Youtubeのあなたへのおすすめが最近変な方向でヒットを飛ばすようになった。エントリタイトルの通り、越谷レイクタウンで何があった?現場に居たら半笑いにはなるかもしれんけど、ワイ爺さん大悶絶ですわ。あ、発音インチキだけど今でも歌えるよ!
Foooo!
Youtubeのあなたへのおすすめが最近変な方向でヒットを飛ばすようになった。エントリタイトルの通り、越谷レイクタウンで何があった?現場に居たら半笑いにはなるかもしれんけど、ワイ爺さん大悶絶ですわ。あ、発音インチキだけど今でも歌えるよ!
Foooo!
二つほど前のエントリで、映画「王立宇宙軍」に触れた。その際に頭を掠めた事を書いておく。「王立宇宙軍」では主人公たちは日本語をしゃべるが、敵対する共和国の人間は全く異なる言葉をしゃべり、字幕が出る。劇中の世界の作りこみへのこだわりを感じさせる処理だ。だが待てよ・・・という話だ。
ここからは朧げな記憶を起点とする話なので、記憶違いだと前提が壊れて以下は全て無意味になる。が、まぁ聞いてくれ。結論から言おう、「吹き替え版でなければおかしい」。
プロデューサーの岡田斗司夫氏によれば、主人公たちが使っているのは12進数だそうだ。ならば、10が「じゅう」なのはともかく、11や12が「じゅう+1」、「じゅう+2」を思わせる「じゅういち」や「じゅうに」と発音されるのはなかなかに不自然だ。カウントダウンでは「じゅうご」なども用いられているが、この場合は「10+5」ではなく「12+3」を思わせる発音の方がふさわしいだろう。従って、少なくとも数字に関しては、10進数を使う我々でも分かるように「吹き替えられている」とはならんかねぇ。
以上。
ちなみにクリント・イーストウッド監督の映画「ファイアフォックス」では英語(と米語とロシア語訛りの米語)とロシア語が使われているが、各シーンでどちらの言語を使うかのルールはあらためて考えるとややこしくて混乱する。ただこれ、英語を母語とする観客の分りやすさを思っての計算ずくのものと思われるので、むしろ気にしない方が良い。観てても気にならない、気にしない人も多いと思われる。細けぇことはいいんだよ。
ロシア人しかいないシーンでのロシア人同士の会話は基本的に英語である(ストーリー理解に会話内容の理解が不要なソ連旅客機のコクピット内の会話はロシア語だが、ソ連ミサイル巡洋艦リガのクルーは英語をしゃべっている)。だが実際にはロシア語をしゃべっているので、吹き替え相当の処理だ。このようなシーンではソ連第一書記も普通に英語をしゃべる。ところが無線で米国人に「英語で話しかける」シーンでは、件のソ連第一書記は「ロシア語訛り」の米語をしゃべる。単語が区切られ、特に"r"の発音に癖がある(ミスター→ミスタル、プロパティ→プロパルティ、ユー・アー→ユー・アルみたいな感じ)。前世紀にロシア人研究者の英語による研究結果プレゼンを聞いたことがあるが、まさにこんな感じだった。ここではそれまでの流暢な英語はどっかに行ってしまっている、すなわち英語への吹き替え相当の扱いはされていない。
と言うような例もあるので、まあね。
バイデン政権が、「台湾を『重要な安全保障、経済面のパートナー』とする声明を発表した」とのこと。米国議会の方針に変化はないのだから、まぁ既定路線だ。米国大統領とは言え万能ではなく、議会の公式方針に良くも悪くも縛られている。
実のところ、個人的に気にしているのは、台湾が米軍駐留、或いは港湾施設などの米軍利用を今後認めるかどうかだ。もし米陸軍の駐留を認めた場合、部隊の基幹はグアムからの派遣となると思うが、残りの人員や装備(現在は戦車などの装備は配備してあるが、兵士はローテーションで定期的に入れ替わり、常備軍と呼べる兵力は既にいない)は韓国からになると予測している。
現韓国政権は米軍からの戦時作戦統制権返還を強く望んでいるが、本件はこの話の進展に弾みをつける可能性がある。国連軍(実質は米軍)の司令部は既に横須賀に移動済で、実用最小限のポストを埋めてあるだけで実務要員は既におらず、解散を待ってる状態に近い。
