背負っての制作だった筈だ。エピソード4~6の前日譚であるから、ヨーダなどの例外を除けば「おなじみに顔ぶれ」は出ることができない。加えて、シリーズのラストは誰もが知っていた、「ダースベーダーの誕生」だ。二分法における正邪の正、ジェダイは邪たる帝国と皇帝に敗れるのだ。このような縛りの下では、観客にカタルシスを与えることは根本的に困難と言える。残念がらエピソード1~3は最後までこの縛りを克服できなかったと思う。

 対して、これからのエピソードにはこの種の縛りはほとんど無い。 それだけでも期待してしまう。ほんの二、三カ月前までは「JJかぁ~」と斜に構えていたのだが、今は根拠も無いままワクワク感が抑えられない(とは言え、予告編は「JJ風カット、カメラワーク」がテンコ盛りで、正直間口の狭い監督だなぁとは思う)。「おなじみの顔ぶれの今」と「劇中の時間経過」がシンクロしたとき、それだけでもちょっとした魔法が生まれるかもね。

 実際、このカットにはグッとくるんだよなぁ。

2015/10/16

Synthmaster 2.7、こいつは良いぞ~

 かなり前だがKV331 AudioのVSTi、Synthmasterのバージョンが2.7になった。

 バージョンナンバー的にはマイナーアップデートなのだが、アナログ回路シミュレータ部を一から書き換えて最適化したという点は見逃せない。その効果なのか、音色によっては音はそのまま使用時のCPU負荷が驚くほど低下している。これはとっても嬉しいアップデートだ。

 Synthmasterはお気に入りのVSTiシンセだが、あまりのプリセットの出来の良さと数の多さでなかなか一からの音色作りをしようという気にならない。実際には素っ頓狂な音も出せるのだが、プリセットのパラメータをといちょい触るレベルでは破綻しない(使えない音にならない)優等生的振る舞いを見せる、この辺りを魅力と見るか、欠点と見るかでSynthmasterの評価は分かれるだろ~なぁ~。

 とは言え、Synthmaster2.7、良いぞ~。

2015/10/15

思いつくのは自由だが・・・

やるのも聞くのもバカだろう。正気か?以前から言っているように、文章構成力や論理構築力が損なわれる可能性が高いから、間違っても受験生は天声人語には触れてはいけないよ、マジで。

2015/10/13

MSX!

 MSXはかつて存在したパソコンの規格だ。

 ゲーム"Metal Gear Solid V The Phantom Pain"のエンディングのラスト近く、それは登場する。プレイヤーキャラクターであるスネークは、ウォークマンから取り出したカセットテープのB面を別の再生装置で再生する。そしてその再生装置の隣にはMSXパソコンと思しき筐体が見える。

 パソコンの記憶媒体がカセットテープの時代を知る身にとってはこのシーンの意味は明確だ。

 最初のMetal GearがMSX用ゲームとしてリリースされたこと、The Phantom PainがMetal Gearの前日譚であること、その他ネタバレとなるので伏すいくつかの事項を踏まえれば誤解のしようがない。が、意外にネット上でこのMSXに触れた情報に接することが無い。

 まぁ、若い人にはMSXなんかにピンと来ないのかもしれない。

2015/10/09

Farcry Primal!?

 ゲームFaeCryシリーズと言えば大のお気に入り、一人称視点のシューティングゲームだ。特徴は経験値に音づくスキル獲得という成長要素があることで、獲得スキルによってプレイヤーの戦術も違ってくる。

 さて、無印に始まって、順当に2、3、4と来ていたFarCryだが、次なるFarCryを冠したタイトルは"FarCry Primal"らしい。これまでのFarCryシリーズの時代は「現代かちょっと昔」だったが、トレーラーを見る限りPrimalの時代設定は原始時代である。武器は槍や弓矢、銃器を打ちまくるこれまでのシリーズとは趣が全く違う。
 正直、面白いのかどうか分からない。が、先に述べた成長要素を上手く使うという手もありそうだ。

 部族の見習い戦士から始めてやがては部族長、さらには周辺の部族も支配下において地域の王に上り詰める、なんて展開だったらちょっと面白いかも知れない。狩りの度に食料をたくさん持ち帰ったりサーベルタイガーを倒したりすると部族内でモテ度が上がるとか、政略結婚を梃に他部族を支配下に置くとか、色々できることは有りそうにも思う、さて?

2015/10/02

PCがインターネットにつながっているということ

 PCがごく当たり前にインターネットに接続されている、ということは老境に入った我が身でももはや意識すらしなくなりつつある。国勢調査すらインターネット経由のでの回答となるに及び、もうインターネット接続無しでは手間ばかり増える状態になりつつあると言えよう。

 だが忘れてはいけない点は、インターネットを経由してさらに繋がる相手が悪意を持つ場合もあるということだ。今回は、8時間余りの短い時間(このうち7時間は寝ていた)に経験した、2つのネットワーク絡みの話題だ。ひとつは笑えない、明らかに悪意のある事案、もうひとつは笑える事案だ。

 まず笑えない事案から。

 Appleを名乗る送り主から、"Your Apple ID has been suspended.(あなたのApple IDが凍結されました)"というタイトルの英語のメールが来た、メールによると「再認証が必要」ということで、本文中に「再認証専用ページへのリンク」も埋め込まれていた。普段ならばこの時点で「怪しい」となるのだが、幸か不幸か最近iTunesでの楽曲購入時にエラーが多発していた。ちょっと心当たり、というか「もしや」と思う原因があったのだ。

 リンクをクリックすると、如何にもという感じのログイン画面がブラウザで開かれた。先出してしまうと、これがAppleサポートのログイン画面を完全にコピーしたものだった。ユーザーアカウント、パスワードを入力すると、これまた如何にもという感じの個人情報入力画面になった、入力項目は氏名、住所、誕生日などだが、この段になってやっと怪しいことに気付いた。一目での気づき点は下記の通りだ。
  • これが最大の問題。ID認証のためのページなのにクレジットカード情報の入力欄がある。しかもセキュアコードの入力欄まである。これは単なるID再認証ではあり得ない。
  • 画面表示は上手く日本語化されているが、住所欄が「日本化」されていない。「郵便番号、住所1、住所2、市、郡、国」という構成は、明らかに米国向けの入力欄のそれだ。国を「州」に置き換えれば分ると思う、日本では郡が市より大きな行政区分であることはあり得ない。
  • 電話番号入力欄が無い代わりに、「携帯電話番号」入力がある。
 そこでログイン画面を開き直し、適当なメールアドレスっぽい文字列とパスワードもどきの文字列を入力してログイン手順を踏むと、するっと個人情報入力画面に変わってしまった。つまり、ログイン認証なんてしていないということだ。

 会社にも行かないといけないので、とりあえず入力してしまったパスワードは変更し、ついでにApple IDでのクレジットカード決済も停止した。クレジットカード情報は一切入力していないので基本的には大丈夫な筈だが、まぁ、念のためということで。

 ちなみに件の偽Appleサポートページは既に「詐欺サイト(フィッシングサイト)」リスト入りしていて、私のPC環境では接続が遮断される。ざっとググってみたところ、そのような応詐欺サイト環境を構築するツールが出回っているのだそうだ。重要な危険ポイントは、多言語対応と詐称先のページの表示をほぼ完全に再現することの2点、皆さんも注意してくださいな。なおブラウザのアドレス欄を良く見ていると分かるのだが、詐欺メールのリンクをクリックするとAppleとは全く関係無さそうな名前のサイトに接続してからAppleという文字列を含む詐称サイトへリダイレクトされていた。最初からこの点に気付いていれば、何にも問題無かったんだよなぁ。

 で、笑える事案。

 最近まったりと進めているゲーム、「メタルギアソリッドV ファントム・ペイン」には「潜入ミッション」がある。ゲーム中、プレーヤーは民間軍事組織(PF、プライベート・フォース)も営み、人材確保や 燃料などの資源確保にも心を砕きつつ「基地」を運営しなければならない。「潜入ミッション」の潜入先は「他のプレイヤーの基地」で、潜入先の人材の拉致や資源の強奪が可能という結構角が立ちそうな内容だ。個人的には潜入ミッションには興味が無いのだが、ポイントは専用サーバーに接続している限り、他のプレイヤーの侵入の試みを防止する手が無いという点だ。

 で、昨夜ついに私の基地への潜入があった。またーりとステルスプレイを楽しんでると、いきなり「侵入が検出されました!」みたいなメッセージが表示された。潜入されるなど全く念頭に無かったから、そりゃ驚くのなんの、正直30秒ほど固まるという体たらくだった。

 取り急ぎプレイ中のミッションを中断して侵入者迎撃に向かったのだが、ユーザー名からロシアからと見られる侵入者は一枚も二枚も上手だった。なんとか迎撃には成功し、侵入者は排除できたものの、何度も気絶寸前にまでされたし、少なくない人材と資源も奪われた。なんともはや。

 このゲームの一種の質の悪さは、「『かちん!』ときた人のため」としか思えない「報復ミッション」が用意されていることだ。侵入者の基地はリストアップされており、一定期間内ならこちらから潜入を試みるに手間はかからない。もうここまで来ると、メタファーとかシミュレートではなくて、現実そのものだ。メタルギア・ソリッドV上で「報復の連鎖」が生じたとすれば、それは「現実の報復の連鎖」としか言いようが無い。良くもまぁ、こう質の悪いシステムを実装したものだ。

