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2015/04/19

Megpoid + Vocaloid4 Engine

 Vocaloid4 Engineを使ってMegpoid Whisperをレンダリングすると、どうも気持ち悪い高周波成分が乗る。聞いていると思わず奥歯を噛み締めてしまう。200Hz付近にも不自然な周波数成分がある。

 Vocaloid3 Engineで有効だった「耳障りを良くする方法」は全く歯が立たなくなってしまった。反面、1~5kHzあたりの周波数成分は充実していて、低周波数領域をフィルターで削っても音痩せしにくい(か細い音になり難い)。だが、Megpoid Whisperに限ってはむしろ音痩せしてくれた方が個人的には嬉しい、いやはや。

2015/03/01

「魂のルフラン」、MegpoidカバーWIP!

 Work in progress、略してWIP。要は製作途中版という事だ。

 「魂のルフラン」はけだし名曲で、かつ私的にかなり思い入れのある楽曲だから、手を出すにはかなりの度胸が個人的には必要だ。今回はarlie Rayさんの英語版カバーの歌詞を使うということでワンクッション置くこととしたが、これが一筋縄ではいきそうにない。

 arlie Rayさん版の楽曲自体はiTunes Storeで買ったので、所謂歌詞カードが無い。ネットを探すとそれっぽい歌詞は見つかるのだが、英語的にかなり????なのでそのままでは使えそうにない。そのため、ネットで拾った歌詞をベースに空耳に挑むこととした。だから、本WIP版はサビを除くとまだ[la]ばかりである。

 歌詞を追うにはコンテクスト(文脈)も考慮しなければならない。実際、歌詞のIやyouをどう位置付けるかで、空耳結果は異なってくる。現時点ではIやyouについては特定していない。故にそれっぽく歌詞が入っていてもそれはあくまで現時点での仮バージョンに過ぎない。 サビの部分も仮であり、yourが何時aやtheに代わるかは現時点では神のみぞ知るだ。

ちなみにネットで拾った歌詞の冒頭はこう。
Get back to me when you were not here.
You ruin the clear sky.
The word filled with love, dream and your tears.
Under this star you will be called again.
Recalling your memories, realise a soul.

You were scanning poly once, they are in a truly shadow...
WIP版の歌詞の冒頭はこう。
Get back to me when you were not at here.
You ruined the clear sky.
The word filled with loves, dreams and your tears.
Under this star you will be called again.
By recalling your memories, realise your soul.

You scanned polymaths, they are in a foully shadow...
 現時点では英文法からの要求と、メロディーにちゃんと載るシラブル(音節)数からの要求で全体を整えている段階だ。例えば最終行では"poly once"が"polymaths"になっている。"poly"単体では名詞となり難く、また可算名詞なら冠詞か定冠詞が必要だ、続く文ではtheyで受けられているので、"poly"の部分には可算名詞の複数形が入らなければならない、といった具合だ。"polymath"は「博識な人」を意味する比較的新しい(といっても17世紀ごろ)単語で、レオナルド・ダ・ヴィンチといったルネサンス期の傑出した才人を指すために生まれたものだ。ちなみに"foully"は副詞だからWIP版の歌詞も英文的にはまだおかしい(追記2015/3/2:取り敢えず"foggy"にしました)。

 "Full Strings Attached"はバックトラックのバージョンの仮名称で、サンダーバードなどの音楽で知られるバリー・グレイ氏の作品集アルバムタイトル"No Strings Attached"をもじったものだ。サンダーバードなどで使われた人形には多数の吊り糸(strings)が付けられている(attached)が、アルバムタイトルはそのような状況を逆手に取って付けられたと推測している。対して"Full Strings Attached"に込めた意味は、ドラム、コーラスを除いて、全てストリングス(弦楽器) のサンプリング音源のみで構成している点だ。ピアノも弦楽器だし、シンセサイザーによるシーケンスっぽい音にはバイオリンのピチカート奏法のサンプリング音を使っている。最近のサンプリング音源は弦楽器の様々な奏法の切り替えも簡単に指定できるので、左寄りに聞こえるストリングスではトレモロも含めた4種類の奏法を切り替えながら使っている。ベース音はKarplus-Strong String Synthesisという物理モデリングを用いて生成したものだ(関連エントリ)。

