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2018/06/12

[隣のDivisionさんがつぅ] あの男が帰ってきた

 クラス(職業、専門)は不要、アンダーグラウンドは無限のエリアバリエーション、ダークゾーンは一生遊べ、ストーリーは拡張不要、レイドなんてつまらないよインカージョンだよ、モデファイア最高・・・

そう言ってきた男がE3の舞台に帰ってきました!キャー!ジュリアーーン!!
 つたない英語力を駆使して理解した"The Division 2"の内容はと言うと、
  • ストーリーベースのキャンペーンをコアとする。
  • メインキャンペーン(「メインキャンペーン」自体の意味は不明)で、3つの専門性(シャープシューター、デモリッシオニスト(重火力?)、サバイバリスト)のいずれかをプレイヤーは選ぶ。それぞれの専門性に対して特殊武器(シグネチャーウェポン)がある。アビリティ、特殊スキルのアンロックなど専門性は発展要素を持ち、独自のプレイヤーキャラの育成や他プレイヤーとのシナジー発揮が期待できるだろう。
  • 8人のパートナー構成で挑めるレイドを導入する。 
  • 我々(開発者達)はThe Divisionの経験から多くを、とても多くを学んだ。イヤーワンではコンテンツのメジャーアップデート実施を複数回計画している。エピソード1~3の3つのDLCはそれぞれが新しいストーリー、新しいエリア、新しいアクティビティを提供する。最も重要な点は、これらDLCは完全に無料で全てのプレイヤーに提供されることだ。
という感じで、まさに"The Division"とこれまでの自分の発言の(全面に近い)否定、これまでdisってきたものも含む他作品のパクリっぽい機能の導入宣言に聞こえます。会場にも同じ思いの人が多くいたんじゃないかな?個々の内容は"FarCry"シリーズ、"Ghost Recon Wildlands"、"Destiny"シリーズ、"Assassin's Creed"シリーズ、"Rainbow Six Siege"などのゲームストラクチャー、サービス形態で既におなじみのものにしか見えません。

 まぁ、臆面があろうがなかろうが「変わることを恐れない人」には一目置きたい・・・ところですが、彼が触れていないところの方がまだまだ多いのは確実で、実はこちらの方がよっぽど爆弾っぽい気がしてなりません。DLCも規模次第で印象は変わりますし、ダークゾーンは導入されてるっぽいし。

2018/06/11

[隣のDivisionさんがつぅ] The Division 2 トレーラー映像来る

 E3開催も迫り、"The Division 2"のトレーラーも公開され始めました。(追記:E3でのプレゼンテーションについてはこちら

 舞台はワシントンDC、季節は初夏、プレイ動画では敵のステイタスバーの色として赤、紫、黄が確認できます。現時点でネットコードなどのバックグラウンド処理に関する技術的な情報は無く、ネットワーク経由のPvPゲームとして一皮むけるのかどうかはまだ不明です。ネットコード周りについては"Rainbow Six Siege"や過去のBFシリーズでの対応なども参考に、「3~5年前の常識的な実装」を最低限とし、よりモダンな(笑)、可能であれば20年前の"Quake"を越えるレベルのセキュアな実装をより低いレイテンシで実現して頂きたい。

 まず、ゲームプレイトレイラー。冒頭の

"Actual in-game footage, work in progress"
(開発中の実際のゲームでの映像です)

の一文が泣かせます。

 "The Division"のゲームプレイトレーラーとされたもののほぼ全ては、ゲームとは別のソフト群で作成した言わば「イメージ映像」でした。このため発売された実際のゲームの画面がトレーラーよりしょぼく、プレイヤーから非常にネガティブな評価を受けました。以降、それまで「イメージ映像」路線主体だったUbisoftのトレーラーは「開発中の実際のゲーム画面」を使う方向に一気に舵を切ります。
 プレイヤー主観のUIを極力別画面としない(通常のプレイ画面にオーバーレイ表示する)手法は「イメージ映像」で使われていた"The Division"時代からのコンセプトですが、より実装される方向ということでしょうか?ただ、地図のUIはむしろ初期コンセプトから離れましたね。

 ゲームエンジンの"Snowdrop"は相変わらず出来は良さそうです。NPCの動きはより自然になり、"Farcry5"、"Ghost Recon Wildlands"、"Assassin's Creed Origins"のNPC挙動に感じられる不自然さは感じられません。植生の処理もきれいです。

 いい意味で気になったのは水面の処理、少なくとも味方キャラクターの影がきっちり落ちており、かつ鏡面反射も取り扱っています。静的な背景("The Division"ではリリース以降も開発は動的と主張していましたが、「ヘリコプターがビルの窓に映らない」点を指摘されて以降は「沈黙」しました)だけでなく、動的なプレイヤーキャラやNPCなどの鏡面反射が処理されているとすると、これはちょいと凄いですよ。ゲーム性やプレイスタイルへの影響は大きいと思います。

 "The Division"の「イメージ映像」ではプレイヤーキャラの姿がガラスや水たまりに高頻度で映っていましたが、実際のゲームでは全く映らないというドラキュラ状態でした。反射を利用して角の先の敵の数や向き、待ち伏せの有無を調べる・・・なんてプレイへの期待は完全に裏切られました。更に"The Division"の「イメージ映像」では描かれつつ実装されなかった「壁越しの射撃によるダメージっぽいもの?」の描写も今回のトレイラーにはあります。まさか銃弾で窓のシェードとガラスが壊れる描写で終わり?

 ビルなどの角の向こうで待ち伏せている敵の姿を対面のビルのショーウィンドウの反射で確認し、角の壁越しの銃撃で倒す・・・一緒に戦ってきたエージェントが背後でプレイヤーキャラの頭に急に銃口を向ける姿が車のウィンドウに映っていて、全てプレイヤーに見えている・・・こんなゲーム、ありましたか?

 あくまで開発版の画面ですから、リリース版とは違っていても問題は無い訳ですけどね。でもリリース版にそれら機能が含まれなかった場合は「またダウングレードか!」と言われることが分かり切っている状況下、トレーラーに「そういう描写がある」のは事実で、「それら描写が見られる場所をトレーラー内の戦闘場所に意図的に選んだ」可能性も高いと見做さざるを得ません。また絵面としてはそれら以外に見るべき点は無かったことですし、鏡面反射や壁抜き射撃の機能の実装の有無はワッチしていくべき重要なポイントですよ。

 まぁ"Snowdrop"ですので、車の運転などは相変わらず出来なさそうです。あと、パッチの度に直ったり再発生したりしていたオーディオ処理周りの不具合もつぶしておいてくださいね。

 こちらは作品紹介のトレーラー。約1:30のところに
 
"but how do you save a nation, when its enemies come from within?"
(国の敵が身内(ディビジョン内)から現れた時、どうやって国を救う?)

とあります。今度も「ローグエージェント」って呼ぶのかなぁ・・・ってことですかね。

2018/05/22

[隣のDivisionさん] いったんさらば、Ubisoft作品

 いやはや、ディビジョンテックから見たゲーム内経済の評価結果は自分でもショックを受けるほど酷いもので、The Divisionはもう冷やかすこともなかろうと再アンインストールした次第。グローバルイベントで何か得したという記憶は無いし、何より(Steam DBの数字を信じれば)ピーク時の1/10以下の数のプレイヤーも接続できないほど低性能化されたサーバー環境にはとっくの昔に萎えてしまっている。

 現状、ゲームとしてのThe Division2には一切興味は無いが、ネットコードがどうなるのかはワッチすることになろう。The Division2への取り組み方は、R6S: Operation Health(説明例、当然のようにティックレート(通信頻度)上昇への言及もある)と直に比較されることになるのは間違いない。R6Sはグラフィックよりもプレイヤーのゲーム体験の向上に気を使っている印象が強く、実際、Operation Healthとはプレイ環境やゲーム体験の改善を予定していたコンテンツ追加を延期してまで実施したものである。対してThe Division2について最初に出てきた公式情報は「グラフィックエンジンのアップデート」・・・私に言わせれば優先順位が明らかに間違っている。Steam DBの数字を信じれば、R6Sの「昨日のピークプレイヤー数」はThe Divisionの「リリース以降のピークプレイヤー数」を上回っている。そしてこの状態は既に3ケ月程続いているのだ。

