"Kawaii"に分類されそうなフィギュアから来たのは実は予想外。文字通り、「【悲報】米Amazonが『俺妹』『ハルヒ』『らきすた』など美少女フィギュアを『児童ポルノ』に認定し販売停止へ」ってことらしい。
2年ほど前のエントリで、「日本の漫画やアニメ(のスタイルの絵作り)を”性の搾取”の観点から敵視している勢力」が存在することに触れたことがある。このエントリでは、当時Youtubeに氾濫していた【紳士向け】や【R-18】のMMD動画について触れ、これきっかけで今や世界に通じる"HENTAI"の枠組みでの「日本の漫画やアニメ(のスタイルの絵作り)」のポリコレ化の懸念について思うところを書いた。
個人的に今回の話の意外どころは、"HENTAI"ではなく、むしろ"Kawaii"の枠組みに分類されそうに思えるフィギュアから販売停止になっていることに尽きる。現時点では情報が少なすぎて断言はできないものの、背景に「具現化された"Kawaii"もの=児童ポルノ」というロジックの意図的な拡散や固定化の動きが存在している可能性を懸念する。特に固定化は、ステルスで認知だけは広げておいて、いきなり「デファクトスタンダードな考え方、常識ですよ~、もう*年も言われてましたけど、誰も文句を言ったり反論したりしてこなかったじゃないですか~(ニッコリ)」みたいなやり方をとるのが常道だ。いったんこうなると、「いや、このキャラは24歳ですから児ポにはならないですよ」と言っても、「これ、"Kawaii"ですよね?」と聞かれて「Yes」と答えてしまったら負けなのである。そして、後戻りはほぼ不可能である。
このロジック(厳密には屁理屈、言いがかりだが、何らかの意図を持つ者達はより権威的な表現を好む)では、「"Kawaii"もの=子供、児童」であり、「自身(絵やフィギュアそのもの)が"Kawaii"ことを視覚的に主張すること("Kawaii"を露出/アピールすること)=ポルノグラフィ」と見做すこととし、「具現化された"Kawaii"もの=児童ポルノ」との結論に一気にもっていくのである。いやはや、思考内容が"HENTAI"なのはどっちだ。今の米国大統領は<自己規制>好きらしいがどうなのか。
それはさておき、私が「"Kawaii"もの=児童ポルノ」主義者なら、自分の主張を通すためにうまく使えないか一考の価値ある(バカによるバカの為の)論法ではあるね。あれだ、左巻きとかが大声に頼って押し通そうとするような類の、筋の悪い論法なのよな。私の見たところ誤魔化しは最初にあり、本来有り得る命題「大抵において、子供達は可愛い存在である」を表す「子供、児童≒"Kawaii"もの」の「≒」の左右を入れ替え(論展開の順番を逆にし)、更に「≒」を「=」としたところにある。 更に言えば、日本語における「可愛い」と英語使用者の使う"Kawaii"との明確な関係性、或いは"Kawaii"の明確な定義(現時点でもまだ普及過程)が確立していないこともつけ入る隙となっていると考える。
0 件のコメント:
コメントを投稿