 あと、楽曲にエフェクトっぽい音を使う場合はコンテクストをつい持ち込んでしまうのがどうしようもない性(さが)だ。 2:42辺りの「どん」という音は木製のドアを閉じた、或いは力一杯開いた際の音をイメージしている。エヴァンゲリオンではドアの開閉やドアを介して出入りする行為を象徴的に取り扱うことが多かったので、それに倣ったという側面もある。それがシンジが閉めたドアの音か、幼少期のアスカが開いたドアの音か、それとも全く別のシチュエーションか、それはまだ定まっていない。

おまけ、なんともタイムリーな。

2015/02/22

Megpoid Whisper、「神様のいうとおり」のカバー

 「神様のいうとおり」は「四畳半襖の下張」、もとい、アニメ「四畳半神話体系」のED曲だった。原作の某先輩がらみのエピソードには無難に触れるだけで、まぁ、原作小説を上手く料理していたとの印象が強い。いやあ、これはほぼ手放しで褒めているといると言って良い。キャラクター原案はイラストレーターの中村佑介氏だが、今この文章を打っているPCのWindow起動画面、壁紙、車用のiPod Touchの壁紙も中村氏のイラストを一部加工して使わせてもらっている。もちろん、画集も持っている。

 楽曲「神様のいうとおり」には通常のバージョンと「バージョン Z80」という別ミックスがある。

 Z80はほぼ間違いなく、組み込み分野では未だその末裔が幅を利かすCPU/MPUのことだろう。私が学生のころはZ80はマイコン(今で言うところのパソコン)でも使われており、8-bit処理時代を代表するCPU/MPUのひとつと言えよう。しかし、今やPCのCPUは16bit、32bitを経て、64bit処理が当たり前となった。「バージョン Z80」の意味はおそらく古い時代の音(音色)を使っている、ということだろう。ただ、ファミコンやNEC PC-8801などのPSG音源やFM音源を思わせるような古い音色ではない。チップチューンのレベルまでは行かないという微妙なところだ。

 今回はコンセプト重視で、手順から何からそのコンセプトに沿ったアプローチを採った。これは別に自分の行為を自慢したいるとかカッコ良いとか言ういたい訳ではなく、単に「趣味でやってるんだから自由なんだよ」と言いたいだけなので為念。

 で、コンセプトとは「バージョン MOS6510」である。MOS 6510はコモドール64という古いPCに使われたCPUで、要はZ80より古いというぐらいの記号としての意味しかない。ただし、コモドール64は独自の音源チップSIDを採用しており、言わば「SIDっぽい音」というのは歴然と存在する。故に「バージョン MOS6510」とは、「SIDっぽい音」を取り込みつつ、同時発声音数も抑えた音数節約バージョンとでも言い換えられる。要は「スタイル」を理由に耳コピをサボったということだ。それと、SIDは8-bit処理チップであること、フィルタを持っていること、サンプリング(録音)とその再生ができるという点も忘れてはいけない。ちなみに完全に「SIDっぽい音」のみで構成された楽曲は一般的にチップチューンに分類される。

 バックトラックの作成手順は、コモドール社が後に発売するアミガ(アミーガ)で花咲く音楽用ファイルフォーマットmodを強く意識したものだ。modフォーマットは、サンプルした音源をも含む音色データ、と言うか波形データ群と、どの波形データをどのタイミングで、どの音程で、どの定位(左右の位置)で鳴らすかという演奏情報を含んでいる。演奏情報だけならMIDIデータもそうだろうと言う事になるが、もう一歩踏み込むと、modフォーマットでは数小節の演奏データを再生単位として、それら再生単位をどういう順番で何回再生するかという形で演奏データを管理する。