 ついでに
  • FARCRY5
    感心した点が無かった昨今では稀有なゲーム、当然プレイしていて面白くもない
  • Assassin's Creed Origins
    ジャンプ距離の短縮など操作していてのそう快感が無さすぎ。3Dエンジンは最適化不足っぽい。ストーリーは無いに等しく、それでもなお「ストーリーを終わらせる」ことを放棄したことをスタッフは恥じ入るべきだ。個人的には、エジプトが場(シアター)でしかなく、文化的にエジプト独自色が薄められきったプトレマイオス朝時代を選択したのは、「エジプト時代」を押し出したいのなら失敗だと思う。プトレマイオス朝時代は、もうピラミッドに代表されるようなエジプト文化の分かりやすい部分がエジプトの人間にとっても既にエキゾチックな領域に入ってしまっている。いつもの頭でっかちぽい開発者がまたいつものように「歴史的な正確さ云々」と言うんだろうけど(プトレマイオス朝時代の記録は実質的な統治の主体であったローマ、ギリシャに多く残り、それより古い王朝に比べれば歴史研究は進み、明らかにされていることも多い)、架空のゲームキャラとクレオパトラを絡めた時点ですでに歴史改変ですからねぇ。
  • Ghost Recon Wildlands
    シナリオが緩すぎ、上級幹部キャラに「麻薬取引に関わることを余儀なくされた理由がある」なんて話を用意してもその内容は安っぽくありふれたものばかりでどうでも良い。そんな話なんて話す間も与えず額に1発、で十分な世界観のゲームではないか?実際、下級幹部以下のキャラはそういう扱いだもんね。
もアンインストールし、Ubisoft勢はPCから消えた。

 FARCRY3とGhost Recon Future Soldierは、ともに95%チャレンジング、5%理不尽ぐらいのバランスで面白かったですなぁ。

2018/05/20

[隣のDivisionさん] 2018年度初頭のゲーム内経済(補足の補足、または「げに非情なり、最適化ステーション」)

 以前のエントリで「装備性能とスコアの関係性は低いため、スコアが上がるからと言って最適化ステーションの利用が『ゲーム体験を変え得る』訳ではない」旨を述べた。感覚的に判断した部分も少なくなかったその認識の真偽を改めて確認すべく、スコア268のノマドバックパックのみを最適化ステーションで限界まで最適化し、プレイヤーキャラクターの能力上昇幅を調べてみた。

 なおこのキャラ、最初のプレイヤーキャラながらこの4月ごろまで長期放置されていたもの。放置開始はPvP用調整とされる特殊弾やファイアクレストギアセットのナーフ後なので、サバイバルDLCかラストスタンドDLCどちらかのリリース前ということになる。ワールドティアも無かった。厳選を重ねたファイアクレスト×4+セントリーコール×2でアンダーグラウンドDLCを最高ランクまでクリアした多少思い入れもあったキャラだが、その後のファイアクレストのナーフで存在価値を失ったのである。またプレイヤー間の装備のやり取りは放置後には無く、調整された装備はおそらく含むだろうが、武器、装備ともに最適化されたものは装備していない。

 ディビジョンテック400個を使った8回の最適化の結果、それ以上の最適化は不可能となり、スコアは+18の286となった。このスコア変化幅は決して小さくない。また286というスコアは、最適化時の上限値として良く見られる。

 限界までの最適化で得られた実効的な効果は、
  • 武器+0.77%
    (サブウェポンのLMGに対して281,784→284,001)
  • タフネス+1.11%(401,507→405,958)
であった。そして、この場合のディビジョンテックの能力向上への影響は
  • 武器に対して+0.0019%/1ディビジョンテック
  • タフネスに対して+0.0028%/1ディビジョンテック
  • スコアに対して+0.045/1ディビジョンテック、キャラのギアスコアに対しては1/9の+0.005/1ディビジョンテック
と評価される。旧オープンワールドしかプレイしないのっソロプレイヤーの場合、各キャラは戦闘任務及びクラフト任務のクリアで1日当たり50ディビジョンテックが入手できる。これは最適化1回に必要なディビジョンテック数だ(おそらく偶然ではない)。この場合の最適化による1日当たりの能力向上の期待値は
  • 武器に対して+0.095%
  • タフネスに対して+0.140%
  • スコアに対して+2.25、キャラのギアスコアに対しては+0.250
となる。(線形変化を仮定した上で)これら数字から計算すると、武器+10%に必要なスコア上昇幅は+47、47日かけて集めた2350個のディビジョンテックを消費することになる。

 と、ここまでやってしまった以上はさらに色々書きたいこともあるのだが、皆それぞれでこれら結果をよく味わった上で、内容は察して欲しい・・・

 とにかく、これが最適化と呼ばれるものの実体。で、以下は私の考察だ。

 ディビジョンテックに明確的に通貨の性格を付与、装備スコアが経済指標であるかのように誘導した上で、超インフレ政策(ディビジョンテックの大量供給だ)を実施しているのが現在の状態だ。もはや詐欺的行為に基づく状態と言って良い。

 そしてこんな状況が成立できる理由は「(私も含めて多くのプレイヤーなら分っている通り)そもそも装備スコアが意味の無い数字だったから」であろう。故に、詐欺的行為自体は装備スコア導入時点で始まったと言えるが、さすがにこのレベルの詐欺では上りが期待できなくなってきたのだろう。

 詐欺的行為の主要な被害者はPvE主体のカジュアルプレイヤーと言うことになろう。つまり「上り」とは、カジュアルプレイヤー数の維持や拡大である。

 インカージョンなどのアクティビティは高性能の装備の直接入手機会そのものだから、これらに挑むようなコアプレイヤーにとってシコシコとディビジョンテックを集める行為は効率が悪過ぎてプレイ内容の選択肢となり得ない。対して高性能の装備の直接入手機会が実質的に無いカジュアルプレイヤーは、入手したそこそこの性能の装備のアップグレードパスが欲しい。この要求はパブリックベータ時からあるもので、本来はクラフトが担うべき機能と言える。が、クラフト機能は「ディビジョンテックのデフレ(現状とは逆の供給不足)」というゲーム自体の設計ミスも一つの原因として、早期に運営からも打ち捨てられる。

 最適化ステーションはこのアップグレードパスを「装ったもの」だ。

 最適化には上限があるが、これこそ最適化機能にとって無視できない制限を反映したものと考えて良いと思う。それは「最適化された装備の性能は、インカージョンなどで直接入手できる装備の性能以下または未満に制限されなければならない」というものだ。そうしないと、高難度アクティビティに挑んだコアプレイヤーを今度は蔑ろにすることになってしまう。このため最適化ステーションのアップグレードパスは途中で途絶えており、「アップグレードパスを装ったもの」にしかなれないのだ。

 しかもその「装い方が悪辣」に感じられる。パスが途絶えているのは「装備の性能の上昇」に関わる部分であり、「スコアの上昇」に関わる部分は途絶えていないか、途絶えていないように見えるように手が加えられている公算が高いからだ。

 実のところ、最適化ステーションが「アップグレードパスを装ったもの」であっても構わない・・・そういうものである、と明言されている限りにおいては。

2018/05/19

[隣のDivisionさん] 2018年度初頭のゲーム内経済(補足)

 以前のエントリ、[隣のDivisionさん] 2018年度初頭のゲーム内経済には誤解を招き易い表現が多々あったので、補足しておこう。

 件のエントリの趣旨と言うかエントリ内での私の主張は、「運営が、ディビジョンテックに実質的なゲーム内通貨機能を与えたようだ」という1点のみである。デイビジョンテックと他のゲーム内通貨もどきとの「交換レート」にはやや定量的に触れたが、ディビジョンテックの「実質的な価値」には一切触れていないということを明言しておこう(後述する通り、「実質的な価値」についてはそもそも語るべき意味が無いが故に語る意思も無かったのである)。

 10円は比率で言えば1円の10倍の価値がある(これが交換レートの話)ことには触れたが、10円で何が買えるか(これが実質的な価値の話)には一切触れていない・・・例えればこういう感じだ。

 前者は相対的な話、後者はかなり定量的な話と言えばそれまでなのだが、後者における「価値」とは「プレイヤーにとってゲーム体験が変わるかどうか」といった実質性、実効性を伴うものなので、うかつには触れられない。加えて、後者に関する私の判断が「一切の実質性、実効性無く、『プレイヤー』にとっては無価値も同然」といったものであったので、なおさら触れる気にならなかった、触れる価値を感じなかったと言うことだ。
 さて、このキャプチャイメージは私のプレイヤーキャラの一人のバックパックの所有・装備状況だ。最もスコアの低い品を装備している点に注目頂きたい。これを装備する理由は簡単で、他の品を装備するよりもウェポン、タフネスの値が圧倒的に大きいからである。これは装備品からMod(厳選品である)を外しても変わらない。そして現行の最適化でのパラメータ上昇範囲では 、使用していない品の性能を現在使用している品の性能より高くすることは不可能と言って良い。