2015/09/24

雑感(新その1)

  • ごきげんワーゲン
     フォルクスワーゲンのディーゼル車排ガス規制チートはあまりに酷い、というお思いは如何ともしがたい。なんせ窒素酸化物排出量が規制値の40倍にも達するとあっては開いた口が塞がらない。自動車排ガス規制の厳しい欧州での謎とされていた近年の大気汚染悪化と本件は無関係とは見做されないだろう。場合によっては「環境対応機器を作動させない」とは常軌を逸する。近年の性能チートと言えば現代自、サムスンの代名詞と化しつつあったのだが、意外なところから意外な展開である。
     まぁ、ドイツ企業は結構えげつないのが多いからね。
     環境対応機器は投入エネルギーが大きいので、どうしても搭載車の性能低下を引き起こす。フィアット社のとある車種は、炭酸ガス排出量規制値(走行距離当たりの炭酸ガス排出量)を満足するためにエンジン制御仕様を変更したところ、実用レベルでトルク不足が発生して不興を買ったとも聞く。フィアット社のエンジンはイタリアの税制のtの兼ね合いで出力に比して排気量が大きいので、こんなことも起きるのだろう。
     いずれにしても「環境対応ディーゼル」の定義というか、有り様とでも呼ぶべきものの再考が強いられる。ちなみ第三者機関の調査によると、同じドイツ車でもBMWのディーゼル車種の排ガス中の窒素酸化物量は規制値以下だったそうだ。
  • 安保関連法案
     まずは成立を歓迎するが、やや拙速の感もある。とは言え、「声の大きい思考停止集団」がまるっとあぶり出された形になったのは意外な結果だ。「声の大きい思考停止集団」が本来あるべき議論を許さなかったという一面は否めない、本当に迷惑な存在である。
     日米安保というものを初めて知ったのは石川賢氏の漫画(確か)「ゲッターロボ」を読んで、小学生低学年のころである。劇中、「米軍が安保を理由に介入する」ことへの登場人物による言及があったのだ。読んですぐ、学校の図書館で日米安保条約について調べたことを思い出す。同様に、松本零士氏の漫画「パニックワールド」も同様に個人的には重要だ。物語は太平洋戦争中に東京に投下されたが不発だった「第3の原爆」の発見を起点に進む。劇中、「日米安保条約の破棄」に言及がある。とは言え主人公は「おいどん系」だし、「少年漫画」なので、人死には出るものの(おそらく意図的に)極めて少年の妄想とでも言うべき緩めの物語展開だ、お約束の謎の美女も出るでよ。近い時期に描かれた「デスバード4444」では安保破棄後の日本の状況が極めて狭い舞台内で描かれる。国籍不明の領空侵入機を強制着陸させたのは良いものの、日本はそれ以上の手を打てない。深読みすれば現代にも通ずる結構示唆的な内容にも見える。
     安保関連法案については、とにかく、「あるべき姿」「将来的にありたい姿」から議論を始めたい。憲法改正の議論も同様だ。日本のように、こうまで憲法改正の敷居が高い国は珍しい。例えばドイツは戦後何回憲法改正したのか、と言う話ですよ。

2015/09/18

Windows10環境なら Cubase Pro 8.0.30アップデートは吉

 Cubese Pro 8はまだWindows10対応していないが、最近公開されたアップデータ(8.0.30)はWindows10ユーザーなら当てておいて損はなさそうだ。

 8.0.20をWindows10上で使うと、音飛びが発生する場合があった。
  • Asio-Guard機能ををONにすると、音飛びが頻発
  • DirectX Full Duplex Driverを使うと音飛びどころの騒ぎではなく、どっどっどっって感じで周期的にしか音が出ない。
これらの症状は8.0.30アップデータでほぼ解消した。特に後者の発生はCPU負荷とは無関係だったが、アップデート後はCPU負荷が平均50%ぐらいのデータなら、1時間鳴らし続けても音飛びが発生しなかった。

 8.0.30アップデータでASIO-Guard機能がマルチCPUに対応したということだが、おそらくこの辺りが効いているんじゃないかと思う。

 ただCubase Pro 8がWindows10に非対応とされる原因は、Windows側の処理優先順位管理機能の変更にあるとされる。つまり、Windows7や8ではリアルタイム性が要求される楽曲再生処理を優先するようにCubaseから設定できたが、Windows10ではそうはできないらしい。

 とは言え、Windows10はMIDI、オーディオ周りがDAW向けに完全に再設計されている。Cubase ProのWindows10対応が本質的なものであれば、結構快適になるんじゃないかとの期待もできる訳だ。

2015/09/15

のっそりとメタルギア・ソリッド

 プレイヤーキャラクターのスネークの声が声なので、当初は「バトーさん!バトーさぁん」なんて声が聞こえてきそうな感覚がなかなか抜けなかった「メタルギア・ソリッドV ファントム・ペイン」です。メタルギア・ソリッドはスネーク・イーター以来なのでほぼ10年ぶりとなりますな。

 既存のゲームコンソールを前提としつつ、PC用に最適化もしてるようなので、グラフィックは総じて軽く、動作はサクサクです。手のアップなど見るに、良い意味でポリゴン数控えめ。

 問題はキー割り当てが最近プレーしていた類似のゲームと似て非なること、ここぞと言うところでキーを押し間違える癖がまだ抜けません。これはリアルタイムステルスゲームではけっこう致命的、これで完全ステルスでミッションクリアの筈が敵に見つかってしまい銃弾の雨あられなんてことにも。

 オープンワールドらしい面白さにはやや欠ける、との意見もありますが、これはこれでゲームとしては正常進化なんじゃないでしょうか。如何せんメタルギア・ソリッドシリーズに影響を受けたと思しき多くのゲームがオープンワールドを先取りしているので、なかなか新味性は出しにくいと思います。

 あ、あとムービーシーンは極力短くする方向となっているそうです。これは絶対正しい。
]
メタルギアと言えば「ニューヨーク1997(Escape from New York)」。 

2015/09/04

Protools | First、エラスティックプラグイン動かず…

 以前のエントリで紹介したことがあるフリーで使えるDAW、"ProTools | First"のセットアップファイルのダウンロードの順番がやっと回ってきた。早速インストールしてみたのだが・・・。

 私の"ProTools"への興味は、「『エラスティック』の出来」の一点に尽きる。「エラスティック」はオーディオデータのピッチ、タイミング、テンポを変更する機能で、プラグインの形で本体とともに提供される。何に使えるかというと、例えばVocalodエディタから書き出したオーディオデータのピッチ補正だ。メインのDAWである"Cubase Pro"も同様の機能を持っていてピッチ補正には重宝するのだが、音の立ち上がりのタイミングや音自体の長さの変更といった時間方向の編集をすると波形がとたんに歪んでしまう。ノイズが被ったような音にすぐになってしまうのだ。

 で、「エラスティック」である。結論から言うと何も分からなかった。"ProTool | First"を速攻でアンインストールしてしまったからだ。理由は簡単で、よりによって「エラスティック」のプラグインだけが本体によって「動作しないプラグイン」に分類されて使えなかったのだ。

 Windows10のせいか?・・・う~ん、残念。

2015/09/01

東京オリンピックのエンブレムは白紙化されたが。

 佐野氏のコメントは
「私はデザインが模倣であるということで取り下げるのではなく、模倣では ないけれども、昼夜を問わず、自分と家族にいろいろな誹謗(ひぼう)中傷がなされることが続いている。 デザイナーとして五輪に関わるのが憧れ、夢だったけれども、今や一般国民からは受け入れられない。 むしろイメージに悪影響を及ばせてしまう。(デザイン)原作者として提案を取り下げたい」
だそうだ。

 まず 、佐野氏と彼の家族へのいろいろな誹謗中傷が無くなることを私も心から願っている。これは皮肉ではなく、私の偽らざる思いだ。

 さて、件の誹謗中傷が落ち着けば、佐野氏にもやっと多数指摘されているパクリ疑惑作品についてちゃんと説明する時間ができるだろう。パクリ疑惑の指摘は、氏が「パクリなんかしたことない」と述べたことに明らかに端を発している。つまり、多数のパクリ疑惑についてひとつひとつ説明するということは、氏が自ら選んだ道である。これも皮肉ではなく、自らの言行が招いた状況の収拾は社会的責任を背負った大人の当然の振る舞いだからだ。少なくともデザインのプロであるならば、他のことはしなくても自らのデザイン作品と自らの発言の引き起こした状況を収拾する最低限の責任がある。

 ただ、これまでの氏の言行を見ていると、「パクリ疑惑の指摘」も「誹謗中傷」に含んでいる可能性も危惧する。だがそれは、しょせん「お前の中ではな」に過ぎない。彼自身が引き起こした状況では、彼は傍観者にはなれても被害者にはなり得ない。「『根拠の無い』誹謗中傷」という表現を氏が使わなかった点も極めて心証が悪い。この種の誤魔化しは、こずるい子供や虚言壁のある人間の十八番である。「『根拠の有る』誹謗中傷」は常識的に誹謗中傷には当たらない。

 既にネット上では彼の発言に一種の「被害者面」を感じ取って拒絶反応も起きているようだ。それはそうだ。もし本当に自らを状況の被害者と見なしているなら、それは上述の通り、「彼が唯一やってはいけない勘違い」だからである。

