まだ全3回の2回め、かつながら観だからは内容には触れない。ただ、映像作品として見た場合に気になった一点については触れておきたい。
全3回でほぼ6時間だから冗長となるのは致し方ない、何と言っても原作を読むに要する時間の倍以上あるからだ。冗長であること自体は全く問題ない。が、冗長故にシーンの力強さ、一連のカット群が観るに耐えられるかがどうしても試される。全てのシーンが力強ければ、例え「冗長」であっても「丁寧に作られている」という印象が強くなる筈だ。
CGカットはセンスが良い。まずライティングが抜群に上手く、次いでCGが明らかに苦手とするカットや素材にはおそらく意図的かつ徹底してCGを使っていないと思う。単独で見れば寂しいカットもあるが、結局のところシーンとして捉えればそつがないと言って良い。
となるとシーンの力強さの有無は演者に負うところがどうしても大とならざるを得ない。つまり、演者の格の違いみたいなものが如実にシーンの力強さに現れてしまうという事だ。少なくとも第2回に関しては、登場する演者によってシーンの力強さや説得力があまりにまちまちだ。とても観ていられない時間域と思わずやってる作業の手を止めて見入ってしまう時間域とのシーンの出来の落差が物凄く大きいのだ。これは映像作品にとってはとても残念なことだ。
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