かつての報道によれば、戦時作戦党政権の返還後、韓国の時の政権は半島有事の際に韓国軍が在韓米軍を指揮できるようになると虫が良いことを考えていた節があったが、米軍がそんなことを良しとする筈が無い。戦時作戦党政権の返還とはすなわち在韓米軍の駐留終了であり、その可能性はロシア、中国共産党ともに織り込み済みと思われる。で、最も困る、と言うか環境が変わってしまうのが北朝鮮だろう。故に万が一にもそのような状態が出来した場合、反応が読めないのはやっぱり北朝鮮である。
米韓同盟は維持される。少なくとも米国は維持を望む。イデオロギー対立などに起因した対立国家群のこれまでの干渉地域は北朝鮮だったが、今後は韓国が干渉地帯、より正確には米国に選ばれた戦場となる。経済的にはおろか、物理的にも焦土化されることを米国は覚悟する筈だ。もちろん米国自身は韓国の物理的焦土化までは望んでいないが、なんとしてもそれを避けようとまではしない、と言う意味だ。
一方北朝鮮には、米国寄りの選択的中立という選択肢が転がり込み得る。米中対立下においては、北朝鮮には中立という選択肢が有り得、その可能性も米国は排するべきではない。北京の中南海に到達し得る弾道弾技術と核武装がその選択を可能とする(日本を米国の犬に過ぎないと言う日本人(?)もいるが、同時に日本の核武装やロケット技術の軍事転用も否定するのは、国家間のパワーバランスのリアリティや経済性の視点から著しくバランスを欠く。犬でなくなるためには必要なものがあり、その中でも核武装は経済的である。そうでなければ、北朝鮮が核兵器開発という道を選んだことに合理性が無いことになる)。既に人権の観点から北朝鮮を非難しているバイデン政権にはそれはできない相談とも見えるが、議会や軍のリアリストには十分受け入れられるだろう。
イランも同様である。米中間で軍事オペレーションが発生したとしても、普通に中立を保つ方が賢明と見る。ただ米国にとっては対イランよりも対イスラエルのケアの方が繊細かつ高くつく可能性があり、この点はトランプ政権時と現行バイデン政権での大きな違いとなる。
そもそも米国と気や朝鮮は休戦中であり、どちらにも先に戦端を開く必然性が無い。韓国が北朝鮮に侵攻した場合に米軍にそれを支援する義務があるかは米韓同盟の内容を改めて確認しないと分からないが、北朝鮮が米中戦争に対して中立の立場を既に明確にしていた場合、少なくとも軍事的な支援はしない方が筋が通るように見える。
嘘か本当か現在のピョンヤンは封鎖状態だと言う情報がある。COVID-19の蔓延が原因だ。人民軍もかなりのダメージを負っている可能性も指摘されて久しい。中国共産党支配地域の食糧不足や一般人民の経済不安は増大中に見える。米国が今積極的に動くにはやはり理由があるのでは、と邪推する。
とある人の話では、数年前に人民解放軍内に日本との開戦との噂が立ったことが原因で、潜水艦搭乗員を中心に退役希望者が続出したことがあったらしい。もし、米国などの大規模戦闘オペレーションが予定された場合、この種の噂を利用した欺瞞作戦が先行的に実行される可能性があると見ている。この種の情報操作オペレーションは、中国共産党支配地域内への浸透要員がまだ活動中とされている台湾の協力があれば可能だ(CIAはほぼ殲滅との由)。
台湾という因子の有効化で、韓国、北朝鮮の価値は大きく変わった。米中戦争の有無の可能性は、米国が戦争目的をどこに置くかで決まる。戦争目的が中国共産党打倒であれば、米国は戦争はしない、できない。ポンペオ元国務長官らが強調したように、米国の敵は中国共産党ではあるが、理想的かつ有効なアプローチは(現時点では存在しない)中国共産党を代替し得る勢力の支援であるとしか言えない。一瞬であっても、大陸全域を混乱状態にすることは賢明ではないからである(中国共産党は決して望ましい存在ではないが、国共内戦時の生きるか死ぬかの混乱期に比べればよっぽどマシな秩序をもたらしているという一点を持って、中国共産党を支持する、という認識の人民は少なくとも過去には多かったようだ)。がそのような勢力は存在しない。そのような存在こそが最大の脅威であることを知っている中国共産党は、長年にわたり手を打ってきており、完全に成功を収めてきている。