 エンブレムの白紙化は、エンブレムに関わる状況の終了でしかない。氏が「パクリなんかしたことない」と述べたがために発生した状況は実際のところこれからが本番なのである、常識的にはね。

 それはそうと、「なぜこのデザインがオリンピックのエンブレムに相応しいと判断されたのか」について未だ誰も説明してくれない。

 ドットかピリオドかとかの話は業界人だけが笑える自慰行為、○○の舐め合いみたいなものでしかないので、個人的にはどうでも良いです。むしろ気持ち悪いからやめて欲しい。感性や論理に基づく話をして下さい、くだらないイデオロギーをただまくしたてられるのは不快です。

 私の思うところのオリンピックエンブレムに求められる効能の一つは、一般の日本国民を含む様々な人々の気持ちや力を、例えば「オリンピックを成功させよう」といったプラス方向に良い意味で収斂させるためのシンボルたり得ること。オリンピックはある意味口実であって、効果はあらゆる分野に波及していって良い。

 だから、「一般国民に理解できないエンブレムのデザイン」は、その時点でオリンピックエンブレムの資格すら無いと言えるでしょう。さらに言えば、「一般国民に理解できないエンブレム」をデザインした時点で、そのデザイナーはデザインに求められているものを理解していないと言う意味で職業人としては全くの失格者と言えるでしょう。もちろん選んだ人間も同様。

 本当に力量の有るデザイナーなら、「一般人にも理解でき、アートとしても優れているデザイン」をクリエイトできるでしょうにね。

2015/08/31

Windows10でEDIROL PCR-M1が使えるようになったよ!

[追記(2022/11/30)]
頂いたコメントの中に「(PCR-1は)Windows8のドライバでなくWindows7のドライバで同様にやってみましたら出来ました!」との情報がありました。
[追記ここまで]
 
 以前のエントリでも触れた通り、USB接続のMIDIキーボード/コントローラであるEDIROL PCRシリーズはWindows10がサポート外となった。ただ、Windows10のドライバモデルはWindows7や8と基本的に変わらないので、Windows7や8用のドライバが使える筈なのだ。しかし、実際のところRolandで公開されているWindows8.1対応のドライバセットアッププログラムを実行してもドライバはインストールされない。状況としてはWindowsのバージョンチェックの段階ではねられている感じだった。

 とは言え、やっぱりPCRはWindows10でも使いたい。震災の経験から音源ハードウェアを一掃してしまったためコードひとつ拾うこともできない。PCRが使えない状況では、DAWを触ることすら億劫になっていたというのが実態だった。

 さて、そんな中ググって見つけたのが、Windows7/8/8.1対応のドライバセットアップファイルを用いて、Windows10にPCRドライバをインストールする方法だ。オリジナルの手順はCakwalkのユーザーフォーラム(英語)に記載されている。 結果から書けば、Windows10でPCR-M1が使えるようになった。CubaseやKONTAKTからもちゃんとWindows7時代と同様に認識される。

 ドライバのインストールには以下の2点をクリアする必要がある。
  • Windows8用のドライバファイルをWindows10用に偽装する
  • インストールに必要な「(Windows10用の)ドライバの署名」が無いが、Windows10に無視させる
では具体的に私が実際にやった手順を書いていこう。私のWindows10は64bit版だ。32bit版の場合は適宜対応する部分を読み替えて欲しい。まず1点目のクリアからだ。
  1. Windows8/8.1対応のドライバセットアップファイルの圧縮ファイルをRolandのサイトからダウンロードする。私が使ったのはpcr_w81d_v101だ。
  2. ダウンロードした圧縮ファイルを展開し、ディレクトリ
    [上位ディレクトリ]\pcr_w81d_v101\pcr_w81d_v101\Files\64bit\Files
    内のファイル
    RDIF1027.INF
    をテキストエディタで開く。Window10のデフォルトではファイルをダブルクリックすればメモ帳で開かれる。
  3. テキストエディタで2ヶ所ある文字列
    Roland.NTamd64.6.2

    Roland.NTamd64.10
    に書き換え、ファイルを保存する。おそらく書き換える数字はWindowsの内部バージョンだ(6.2はWIndows8、10はWIndows10)。つまり、Windows8用のドライバファイルをWIndows10用に偽装したことになる。
    (Windows10 TH2のバージョンナンバーは10ではなく1511になった。変更後の数字は10ではなくて1511にしないといけないかもしれない。)
一見するとこれでもうドライバがインストールできそうに思うが、そうは問屋が卸さない。セットアップファイルにはWindows10での動作やセキュリティ上の安全を保証する「ドライバの署名」が含まれていないからだ。 そこで2点目をクリアする手順に進もう。

 ここからは少し面倒臭いが、要は「ドライバの署名が無くてもユーザーの責任でドライバがインストールできる特殊なモード」でWindows10を起動することで、署名が無い問題を回避してドライバをインストールしてしまおうという算段だ。
(Windows10 TH2では、「シフトキー+再起動」で「オプション選択」以降が選べるようになった。この方法を使うと以下の1、2の作業は不要。)
  1.  コマンドプロンプトを起動する。
    [スタート>すべてのアプリ>Windowsシステムツール>コマンドプロンプト]
  2. shutdown.exe /r /o /f /t 00
    とタイプしてEnterキーを押す。
  3. 「再起動しています」という画面になってしばらくすると、「オプションの選択」画面が表示される。以降は下記の通り選択していく。
    トラブルシューティング>詳細オプション>スタートアップ設定
    「再起動」ボタンを押すとPCが再起動される。
  4. 再起動後、「スタートアップ設定」画面が表示されたら、F7キーを押して「7) ドライバー署名の強制を無効にする」を選ぶ。
  5. Windows10が起動されたら、 先程保存したファイル
    RDIF1027.INF
    を右クリックし、コンテクストメニューから「インストール」を選ぶ。
    ダイアログが表示されるので、「強制的にインストールする」みたいな方を選ぶ。
エラーを示すダイアログが表示されなければドライバのインストールは成功だ。

 デバイスマネージャー上でもインストールされていることが確認できるね!

2015/08/28

異次元の経過説明

 きゃつらは本当に頭が悪いのだろう。一貫性や論理性が無い連中がグラフィックデザインという高等な作業をしてる、なんて誰が信じる?会見での説明内容、主張ともに頭の悪さ全開、まさに異次元である。
  まずはちゃちゃを入れず、ただし常識的に考えよう。

 左端のデザインが「審査員達によって選ばれたデザイン」だ。常識的に言って、お世辞にも「オリジナリティ」が有るデザインとは思えない。が、応募された他のデザイン案が選ばれなかった以上、それらはすべてこのデザインに劣ると判断されたというのが常識的な解釈だ。

 こんな事があり得るだろうか?応募作のレベルはそんなに低かったということなのだろうか。そう、会見の内容からはそうでなければならない。つまり、「応募されたすべてのデザインは、デザインの素人すら唸らせることのできない低レベルのものだった」と言うのが会見内容から常識に基づいて推定できるひとつの結論だ。 加えて、「ならばロゴデザイン選定自体をやり直しましょう」というのが常識的にあるべき姿だと思う。

 しかし、会見の展開ではそうはならない。故に、きゃつらに常識が有ると見做すことに問題がある可能性も考えなければならない。関係者の頭が本当に悪いのか、誰かが嘘をついているのか・・・少なくとも常識は無さそうだ。

 会見の主張のひとつは「このデザインはオリジナル」である。が、実のところ、この主張はなんら本質的ではない。そもそも問われているのは「第三者がこのデザインにオリジナリティを認めるか」なのである。「デザインがダサい」は現実問題としてはとても重要なのだが、論理展開上は無視して構わない。「実際にオリジナルであっても、既存の類似物がある場合は、まぁまず第三者はオリジナリティを認めない」のがこの世の理である。

 「オリジナル」を如何に主張しようとも、もはや「まぁ、オリジナリティは認められない」というのがかれこれもう一月近く前に現出した状況である。「オリジナルを主張することの意味」なんてとっくの昔に失われているのである。そんな事すら理解していないから、私如きにすら「頭が本当に悪い」などと書かれてしまうのである。

 更に加えれば、「第三者にこのデザインがオリジナルであると納得させる」ための具体的、客観的な説明は未だ為されていない。でも、そんな説明なんか不要無いのは上記の通りだ。また、以前のエントリで書いたように「なぜこのデザインがオリンピックに相応しいものなのか」という点も誰も説明しない。

 私の中の「頭が悪い」のざっくりとした定義のひとつは「他者も自分と同じように考えると考えること」である。換言すれば「察しも無い、思いやりも無い」ということであって、当然ながら「おもてなしなんぞ不可能」であろう。

 割腹自殺した某作家がこんな状況に出くわしたら、「貴様らそれで日本人か!」と一喝したかもしれないね。

 ん? 
追記(2015/08/30):
 腕時計好きなので"TIME FORCE"の以前のロゴ(現在は違う)は知ってましたが…これは、これは笑う。オリジナル?の品の良さが光ります。
 
ん?この「T」の配色はもしや… 
 成程、こういう展開ですね。

2015/08/21

「珍島犬1号」が出たとか出てないとか

 韓国で「珍島犬1号(ちんどけんいちごう)」が発令されたとの情報がある。

 珍島犬は「珍島の犬」、例えば「秋田犬」などと言葉として同じ意味構造を持つ。が、後ろに「1号」が付くとけっこう物騒で、韓国軍が「(軍事的な)警戒態勢に入ること」が発令されたことになる。これは北朝鮮指導部が人民軍に対して「準戦争状態」を発令したことへの対応だ。ラジオニュースでも言っていたが、今回も北朝鮮からの通知はホットラインである専用FAXを用いたということらしい。