 このようなmodフォーマットのデータ管理方法を踏まえ、今回のバックトラックの音はまずソフトシンセZ3TA+2とNI Massiveで全て自分のイメージに沿って作り、wave形式で単音毎に書き出した後にサンプラーBattery4のパッドに割り当てるというとっても面倒な事をしている。つまり、3音の和音は3つの異なるwaveファイルを同時に再生(パッドをトリガーする)して作った、ということだ。もちろん、本当に面倒だから間違いなく2度とこんなことはやらない。どうせ音数節約バージョンだからやろうと思った、と言うのが本当のところだ。なお、音色作成では、使える基本波形を矩形波とノイズのみと縛ったが、フィルタやLFOによるピッチや左右の定位制御は積極的に行った。

 最後はポスト処理だ。ボーカルも加えてDAWからwave形式ファイル(ビット深度24-bit、サンプル周波数48kHz)で書きだした後、波形編集ソフトを介してビット深度8-bit、サンプル周波数22kHzのwave形式ファイルにコンバートした。本来無音となるべきところでノイズが聞こえるのは、このように意図的に音を劣化させたのが原因だ。実際のところ、ビット深度やサンプル周波数の変更はDAW上でもシミュレートできるのだが、今回ばかりはそうはしなかっただけに過ぎない。

 出来はともかく、手間だけはかかっているのだよ。

2015/01/25

Megpoid English、YMOの「The Madmen」カバー

 「おらといっしょにぱらいそさいくだ!」 ぼりぼり

 楽曲の元ネタというかインスパイア元は諸星大二郎氏のマンガ「マッドメン」とか。ちなみに冒頭のセリフ(うろ覚え)は同氏の別の作品(「生命の木」)からで、私の世代の伝奇マンガ好きなら必ず知っていなきゃならなかったセリフですね、あとヒルコの鳴き声とか。

2014/12/22

Megpoid English、YMOの「シムーン」カバー、再び

 基本的にボーカルのミックス違い。先のバージョンはPiapro Studio(ボーカロイドエディタみたいなDAW用のプラグイン)の出力をエフェクトに通したものでしたが、今回のバージョンはCubaseのVari Audio機能を使ってピッチや発声タイミングをかなりいじってます。出来はもう一息。

2014/12/07

Megpoid English、YMOの「シムーン」カバー

 日本語では敢えて「シムーン」、アルバム「イエロー・マジック・オーケストラ(日本版)」の同曲に対する自分なりのイメージをかなり引きずった音作りになってます。最小限のリバーブ(残響をシミュレートするエフェクター)の使用と波形丸出しのシンセ音が一種のコンセプトで、ミックス名の通り、2種類のパーカッション(ジィー、チン!)を除いて、音は全てソフトシンセZ3TA+2(ゼータ・プラス・ツー)で作ってます。ドラム音とベースは正弦波とノイズだけ、風音はノイズだけ、他の音は矩形波が絶対入ってます。

 あ、DAWをCubase 7.5からCubase Pro 8にアップグレードしました。レンダリングエンジンが軽くなっている(リアルタイム再生時のCPU負荷が下がっている)のはメーカーの謳い文句通りです。ただしバッファサイズを小さくするとリアルタイム再生時にノイズが発生し易い傾向があります。

 FL StudioBitwig StudioへのDAW乗り換えも考慮しましたが、一旦使い慣れたもの変えるのはやっぱり敷居が高いですね。複数のグレードを揃えたアプリケーションであっても、欲しい機能の有無にこだわれば結局最高グレードを購入せざるを得ない訳で、導入コストも必然的に高くなります。ただ、FL Studioは無償でアップグレードし続けられるので5年単位ぐらいで見れば元は取れるでしょう。Bitwig Studioはバージョンが1.0から1.1に上がることと年末(会計年度末)ということもあってか、1月中旬まで少し安い価格で購入できるようです。円安が進行している昨今でも、国内代理店経由より海外のメーカーサイトで直接ダウンロード購入した方が安い、というのは何とも。

 Megpoid音声はエフェクトを除くとPiapro Studio出力のまま、調整は無しです。もちっと音は丸めた方が良っかなぁ。

おまけ

2014/10/26

Megpoid English、Kraftwerkの「放射能」カバー、リビジョンアップ!