このため、米国の軍事オペレーションの目的は、中国共産党は潰さないものの、軍事的及び経済的目標の徹底破壊に留めることになるだろう。特に空、海軍兵力は徹底的に破壊する。陸軍への攻撃の程度はインド、ロシアの姿勢が変数だ。例えばインドが国内の亡命チベット政府を押し立ててきた場合、米国も関与した人民解放軍陸軍に対する軍事オペレーションは実行され得る。こうなるとトルコは揺れる可能性がある。エルドアン政権は親中姿勢だが、一般国民の親ウイグル(≒東トルキスタン=東のトルコ国)傾向は根強い。本来のウイグル人の土地の分離も軍事オペレーションの一部として意図した場合、トルコ政権を揺さぶることも目的に含めた情報戦が先行して仕掛けられるだろう。トルコがNATO所属であることを忘れてはいけない。
海軍力を失った中国共産党への対応は周辺国に任せることとなるがが、台湾ですら調子に乗り過ぎて変な方向に力を傾ける可能性もあるから、台湾の米軍駐留は継続しておいた方が良い。結局のところダメダメなフィリピン政権への楔ともなる。また台湾政府は軍や世論と上手くいなさないと、本来得るべき果実を失う。日露戦争の日本側の戦争目的は「朝鮮半島及び中国東北部からのロシアの排除」だったから、現状追認による講和で目標達成が見えた時点で、「モスクワまで行けー!」とか国民(臣民)を煽っていた糞マスコミや軍の動きを抑え、賠償金を捨ててでも講和に持ち込んだ政府の戦争指導とそれを理解していた外交陣はやはり凄い。実は米国の対中戦争の目的は、台湾が大陸復帰を望むかどうか、米国が台湾が自身が望むことを自力で為し得る力を持っていると判断するかどうかで大きく変わる。が。この辺り、現在ではどうなるか見通せない。
台湾はそもそも中華民国だから大陸復帰は国是とも言えるが、台湾としての存在感、独自の価値を獲得したのは「大陸復帰などと言う世迷い事から自由になる」というリアリティを志向し始めてからである、換言すれば、「台湾は、大陸の中国共産党支配地域の有無に関係なく、台湾と言う独立した国家足りうる」と考える台湾人が主流派になったてからである。台湾はひとまず「単独で中国共産党を打倒、代替し得る勢力」という看板を下ろすことによって、最近の国際的地位が得た。これは多少皮肉っぽいと言うか、何とも複雑な思いにも捕らわれる展開ではある。
最後にあんまり関係ない話だが、最近キッシンジャーが「世界は第一次世界大戦前に戻る」旨の発言をしたとの報道があった。老人の言う世迷い事に過ぎないので無視しよう。彼の博士論文はその時代のバランス外交についてのものであり(日本語版をかつて読んだ)、彼は結局今のその時代の専門家以上でも以下でもないようだ。今にして思えば、彼の米国外交は時代を読んでいない酷いものであった。
「パール兄弟」は音楽の供給媒体がレコードからCDへと徐々に移行していた時代のバンド。だから彼らの曲は私にとっては青春時代の曲、何の例えでもなく失恋が原因で部屋に閉じこもっていた時に聞いていた曲・・・と綺麗にまとめたいところだが、「洪水デート」と言う私の大のお気に入りの彼らの曲は、アルバム「PEARL TRON」に収録された「DISCO鎮魂巻」と言うメドレー形式の曲中の一曲だった。単独の録音がないかと当時探したが、ついに見つからなかった。別音源の記憶(イントロ部の記憶)もあるのだが、30年以上前の記憶なのでもうそれが正しいという自信は無い。
ちなみに、アルバム「PEARL TRON」のレコードは直ぐに出てくる。っつーか、どこにあるか分かっている。
