流行りには疎く、周回遅れがデフォルトの私だが、昨今の報道を見るにLINEに関してはどうやら例外だったようだ。何がびっくりって、私が周回遅れどころか先行しているようだからだ。
その昔、知り合いとの電話で「LINEって何?」と聞かれたことがあったが、その時点で「データは韓国のサーバーに送信されるから使わない方が良いよ」と言った記憶がある。「無料通話」アプリの文脈での話だったから。ホント、かなり昔のことだ。まだLINEの認知は低く、TV番組などで紹介され始めるよりかなり前だ。サーバーの件は、既に明確にこじれ始めていた日韓関係を背景に、韓国や韓国企業に関するニュースなどをネットで追っていた人なら常識だった筈だ。
ネットのニュース記事では、日本国内で認知度が上がり始めた段階で、韓国内のサーバー上のLINEのデータを全て韓国国家情報院が入手していることも報じられていた(韓国国家情報院が公式にそれを認めているという記事だ)。韓国には通信の秘密保護義務を通信事業者に課す法律が無いため、このような韓国国家情報院の行為は、ユーザーが「LINEの通信データが韓国のサーバーに送られることに合意している」条件下では日韓それぞれの国内法のみならず、国際法上も合法となるようである。少なくとも韓国内では少なくとも法律上は問題とならない。このような話は少なくとも2年以上前に実家に帰った際に居合わせた親戚には話したが、その話がどの程度殻らの認識に響いたかは分からない。
その後、日本国内のLINEの通信内容は日本国内のサーバーに保管するようになったと知ったが、だからと言ってLINEを使おうとは思わなかったし、もちろん使ったことは無い。利用規約に変更が無ければ、データの韓国サーバーへのコピーは何時でも誰にも知らせることなくできるし、例えコピーがバレても「不正アクセスによるデータ漏洩」といった程度の艇レベルのカバーストーリー(実態を隠したりミスリードさせるためのもっともらしい嘘)を用意すればどうとでもできよう。加えて国会議員、高級官僚、マスコミなどの協力があればなんてことない。LINEは「日本のみで強い」という異常と言うか不思議なシェア構成を示すようになり、運営形態はまず見かけから、そして実態も「LINEは日本のもの」と見えるように徐々に変化してきた。日本国内のサーバー設置は、そのようなプロセスの一環と見える。
一方、「某雑誌のスクープの情報ソースをたどると、LINEの通信データに至るのではないか」というツイートや報道内での言及は、想像もしていなかったがさもありなんという感じで、ちょっと面白く思った。が、それ以外は報道内容、状況ともに全く笑えない。
インターネットの普及によって色々な情報に触れることで、20世紀末には単純な自己ルールが確立していた。LINEを使わなかったのも、未だになんとかpayの類を使わないのも、ソフトバンクのサービスを一切使おうと考えたことが無いのも、全てその自己ルールに基づく。すなわち、「中国共産党の支配地域内や韓国内のサーバーに自分の個人情報データを送信する、或いは送信する可能性があるサービスは使わない」という単純なルールである。上述したように、いったん韓国に出た個人情報データは、第三者によって合法的に参照、利用できる道が開いているのである、4~5年前の私の知識が正しければね。
0 件のコメント:
コメントを投稿