 朝鮮戦争休戦後の朝鮮半島南北国家の武力対決は、やれ「プロレス」だ、「無慈悲な炒飯」だと何気に牧歌的ではあったのだが、今回はちょっと雰囲気が違うように感じる。杞憂であれば良いのだが、昨今の韓国政府は他者の面子に対する察しが欠如している。韓国がちょっとでも強硬的な対応を選べば北朝鮮を追い詰めることになる。

 さて、件のラジオニュースで韓国のステートメントが紹介されていたが、1か所引っかかるところがあった。ステートメントでは「(今回の事案は)休戦協定に違反するもの」といった文言が含まれていたが、「韓国は休戦協定に調印していない」のが事実だ。当時の韓国大統領である李承晩がサインを拒んで調印会場にすら行かなかったのだ。つまり、「韓国と北朝鮮は休戦していない」のである。ちなみに協定にサインしたのは、国連軍を代表する米軍、中共人民解放軍志願軍、北朝鮮軍である。韓国の国連入りは1991年だから韓国軍が国連軍に含まれる筈もない。さらに畳みかければ、北朝鮮は何度か休戦協定の破棄を宣言している。

 斯くの如く韓国の朝鮮戦争に対するお花畑具合、なんか勘違いしてる具合には度し難いものがある。ま、内戦に過ぎないんだけどね、国際政治的には。

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    11: ジャングルキャット(福岡県) 2013/04/05(金) 15:31:37.57 ID:3DN4I3wu0

    緊急献立会議した
    チャーハンを作るよう指示した。
    食材を仕入れるよう指示した。
    食材を仕入れる準備に入った。
    食材の仕入れが完了し調理待機状態に突入した。
    食材の下拵えを指示した。
    鋼鉄の包丁がかつてない程の切れ味で食材を切り裂くだろうと発表した。
    鋼鉄の包丁が待機状態に入ったと発表した。
    食材の下拵えが終了したと発表した。
    下拵えを終えた食材が待機状態に入った。
    鋼鉄のフライパンを準備するよう指示した。
    鋼鉄のフライパンのが待機状態に入った。
    チャーハンの調理を指示した。
    チャーハンの調理が可能な待機状態に突入した。
    強力な火力で炒めるだろうと発表した。
    ガスコンロが待機状態に入った。
    お昼までに重大な決断をすると発表した。
    お昼のメニューがチャーハンに決定したと発表した。
    チャーハンを作ることが承認された。
    この世の誰も体験したことのない革命的食感のチャーハンになるだろう。
    本物のチャーハンを味わうこととなるだろう。
    カレーライスの予定を白紙に戻す決定が下った。
    ガスコンロの元栓が総解放され、残されたのはチャーハンの調理だけだ。
    チャーハンの調理開始まで1分1秒の状態だ。
    すでに客には通告している。

2015/08/17

流れは見えたか?

 産経ニュース記事「『おわび』は原案から盛り込まれていた…迷走の朝日報道」の内容は、多くの人が考えるように「もしや?」と思わせるものがある。ちなみに今年の夏休みには「モサド・ファイル――イスラエル最強スパイ列伝 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) 」とか読んで過ごしました。

東京オリンピック、パラリンピックのロゴ/エンブレムの騒動 (2)

 件の件、佐野研二郎氏への個人攻撃になっていないか、との問題提起及び現状への批判の声がある。言いたいことは理解するが、現状はある意味「作られた状況」だ。その点を無視すべきではない。

 状況の「作り手」の例を挙げれば、かのエンブレムを多数の候補の中から選定した人々だろう。ここまで状況がこじれる前に、彼らは何らかの説明をすべきであったと思う。彼らが何も語らぬ故、すべての火の粉が佐野氏に降りかかるのは必然だ。やがて「佐野切り」が囁かれるようになるのは「常識的に」仕方のない展開である。

 そもそもこの騒動の発端は、少なくない人が感じた「かのエンブレムに対するこれではない感」にあっただろうことは想像に難くない。「オリンピックにはふさわしくない」と少なくない人が感じた、とも言い換えられるかもしれない。もしそう言い換えられるならば、「オリンピックにふさわしいエンブレム」を選定した人々が出てきて語らないのは本当におかしい、非常識のそしりは免れない。「オリンピックにふさわしいかどうか」という点への責任は、実際のところ佐野氏本人には別に無くてもいい。対してそれを選んだ人間には明確に責任がある。本質はあくまでここだ。

 「パクリ(疑惑)元探し」は佐野氏の発言へのリアクションでしかなく、自らが招き寄せた状況に過ぎない。「彼には『既存のものから容易に類推可能なレベル』の仕事が多いよね」というのは、多少なりともデザインに興味のある人間には広く共有されていた認識だ。機会があればポンッと弾ける素地は間違いなくあった。

 「佐野氏への個人攻撃」と解釈できる状況は紛れもなく存在する。だが、その状況を作っているのは攻撃される側でも攻撃する側でもないというのが個人的な見解だ。「個人攻撃」に非を唱える人は、本来あるべき状況に思いを巡らした上で、状況をあるべき姿に変えるための具体的な提案をして欲しい。そういう事が期待される立場の人でも「個人攻撃における攻撃者のみ」を責めるような文章を書いている場合がある・・・見てる人はちゃんと見てるからね。

 そういう意味で俣野温子氏が関連するブログ記事を削除したのは本当に残念。それを書けるのは世界でも俣野氏ただ一人なんだけどね・・・。

2015/08/16

「サンダーバード・アー・ゴー」は無ぇ

 "THUNDERBiRDS ARE GO"の日本語版TV放送開始、まずは喜ばしい。だがタイトルは頂けない、やはり「サンダーバー・アー・ゴー」にすべきだったと思う。「サンダーバー」って発音した子供が他の子供に苛められたりしたら、それはNHKや東北新社が悪いんだぞ。

 アランのファンとしては吹き替えの声は80点ぐらい。オリジナルと比べるとやや子供っぽく、より優等生的な声だと思う。今後、オリジナルの声の魅力である「いたずらっ子ぽさ」が必要なところで出せるかどうか、期待半分といったところ。

 サンダーバードSのデザインは浮いてるし今一面白くないと以前から気になっていたが、これだけデザイナーが違うんだね。他のデザインとの整合性が良いとは思えないが、何故あんなデザインなのかも含めて状況は納得。

天津に原子炉はあるか?

 某ネット掲示板で「ところで、天津の原子炉は、ど〜為ったの?」なんて書き込みもあってねぇ、ちゃんと間違いを指摘する人が居ないと困る。

 結論から言うと「天津周辺に原子炉は無い」。商用発電用原子炉は天津市を囲む河北省にも無い。

 清華(Tsinghua)大学の高温ガス実験炉HTR-10は北京の北西に立地し、爆発現場から見ると天津市街も北京市街も挟む形となる。
  
てことでよろしくね。

2015/08/15

ちょっと待て、天津はどうなっている?

 まず、天津の爆発事故で亡くなられた方々のご冥福と、負傷された方々のできるだけ早い回復とを心からお祈りする。

 以下、残酷な表現があるので注意。

 漏れ始めた爆発事故の情報が凄まじい、痛ましい(例えば中国茉莉花革命、画像閲覧注意)。TVでも報道された爆発の様子から想像された被害相当、或いはそれよりも酷い状況がうかがわれる。死者は少なくとも1400名、行方不明700名以上といった情報もあるようだ。リンク先には、「打倒老大哥」(監視社会糞喰らえ!ぐらいのニュアンスだろうか。中共の報道管制への怒りと思われる)というコメントもある。

 爆発の被害者達を写したとされる写真を見ると、まるで戦争映画用のプロップ(小道具)のようにすら見える・・・あまりに無造作に積み重ねられ、シルエットから人間と分かる・・・といった状況だ。性別も写真からは分からない。発生した熱、或いは火災の凄まじさが分かる写真だ。もちろん爆発の凄まじさを伝える写真もあり、こちらは人間の身体の一部が散乱しているといった状況だ。

 勝手に写真を一枚引用させてもらおう。 このホイール、一体どの程度の高温にさらされたのだろうか。

全力応援!