どうしてこんなことを書くことになったかと言うと、ギターの窪田晴男さんの「洪水デート」の弾き語り調動画を、本当に偶然に偶然が重なってYoutubeで見つけたから。今日もちまちまと不愉快なことが結構あったんだけど、そんなことは全て忘れて今はなんとも幸せ。
ちなみに窪田晴男さんは、映画「王立宇宙軍」の音楽にも参加し、サントラでは「戦争」というタイトルが付けられた楽曲のギターを担当していたと記憶している。共和国リマダ駐留軍の新型ジェット機の登場、空戦開始からロケット発射直前の最終打ち上げカウントダウン開始までを含む戦闘シーン、ストーリー展開上のクライマックスを飾る楽曲だ。ただ編集の関係か、映画ではサントラ盤には収録されているイントロ部が使われていない、贅沢と言うか残念と言うか何やってんだよっつーか、映画っぽくないところと言える。まぁ、プロデューサーによれば音楽担当者とは多少あったようで、その影響の可能背は高いわな。この楽曲流れたとたん、当時いっしょに劇場に行った友人と「泣きのギターきたー!」と盛り上がった。そう言われることを当人はどう思うのかは分からないけれども、当時の仲間内の認識はそうだったんですよ。
この「洪水デート」の動画とのたまたまの出会いでの大事な収穫は、作曲がベース/住職さんのバカボン鈴木さんだと分かったこと。上述のようにメドレー形式の楽曲中の一曲だったので、レコードのライナーノートではどの曲が誰の作曲かがイマイチ分からなかったんですよ。いやぁ、曲自体も弾き語りも良い、良いな。歌詞については敢えて保留、ガチで思い出補正入っちゃってるから・・・泣いちゃうぞ・・・
ファーストリテイリングの決算報告会の決算会見で、ウイグル族の強制労働と自社の企業活動との関係性について問われて、会長兼社長は「われわれは政治的に中立なので、これ以上発言すると政治的になるので、ノーコメントとさせていただきます」と答えた。
「ノーコメント」はまぁ良い。常套句に過ぎない。だがその前段は色々不味い。ファーストリテイリングに悪意を持つ者、正当性の有無はともかく自分の信じる正義に基づいてファーストリテイリングを攻撃しようとする者らにとっては涎モノの悪手も悪手だ。
そもそも、何を言おうとしているのかが分からない。まず一句目の「政治的に中立」と言う表現は対応する既存の「政治的対立」の存在を示唆するが、それが何かは発言者は明言していない。このため、「これ以上発言すると政治的になるので」と語を継がざるを得なかったと個人的には見る。「われわれは政治的に中立なので」が意味するのは自社が選んだところの自社の姿勢(=自分たちにしか分からないこと)、「これ以上発言すると政治的になるので」が意味するのは(察して欲しい?)自社の立場や状況(≒自分たち以外の人間でも常識の範囲内で十分適切に推定できること)であって、同じことを2回言っているのではない。言い換えのつもりなら、「すなわち」と言った接続詞を入れれば良いだけだ。接続詞が無いことも、その前後の内容が同じではないことを示唆する。なおここでは、発言の背後には明確な論理的思考が存在していることを前提としている。発言者が論理的であるが故に、論理的に入る筈が無い接続詞の類を入れられなかった、という解釈だ。嘘が付けなかった、ということでもある。
念押しだが、「ウイグル族の強制労働」に関わる中共と諸外国との間の対立は「人権問題」に依拠し、中共が「政治問題化」したがっているに過ぎない。「政治利用」とは別物なのは注意されたい。このため、会長兼社長の言う「政治的中立」の前提となる政治的対立が「ウイグル族の強制労働」に関わるものを指している場合、ファーストリテイリングは「ウイグル族の強制労働」に依拠する対立は政治問題であるという中共と同じ立場を採っていることになる。質問、回答の文脈からは、この一点に関してはファーストリテイリングは中共と同じことを言っていることになろう。枝葉末節などと思うなかれ、全くの逆でこっちが本質であり、会見の内容を論理的に理解するために必須のピースだ。どうですか、それなら「一つの中国の原理(principle)」をコミットされますか?(従来日米などがコミットしていたのは「一つの中国の方針(policy)」までだ。)