 リビジョン1です。

 Native Instrument社のソフトシンセMassiveの音色作成のコツがかなり分かってきたので、Cakewalk社のソフトシンセZ3TA+2と同等に自分好みの音色を大量作成中。"Radioactivity"についてはベース音を新規音色に差し替え、バランスを取り直すために他の音源の音量や定位をかなりいじりました。ただし普通に聞く分には差は僅かでしょうね。

 あくまで「俺の中では別物」ということで。

2014/10/03

Thatness and Thereness / feat. Megpoid English、リスタート!

 坂本龍一さん&ピーター・バラカンさんの楽曲、"Thatness and Thereness"は個人的に引っかかりの多いエバーグリーン。一度Vocaloid2 SONiKAでカバーをでっち上げたことがあるけれど、Megpoid Englishによる再挑戦に着手。アイディアスケッチとばかりに以前のデータは全て無視してとにかく組んでみた。関連して3DCGモデラーのリハビリもやっと本格的に始めてみたよ。

 途中から入るドラムの音が大きめなので、再生音量には要注意。

2014/09/14

"Fly me to the moon" Megpoidカバー、リビジョン0

 まずはリビジョン0です。発声タイミングはwaveファイルに書き出してからCubaseのVariAudioで徹底的に調整。

 After Effectsでタイムカウンターを作ろうしたんだけど、エクスプレッション(スクリプトですね)の書き方をすっかり忘れていてびっくり、歳やねぇ。

2014/09/07

Fly me to the moon, again

 私が初めて実用に供したPC用DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)ソフトと言えば、Cakewalkの今や亡きProject5、Steinberg Cubaseに完全移行後の今でも実はPCにインストールしたままなのだ。何故かと言うと、結構スケッチ風というか、楽曲の大枠だけ組んだようなProject5データが多数あるからだ。

 かく言う本楽曲のオケも元々はProject5で組んであったものを、「Project5の画面を見ながら1日かけてCubaseで打ち込み直す」ということをやったものだ。ある程度はキーボード(鍵盤)から入力しても良いんだけど、リズム感が弱いところに来て、鍵盤を押してから発声までのレイテンシ(時間遅れ)が気になり出すともう対応できない。勢いマウスを動かした方が早いという訳だ。

 ただ一つ問題なのは、Project5上のシンセ音はほぼ全てCakewalkのソフトシンセPsyn IIで作っていること。 Psyn IIも開発終了して久しく、現在の64bit環境で動くバージョンはない。そのため、データ移植後になかなかProject5上で組んだ時のイメージが再現できなくて苦労することが多い。本楽曲に関してはCakewalkのサンプラーD-Proで大部分組まれていたので、D-Pro 64bitを使うことで音色的にはProject5上でのイメージを比較的短時間で再現できた。ベース音(2音色)だけはCakewalk Z3TA+2で元々のイメージに即した音を新たに作った。

 MegpoidパートはPiapro Studio、ほぼ「楽譜通りに打ち込んだ」に相当するもの。そのため、発声タイミングがツッコミ気味だったり、逆に遅れ気味だったりとばらつきがある。ツッコミ気味になりがちなのは、"let"、"me"、"and"、"play"とか、遅れ気味になりがちなのは"please"、"among"、"are"とかが代表的だ。"you are"のところは"are"の出だしが余りに遅いので、さすがにノートオン(発声開始)を1/64音符分前にずらしている、つーか、"You're"にしておけば良かったと今気付いたよ。発声タイミングはWaveファイルにバウンスしてから、Variaudioなどで徹底的に調整することになるだろうね。

 後、分かる人にはスペクトルの動きを見れば直ぐ分かると思うけど、Vocalodのビブラート機能は積極的に使っている。

2014/08/11

「Dear Radio」Megpoidカバー、テストミックス #2

 "Z3TA+ FM Mix"と"MF Mix"のテスト版です。

  "Z3TA+ FM Mix"はカバーでは無くてコピー寄り、と言うか音色含めて何処までオリジナルに近づけるかというミックス。音は全てソフトシンセ"Z3TA+"によるもので、「サイン波オシレータ2個(Yamaha流には2オペレータ)のFM変調縛り」でスクラッチから作成。けっこうFM変調での音作りのノウハウが貯まりましたよ。MS-Exelで生成波形をシミュレートしながらの音作りはちょっと面白かったです。