 先のエントリで「ゲームチェンジャー」という表現を使ったが、ここで「ゲームチェンジ」の指すものは、ゲーム新規販売市場におけるThe Divisionのセールス手法または「セールス上の『売り』とする要素」の変更である。つまり、マーケティング上のみの話であり、上述したように現在のアクティブプレイヤーには特にチェンジはもたらさない。そしてこれも先のエントリでも別の表現で述べたように、「ゲームチェンジ」の理由は「『The Division』の『The Division2の販売促進ツール』化」である。

 The Division単体の新規購入層への商品価値はほぼ失われてしまって久しい。だから「現行のThe DivisionのアクティブプレイヤーがThe Division2を購入したくなるような要素」や、「The Division2を購入するなら先行してthe Divisionを購入、プレイしておくと色々あるメリット」のThe Divisionへの導入はコストが折り合う限り悪くない商売のやり方だ。特に後者は「The Division = 本体よりも先行して発売されたThe Division2のDLC」という扱いにほぼ相当し、倫理的にはともかく、思い切った商売上のアイディアとは言える。

 知ってる人には言わずもがな、装備品や武器の「価値」=「プレイヤーにとってゲーム体験が変わるかどうか」にとってギアスコアは実質的に関係無い。各装備の特性や武器のタレントの方がよっぽど重要なのだ。

 上述した例ではスコア268の装備はスコア284の装備に総合で勝っている。ただし、それは私のプレイスタイルがスキルパワーを要求しない点が影響しているのは明らかだ。現行の、装備の3つの主要パラメータのうちのどれか一つのみが高い、というパラメータの割り振り方は、実のところ「装備単体の厳選」を不可能、或いは実質的に無意味にしている。プレイヤーキャラの総合的な力は「パラメータの観点から一点豪華主義の装備」の組み合わせで決まりことになる以上、特定の装備の性能のみに注目していてはプレイヤーキャラの総合的な力を高められることは全く保証されないのである。プレイヤーキャラの総合的な力が高めるに必要な能力は「ドロップ品に対する引きの強さ」でしかない。この辺りが見えてくると、The Divisionをプレイする面白さはかなり失われる。特にRPG要素を楽しみ、ギャンブルに一切の魅力を感じない私には「糞面白くも無い」代物となった。

 ちなみに私のカオス理論や実際のカオス挙動特性ののつたない知識が正しければ、3つの主要パラメータに均等にパラメータが割り振られた装備が、3~4種のギアセット限定で数的に1/4ぐらい混入されると、所謂メタがいったんカオス化しそうに感じられる。「3つの主要パラメータに均等にパラメータが割り振られた装備」は、導入先の装備種や装備セットの限定の仕方次第でプレイヤーのゲーム体験にラジカルに影響するかも・・・という夢をみたのさ・・・ってことです。ここでパラメータ配分は完全に均等が必須ですぞ、乱数で微調整なぞしたら元の木阿弥。と言うのも「3つの主要パラメータに均等にパラメータが割り振られた装備」はカオス化の要因ではなく、カオス化される側であるというのが基本的なアイディアですからね。新しい要素の追加で既存要素の挙動をカオス化するのではなく、新しい追加要素からのみからなる平凡なシステム(ここでは装備の組み合わせがシステムに相当)を用意し、その挙動を既存要素のパラメータの持つランダム性や偏向を使ってカオス化できないか、ということですので。あ、ホルスターだけは逆ね。

 ディビジョンテックの限られた使い先である最適化ステーションは、スコア、特性、タレントの数値を上昇させるけれども、特性もタレントも変更しない。もちろんプレイヤーキャラの総合的な力を高められる能力は、「ドロップ品に対する引きの強さ」の足元にも及ばない。つまり、 「価値」=「プレイヤーにとってゲーム体験が変わるかどうか」に影響するだけ力を最適化ステーションは持たないのだ。先のエントリに書いた通り、最適化ステーションの機能とは、「実質的に『価値』の変化が起きない範囲に制限しつつ数値の上昇する様を見せることにより、最適化が『価値』を変え得るものとプレイヤーに思わせ、最適化に必要なディビジョンテック収集のモチベーションを上昇、プレイさせ続ける」ことにあるとしか思えない。

 さらに限界まで最適化した装備や武器のスコアに一定の上限値があることから、装備のスコアは単に装備のレベルを再分割しただけの値でしかないという以前からの印象がより強まった。つまり最適化とは文字通り同一装備レベル内での最適化に限られており、例えばレベル29の武器はレベル29の範囲内で何か変わることはあっても、レベル30の武器にはなり得ないのである。こんなものに「価値」はあるだろうか?プレイヤー側には基本的に無いか、余りに限定的すぎる。

 運営側はどうか。「発生させた乱数値を装備のパラメータ値に加えるという簡単な機能を最適化ステーションというの名前で安価に実装」することで、「使い道も無く存在価値すら失っていたディビジョンテックなるものに価値がある」とプレイヤーに思わせようとしてみただけなのである。アクティブプレイヤー数が増えたり、それこそ維持できるだけでも御の字なのだろうと思う。損が出にくい割に当たるとデカい。

 最適化に賛成?反対?

 私にとっての「最適化」とは、「ディビジョンテックを収集し、それらを最適化ステーションで使えば、ゲーム体験が変わる」という幻想をプレイヤーに与えるための手段に過ぎない。詐欺とまで呼ばない理由は「最適化という表現自体には嘘も誤魔化しも無い」からである。散々使ってみた経験も踏まえれば「賛成、反対を論ずる価値も無い」と言うのが正直な思いだが、まぁ、スコアや特性パラメータが上がることには別に問題は無いので反対はしないよって感じかな。

 「プレイヤーにとってゲーム体験が変わり得る」装備や武器は最適化からは得られない・・・The Divisionは本質的に以前と何ら変わっていないのである。繰り返しになるが、ディビジョンテックと最適化ステーションの組み合わせを思いついた人間は、確信犯なら相当頭が良いか、人間心理に関する造詣が深い感じだ。そうでなければ(自粛)。

 さて最適化ステーションの登場により、ギアスコアの意味は輪をかけて失われた。ギアスコアの大小とプレイヤーの力の関係がより不明確になったからである。もしギアスコアが低いことを理由としたキックがプレイヤーマッチング時に減ったのであれば多少は良い効果もあったのかなとも思えるが、その結果としてミッションエンド直前でのキックが増えているだろうから害悪の方が多そうだね。

 なーんてことを書いているせいだろうか、一昨日は作戦基地に入れてもらえなかったんですよ・・・寒いので入れてくださーい!!ドアあけてくださーい!!簡体中国語は分りませーん!!

2018/05/07

[隣のDivisionさん] 2018年度初頭のゲーム内経済

 Ubisoftの会計年度は4月~3月で、日本の多くの企業と同じである。だからUbisoftにとっても現在は2018年度初頭、年度の最初の一カ月が経過したところである。

 プレイしている方ならご存知の通り、The Division内の経済基盤はディビジョンテックに大きく移行した。オープンワールドの戦闘任務やクラフト任務の報酬にもディビジョンテック(25個)が含まれるようになり、シーズンパス所有者へのサプライドロップにもディビジョンテック(100個)が含まれる。名前付き武器やクラシファイド装備を分解すればもれなく、高品質の武器や装備を分解しても低確率だがディビジョンテックが入手できる。オープンワールド追加地域内のアラート任務の成功報酬もディビジョンテックだ。

 ディビジョンテックの使い道は、現実として最適化ステーションでの武器や装備の最適化しかない。最適化1回に必要なディビジョンテック量は50個と決して少なく無い。が、ドロップ品の品質に期待できないことに変わりない以上、ギアスコアアップ向上策として最適化ステーションは活用せざるを得ない。

 個人の最適化結果について記しておこう。
  • 平均ギアスコア274から288(現在)への上昇はほぼ最適化だけによる。
  • 初期のギアスコアが280未満である武器や装備の場合、最大限にまで最適化して到達できるギアスコアはほぼ286、またはそれ未満である。ギアスコアの上昇幅としては8~10が典型的だが、後述するように例外がある。
  • 現行のギア構成では、3つの全武器、6つ中の5つの装備のギアスコアが286である。最適化ステーションでのギアスコア上昇は既に全て不可である。
  • 現行のギア構成での装備単体の最高ギアスコアは295である。この装備はドロップ品であり、ドロップ時のギアスコアは277だった。つまりこの装備のギアスコアの上昇幅は18であり、例外的に大きい。
となれば、プレイ時間が限られるなどドロップ品数やキャッシュの入手数自体が制限されるプレイヤーほど、ディビジョンテック取得数を増やすことに力点を置いた方が効率よくギアスコアを上げられるように見える。例外品がそうであるかを確認するにも例外品を最適化するにも、相応のディビジョンテックがなければならないからだ。