 全力で応援するぞ~!「ドビ氏側、IOCを提訴=東京五輪エンブレム差し止め求める―ベルギー」から。特定国内とか地域内とかコミュニティ内とかでしか通じないしきたり、流儀の物差し(つまり、「ムラ」の論理だ)でしか外部の言行を解釈できないような連中には、「(ムラ)外部の当たり前」を全力で叩きつけてやって欲しい。IOCはもちろん良く分ってるだろうしね。
【ブリュッセル時事】2020年東京五輪のエンブレムがベルギーのリエージュ劇場のロゴと酷似していると指摘されている問題で、劇場のロゴをデザインしたオリビエ・ドビ氏の弁護士と劇場の弁護士は14日、国際オリンピック委員会(IOC)を相手に使用差し止めを求める訴えをリエージュの裁判所に起こしたことを明らかにした。
 ドビ氏側は7月31日に、IOCと日本オリンピック委員会(JOC)にエンブレムの使用差し止めを求める文書を送付し、8日以内に回答するよう要求。2人の弁護士によると、IOCは今月14日にロゴの変更を拒否する方針を示した。
 ドビ氏は、自分の作品であるロゴに類似しているとして著作権侵害を主張。弁護士は、エンブレムをスポンサーなどが使用するごとに5万ユーロ(約690万円)の「罰金」が科されることになる可能性があると警告した。
 で、拾い物。事実通りなら確かに破壊力抜群の一枚ですな。ま、某友人が昔から愚痴ってた通りではあるのですが。

「扇動ステーション!」

という某ネット掲示板のコメントに不覚にも吹く。
 「逆言葉狩り」状態はまさに「木を見て森を見ず」の典型であり、これらの事例は明らかに「自らコンテクスト(文脈)やロジック(論理)をとらえることはできません」と宣言しているに等しい。いよいよ本当に「TVを観ているとバカになる」時代の到来のようだ、NHKも含めて「作り手が斯くの如くバ○なんだから」もう擁護のしようがない。

 バ○の、バ○による、バ○のためのTV

 そんな事では10分前や1週間前のギャグを下敷きとしたギャグが連発されたモンティパイソンが笑える筈もなく、作れる筈もない。かつての知り合いに「某有名噺(落語)のさげの意味が分からない」という人が居て驚かされたことがあったが、原因が噺の流れたるコンテクストが全く理解できていなかった点にあったのには更に驚かされた。当然ながら、そういう人達の口にする「結論」は「彼らの結論であるはずがない」、結論を導き出すに必要な論理だった道筋なんて思い描く能力が無いからである。加えて、そのような人達にはほぼ漏れなく「他者の視点、視野」をも考慮する能力が欠けている。

 一方、別の局の話。表まで作っておきながら△とか出す辺りにバ○さ加減が実に良く表れている。「○でもない×でもない」時点で「逆言葉狩り」であることすらできていない。これは「どうあれば○で、どうあれば×か」が明確ではなかったという証左の可能性が高い・・・判断基準が動くがどこにも行かない状態、つまり韓国相手でよく言われる「動くゴールポスト状態」以外の何物でもないのではないかな?△ばかり打った上で談話を否定した場合、それは「内容は理解できなかったけど否定する」ってことだわな。その点、韓国与党及び政府は「常識的」な「予測通り」の反応、談話内容の「ロジックが理解できている人がいる」ようで何より。とは言え、ますます崖っぷちですけどね(誰が?)

2015/08/14

BBQ FOREVERとか

あんまりだわな、俺だって元ネタ知ってるくらいだからそこそこ有名。

 擁護ツイートに、「『俺にもできる』みたいな低レベルな非難はやめてね」みたいなのとか、「彼は真摯にデザインに取り組んでおり、尊敬している」みたいなのとかあったけど、前者には「そういうレベルです」、後者には「才能は無さそう」でそれぞれ終了かと思う。盗作かどうか以前の、デザインと言えるかどうかという極めて低レベルのお話だ。アンディ・ウォーホルの手法を挙げてどーのこーの言う人もいるけど、ウォーホルの作品のうちのあの手の手法に基づくものは全く評価できないというのが俺のスタンスなので全く響くものはない。

 個人的には、また聞きだけど「(オリンピックエンブレムのデザインにおいて)彼は白を色とは考えていないらしい」という話と、雑誌企画のエンブレム(下)を見た結果を合わせれば、やっぱり才能は無いんだろうなと納得せざるを得ない。絶対才能無い。

 今からエンブレム変更となると2億円規模の違約金が発生するらしいが、あの貧相でセンスのないエンブレムを使わなくて済むなら安いものだ、マジで。あ、うち2000万円はデザイナーからデザイン報酬を回収して充ててください、せめて。

アンダースコアが痛いっス(事務所名にも使ってるみたい)。

2015/08/08

Tokyo Station and Trains

 久しぶりにあらためて観たらやっぱり良かった。埋め込んでてこう書くのもなんだけど、ぜひハイレゾで、どーぞ。

「海女を侮辱している!」...海女の皆さんはどうお考えでしょうか?

 志摩市公認の海女萌えキャラに対し、「海女を侮辱している」として市の公認撤回を求める署名活動が起こっているそうです。ふぁっ?!


 記事を読んだ際には「なんとも(日本人としては)余裕の無いことで…」 と流しつつ、いくつかの可能性について思いを馳せたのも事実。そこはそれ、徳島、静岡、福岡、東京などで暮らした経験から、「日本人らしからぬ(おおらかさが欠如した)クレームやその背景」には悪い意味で耐性がある。若いころに「最近の日本人は余裕ねぇなぁ」なんて思っていた時期がありましたが、色々情報を集めてみると余裕が無い人達は実は…という話にどんどこ行きついたっていう類の話ですな。法曹界や探偵業界に知り合いがいるとその種の情報には事欠きません。「代弁」と称して…を得意とされる方々がいらっしゃる訳ですな。

 さて、その内容が本当か嘘かは置いとくとして、本件が余命3年時事日記でも触れられるに至ったのは完全に想定外。だが、この展開も「さもありなん」「まさか直観通りか!?」というのが正直なところ、あまりに状況が日本人的じゃないからその種の可能性疑われても致し方ないですよ。

 私の言いたいことはただ一つ

「『海女を侮辱している』と言えるのは(まず)海女の皆様だけ!」 

で、そこんとこどうなんですか?よくある「(自称)代弁者」案件、かな?

2015/08/07

【補足】 いくぜ!Windows10!(その3) Cubase Pro 8の動作チェックなど

 Cubase Pro 8 のWindows10での操作確認結果は先行するエントリを参照してもらうこととして、補足事項だ。

 スタインバーグのウェブサイトによれば、音飛びが発生するためCubaseを使っているPCのWindows10へのアップグレードは推奨されていない。ただ、私の環境では音飛びらしい音飛びが発生していなかった。そこで設定やASIOドライバを色々と変えて動作を調べたところ、「ASIO Guardを使うと音飛びが頻発する」ことが分かった。

 ASIO Guardは本来音飛び発生などを抑制する機能だが、少なくとも私のWindows10環境では音飛びをむしろ誘発するようだ 。原因はWindows側のオーディア周りの仕様変更らしく、Cubase側の対応には少し時間がかかるのではないかと思う。

2015/08/05

エラーですか

 朝日新聞特別編集委員の冨永格氏のツイッター騒動は実に低レベルで嘆かわしい。天声人語も執筆しているということだが、あの「テンプレ文章書き」の可能性もあるかと思うとうんざりする。問題となるツイートは日本語、英語、仏語によるものだが、英語のものがこれ。

「東京における日本のナショナリストによるデモ。彼らは安倍首相と彼の保守的な政権を支持している」。

 この写真を見て「どういうコンテクスト(文脈)で日本のナショナリストとハーケンクロイツが関係するのか?」、と考えられない時点でもう言わずもがな。裏を取ってはいないけど、写真の光景は反中デモらしい。一党独裁という類似性から、中国共産党をナチス党になぞらえる例は昔から少なくない。故にハーケンクロイツが掲げられているコンテクストを「中国共産党を揶揄している」と解釈するほうが素直な気がする。この場合のハーケンクロイツの機能は「中国共産党党旗(ってのがあるのかどうかは不勉強で知らないが)に大きバツ印を描いたもの+一党独裁に対するネガティブな意見の表明」であり、意味するところは意外に芳醇だ。ナチス礼賛のコンテクストが入る隙は微塵もない。ここで中国共産党と中華人民共和国とが区別されている可能性にも思いを馳せておこう、中華人民共和国は中国共産党の下に位置する存在だ。

 騒動となったためか、件のツイートは削除される。「削除」とはまあ小学生のような反応だ。こういう反応を平気でしてしまう人間は信用できない。トレーサブルでなければ、後で何を言おうが書こうが実効性が無いからだ。ざっくり言ってしまえば、後の言行における誠意を疑う訳ですよ。もはや色眼鏡なしで冨永格氏の発言や文章を解釈することはできないだろう。

 さて、冨永格氏はお詫びのツイートをする。英語版がこれ。
 エラーですかミステイクですか。何がエラーでどこがミステイクなのかも分からない有難い英文だ。物書きだろうにこの体たらく。コンテクストも読めず、コンテクストも生み出せない、時系列や因果関係も適切に捉えられない。朝日新聞の編集委員ってこんなレベル?ってことなんだろうね。帯域狭すぎ。

 釣られたって話もあるけど、まともな大人ならこんな低レベルな釣りなんかには引っかかるはずもないですな。

2015/07/31

いくぜ!Windows10!(その3) Cubase Pro 8の動作チェックなど

 グレードアップ当日に、4つのアップデートが実行されている。これらアップデートには少なくとも以下の内容が含まれていたようだ。DVDプレイヤーの提供は予想以上に早かった(もちろん、動作確認済)。
  • Wacomタブレットドライバ管理ツールのアップデート
  • nVidiaグラフィックカードドライバのアップデート
  • DVDプレイヤーの追加
 動作しなくなったアプリケーションはまだ見つからず、iTunes12、Steam、Steam上のFarcry3及びFarcry4も動作する。

  さて、アップグレードアップ内容とPCの構成は以下の通りだ。
  • アップグレード内容:Windows7 Professional 64-bit → Windows10 Pro 64bit
  • システム名称: Dell XPS 8700 (2013 Mid)
  • BIOSバージョン: A10
  • CPU: Intel Core i7-4790
  • メモリサイズ:32GB
  • システムドライブ: SSD 256MB 
  • グラフィックカード:  ASUS STRIX-GTX960 (PCIex16)
  • その他デバイス: USB3.0 USB HD x2、タブレット(Wacom Intuos)、MIDIキーボード(Edirol PCR-M1)
 本題のCubase Pro 8 なのだが、結論から言えば動作に何ら問題は発生していない。ただし、現在はASIO対応のオーディオインターフェースを使っていないので、動作確認はGeneric Low Latency ASIO Driver(レイテンシ20ms)とASIO4ALL v2 Driver(レイテンシ16ms)使用時のみだ。なお、Edirol PCR-M1はドライバ待ち、現時点では使えない。

追記(2015/8/1):Rolandのサイトによると、PCR-M1はWindows10ではサポート外となった模様、う~ん・・・
追記2:PCR-M1が使えるようになりました!

