まぁ、間の取り方は何回観てもやはり上手くて、編集の妙はあり。森田芳光氏の監督作としてはちゃんとしている方ではないかと思うよ、なんたって脚本もネタもストーリーも彼じゃないものね。
だが、「オリジナルの脚本をそのまま使う」っていう手法の意図は全く理解不能。
オリジナル製作時期の黒澤明氏の監督作なら主要な俳優は決まっているのも同然で、脚本はほぼアテ書きの可能性が高い。アテ書きとは「俳優に合わせてセリフを書く」こと。つまり、椿三十郎のセリフは三船敏郎氏が演じることを前提に書かれている可能性が高いということ。室戸半兵衛のセリフは仲代達矢氏が前提、というあたりまではまず間違いないでしょう。
どうでも良いけど室戸半兵衛って室戸文明の元ネタなのかなぁ。
三船氏や仲代氏のセリフ回しにはけっこうアクが強いところがあります。三船氏のモノマネさせられてるみたいにしか見えず、主演俳優には今回も不憫さを禁じ得ませんでした。ありゃきっついよ。
0 件のコメント:
コメントを投稿