ちなみに「~ので、(接続詞無し)~ので」は、言い直しを避けようとした際に良く現れる。「失敗のリカバーに失敗した状態」の可能性が高いので、客先でライバル会社の人間が客相手にこのような表現を使った時には、その前後の内容をきっちりチェックしておこう。
中間の句が無いと、「わたしたちはこれこれこういう姿勢ですので、ノーコメントです」となり、実態として「われわれがどうしようとお前らには関係ねぇだろう。われわれがどうするかは我々が決める、世間も国も関係ない。」と回答しているにほぼ等しい。うっかり(?)発生してしまったそのような可能性に、切れ者の発言者が気づかない筈がない。「それには明確に答えられないんですよ、察して下さいよ」という自社の(苦しい?)状況を託した、或いはそう託したように忖度されるであろう「これ以上発言すると政治的になるので」と言う発言は、後に続く「ノーコメント」という「行動」と1句目との論理的リンクを切断するために挿入せざるを得なかった句であり、その句の内容自体にはさして意味が無いと見做して良いだろう。
少なくとも日本国内においては。
かつてのエヴァを引くまでも無く、失われつつあるとはいえ、「察しと思いやり」は多くの日本人が美徳として持つものだ。だが、少なくとも米国の政治の世界にはそんなものは存在しないし、それがグローバルスタンダードだろう。如何にも国内専用の回答内容、言葉選びも将来的に悪手だったとされる理由となるかも知れない。
バイデン政権は人権政治を掲げた。EUや英連邦国家なども追従した。「ウイグル人の人権問題」に対して中立であることは、既に「悪」として確定済である。どう考えても「善」とは見做せないからである。
ところで、NHKの本件の報道においては「ノーコメント」と言う言葉がタイトル中に切り出されている。上記のように、「ノーコメント」という発言や行動に対しては、「もっと上手くやりなよ、グローバルスタンダードなやり方を踏襲しなよ、所詮は形式なんだよ、嘘さえつかなければ逃げ切れるんだよ」ぐらいにしか思わない。「今は」とか「現時点では」が付けばほぼ満点だ。だが「われわれは政治的に中立なのでノーコメント」という切り取られ方をすると、「自分の会社を国家と肩をならべ得る存在の如く位置づける経営者の発言」ととられ、そのセンスの無さと不快感を隠さない者も現れよう。
この発言自体は、忖度しがいもない無様なものだ。気を付けておいて欲しいのは、本エントリの内容は、あくまで会見でのやり取りの一部を意図的に切り取ることで現れ得るひとつの可能性だ。会見としてどうだったかは、会見全体をもって判断することになるが、本エントリでは踏み込まない。
ま、個人的にはこの発言者、「頭は良いのだが勉強不足や視界の狭さが原因で滑っている発言の多い人」に分類されている。これは、報道された発言自体の論理展開には問題は感じないものの、論展開の前提に間違いがあったり、情報が古かったり、必須要件が欠落していたり、根拠不明の決め付けとしか思えない考えが主な拠り所だったりして、発言全体は無意味になっていることが多い人のことだ。口が思考についていけない人に多いと言えば多い残念パターンである。
ちなみに私が就職した際、仕事上の発話に時折英語を強制されていた人が課内に居た。英語を使うのはその人だけだった。上長に理由を尋ねたところ、「彼は頭の回転が速いので、日本語でのしゃべりが考えに追いつかない。英語だとしゃべりと考えの速度が合う」とのことだった。成程、興が乗って「ゆっくりしゃべることを忘れる」と、その人の日本語のしゃべりは全く分からなくなった。「われわれはなので、これ以上発言、ノーコメいただきます」みたいになるのだ。どもるとも違う、なんか不思議な感じだった。なお、後に一緒にお仕事をさせて頂いたことがあるのだが、数式を使うことが多かったにを幸いに英語がダメな私は筆談を多用させて頂いた。