 では、すんなりDAW環境が構築できたかと言うと、そうは問屋が卸さなかった。ただし、手間はかかるが発生した問題はすべて解決できている。
  • Cubase Pro 8などのライセンス管理ツールeLicense Control Center(eLC 6.8.5.1164)自体は問題なく動作するものの、Soft-eLicenser(SeL)の認証が初期化され、未認証状態となっていた。未認証状態でもCubaseは起動できるが、当然起動時に警告ウィンドウが表示される。
    この問題は、eLCを「管理者として実行」で起動し、指示に従って「SeLの修復」を実行すれば解決する。
  • Native InstrumentsのReaktor 5とKontakt 5をVSTiとして使おうとすると、アクティベートを要求された。ところがアクティベートしようとしても、「Service Centerが見つからない」ことを理由にアクティベーションができなかった。ちなみにService Centerの表示ではReaktor 5もKontakt 5もアクティベートされており、両者ともにスタンドアローンでは問題なく動作していた。
    この問題は、Reaktor 5やKontakt 5を再セットアップすることで解決できた。私の場合は、再インストールではなく、少し古いアップデートパッチの適用で対処した。アップデートパッチを適用するためにセットアッププログラムを実行すると、「より新しいバージョンがセットアップされています。ダウングレードしますか?」という感じのメッセージが表示されるが、ダウングレード自体は可能だ。パッチ適用後はVSTiとしてCubase上でも使えるようになるが、その前にService Centerを使って最新バージョンにアップデートしておこう。古いバージョンしかセットアップされていない環境では、より新しいバージョンで組んだプロジェクトをCubaseは正常にロードできない。
  • 一部のVSTiは最初の使用時にアクティベーションが要求されたが、たんたんと所定の手順を踏めば問題ない。Native InstrumentsのMassive及びReplica、SynthMaster2.6、Arturia のV-collectionやSpark、PiaproStudio(Vocaloidエディタ)はアップグレード後も何の問題もなく動作した。

東京オリンピック、パラリンピックのロゴ/エンブレムの騒動

 以前のエントリで触れたとおり、東京オリンピック、パラリンピックのロゴ/エンブレムのデザインに対する私個人の印象は「お粗末」につきる。そこに来て、パクリ疑惑である。

 問題発覚後、デザイナーはtwitterやFacebookのアカウントを非公開にしたり閉鎖したとか聞くと、失笑すらできない。海外からの視線っぽいモチーフ選定(特に色)から、実はデザイナーは海外生活者ではないかと想像もしていたのだが、どうもそういうことでもないらしい。広告代理店出身とか知るに、不要な想像もしてしまう。

 とは言え、元ネタではないかといわれたデザインをTVで見た時には笑ってしまった。「T/L」をデザインした部分は円で囲んでまとめられ、フォント/ロゴ文字はその円に合うように選ばれているのが一目瞭然だったからだ。私的にも好ましい、セオリーに忠実な良くまとまったデザインだ。「T/L」の部分は今から左に回りだしそうにも右に回っているところにも見えるし、回転が180°であることも示唆しているようにも見える。対して件のデザインには動きを感じない。

 当のデザイナーは「元ネタとされたデザインを知らなかった」と語ったそうだ。

「自らの専門分野に対する不勉強具合」を全力アピール?
いったい何が言いたいんだ?
とっととデザインを引っ込めなさいよ、日本人なら言い訳する前にそれぐらいはやって欲しいよな。


追記(2015/08/01): デザイナーの事務所のネームサーバー名、7/30に変更するまでは
zyappu
だったんだってさ、あ・・・引っ込めないところも踏まえると、日本人とは「価値観を共有してない」のかなぁ。少なくともダサすぎ、「とっても恥ずかしいヒト」ですわな。日本人ならこんな大人になってはいけない。
 ボランティアの格好とかさ、どーしてこーも「日本人の感性」を見事なまでに外してくるのかねぇ。某東京都知事の発言も二転三転した挙句に完全に逃げ腰で卑怯この上ない、こっちもまったく有り様が日本人的じゃない。「日本的価値観や感性と相いれない」だけでもう白紙撤回するだけの意味があるんじゃないの!

 下の画像とか見るともう駄目・・・東京オリンピック開催主体内に排除すべき勢力があるんじゃないかと疑うに十分な「状況証拠」って気がするよ。少なくとも、

はい、こっちもパクリ! モロパクリなので日本的価値観に照らしてぜひ撤回!でよろしくお願いします。恥ずかしすぎるよ、まったく。

2015/07/29

いくぜ!Windows10!(その2) 速報!

アップデートは約25分で完了、入力はログオンパスワードだけだった。

PCのスペックなどは次回以降に書くとして、アップデート結果の速報です。
  • グラフィックカード(nVidia GTX960)のドライバーがインストールされていない。nVidia GeForce Experienceはグラフィックカードを認識できず、当然ながらドライバーの自動更新もできない。現在、Windows10用のドライバーをnVidiaのサイトからダウンロード中だが、同じような境遇の人が多いのか30分経ってもダウンロードが完了しない。
    インストーラを実行したら再起動しよう。インストーラで「ドライバーのインストール失敗」と表示されたけど、再起動するとちゃんとドライバーが更新されていたよ。

    追記:ダウンロードしたドライバーのバージョンが353.30、実際にインストールされたドライバーのバージョンが353.62と異なることから、 Windowsアップデートでドライバーが更新されたタイミングで再起動した可能性が濃厚。より新しいドライバーがすでに組み込まれていれば、古いドライ バーのインストールには失敗するわな。
  • Cubase 8 Proなどのライセンス認証に使うeLicenserは正常に動作、Cubase 8 Proなどは起動できる。FL Studio12も問題無し。
  • MIDIキーボード(Edirol PCR-M1)のUSBドライバーがインストールされていない。とりあえずWindows8/8.1用ドライバーをRolandのサイトからダウンロードしたので試す予定。でも、もう古い機器だよなぁ。
  • Lightwave2015は正常起動。
  • Thunderbird 38.1.0(メーラー)、Firefox 39.0(ウェブブラウザ)は問題無く動作。 

いくぜ!Windows10!

 仕事上は「石橋を叩いて落とす人」などと一部で言われているが、PCに関しては腰が軽い。余りに性急に新しいものに次から次へと飛びつき、自ら実験体となる様は友人から「特攻(ぶっこみ)の○」と呼ばれていたほどだった。とは言えWindows8はスルー、「論理的だが合理的ではないユーザーインターフェース」を蛇蝎の如く嫌ったためだが、要は使いたいと思わないもののために時間や手間をかけるほど暇ではないということだ。

 ぶっこみの醍醐味はただひとつ、「バラ色の世界が開ける(かもしれない)」というワクワク感だ。結果は実は重要視していないのだ。対して仕事は結果がほぼ全てと言える。

 さて、

会社から帰宅してPCを立ち上げると、やおらWindows10グレードアップ用ファイルのダウンロードが始まった。っつーか、このエントリを書いているうちにダウンロードが終わってしまった。早くても数日、場合によっては数週間かかるのではないかとも言われた無償アップグレードだが、提供開始から24時間もかからなかったことになる。

 あ、「それではアップグレードを開始します」なんてウィンドウが出た。風呂も沸いた。

 と言うわけで、今夜はいきなりWindows10アップグレード行っちゃいましょう。アプリやドライバの互換性なんかチェックしてません、前のめりに突っ込みますよ。アプリの動作確認結果など、アップグレード後の状況については追って書くつもりです。Lightwave2015、Cubase8、FL Studio12、Adobe CS5スイートなどが動作確認対象となります。

 なお、「アップグレード後のアップデートで提供される」Nvidiaグラフィックカード用ドライバでかなり致命的な問題が発生しているようです、うふふ。

 では、いってきます。

2015/07/27

かってにセレクト、ライムスター宇多丸さんの宇宙戦かんああと評

 いつも的確と思います、っつーかしゃべってる内容が他人のものとは思えないんですが。ネタは古いですが、再評価には耐えられないだろう作品に対する評は人類が滅びても変わらないでしょう。

 「宇宙戦艦ヤマト2199」評・・・タイトルが違うとかは小さいこと。駄目なものが何故駄目なのかはそもそも駄目だからということが駄目な作品の共通因子。要は「力の無い人間の覚悟」なんて「覚悟ですらない」が故に意味が無いということ。「Sport man ヤマダ」にも共通しますが、作り手の「志の低さ」は作品に明確に宿ります。
 「Sport man ヤマダ」評