 最適化ステーションは明らかにゲームチェンジャーだ。これの登場によって、ワールドティアや敵レベルを上げずとも、新しく高いギアスコアを導入しなくとも、プレイヤーにはギアスコアを高め続けられる可能性が、あくまで可能性が残される。

 そして運営は楽チンだ。だらだらとプレイし続けるプレイヤーを繋ぎとめる仕組みとしてはなかなか良い・・・最も気に入っているのは値段だ・・・有償アップデートでこのような怠惰な運営をしようものならプレイヤーを怒らせかねない。

 最適化ステーションとディビジョンテックを基盤とするゲーム内経済の変更はゲーム延命を望む運営サイドにとって低コストという意味で名案だが、複数キャラクター間のクレジットなどの共有化といった他のシステム変更とは(目立たないながらも)すこぶる相性が悪い、かなりザルと言って良さそうに見える。

 例を挙げよう。

 実のところ本エントリでは「ゲーム内経済」と言う言葉をわざわざ使っている。これはクラフト機能を介することで、例えば武器パーツなどを「一定比率=一定の交換レート」でディビジョンテックに変換できるからである。クレジット種を増やし続けつつそれらの間の一定比率交換、すなわち一種のゲーム内経済の確立を拒絶し続けたのがThe Divisionだった。だが、「名前付き武器を分解すれば1つのディビジョンテックが必ず入手できる」という新たな仕組みと「名前付き武器のブループリントを使ったクラフト」を利用すれば、クラフト→分解の過程でクラフトに必要なパーツとディビジョンテックとの間の交換レートが「明確に」決まる。クラフトした武器は通常クレジットの定額で買い取ってもらえるから、ディビジョンテックと通常クレジットとの交換レートも「明確に」決まる。まず交換レートが存在し、それら交換レートに「確率的変動が発生しない」という状態は、The Division内では初めてだろう。

 「運営サイドにそんな意図は無かったのに、ゲーム内に交換レートが生まれてしまった」なら、運営は恥の上塗りをしたと言えよう。いつものようにこの開発会社のやることは薄っぺらい。

 で、実はここが最大の問題なのだが、「名前付き武器のブループリント」は現在入手可能なのだろうか?昨日ぶらついた時には「名前付き武器のブループリント」自体を店で見つけられなかったのだが・・・。つまり購入可能時期に「名前付き武器のブループリント」を購入したプレイヤーだけが現在多めにディビジョンテックが入手できる不平等状態になっていないか?という話だ。(コメント頂いた通り、ストーリーミッションをクリアしたプレイヤーは拳銃「ダマスカス」のブループリントを所有しています。)

 ちなみに私はテネブラエのブループリントを所有している。クラフトに必要な武器パーツは黄色6個と決して多くはない。オープンワールド旧範囲巡回だけで50黄色武器パーツ/30分程度の入手は可能なので、1時間当たり20個程度のディビジョンテックが追加で、かつ確実に入手できることになる(分解して得られた武器パーツはクラフトに再利用できるので、実はクラフトに必要な武器パーツは1個マイナスの黄色5個となることに注意!)。これを大きいと見るか小さいと見るか・・・個人的には大きい。同数のディビジョンテック入手には5回程度のアラート任務達成が必要だが、任務内容によっては30分近いプレイ時間が求められる。

 名前付き武器の購入は1ディビジョンテックの入手と同等なので、フェニックスクレジットとディビジョンテックとの間にも、実は「一定範囲内の交換レート」が既に存在する。更に・・・とは言え大事なことので繰り返しておく。 「名前付き武器のブループリント」を持たないプレイヤーはこのゲーム内経済には参加できないのだ。

2018/04/29

GW前処理事案 - The Division2に必要なのは

ネットコードをせめて「普通」にすることだ。

 ただし、そんな話は(状況として理解し難いが)全く聞こえてこない。

 せめて誰か「Massiveはネットコードに一切関与させていない」とか、「Massiveはアバターのゲーム制作で忙しいので、実際にはSnowdrop2エンジンにしか関わっていない」とか、「旧作のクリエイティブディレクターはクビにして(大朗報)、ザ・クルー2しかやらせない(大悲報)」ぐらいは言ってくれないだろうか。

 我々には何らかの夢が必要だ。

 ネットコードとは、ゲームのサーバーとクライアント間の通信内容及び通信頻度などを指す。The Divisionのネットコードの酷さ、特に通信頻度の低さはベータ版時代から問題視されており、加えて未だに改善されたとの話が無いと言う事実は壮絶とすら言える。有名どころのFPSでは、早い段階のアップデートにネットコード改善が含まれている事も珍しくない。

 ちょっと実験をやってみた。現在The Divisionでは「ブラックアウト」とか言う何か分からないイベントを実施中で、とにかく通信が安定していない。時間さえ選べば10分と持たずに通信がダウン、二日に1回くらいはサーバーダウン、敵はワープし放題で、時間を選ばなくともインプットラグは十分に体感可能である。そこでインプットラグを色々と測定してみた。

 測定方法はこんな感じだ。
  1. 背後で音楽(♩=120前後)を再生しながらプレイを録画
  2. 操作(銃の発射、スキルの発動など)を音楽(要はドラム音)に合わせて実施
  3. プレイ録画上で、操作した音楽上のタイミング(要はドラム音)と実際の操作への反応で発生した音のタイミングを比較
  4. 比較には、自作の信号処理ソフトを使用 (分解能0.06ミリ秒)
 主要な結果はこんな感じ。
  • アサルトライフル発砲開始:240ミリ秒
  • LMG発砲開始:250ミリ秒
  • 追尾マイン投擲:260ミリ秒
  • 手榴弾投擲:130ミリ秒
  • 前転:120ミリ秒、400ミリ秒内に2回目は実施不可
  • パルス:240ミリ秒
  • ヘッドショットキル時の画面と音とのタイミング差:140ミリ秒
どうも125ミリ秒辺りが肝になっている雰囲気だ。発砲系の処理はサーバーからの返答が必要なので、125×2=250ミリ秒ぐらいとなっているという判断だ。

 ちなみにWorld of Warships、アジアサーバーでのping値は通常40ミリ秒前半、込んでも120ミリ秒は超えない(が、さすがに100ミリ秒を越えるときはやらない)という通信環境である。

 音楽をやっている人なら、125ミリ秒(=1/8秒)というのが途轍もない時間遅れだということは分るだろう。 ♩=120(1分間に1/4分音符が120拍、昨今のダンス曲なら♩~135、速めのD&Bなら♩~176辺り)における125ミリ秒は1/16分音符と同じ長さである。こんな遅れじゃリズムがグダグダとなってしまう。

 とあるFPSにおける通信頻度は25回/秒(25ミリ秒以下のラグ)で、総通信ラグは80ミリ秒未満とされる。つまり通信頻度は未だ「普通の1/3~1/4」ということになる。ping値80(ミリ秒)超ではRainbow Six Siegeのプレイは既にキツいと聞いたこともある。そりゃそうだ、これにサーバー反応などのラグが加われば120ミリ秒級またはそれ以上の体感ラグ発生は避けられない。The Divisionの通常状態のラグは Rainbow Six Siegeがまともにプレイできなくなるラグよりも大きいのである。

 なおSteamDBによれば、最近のRainbow Six Siegeの1日の同時プレイヤー数はThe Divisionのそれのほぼ100倍以上で、The Divisionリリース直後のピーク値と同等となっている。金、技術、対顧客コミュニケーション、マネジメント含め、通信事情に関するThe Divisionの不手際(としか解釈できない状態)は、事前の評判が決して高くはなかったRainbow Six Siegeと比べても目立つ。「口先だけのThe Division、多少ゆっくり目だが改善内容を具体的に宣言した上でそれを着実に実行していくRainbow Six Siege」、などととある知り合いは言う(ブログ主はRainbow Six Siegeはプレイしていない)。

 加えてワープし放題状態での敵の最大移動距離は、キャラ肩幅基準で最大4倍程度という感じである。なので「普通の1/3~1/4」という数字はここでも多少意味が出てくる。そりゃ肩幅の数倍もワープすれば隣の部屋に行っちゃうでしょ。なお、これを超えるようなワープ幅が発生するような状況では、サーバーとの切断が発生してしまうようである。