先行するエントリを書きながら、ちょっと思い出したことがあったので書いて置こうと思う。ただの思い出話だよ、と言う点は重ねて強調しておく。加えて、もしかしたら同じ話を以前のエントリでも書いてるかもしれない。本ブログの存在意義はほぼブログ主の知人への生存報告だから、まぁ、そう言うこともあるよと言うことで。
で本文。
就職してから10年も経たないころ、上司命令で英語研修(初級・二週間)に強制的に放り込まれたことがあった。私の余りの英語力の無さから、社内での私の将来を憂いたものと思われる。とっつきにくいところのある静かな上司だったが、不景気な時期に仕事を探して黙々と組織、ひいては部下を維持していたなど、実は部下思いで熱いところのある人だった。定年後もその技術や知識を見込まれて働かれていたが、最近ついにリタイアされたと聞く。
さて、思い出したのは研修初日での事で、日本語で言う「シ」の発音にまつわる話だ。
8名ほどの生徒が先生の前に列を作り、列の先頭で先生と対面状態となった生徒が先生に指定された英単語を発音するということをやった。英単語自体は中学校教育レベルのものだが、おそらく発音に癖があるものが選ばれていたのだろう。私も含め、とにかくダメ出しを喰らっていつまでたっても次の生徒と代われない。行列が進まない。
私に指定された英単語は"machine"、所謂「マシーン」だ。上述の通り、ここでの「シ」の発音は日本語のそれとは全く違う。日本語における「シ」は口の開きは中くらいで、やや横に広げ、若干開いた上下の歯とそれらの直ぐ後の舌先の間の空間付近で音を出す。口の横方向をほとんど開かずに発音する人もいる。この場合は多少聞き取りにくいが、時に不愉快に感じる摩擦音が小さいため、上品に聞こえることもある。卒業式での「仰げば尊し」の歌唱は定番だが、中学生ぐらいだと自意識などが邪魔をして小声で歌うことしかできなかったりしたことはないだろうか。このような場合、「シ」の音ばかりが体育館にやたら響くことになる。
さて、20回以上のダメ出しを喰らった辺りで、先生の「私が発音する時の、私の口の形を見て」の意味が分かった。結論を書いてしまおう。まず口は思いっきり横に開く。上下の歯はむき出しとなり、上下の隙間もほぼ無くなる。ここで上下の歯の間辺りで音を出す。この音は純粋に空気が上下の歯の間を抜ける際に発生する摩擦音であり、日本語の「シ」の発声の要領で若干音を整えても良いのかもといった感じだ。むしろ「ス」や「スィ」に近い音になる。つまり、全くの別の発音なのだ。とにかく口を横に開く先生の口の形を真似たら、それだけで悪くない音が出た。更に発声を繰り返すこと数回、"Excellent"を貰って次の生徒と代わって列の一番後ろに並んだ。
この経験は、COVID-19禍下であってもマスクの使用を嫌がる欧米人が多い理由の一つを説明出るのではないかと思う。
周囲の雑音などが原因で耳で子音が区別しにくい状態での会話でも、相手の口の形が見えていれば音を特定し易いからだ。日本人と比べて、彼らは会話において口の形など視覚情報をより活用している可能性が高い。上記の「先生の口の形を真似たら、それだけで悪くない音が出た」は嘘ではない。私の例では、下手をすると口の形、歯の位置、歯の間から空気を出しているような体の素振りといった視覚情報だけで、ネイティブスピーカーレベルなら音を特定できるかも知れない。歯がむき出しになっているかどうかだけでも、結構重要な情報になり得るようなのだ。
そう言えば、ディズニーなどによる劇場アニメーション作品は元より、TV向けカートゥーン作品でも会話時の口の描画へのこだわりは日本のそれとは全く別物だ。それは母音だけでなく、子音にも及ぶ。きっと口の形と発音が一致していないと、観ていて違和感があるのではなかろうか。
