2021/03/13

Kill all Killer survices!!またはDellはもうダメかもしれんね

 本エントリは
・2019~2020年に購入したDell Technologies社PCのユーザー

・フレッツ光回線でIPv6 IPoEサービスを使用開始
したところ
・Youtubeへのアクセス自体が遮断されて困っている方
に役立つかもしれないメモです。FacebookなどIPv6でしか提供されていないサービスでの類似トラブルも、同じ方法で解決できるかもしれません。お約束ですが、本エントリの内容は私のトラブル対応経験と感想です。トラブル対応手順などの説明を意図したものではなく、本エントリの記載内容に基づき発生した如何なるトラブルに対しても責任は持ちませんのであしからず。

 で、原因はプレインストールされている"Killer Control Center"及び/またはその関連サービスのようです。このKiller~の名前のソフトウェアサービス群はネットワーク通信の優先順位などを制御していますが、私に言わせればメモリやCPU負荷の無駄です。「目論見通り動作すればストリームビデオ視聴も常時接続ゲームも快適」となるのでしょうが、高速のインターネット回線に直接接続されている環境以外ではメリットが見出せません。当然「安かろう、悪くなかろう」なマンションタイプ光回線利用者にはそもそも制御するだけの価値のあるデータ通信量が得られないので、こんなソフトウェアサービスの使用は電気の無駄。

 ネットを調べると、「タスクトレイにある"Killer Control Center"を起動し、制御設定を変更(通信内容の優先順位を変更)したら解決した」といった例もあるようですが、ここでは全てのサービスを使わないようにする(無効化する)手順にのみ触れます。なお、使わない機能は削除(アンインストール)する方が筋が良いですし、すっきりします。しかし、DellSupportAssistを有効にしている場合はアップデート時に自動的に再インストールされるらしく、むしろ無効化しておいた方が煩雑になりません。使いたければ何時でも有効化できますし、アップデートされても無効化している限りは動作しません。

 やることは以下の通りです。
①"Killer Control Center"をOS起動時に起動しないようにします。つまり、スタートアップ項目から外します。
② 関連するすべてのサービスを無効化します。

 まず①ですが、図の左下のウィンドウを参照してください。タスクマネージャー>スタートアップタブで"Killer Control Center"を選択し、右下の「無効にする」ボタン(図は無効化後なので、逆に「有効にする」となっている)を押します。「状態」が「無効」になればOKです。あと、タスクトレイ内にある"Killer Control Center"の終了をお忘れなく。

 ②では"msconfig"というコマンドを使います。
 タスクバーに検索窓がある場合は"msconfig"と入力してエンターキーを押します。すると図中左上のような「システム構成」のウインドウが開きます。検索窓が無い場合は、プログラム>Windowsシステムツール>コマンドプロンプトで図中右上のような黒背景のウィンドウを開くので、やはり"msconfig"と入力してエンターキーを押せば「システム構成」のウインドウが開きます。
 システム構成>サービスタブを選び、「製造元」を押して製造元の名前順にサービスを並べ替えます。そして製造元が"Rivet Networks"及び"Rivet Networks, LLC."のサービスの左側(左端)のボックスのチェックを全て外します。ウィンドウ右下の「適用」ボタンを押し、状態が「停止」となればOKです。

 この時点でYoutubeに正常にアクセスできるか試してください。トラブルの原因が私と同じであればアクセスできるようになっている筈です。もしそれでもトラブルが解決していない場合は他のネット上の知恵に頼ってください、現時点では私は白旗を上げます。

 Dell社(当時)は"SmartByte"というやはり"Rivet Networks"社のソフトウェアで過去に類似のトラブルを起こしています。検索すればそれに関するブログ記事などを見つけることができるでしょう。そんなブログの幾つかには「Dell社のサポートが役に立たなかった」旨が書かれていました。今回の件でも、同様にDell technologies社のサポートが役に立たない可能性は高いと思います。以前のエントリで書いたように、別の(機能を結構売りとしている)プレインストールソフトは使用開始直後にやはり無効化してますし、不具合の多いOSのアップデートもやらかしています。DellSupportAssistも信用できないので、私はアップデートも含めて全て手動で使っています。

 プレインストールソフトの不具合への対応の悪さ、或いは不具合に対応できない状況は、経験的にかなり不味い兆候です。 それらは消えたGateway2000社や90年代末の低迷期のApple社の状況を彷彿とさせます。実のところDell社製品との付き合いは公私含めて長いのですが、この4年程はいろいろとやらかし(トラブルの原因が自社にありながら、自社では解決できない事例)が増えている気がします。「これ、暫くダメかもしれんね」って思わず思うことがありますね。

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