 ちなみにゲームエンジンのSnowdropについては、「とある開発者が自分の分野の技術内容について疑いようも無い嘘をついている」点を指摘したことこそはあるものの、基本的にベタ褒めしてきた。ポイントは「小せぇことは良いんだよ」張りの「使わない(または使わないことにどっかの段階で判断された)機能のぶった切り」による軽量化である。音声処理、特に爆発音などの処理の実装は如何にも雑そうだし、植生の処理も遅いっつーか流儀が古く見える。要は描画機能の一部を除き、既存のライブラリをそのまま使っているだけのエンジンなのだろう・・・それも見識だ。まぁ車の窓が銃撃でいったんは壊れたりするのは良いとして、所謂「Car door closing simulation(車のドアを閉じるシミュレーション機能)」 は新エンジンであるSnowdrop2には要らないでしょう。

 さて、昨今の「普通のネットコード」には当然対チート性も要求される。ネットコードに関してはRainbow Six Siegeのそれの評判が良いようなのだが・・・

2018/03/12

The DIvision2だってさ(待て、特に情報がある訳じゃない)

 先週、Ubisoftからも公式に製作中とのアナウンスがありました。「詳細はE3で」ということなので、3ケ月は情報は出てこないことになります。ちなみに3月はUbisoftの会計年度最終月ですね。

 という訳で何か書けるというタイミングでもないのですが、本アナウンスに絡んでちょっとクスッとなったことがあったので触れておきましょう。

 とあるサイトのThe Division2に関する記事の中に「UIなどに変更がある」という記述があり、ちょっとびっくりさせられました。

 どこから出てきた情報なのでしょうか?結論から言うと、記述の元になったのは(動画中に引用された)「The Division(The Division2ではない)のトレーラー」の様なのです。

 かつてThe Divisionは「グラフィックスのダウングレード」で名を馳せました。これは「実際の製品のグラフィックスがトレーラーのグラフィックスと比べて表現のディテールが(かなり)劣っていた」ためで、非難や中傷など総じてネガティブな反応をユーザーなどから受けました。UI表現もトレーラー中の方が実際のゲームより全般的に凝っています。ですからそれが「The Divisionの発売数年前のトレーラーである」ことを知らずに映像だけ観ると、「次のThe Division」に見えてしまうのも致し方ないでしょう。

 でもこれ、「知らない、ということはそれだけで色んな意味でとても危ない」というお話でもありますね。くわばらくわばら・・・ 

 これは発売約3年前のトレイラー。「マップ表示表現のトレイラーと製品との違い」だけはベータ版をプレイした際にがっかりした記憶があります。(別画面に切り替えない)トレイラー中のマップ表現がとても印象的だったんですよ・・・

2018/03/04

体調良くなったなった詐欺状態、続く

 グローバルイベント(GE)実施中のThe Divisionですが、覗いてみると初回GEと同じ「アウトブレイク」イベント。以前にも触れたように、ヘッドショットキル時の「ぶしっ」って音がとにかく生理的に受け入れられず、ワッペンだけ設定して早々にログアウト。GE内容がもう初回とおんなじとか、ネタ切れの早さ、と言うか形ばっかりで内容の無いあたりはさすがThe Divisionブレねぇなぁという感じです(結局、イベントは4種?つまりドロップテーブルも4種?)。ぱっと見、「アマーストのアパート」周回が個人敵には一番効率良さそうに見えるのもどんなもんでしょうかね。
 ちょうど一カ月前は体調上向きで、実生活においても思わず「回復宣言」しそうになっていたぐらいだったのですが、直後にダウン。結果的に会社を休んだ日も多く、先月ばかりは「こんな状態で給料もらって申し訳ない」という気分になりました。

 では現在の体調はどんな感じかと言うと、決して体調は悪くないんだけど1日4時間ぐらいしか眠れない、二度寝も昼寝もできない、と言う感じです。病院から薬も出してもらってるんですが効き具合が安定せず、日々消耗し続けているような嫌な流れです。加えて昨夕あたりから花粉症の症状(主に鼻炎)も発生して集中力も大幅ダウン、昨年まで効いていた鼻炎薬が今年は全く効かないせいもあって、おっくうさとは別の理由で趣味とかに時間が使えない状態が継続しています。

 あくまで個人的な感覚ですが、代謝は安定しているので現在の今一な体調の原因は鬱病のいそれよりも禁煙開始直後のそれに近い感じです・・・そうであって欲しいという願望込みと言われればそれまですけどね。

 で、全く別件ですが、銀河英雄伝説のアニメリメイクについてつい最近耳にしたので、Youtubeに上げられているプレビュー動画などを今日チェックしてました。キャラクターデザイン全般には「紋切り型よね」以外に言う言葉はないのですが、キルヒアイスのデザインだけはちょっとなぁって感じがありました。「大人びた感じ」の不足が気になるんですよ。ラインハルトが時折見せる(ことになる)子供っぽさ、それを正面から受け止めたり上手くいなしたりという状況の表現に、このデザインが耐えられなくなることを危惧しちゃうんだよなぁ。さて・・・

2018/02/14

[隣のDivisionさん] 半年ぶりにやってみる・・・(2)

 不毛と言えば不毛、延べ約16時間ひたすらディビジョンテックを集め続け、最適化ステーションで武器や装備のスコアアップに勤しみました。ウェストサイドピアでドローンを撃墜したり敵の集合地点を襲撃したりをひたすら繰り返したということですね。さらに言えば、後述するRPK-74ライトマシンガンを除くと、役に立つアイテムはついに入手できなかったということでもありますね。

 で、結果です。まずビフォー、これは先のエントリにも掲載したものです。
 で、アフター。装備スコアが274から284へと+10向上できました。
   ビフォーアフターでの装備品自体の変化は、セカンダリウェポンのライトマシンガンがPakhanからRPK-74になっただけです。入手した時点のRPK-74はスコアこそPakhanより+5高かったものの、ダメージ力は5%ほどPakhanに及びませんでした。しかしタレントの構成が余りに私好みだったため、敢えてPakhanに変えて使うこととしました。なお、RPK-74のダメージ力を最適化していないPakhan並みとするには最適化が2回必要でした。

 という訳で、(RPK-74を除く)全装備に対して最適化を3回施した結果、装備スコアが+10となりました。ただし装備スコア向上の観点からはこの辺りが限界っぽいですね。最適化1回目では3~5のスコアアップが期待できますが、3回目では+1がせいぜい。とある装備で最適化4回目を試そうとしたところ、一つのパラメータがちょこっと向上するだけで、スコアアップは無いと表示されました。まぁ最適化ですからね、良い塩梅かもしれません。

 では装備スコアアップで何か変わったことは有ったでしょうか?

 「のっソロ」プレイでは残念ながら変わりようが無いですよね。 あ、アンダーグラウンドよりはるかにバラエティ豊かではありますが、ウェストサイドピアのプレイにももう飽きちゃったなぁ・・・では、また暫くさらば、ディビジョン。

2018/02/07

[隣のDivisionさん] 半年ぶりにやってみる・・・

 一度アンインストールしたThe Divisionですが、特に理由も無く再インストールしてプレイしてみました。アップデート1.8前の8月中旬のプレイが最後だったので、約半年ぶりとなります。

 流石に現行のステータスがどの程度のものなのか、さっぱり分かりません。
  アップデート1.8で導入された「ワールドティア5」でのプレイですが、アップデート1.7のワールドティア4よりもやや簡単になった感じです。変わり映えの無さもそうですが、ティアを上げたのにむしろ簡単になったのには正直驚きました。

 また、ドロップ品を分解すると一定の割合でディビジョンテックが入手できるようになってますね。ディビジョンテック入手方法の多様化、特に「ダークゾーン外でもプレイすればするほどそれに見合う量のディビジョンテックが入手できるようにして欲しい」という声はそれこそベータ版時代からありましたからね、やっとと言うか何と言うか。加えてディビジョンテックを一定数集めれば「最適化ステーション」で武器や装備が強化できるので、「のっソロ的」にはこの機能だけは少し試してみようかなと思っています。

 あ、新規地域とそこでの新規アクティビティについては、プレイしてみた結果としてどーでもいいってなりました。ただね、ディビジョンテック集めの効率は良いんですよねぇ・・・