 "MF Mix"は80年代風の作りを目指したところ、良い感じに"Michael Fortunati"(つまりMF)っぽくなってきたことから命名。"Michael Fortunati"のオリジナルの"Give me up!"と"BaBe"によるカバーバージョンのどちらに寄せようか思案中。

  "Michael Fortunati"のオリジナルの"Give me up!"、いや~80年代だなぁ。

 "BaBe"のカバーバージョンの"Give me up!"。このころはTVドラマ「スクール・ウォーズ」の影響でラグビーがちょっと人気だったんだよね。私は一度も観たことがないのだが。

 で、テストミックスです。

2014/08/04

「Dear Radio」Megpoidカバー、テストミックス

 だいぶ以前に耳コピしたデータを少しいじって原曲より少しハネさせてみた。音数は基本的に増やさず、位置(時間方向ね)をずらしただけの代物。手法としては以前の"The Model"と一緒ですな。

 ドラムはSpark2(ソフトドラムマシン)のパッドをMIDIキーボードに割りつけてノリ優先(バスドラムだけは打ち込み)でドラムパターンを6つ作成、その後パターンパッドをMIDIキーボードに割りつけてパターン再生順もノリでリアルタイム入力してみた。トータル1時間ぐらいの作業で、Spark2のこういう使い方は今後増えそう。Megpoidデータは古いものなので、何れ差し替えねばね。

2014/07/19

「東風」Megpoidカバーオルタナティブミックス、リビジョン0

 結局のところ先のバージョン、ミックスとの違いなんてやった人間にしか分からない。先のミックスが「オケではなくインスト有りき」だったのであれば、今回のミックスは「GUMI有りき」と言える。

 「東風」はインスト曲として既に優れているから、曲が組み上がった段階でやっぱり音や音量のバランスを取ってしまう。先のミックスは既にあるインスト曲にGUMIを被せただけ、というのが実態だった。今回のミックスでの考え方は全く逆、GUMIをどん!と中央に据えてから周囲を整えていったという訳だ。

 印象は変わらないと思うけど、音数が減っていることや、ベースやバスドラムといった低音域の音量がかなり抑えられていることはこの種の作業をしたことがある人なら直ぐ分かる筈。もうひとつ気を使ったのは「モノラルにしてもそこそこ聞けること」、AMラジオ放送でもそんなに印象が変わらないものにしたいというイメージだ。これは単なるかつてエアチェック好きだったおっさんのノスタルジーという側面だけでなく、音場を作り込み過ぎずに聞き易くするための予防線という側面をも持っている。

 あと、3:06辺りに明確な違い有り。

2014/06/22

近況、十六度。:2時間でここまで2題

 本日は昼飯と夕飯の間に「2時間でここまで」×2に挑戦。

 要は使える時間を明確に区切った上でベストエフォートでどこまで行けるかを試すということなのだが、重要なのはアウトプットを事前に見積っておくこと。目的が「自分の今の調子や実力を適切に見積もれるか」をチェックすることだからだ。結論から言うと、一題は50点ぐらいで失敗、もう一題はかろうじて60点の合格ぐらい。

 ただし、お題はお気楽なものだ。

一題目:宇宙戦艦ヤマト(1974)のガミラス三段空母(多層空母)の画像をネットで収集、形状を検討し、Lightwave3D(3DCGアプリ)上でプロトタイプモデリング(スケッチみたなもの)まで終える・・・50点

 そもそもの躓きはアングルド・デッキの有無。

 年齢的には「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士達」世代なので、ガミラス三段空母の形状はバンダイのプラモデルが記憶上の基準。加えて、「デザインモチーフは第二次世界大戦の空母」、「宇宙空間で何故アングルド・デッキ?、しかも多層デッキなのに」という思い込みから「アングルド・デッキはあり得ない」とそれまで確信していたのだ。が、ちょっとググるだけでそうは問屋が卸さない事が分かった。宮武氏のデザイン画はやっぱりアングルド・デッキっぽいよね?