2015/07/26

しなやか?某国のイージスさん

 文脈を知らない人には何の事やら?某国のイージスさん、パワーアップ復帰宣言です。

 「人を呪わば穴二つ」「過ぎたるは及ばざるが如し」とは日本人は上手く言ったもの。「おぼれる犬も打たない」「やりすぎない」のが日本の文化というものです。なんたって「流れを読む」という「察し」がありますから、「ブーメラン」は当然怖い訳です。

 が、世の中「察し」の無い連中は居るもので、いわゆる「ブーメラン炸裂!」という流れを自ら作ってしまったようです。調子に乗った報いを自ら招き寄せた(自分の投げたブーメランが自分に命中)という訳ですね。どーしよーも無く価値観が違うのです。「頭が悪く見える」「脊髄反射にしか見えない」のは仕方ない、きっとそうなのですから(確信)。

 一連の流れの波及効果は大きいです。Youtubeに対する見方を少し変えないといけないのも確か。しかし、ここはまず「静かにしなやか」に行きましょう。

 空気を読んで、声を挙げるのはちょっと待ちましょう、今はまだそのときじゃあない。もしあなたの中に静かな怒りがあったとしてもそれはあなただけのものじゃない。分かる人は分かってる、多くの人に共有されていますよ。

 閑話休題。

 東洋経済ONLINEの「『空気を読む』は『考えない』につながる愚行だ」に目を通してがっくり。日本においては、「空気を読む」は教養以前のたしなみだったはず。「空気を読んで」からが本番だから、「『空気を読む』こともできなければ『考える』なんて(できるはずもないので)意味なし」が自らの経験に照らしても正しい。

 真に空気を読むとは、その場において自らを縛る事項の意識化であり、自らをその縛りから解き放つための第一歩に過ぎないからだ。つまり、「『考えない』につながるレベルの『空気の読み』」は「空気を読んだとは言えない」からである。読んだ上でどうするか、そこが問われる部分なのである。「そんな日本人同士だけでしか通じないことを・・・」と言うこと無かれ。経験上、米・仏のできる人間はちゃんと「空気が読める」し、「読んだ上での議論」にしないと意味ある議論はできない。 「空気が読む」を重要視しない人間は、そもそも「空気が読めない」場合が多いものです。

 ん、 「『プロフェッショナル シンキング――未来を見通す思考力』、監修 大前…」 あ、(察し)

2015/07/25

報道ってなんだろう?

 某ネット掲示板のまとめ記事の写真でクスってなった。

 個人的に「マスコミ報道内容ってのは結構嘘」という経験には卑近なレベルで事欠かないから、まあねぇ、「報道された内容は事実に基づく何か」というあたりは常に肝に銘じておきましょう。
 ま、「安保法制議論自体が実効性を伴う外交行為そのもの」って誰も言わない報道機関があるのが凄い、信じがたい低レベルさだわな。「言えない」場合も言わずもがな。ゴミだって分別するご時世、報道機関もね。

東京オリンピック、パラリンピックのロゴ

 コンセプトの説明もネット上にあるようだが、なんとなく分かるのでスルー。漆/墨(わずかにくすんだ黒)、銀箔、金箔、(半紙、屛風、掛け軸などの)余白(の白)なのではないかいな、そしてアルファベットのTなんだろう。黒、白、赤の組み合わせはよっぽど変なことをしない限り締まったデザインになるんだけど、うっかりするとすぐナチスになっちゃうからねぇ・・・黒を若干くすませてある?ならその辺りへの心配りはあるってことかな。

 個人的に思うところは「フォントの選択ミス(致命的)」「Tの部分が丸にできずに正方形なのはデザイン上の敗北。下半分で安定感、上半分は不安定にして躍動感ってのがセオリーっぽいのだが、それをはずしてくるだけのパワーは無い」ってあたり。

 ん、これはWindows10?最新iOS?
 ボールド・ゴシック体の「TOKYO 1964」が一番下に置かれてるのがミソなんだろうなぁ。
 う~ん、かつて使っていたinfobar(初代)はやっぱり傑作。 この配色ではあかんですか?

2015/07/19

ふぁっ!The Man from U.N.C.L.E.?

 リメイク(Remake)、リ・イマジンド/リ・イメージド(re-imagined/re-imaged)、リブート(reboot)、どのニュアンスが近いのかは不明だが、米国の往年のTVシリーズ"The Man from U.N.C.L.E."と同タイトルの新作映画が公開間近らしい。

 コミック・コン用予告編を見る限り、旧作との別物感はハンパ無い。だが、その印象とは裏腹に、劇中の時代は1960年代あたり、つまり旧作が製作された時代だ。

 "The Man from U.N.C.L.E."は日本では「0011/ナポレオン・ソロ」のタイトルでTV放映され、劇場映画(再編集版)も公開されている。主人公である「ナポレオン・ソロ」の命名者にして人物造形の原案者は、007シリーズの原作者であるイアン・フレミングだそうだ。イアン・フレミングの命名センスはちょっと独特で(007シリーズに登場する女性の名前は変なのが多い)、さらっと「ナポレオン」なんて使ってしまうあたりはフレミング節とも言える。

 上の予告編の別物感のひとつの原因は、音楽に旧作テーマ曲との接点がまったく無いところが大きいように思う。旧作のテーマ曲は5拍子が基本で、これはスパイ大作戦("Mission Impossible")のテーマ曲も同様だ。

2015/07/07

嗚呼、iTunes12(の右端)

 iTunes12.2リリース、Windows7での右端表示の不具合は未だ健在。ま、たまにしか起きないので困りはしないのですが。

悪手っぽい

 世界遺産がらみの外務省のやり方は悪手っぽいが、実際のところどうなのかはまだ分からない。ただ、「解決好き」の日本人気質に合わないやり方であったのは確実で、レベルの低い新しいゴタゴタが国内外で発生する可能性は高い。相手方の一時情報に近い情報が直接入手可能、かつ一方的、意図的な情報リークも可能な現行のネット社会においては、もはや「国内向けの『玉虫色』は演出できない」点は甘く見てはいけない。特に今回は相手が相手である。

 「なんとかセンター建てます」という点については、外務省の責任で実現してもらわなければ困る。建てるにあたって趣旨に関する嘘や詭弁は勘弁、「国際的な約束」を錦の御旗にするとかも勘弁。さらに個人的には建設・維持管理への税金投入も勘弁であるから、必要予算は外務省予算のどこかを削って捻出して頂きたい。ものがものだけに、建設や維持管理に関わる予算執行具合の透明化には一層の努力をお願いしたい。加えて建設予定地住民などからの建設反対があった場合、説明や(必要ならば)補償といったものも外務省でお願いしたい。それが責任ってもんだ。

 私案だが、なんとかセンターは外務省内組織として直接運用とし、地域ともめるのが面倒ならば外務省が入居する建物内に設ければ良い。少なくとも、「目的外使用」できない仕組みは導入して頂きたい。

 いやマジで。

2015/07/05

"The Bombay Royale"ねぇ

 PCゲーム"FarCry4"二周目中。

 難易度は一周目と同様に「ハード」だが、"FarCry2"で散々な目に会わされた後となっては難易度という点ではなんのことない、300m以上の遠距離からいきなり頭を狙撃されてゲームオーバーとかないんだから。

 二周目の理由は単純に一周目と異なるシナリオラインを追う(プレーヤーの選択で僅かながら展開に差異がある)ためだが、もうひとつ、ゲーム中に使われている既存楽曲をチェックする目的もある。ゲームの舞台は実在しない国だが、ヒマラヤの一部がを国土に含まれれ、かつ仏教遺跡やマニ車がある。そのため、ゲーム中に挿入されている多くのポップスは歌詞が何語かすら分からない。でも、何はともあれググってみるものだ。

 エントリタイトルにある"The Bombay Royale"はオーストラリアのバンド、ただしジャンルの分類は"Wikipedia"では「ボリウッド」となっている。ゲームの製作メーカー"Ubi Soft"によれば、彼らのアルバムから4曲がゲーム中で使われているそうだ。

 「ボンベイツイスト」は'60年代のインド・ボンベイ(現ムンバイ)がモチーフの楽曲。リズムはいかにもの王道なのだが、単なるオマージュと言うよりパロディーっぽいと言うか、やや毒気のある仕上がり。

 で、大のお気に入り"You Me Bullets Love"。
  
 カバー版が使われている"Jaan Pehchan Ho"。この動画は映画中のオリジナル版使用シーンのようだ。「大ヒットスリラー映画」からの1シーンらしい。ツイストの背景にスウィング(ジャズ)の存在が無視できないことが画や曲から良く分かるね。更にこのシーンが"The Bombay Royale"のマスクの元ネタである可能性もあるよね。

 蛇足ながら、上の動画を観ていたら映画「メトロポリス」を思い出してしまいした、しかも公開当時に劇場でちゃんと観たジョルジオ・モロダー版。「肩をすくめてフリフリ」な感じが原因かなぁ・・・
 おまけは"Panjabi MC"の"Jogi"。阿片精製工場を襲撃した主人公が、火災で発生した阿片の煙にあてられたつつも戦い続けるシーンに使われている。フランジャーっぽいエフェクトを加えられた楽曲は、原色ギラギラでサイケチックな画面(主人公の視界)と妙にマッチしている。

2015/07/02

やっぱりえげつない

 このブログに目を通している奇特な方ならお察しの通り、私はドイツってのが信用できない。

 昨今のギリシャ問題の原因の一端であってもドイツに求めることは理性的でも合理的でもないが、「ユーロをどうしたいか」というドイツの意思とそれを反映した行動はギリシャ問題とは無関係とは言いがたい。金融、経済は不勉強もいいところなので事実かどうかはわからないが、現行のユーロによる通貨システムの設計は主にドイツによるものと聞いたことがある。まぁ、通貨発行権の所在などを見るに、あながち嘘ってことでも無い様に思える。

 当然ながら、ユーロをコアとする経済、金融システムは誰にとっても益があるなどという理想的なものではない。イギリスが自国通貨ポンドを維持し、ユーロベースのEU共通の金融システムからの自国銀行の独立にこだわる点にはきっと意味がある。

 さて、ロイターの記事「アングル:『ユーロ圏から出ていけ』、ギリシャ見放す独産業界」はタイトルだけでお腹いっぱい、やっぱりドイツはここぞというところでえげつない。この種のえげつなさはドイツ企業の振る舞いや国の政策にちらちらと垣間見え続けるものである。ギリシャ問題も原因とするユーロ安傾向はドイツを潤しているのは事実だろう。ま、良し悪しはともかくとして、友人ができにくい振る舞いとは言えよう。二つの大戦で…無関係かな?