2017/09/15

[隣のDivisonさん] ローグ2.0・・・

 要は、マンハントプレイしてね!ってことの様で、個人的には全く興味も意味も無し。マンハントどうこうではなく、

 「またプレイ内容やプレイ方法を強制してきたよ」

というだけの話。それ以外のプレイスタイルでは価値あるリワードは期待できない訳ですから、実質的には強制されているようなもの。ホント、下らない。

2017/09/02

[隣のDivisonさん] アップデート1.8・・・

 興味はないけど挙動が気にはなってしまう隣席(机は離されている)のクラスメイト、The Divisionとの現在の距離感はそんなところです。

 関係ないけど、最近やってるゲームと言えばWoWs(World of Warships)です。敵がBotのCo-op戦限定ですね。ともっちゃ工房さんの実況動画シリーズ「【WoWs】素人艦長 頑張るでござる【ゆっくり実況】」を観たら余りに面白そうだったので、はい。
 それはさておき、The Divsionのアップデート1.8に関する情報が公式に出始めました。個人的にはいろんな意味で「ほ~ん」(←ほんで?←ホント?で?←えーそうなんだ知らなかったなぁ、それにしてもだからどうだって言うの?)って感じで、ま、変わり映えはしないのかなと思っています。現状、再インストールは考えていません。一方、 これまでのThe DivisionのアップデートやDLCに辛かったPaul Tassiさんですが、アップデート1.8については「無視するにはもったいない出来では?」と述べています。

 アップデート1.8では
  • 新マップ West Side Piers 追加
  • 新PvEモード Resistance 導入
  • 新PvPモード Skirmish 導入
などが行われるそうです。これら3つは独立ではなく、2つの新モードはともにWest Side Piers内が舞台のようです。

 「モード」とは書いたものの、これはあくまで開発などがそう言っているだけで、現時点までの情報からは「アクティビティ」にしか見えません。つまり、インカージョンと同列のもので、別にゲームを変えるような大層なものではないと言う事です。

 「モード」ならば、適用先がWest Side Piersの一部のみってことは有り得ません。開発に手間がかかる割にプレイヤー増には結びつかなかったインカージョンの代わりの、相対的に開発が簡単でプレイヤーの声に答えた(ように見える)アクティビティ、というのが正体だと思います。

 ResistanceはHorde mode(条件を満たす度に新しい敵の群れが現れ続ける)のPvEアクティビティです。Ace combatシリーズにあった「アーケードモード」が近い感じか、或いは単なるミニゲームに過ぎない風合いすら感じます。アクティビティとしての基本構造が「いつまでもボスNPCの現れない重要ターゲット」なんてことだけは・・・ありそうです。

 ただし、Resistanceでは敵の挙動が少し変わると開発は言っています。敵が待ち伏せしたり、プレイヤーを捜索したりするそうなのです。アンダーグラウンドDLCを多少なりとも面白くできていたかもしれない要素ですね。

 これまでのThe Divisionでは、おそらくサーバー負荷を上げないために、NPCに関してこの種の機能は実装してきませんでした。何故なら、「プレイヤーが付近にいない条件でもサーバーがNPCに関する計算を続けることでしか実現できない機能」だからです。開発の言っていることが本当に言葉通りなら、サーバーの大幅強化とか、クライアントプログラムにNPC計算の一部を任せるようにするといった、増える計算量をカバーする抜本的なゲームシステムの変更が必要な筈です。まさか、「NPCのAIに待ち伏せや捜索を加え、スポーンのパターンは複数あってランダムに選択」なんてだけの話じゃないですよね、ね。だってそんなんじゃすぐ飽きちゃって、複数回のプレイに耐えられないじゃないですか。アンダーグラウンドDLCのことは忘れていませんよ。

 SkirmishはデスマッチPvPアクティビティです。これは「ほ~ん」で終了です。「1年前に実装していて良かった、そして技術的にも実装できた筈のモード」ですからね。「モード」から「アクティビティ」へランクを下げたとは言え、収入の当てもないイヤー2での実装ですからね、高いコストが必要だった筈がありません。

 その他、装備強化メカニズムでのディビジョンテックの復活とか、ローグ2.0(なんとか2.0って表現、まだ流行ってるんですか?)とか・・・ほ~ん。

 後、ラグの原因については未だ調査中だそうです。

2017/08/20

いや本当に、さらば The Division

 夏休最終日のエントリがこれですか、そーですか。

 アップデート1.7ってどんな感じですか、とばかりに本当に久しぶりに起動・・・10分ほどでついにアンインストールに至りました。まぁ、よくぞここまで頑張ったな、俺。

 理由は色々ある訳ですが、一番駄目だったのがヘッドショットキル描写の変更。もう生理的にも駄目だし、血煙処理など適当感がハンパないし、とにかくぶしゃぶしゃと煩い。ヘッドショットくらった敵が5m離れていようが30m離れていようが目の前あたりから聞こえるぶしゃ・・・

 あれだあれ、目の前で発砲されても発砲音が1秒くらい遅れて聞こえるスナイパーライフル発砲音処理の逆バージョンですね。

 右で血煙上がっても正面でぶしゃ、ラグの間に後ろ向いても目の前でぶしゃ、加えて全力でダッシュすればぶしゃも猛ダッシュでついてくる、1秒ちょいの間にぶしゃぶしゃぶしゃぶしゃぶしゃとか気分が悪くなってしまいます。

 視覚タイミング的には

 「ぶしゃ
       ぶしゃ
        ぶしゃ
          ぶしゃ
              ぶしゃ」
 なのに、
 
 「ぶしゃ ぶぶしぶしゃ ぶしゃ」

 とはならず

 「ぶしゃ  ぶしゃ ぶしゃ ぶしゃ ぶしゃ」

 に近い感じで処理されるのですぐに酔います。

 音楽はとっくに音量0ですけど、さすがに効果音の音量0は無理。

 聞こえてくる方向とか距離感とか、リリース時に既に実装されていた音に関する処理は今でも良くできているゲームなのですが、リリース後に手を入れた音に関する処理はたいていこんな感じ。本件に関しては視覚処理も色んな意味で酷い、というか単に雑過ぎ、なのでもはや褒めるところがありません。90年代ゴア系FPSでやってたことの高解像度版「未満」のものでしかありません。そこには品もオリジナリティもアイデアも欠如しています。

 PC版のSteamでの価格はセール時に本体のみで\3,000を切ってきていますが、以前に頂いたコメントにあった通り、アングラDLCまで含めて\3,000未満が妥当な価格かなと思います。まぁ、アングラ自体もプレイヤーにとっての存在価値はだだ下がりですけれどもね。結局プレイヤーキャラのリスポンはアングラに実装されたんですか?テストサーバーに一度実装されたものはもうグダグダなんて言うのもおこがましいぐらい酷いものでしたが。

 アップデート1.7の内容には興味0なので基本的にスルー。キャラいじり?・・・サングラス外すかどうかぐらいの悩み代しかないものでしたねぇ。 

 ティア5アングラ・・・あ、人いた!

2017/07/09

出がらし、The Division

 昨週頭、たまにはアップデートを当てておこうとThe Divisionをどーにも久しぶり立ち上げました。

 で、最終的にメインで使っていたキャラクターのポーチ内容を見ていてある事に気が付きました。そう、クラフト材料のブルーの武器パーツだけ999になっていなかったのです(残念ながらグリーンのパーツはティア5では集められない)。そこで、ブルー武器パーツの所持量を999とすべく、先週はNYをふらふらしていた訳です。ま、せっかくなので武器はテネブラエ限定、ヘッドショット命のプレイです。テネブラエはセミオートで、ヘッドショット狙いで連射も抑制されることになるので、ラグの有無は分かりやすい。結局ラグが引き起こす様々なシュールな光景に笑わされ続ける(本来はイライラさせられ続ける)ことになるのですが、昨日集め終わったので暫く立ち上げることもないでしょう。
 それはそうと、The Divisionの天晴な残念ゲーぶりもFor Honorという伏兵に見事に破られた模様で、これは結構予想外でしたねぇ。

 The Divisionと言えば、本質的なネットコードの酷さがちょっと盛り上がってました。ネットコードとは、コンソールやPC上のライアントプログラムとサーバープログラムの通信手順、内容や通信頻度をざっくりひとまとめて表す言葉として使われます。The Divisionのネットコードは、セキュアでない、チート対策が為されていないなどのほか、通信効率が低い可能性がベータ時代から指摘されていました。が、本質的には何らの改善もされないまま現在に至っています。Ubisoft/Massiveは「効率は悪いかもしれないが、速度よりも正確性を優先したネットコードを採用している」とのことでした。

 事の発端はCoopプレイ中の2人のプレイヤーのプレイ画面の動画がアップロードされたことです。そこには、同じプレイヤーキャラが銃撃を受けて「画面によって違う部屋」でダウンする様子が確認できます。部屋が違う訳ですから、一方の画面ではダウン直前に「壁越しの攻撃を受けている様子」がはっきり分かります。

 プレイヤーキャラのいる部屋すらプレイヤー間やサーバー-クライアント間で一致してないとか、正確性ってなんだ?