 「アングルド・デッキごときで何の騒ぎ」と思うかも知れないけれど、実在の空母のアングルド・デッキの向き(角度)や長さには根拠がある訳で、ただ船の進行方向から傾いた向きのデッキがあれば良いって訳じゃない。別にデザイン画の解釈も理詰めであるべし、と言いたいのではないので念の為。

 デザイン画から想定されるアングルド・デッキの幅、長さが実在の米国原子力空母と比して余りに小さめなので、「アングルド・デッキと解釈すべきか?」と言う、より根本的な疑問にぶち当たってしまったというのが正直なところだ。単なる張り出しという解釈も可能だけど、それもどうかなぁって感じで、Lightwave3Dを立ち上げたところでタイムアウト。船底部の処理も含め、宿題を残した形だ。

二題目:死蔵状態のソフトウェアドラムマシン、Arturia SPARKのCubase7.5(DAW)上でのワークフローを理解するため、これと既存の楽曲データを使って兎に角一曲でっちあげる。・・・60点

  プリセットの様々なドラムパターンを20分ぐらい聞きまくってから方向性と使う楽曲データを決定し、10分程でマニュアルの必要個所だけ読んで必要な操作を確認、後は淡々とデータ編集と音量調整に終始した。

 SPARKはドラムパターンをドラッグ&ドロップでDAWのトラック上にMIDIデータとして配置できるので、今回はその機能押し一本でやってみた。従って、ドラムパターンの一部変更は全てDAW上だ。まぁ、一度決めた方向性は時間的に変えようがないので、「やりたかった事」は割と伝わるんじゃないかなぁ。

 既存の楽曲データからザクザクとデータを削っていくのはやっぱり快感。コード(和音)は捨てたが、ベース音は微妙に入れてある。あと、SPARKのコンプレッサの癖が今ひとつ掴めず、音量調整はまだまだという感じ。もう少しパート毎で音量差をつけたかったんですがね。

 "Alternative3"は文字通り「第3の選択」、3つ目のミックス違いだったからで、昔の英国TV番組や細野晴臣さんの楽曲とは無関係ですよ。

2014/06/18

「音楽の計画」Megpoidカバー、リビジョン1

 イコライザで20Hz未満の低周波数成分をばっさり落としてみた、と言うのがリビジョン0との違い。個人的には中央のバスドラムが煩すぎるぐらいが好みなのだが、如何せんMegpoid音声と上手く音の位置が分離できない原因となっていたのだ。

 20Hz未満の周波数成分はMegpoid音声自体も結構含むので、この周波数帯域成分をばっさり落としてやると、Megpoid音声は全体に上に移動して聞こえるようになる。対して高周波成分をそもそもほとんど持っていないバスドラムの音はほとんど上下には動かず、低周波数の「もこもこ」成分が無くなった分輪郭がはっきりする。かくて、Megpoid音声とバスドラムの位置がより分離できた、という訳だ。これは一種のマスタリング作業かもね。

2014/06/17

「音楽の計画」Megpoidカバー、リビジョン0

 ちょっと晒してからリビジョン上げましょう、という感じ。しっかし最近Youtube調子悪いなぁ…

超初心者向けCubase7.5+Vocaloid(その1)

 エントリタイトルで「その1」をうたってはいますが、「その2」以降があるかは未確定。あくまで、DAW触り始めのVocaloid3ユーザーに有益と思える事項に出会った際に適宜上げていきます。ラベル(タグ)は「超初心者」です。

 PiaproStudioは使い易いが、細かな発声タイミング調整はバウンス(Waveファイルに書き出し)してから直接編集した方が絶対効率が良い。使っている人ならご存知の通り、Cubase7にはVariAudioというモノフォニック音源(ボーカルなどの単音音源)のピッチ(音程)とタイミングを調整するツールがある。他のDAWでも同じ機能を持つツールがありますな。