 とは言えそれも国や企業としての在り方だ。一時期、某国は「日本はドイツを見習え」を連呼した。ここはひとつ、日本も相手限定でえげつなくなってみても良いんじゃないかと思う。

2015/06/28

思考停止とはこういうことだ!

「戦後70年に考える―忘れてはならない歴史と中国」をテーマにした講演会が20日、石垣市健康福祉センターで開かれ、元静岡大平和学講師の森正孝氏が「中国軍事費の伸びは、経済発展に応じて抑制的だ」と「中国脅威論」を否定。「抑止力論を捨てなくてはならない。人間の英知は(戦争放棄を定めた)憲法9条に凝縮されている」と訴えた。
 講演会は「いしがき女性9条の会」や「子どもと教科書を考える八重山地区住民の会」などで組織する実行委員会が主催した。
どうも9条を文言のみで捉え、周辺情報を踏まえた上で理解しているとは思えない。で、こう続く。
中国が軍事的な脅威だとする考えが日本に広がっていることについて「日本社会は、この問題では思考停止状態だ」と批判。中国軍事費の伸びを「ウェルカムではない」としながら「人口1人当たりにすると非常に少ない」と述べた。
まさに思考停止の見本、偏向というよりももはや馬○丸出しである。非現実的、非論理的、非理性的、非生産的、非学術的・・・挙げればキリがない。もしまともなら、誰かから幾らかもらっているか、どこかのイデオロギー(厳密にはイデオロギーもどきの屁理屈もどき、つまり論理性が無いので屁理屈にすらなりえない)に囚われているか、のどちらかだろう。理想を論ずるのはかまわないが、ぞの基礎となる歴史的、地政学的な事実関係はちゃんと踏まえておいてくれなければ困る。

 抑止論の否定は、ローマの平和(パクス・ローマ)などの大国の権威に基づく戦争の無い状態や永世中立政策をも(なんらかの基準に基づいて)否定することになるのだろうか。ポイントはまず第一に「平和の定義」にあるので、これが明確でない状態では先に踏み込めないが、ポーランドやスイスに向かっても同じことが言えるのかとは問いたい。

 ウィキペディアによれば、「平和学」とは「諸国家間の紛争の原因、それが起こりうる背景や経済、地政学的な理由から、紛争回避の手立て、方法、平和の維持とその条件などを科学的に研究する学問である。」とのこと、記事から察するに公演内容は「平和学の遥か手前の内容に過ぎない」ようである。なんといっても学術的ではないし、「紛争回避の手立て、方法、平和の維持とその条件」に全く踏み込んでいないからである。

 私の見るところ中国脅威論の本質は軍事費ではない。膨張主義的な対外行動を取らざるを得ない状況を引き起こしている多数の国内問題、乃至は中国共産党の内部問題(無知、無能、誤ったイデオロギー、教育の失敗など)である。国家の上に置かれる共産党(党が国家の上に置かれる国家体制をファシズム国家と呼ぶ)と、共産党の一機関たる人民解放軍はともに国家には属していないが故にまず「中共脅威論」であるべきだ。 「人口1人当たりにすると非常に少ない」という「おそらく事実だろうが論展開上は意味の無い」オマヌケ発言が真にオマヌケである一つ目の理由はまさにそこにある。

 「人口1人当たりにすると非常に少ない。だが、共産党指導部1人当たりにすると非常に多い。書記長1人当たりにするともっと多い」

もちろん、これを以って「日本国民一人一人の生命、財産に対して中国が脅威」などとは言わないし、言える筈もないよ。

2015/06/16

私はあなたではない

 これはとっても重要なことであり、うっかりこれを読んでしまっている未来ある方々は肝に銘じておいて頂きたい。と言うか、これぐらいのことを理解していないと、実は古き良き日本社会では生きていけない。「読み書きそろばん」ができなくとも日本人ならこれは体得しておかないといけない思考方法であり、常識以前の話なのだ。

 東洋経済の記事「中国の書店が『親日』であるのにはワケがある」は突っ込みどころ満載の「馬○の主張」以外の何物でもないのだが、いかんせん、おそらく無意識の「○鹿自慢」は読み手を不愉快にする。
私が最初に同書店で「日本本」の多さに気づいたのは、2013年のこと。それまでも年に2~3回ほど北京や上海に取材に出かけていたが、ゆっくり書店を巡る時間がなかった。だが、その日は地方都市の詳細な地図を買い求めたくて、わざわざ大型書店に足を運んでみた。そして、思わず小さな声で叫んでしまった。

 「上海の書店には、日本本があふれているじゃないか!!」と――。

  1階の正面玄関を入ってすぐの「話題の本・ベストセラー本」というコーナーに、冒頭の本がズラリと並べられていたからだ。まさか、と思いつつ手に取ると、装丁などは多少異なっているが、正真正銘、日本の同名本の翻訳だった。ビニールでパックされていて開けられないものもあるが、開けられるものは中国人が熱心に立ち読みしているではないか。うれしくて、思わず「あの、私、日本人。それ、日本の本なんですけど……」と隣で日本本を読みふけっている中国人に声をかけてみたい衝動にかられた。 待ち合わせしていた中国人の友人がやって来たので、彼女に私のびっくり具合を説明すると、あきれた表情で「中島さんったら、今頃、何を言っているの。そんなのずっと以前からですよ。中国人は以前から日本の本が大好きですよ」と教えてくれた。

  しかし、多くの日本人にとって、この事実はちょっとした衝撃ではないか。 
おそらく「多くの日本人」は驚かない。記事の執筆者に比べれば、主観で事実を歪める傾向は遥かに弱いだろうし、より論理的でもあるし、事象の時系列関係もより踏まえているだろうからだ。

 「 しかし、多くの日本人にとって、この事実はちょっとした衝撃ではないか。」とさらっと書ける感性は信じられない。それはあなたの主観であって、世間一般はそうじゃない。自分の認識が普通かどうか、一般的かどうかに自覚的ではない人間はジャーナリストはやっちゃいけない(はっきり言えば迷惑だ)。

 「知らないこと」は条件付ではあるけれど恥ずかしいことではない(専門家が専門家たるための努力を軽んずなかれ!)。だが、「自分が知らなかった事に対して、自分の『必ずしも一般的とは言えない主観』のみに照らして反応する」様は(ジャーナリストでなくとも)とっても恥ずかしい。まだ知ったかぶりする方が可愛げもあると言うものだ・・・それは一種「空気を読んだ上での恥の認識に基づく反応」だからだ。

 恥も無く、恥を認識できる感性も無く、空気も読めず、無知。これは辛い。うっかりガス抜き記事だったとしても、さして効果はないだろう。

はらた○らに3000ジンバブエドル!

 某ネット掲示板まとめ記事では、暴落した通貨の代表格としてジンバブエドルが良く使われる。「~に1000ジンバブエドル(賭ける)!」といったような使い方だ。

 「まぁ、そんなことも"あった"のだろう」と特に実態を調べることはしてこなかったのだが、ロイターのコラム「コラム:ジンバブエ通貨廃止、『3.5京ドル』の教訓」を読んで真っ青。状況は今も進行中であり、ついに通貨発行権の放棄にまで至ったようだ。通貨価値の低下はハイパーインフレによるものだが、ハイパーインフレの主因が政治的、経済的な失策どころか無策ですらないという点はやるせない。

2015/06/14

サーブ・グリペンの最新プロモーション動画

 今月公開になったサーブ社によるグリペンのプロモーション動画、至極まっとうな作りで驚きとかはない。だが、グリペンの方向性と言うか、有様、ひいては商売上のメッセージは明確だ。

 ドラケンから引き継がれる稼働率の高さや良好な整備性は当然ながら、 ネットワーク機能(情報共有機能)の導入具合は群を抜く。「個ではなく群れで狩る」ことを大前提に開発された最初の近代多用途戦闘機ではないかと思う。敵を狙う機体とその敵を撃つ機体が「同じ群れに属する」別々の機体で良い、と言うのが典型的な「群れで狩る」例だ。