 次期アップデートでSpecific Gear Set(5及び6ギアセットボーナスあり)を導入するそうですが、どうでも良さそうです。ストーリー拡張は冬までお預けですね。

2017/03/12

【のっソロ The DIvision】 (少なくとも夏まで)さらば!The Division!

 イヤー2について情報が出た。詳細は全く不明だが、幾つかはっきりしたことがある。情報はゲーム関連ニュースにちゃんと上がっているだろうから、本件に関するあくまで私の解釈、印象を記しておこう。大枠は以下の2点に集約されるだろう。
  • 有料DLCは無し、シーズンパスも無い
  • 無料DLCを夏、冬に予定、PvEにフォーカスとのこと
 さて、ここで某氏に触れておかなければならない。某氏はディビジョンのクリエイティブディレクターの肩書を持ち、ザ・クルーでも同じ肩書を持つ。リリース時前後のフロントパースンであり、ディビジョンの有り様に大きく寄与した筈の人物だ。

 彼の発言にはリリース直後から納得できないものが多かった。曰く、「DZ&ローグプロトコルは大発明、一生遊べるよ(一部大げさな表現を選んであります)」、「アンダーグラウンドはほぼ二度と同じミッションは無く、ディレクティブで更にエクスペリエンスのバリエーションを増やし深みも与えられる。一生遊べるよ(一部大げさな表現を選んであります)」。でも実際はどうだっただろう?

 アップデート1.4~1.6とそれに関わる一連のテコ入れ動きの中に某氏の影は感じられなかった。もしこの印象が正しければ、テコ入れとはすなわち、某氏の方向性の修正に他ならない。個人的には商品としてのディビジョンにとっては良い事だと思ったものだ。が、イヤー2を迎えるにあたって彼が帰ってきた。私が把握する限り、イヤー2の内容を初めて明らかにしたのは彼だし、イヤー2の内容(公式フォーラムではプレイヤーの80%ががっかりしたのではないかとの投稿もある)にもいかにも彼流な要素がちらつく。

 まず、夏の無料DLC。
  • Loadoutsの実装
  • Seasonsの導入
  • Featsの導入
 Loadoutsの実装とは、装備、武器、スキル及びタレントの組み合わせ、すなわちビルドをセーブ、ロードできる機能の追加だ。この機能はベータ時から要望があったもので、やっとの実装となる。

 Seasonsは期間限定のイベント機能だ。イベントの内容はモデファイヤーと呼ぶ「縛り要素(としか思えない)」を適用した状況下で、既存のミッションをクリアすれば報酬がもらえるというものだ。「ああ、アンダーグラウンドのディレクティブみたいなものね」と思った人も多いようだが、モデファイヤーの内容はディレクティブよりは複雑だという。例えば、「敵NPCを15m以内の距離で倒す」なんて類のものらしい。報酬の例は限定バニティアイテム(恐らくスキン類)とか。

 だからどうした。

 Featsは特定の条件を満たした実績に対して報酬がもらえるというものだ。「ああ、デイリーとかウィークリーとかいうあれみたいなものね」と思った人も多いようだが、Featsの条件はより複雑だという。例えば、「XX分以内にYYを達成」なんて類のものらしい。報酬の例は限定バニティアイテム(恐らくスキン類)とか。

 だからどうした。

 結局、DLC(ダウンロードコンテンツ)と呼びながら、コンテンツと呼べるものの追加は無く、アップデートレベルにしか見えない。如何にも某氏がやりそうな内容だ。無料である事も考慮すれば、これはアップデートの看板の付け替えであろう。

 で、冬。

 目玉はマップの拡張(クイーンズ付近との話もあり)とストーリーミッションの追加だ。ただし、某氏も明言しているように、レベル30までのストーリーミッションの続きはレベルアップシステムとともには導入できない(can not ~ 出来る筈ないのニュアンス)ので、あくまでストーリ.-を追うものでしかないようだ。とは言え、これは現行のディビジョンでプレイヤーから求められながらも完全に欠いてきた要素なのは確かだろう。

 何をいまさら。

 総括すると、イヤー2の無料DLCは、内容、時期ともにゲーム本体の強化や延命には弱過ぎる。某氏は正直な人の様だが、プレイヤーに期待も夢も与える術を知らない。某氏の帰還や有料DLCの欠如はテコ入れの終了の証左と見える。PC版へのアンチチートシステム導入の話も無く、もうUbisoftがディビジョンにお金をかける気は無さそうだ。フォーオナーを第2のディビジョンにしない対策に今は手一杯なのかもしれないし、今月が会計年度末なので決算上今のタイミングでは投資もできないのかもしれない。

 イヤー2内容のアナウンスの後、ディビジョンをここまで頑張ってフューチャーしてきた有名Youtubes2人の離脱宣言があった。ディビジョン2はファンと某氏の頭の中にしかまだ存在しない。

 もしイヤー2の内容がアニバーサリーアップデートして4月に導入されていたら?某氏が帰ってこなかったら?これぞタラレバの虚しさ・・・2016年を代表するがっかりゲーは更なるがっかりをぶち込んできたようだ。

 じゃ、ボリビア(本当のボリビアとは言っていない)に行ってきます。

2017/03/05

【のっソロ The DIvision】 (カウントは1)さらば!The Division!

 午後イチにSteamを起動するとGhost Recon WIldlandsのプリロードが可能となっていたので早速実行、「さらば」へのカウントはついに1となりました。

 AMD話題の新CPU RYZENの評判が良いので昨夜はYoutubeでRYZENのベンチマーク関係の動画を流しっぱにしていたのですが、そこである事に思い至りました。何かが降ってきたのはBattlefield 1を用いたベンチマーク動画を見ていた時、その動画中で弾丸を使い尽くしたプレイヤーがスコップ片手に火炎放射器を持った敵に突っ込んでいきます。

 さて、個人的にディビジョンの面白くないところは「頭を使う部分があまりに少ないところ」、別の言い方をすると「頭の使いどころはビルドぐらいしかない、いざ戦闘となればプレイ内容はワンパターンで戦術性皆無。ところがアップデートがその時点までのビルドを根本からひっくり返し続けてきた」という事です。そしてこれは、PvE、PvPを問いません。

 では、このような状況を含めたディビジョンの色々なウマくない様々な点を一気にご破算にできる単純な一手は無いものでしょうか。プレイヤーのみならず開発も良い意味で頭を抱えるような単純な一手です。ゲーム自体が面白くなるかはともかく、ごちゃごちゃしたものをいったんクリアしちゃうような一手です。それは・・・
プレイヤーの携帯可能弾数を1/5ぐらいまで減らしてみよう!
現行 のディビジョンでは、プレイやーは例えばアサルトライフルの弾丸を1000発以上携帯できます。実際の近代軍はどうかと言うとだいたい200発です(これ以上は重くて・・・)。つまり、携帯弾数をリアルに寄せてしまいましょう、という事です。

 プレイヤーの携帯弾数が減るとどうなりそうでしょうか?
  • いわゆるバレットスポンジー(倒すために大量の弾丸が必要)なNPCはゲームブレイカーになってしまいます。ミッションの難易度アップにNPCをバレットスポンジーにする手は使えません。
  • Hard mode(ハードモード)ならぬHorde mode(大量の敵NPCが無制限にスポーンし続けるようなモード)もゲームブレイカーになるため、ミッションの難易度アップには使えません。
  • 弾切れを気にしなければならなくなれば、PvE、PvPともに戦術は変わらずを得ません。特にPvPでは、相手に無駄弾を如何に撃たせるかや弾切れを装う(或いはその逆を装う)ことによる牽制など、駆け引き要素が重要になります。また、「逃げる」ことの戦術的意味も変わります。DZでの戦闘時の「発砲とリロードをぐるぐる走り回りながら互いに繰り返し続ける」ような状況は、弾丸数に余りに余裕があるからではないでしょうか?DZでのキャンピングも同様では?グループ同士の共闘も駆け引き要素としてあり得るのでは?
と言うようなことがもし起きれば、
  • バレットスポンジーなNPCはいなくなる
  • ミッションクリアには、弾丸切れも考慮したより慎重な戦術が求められる
  • つまらないHorde modeは無くなる
  • ヘッドショットや弱点ショットの価値が爆上がりする
  • 装備による携行弾数アップの重要度が増す、翻ってビルドの差の重要度も増す
  • DZでPvP戦の戦術が大きく変わり(敵の背後に回るグループメンバーがいるとか、仕掛けるタイミングを図る必要があるとか)、戦闘時間自体も短縮される、回復系スキルすらも位置づけが変わる
  • DZでのキャンピング維持が難しくなる
  • CQCやmelee kill(要はkillも可能な近接格闘戦闘)の導入がより求められるようになる
などなど、個人的には良いと思う方向に行けそうな気がしますけどね。

 もちろん、プレイヤーのHPはそれなりの値にする必要はありますが、そんなに現状から変えなくて良い様な・・・PvP時のプレイヤーのHPと携行可能弾数が上手くバランスするような「撃破弾数」こそが、「対NPCの撃破時間」よりも先に決めるべき重要な因子じゃないかと思います。これは対NPCのバランスを対PvPのバランスを基準に決めるという事で、これまでのディビジョンの調整のやり方とは全く逆の手順ですね。

 ま、エントリタイトルの通り、「さらば」までのカウントはもう「1」なんですけどね。 

2017/03/04

【のっソロ The DIvision】 (カウントダウン継続中)さらば!The Division!