 今回の話は、「Vocalodの発声タイミングがVariAudioでイマイチ上手く調整しきれない」という人に今一度チェックしてみて欲しいポイントだ。

 下図はPiaproStudioで編集したVocaloid音声をいったんバウンスしてから、VariAudioに読み込んで少しいじったところ。赤、或いは黒(選択されている状態)の長方形が音声のピッチ(縦方向)と開始及び終了時刻(横方向)を表している。読み込んだ波形の発音は「Making music(メイキング・ミュージック)」だ。今回のポイントは、波形を見ると黒色の長方形の右端よりも右側(時間的には後)に小さいピークがあること。これはこのピークに対応した音をVariAudioが「ピッチがない」と判定したということを表している。だが、このピークに対応した音の発声タイミングは結構重要なのだ。
  具体的に「ピッチがない」と判定された音は「ミュージック」の「ク」、或いは「ミュージッ」の「ッ」だ。上図から分かるように、バウンスした波形データでは「ッ」の発声タイミング(波形上の小さなピーク)が143小説2拍目(143.2)よりやや遅れている。この差が聞いた時の違和感、或いは自分の思い描くボーカル音声像との差の原因となり得る。実際、そうなっていた訳だ。

 じゃあVariAudio上で「ッ」のタイミングが変えられないかと言うと、そんなことはない。「ッ」は「ピッチがないと判定された」だけであって、あくまで黒い長方形で表されている音節の一部だ。だから、黒い長方形の右端をちょっと動かしてやれば、下図のように「ッ」に対応した波形のピーク位置を望む位置に合わせられる。
 VariAudioによる発声タイミングの調整は長方形の両端の左右移動で行うが、結局のところ調整後の発声タイミングは波形を見なければ分からない。発声タイミングをクォンタイズしたいからといって、長方形の両端位置を単純にクォンタイズしても駄目だということだ。

 VariAudioによってVocaloid音声の発声タイミング調整をする場合は、あくまで波形を見ながら調節しよう。また、「ピッチがない」とVariAudioが判定した音についても、タイミング調整ができることを忘れないでおこう。

2014/06/01

「東風」Megpoidカバー、リビジョン1

 リビジョンアップ、基本的にこれでフィックスです。エレクトリックタム音の追加、音量バランス再調整、日本語歌詞の発声タイミング再調整など。

2014/05/27

「中国女」Google Translateカバー(笑)

 「中国女」、YMOらしいっちゃらしい曲なのだが、面白い楽曲かと言うとやっぱり余り面白くはないってことを痛感。アイディアも湧かんし、だんだんいじってるのも苦痛になってきたのでいったん放置することに。

 仏語は「グーグル翻訳」でっせ。

2014/05/21

中国女/Megpoidカバーのスタブ

 飽きるまでは突っ走る性分故か、とにかく前進。「マッドピエロ」、「東風」と来た以上は、所謂「ゴダール3部作」の残りである「中国女」までは行かなくちゃいかん、とその一念のみ。曲の好き嫌いとは全く別次元の一種の様式美みたいなもんだ。

 実は昨朝に毎年恒例の関節痛を発症、季節の変わり目に腰と膝が痛んでほとんど動けなくなる状況となっており会社も休んでいるのだが、今日午後になってなんとか痛みが引いてきたのでささっと以前に一度組んだものを整えてみた。

 ドラムパターンなんて組んでられないから、今回のリズムは全てフリーのループサンプルで組んでみた。どうもループサンプルは上手く使えなくて今まで完成版に使ったことはなかったのだが、今回はドラムパターンへの要求が明確だったので、直ぐに良さげなデータを見つけることができた。今後は飛び道具的にループサンプルも使っていくようになりそうな気配。

 フランス語部分はグーグル翻訳の発話結果を録音し、取り敢えず貼り付けてみたところ。音声データの切った張ったはまだこれからだ。

 あ、KRAFTWERKっぽい「ぴゅん!」って音はZ3TA+2の自作音ですよ。

 あ、動画では"Megpoid Whisper"になってますが、実際はもちろん"Megpoid English"。拙速はいかんですなぁ。