 さて、アップデート1.6やラストスタンドなどの評判はどうなのか?主に公式フォーラムなどを斜め読みしてきた範囲で触れておこう。

 まずゲーム関連の海外ウェブ媒体での記事やレビューだが、公式の発表の引用と映画化の話ぐらいしかない。

 評判や踏み込んだ内容の記事もレビューも無く、提灯記事すら見られない。Forbsなどでゲームの方向性について示唆に富むコラムも幾つも投稿しているPaul Tassi氏すらも、最新の投稿は開発会社Massiveがアバターフランチャイズのゲーム開発担当になることに対するものだ。この傾向はリリースから1年経とうかというゲームに対しては普通のことなのだろうが、裏を返せばディビジョンも結局普通のゲームでしかなかったという解釈でOK?

 公式などのフォーラムでのメンバーの反応は極めて薄く、評判は良くも無く悪くも無い。

 多い(或いは声が大きいメンバーの)不満は、ほぼ「PvPリバランシングの名の下に成された装備、武器の仕様変更によってこれまでのビルドが無意味になった」というものだ。斯く言う私もアップデート1.6での従来ビルドの劣化具合には完全に萎えた。私のビルドはアップデート1.4での各種仕様変更を最大限利用したものだったから、アップデート1.4を「良し」としたプレイヤーの多くが同じ目にあっていることは想像に難くない。換言すれば、アップデート1.6の内容はアップデート1.4の否定を多く含んでいるとも言える。実際、「アップデート1.6は極めてアップデート1.3的」といったフォーラムへの投稿は少なくない。

 では「PvEerのビルド劣化はPvPリバランスによるコラテラルダメージか?」かと言うとそうでもないようで、ビルド劣化についての不満はPvPerを自称するメンバーの投稿にも見られる。PvPリバランス自体が上手くいっているのかについてのフォーラムでの評価はフォーラムへの投稿数から見る限りはトントン、ただし投稿数自体は少なく、「俺のビルドが屑になった!」の声どころか周囲の雑踏音にも埋もれかねないレベルだ。

 ちなみに公式フォーラムへの投稿「Is it worth coming back to The Division now after 1.6?/アップデート1.6後の今、ゲームに戻る価値ある?」 内の投票結果は・・・
・・・「価値無し」が圧勝中。

 Steam経由でのPC版のプレイヤー数変化にもネガティブな傾向があって、一般的にウィークデーで最もプレイヤー数が多いのは金曜日なのだが、今週は木曜日よりも少ない。これはアップデート1.6以降に久しぶりにログイン、プレイしてみたプレイヤーの多くが残らなかった可能性を示唆しているように見える。

 あと、個人的に気になっているのはプレイヤーの入れ替わり具合と使用言語の変化だ。

 最近プレイしたことのある人なら気付いていると思うけど、昨今チャットで使用される文字は簡体漢字、ハングル、キリル文字が圧倒的に多い。つまり中華人民共和国、韓国、ロシアからのプレイヤーが多いということなのだろう。私が言いたいことはプレイヤーの属する文化や国民性がどうこうではなく(もちろん割れ大国ばっかじゃねーか、でもなく)、チャットやレビューがほぼ英語であったリリース直後とは(少なくともPC版では)もうプレイヤーが入れ替わってるだろうという事だ。最近のSteamのレビューもこれらの文字を使用したものが大部分を占めるようになっている。公式にしてもRedditにしてもフォーラムでの使用言語は英語だ。となれば、英語を使わない/使えないプレイヤーの声はこれらフォーラムには反映されない。つまり、英語のフォーラムを読んでいるだけでは、プレイヤーの多くが持つ実際の考えは分からなくなりつつあるのだろう。

 さる公式フォーラムの投稿に曰く、
(ヨーロッパからだけど)いつも中国のサーバーに接続されるんだ。ラグが酷くてプレイにならないよ。助けて!
これネタなの?それとも投稿者は本気でそう信じているの?ってぐらいなんですよ。

2017/03/03

【のっソロ The DIvision】 (カウントダウン進行中)さらば!The Division!

 アップデート1.6と本日のメンテナンスの結果を確認すべくログイン。いやぁ・・・
  • 暴徒の見た目が変更されてる・・・手を入れるべきはそこではないだろ!と悲しくなるばかり・・・
  • ラグが酷い、サーチマインが全然敵を追尾しない、フラググレネードが爆発しない・・・
  • チャットは簡体漢字、ハングル、キリル文字ばかり・・・
  • せっかく自分のプレイスタイルに合わせてチューンしたPakhanのタレントが・・・
  • 元々アーマー値ビルドだったとは言え、アップデートでタフネス2割以上減とか萎える・・・ 
  • ロールのクールダウン導入とか、ホント、馬鹿々々しい
  • UIがいろいろおかしい。バックパックにまるで4つ目のModスロットがある様にも見えるが違う。スロットにModが割り当てられていることを示す「黄色い長方形」の「影」のパーツの位置ズレっぽい これがヴァニティスロットってヤツ?(2017/03/12):

ちなみに昨今のモチベーションは「3人目キャラのクラフトパーツ数を999にすることだけ(キリッ」

2017/02/10

【のっソロ The DIvision】 数字は怖いよ

 ども、既にほぼプレイヤーではなく一介のウォッチャー、のっソロです。

 2/9にUbisoftの第3四半期(10-12月期)決算報告会があったので、The Divisionの扱いをプレスリリースでチェックしてみました。プレスリリースはこちら(英語)。ちなみに上半期(4-9月期)決算報告についてはこのエントリで触れてマスです。

 プレスリリースによると
Tom Clancy's The Division: a 152.3% jump in DAU, from Oct. 24, 2016 (the day before update 1.4) through Dec. 31, 2016

プレイヤーベースがアップデート1.4導入前から年末にかけて152.3%増し!
とか。コンソール版も含めた数字を把握しているのはUbisoftだけなので真偽のほどは分からないのですが、虚偽の数字は書けませんからねぇ。

 で、でもね・・・というお話。Steam経由のPC版プレイヤーの数を確認してみましょう。

 ざっくり流れを確認すると
  • [L]がアップデート1.4、サバイバルDLCリリース
    期待もあってかアップデートリリース前に先行して約7.5kへ増加
  • [R]と[U]の間に50%ディスカウントセール、約23kまで増加
  • [Y]の時点で約10kまで減少
  • [A]-[B]のフリー(プレイ)ウィークエンド期間も含めて50%ディスカウントセール、年末時点で約22.5kを維持
となってます。

 7.5k => 22.5kだとかっきり3倍、つまり200%増なので、Ubisoftの言う152.3%増(コンソール版、Steamを経由しないPC版を含む)というのは信じられる数字っぽいです。ただし、このプレイヤー数の増加はディスカウントセールの効果で大部分が説明できるだろうというのが個人的な見解です。どーでも良いことですが、ざっくり20kのSteam経由プレイヤーがディスカウントセールで釣られたと推定しています。

 対してその後のプレイヤー数の変動はどーでも良いなんて話じゃありません。

 1/8の週から明らかな減少が始まっていて、数字は昨日の時点で約7k、なんと アップデート1.4、サバイバルDLCリリース時の数字([L])までほぼ戻っています。少なくともSteam経由のPC版については、プレスリリースに「強いプレイヤー数の増加傾向」の証拠として書かれた数字の意味は本質的に無くなってしまっていると言えます。

 Ubisoftも頭が痛そうだなぁ・・・