MAIKAはスペイン語Vocaloid3ライブラリで、ブラジル訛りポルトガル語の大部分の発音をサポートする。が、購入直後に私の病状が悪化、放置状態が続いていた・・・いや、続いている。
MAIKAの一つの魅力は無声口蓋垂摩擦音のサポートだ。この音はマッハ(Mach)の「ッハ」、イッヒ(ich)の「ッヒ」、ドッホ(doch)の「ッホ」などに当たる発音で、ドイツ語では必須の発音である。ネス湖を指すロッホ・ネスの「ッホ」もこの音で、スコットランドにも歴史的に残っている発音でもある。そんな訳で先の日曜日の夜、ふと思い立ってドイツ軍歌として知られる"Erika"の歌詞にMAIKAがどのくらい追従できるか簡単に調べてみた。
辞書などでは発音記号としてIPAが広く用いられるが、英語アルファベット以外の多くの記号を含むためコンピュータ上での処理に不向きとされた。この状況を受けて開発されたのが、英文キーボードで入力可能な文字(正確にはASCII文字)を使ってIPAを書き換えたX-SAMPAだ。Vocaloidの発音指定もX-SAMPAを使う。
"Erika"の発音をドイツ語のWikitionaryで調べると、['e: Ri ka]となる。先頭の[']はアクセントを表し、[:]は音を伸ばすことをそれぞれ表す。ローマ字読みでも「エーリカ」となりそうだが、小文字の[r]ではなく大文字の[R]となっているのが曲者だ。MAIKAがサポートしてない発音なのだ。英語Vocaloidではどうか。この場合は[e:]と[ka]の発音がサポートされない。ちなみに"Erika"をVocaloid用の英語辞書に通すと[e@ ri kV]となり、日本人の耳には区別し難そうだがかなり別物だ。
日本語の「ア」音に相当するのは[a]だが、[@]も[V]も「ア」に近い。違いは口の開きの大きさと舌の前後位置だ。他に「ア」に近い音として[{](IPAでは/æ/)があり、僕らの世代だと中学校で「『エ』の口の形で『ア』と言いなさい」と習った音だ。英語ではありきたりの音で、"cat(猫)"の発音/kæt/で使われている。またウィキによれば、名古屋弁の「うみゃあ」は[umæ]らしい。つまり、「うみゃあ」の「あ」では舌の位置はそのままに相対的に口を開かないということのようだ。まぁ、経験的に「寒い地方での発音の訛り(厳密には、NHKアナウンサーの発音との違い)あるある」ではある。
MAIKA敗北す。かなり妥協して発音をごまかさないと、"Erika"には使えない。
とは言えこのままでは悔しいので、別方面を攻めてみた。「ソ連(ロシア)宇宙軍の歌」こと"Космические войска"である。WikitionaryでのIPA表記の発音をちょっと丸めると、X-SAMPAでは[k6 s mj ts\I s kI e vo j s ka]って感じになる。ここでは2文字目の[6]が曲者だ。数字の[6]だとちょっとピンとこないが、IPA表記では/ɐ/である。アルファベットの"a"が逆立ちしていて、ちょっと違う「ア」感が伝わらないだろうか。ちなみに上述のX-SAMPA表記[R]のIPA表記は/ʁ/で、「アール」っぽいけど何か別のもの感がやはり漂う。
MAIKAも英語Vocaloidも[6]はサポートしない。困ったことに"Erika"の歌詞には頻出する、と言うかドイツ語では余りにありふれた発音のようである。歌詞冒頭の"Auf der..."→[aUf de:6...] で既にアウトだ。
MAIKA再び敗北す。かなり妥協して発音をごまかさないと、ドイツ語にもロシア語にも使えない。
あ、敗北したのは僕か。
本日昼前に自宅の「IPoE(IPv4 over IPv6)」接続がサービスインした。3/13の「IPoE IPv6」接続のサービスインから24日、3週間ちょっとのラグを経て、紛れもない「IPoE」接続が提供されたことになる。
サービスインに気づいた経緯は以下のような間抜けなものだ。
現在自宅ではメインPCとネットワーク状況監視・分散3DCGレンダリング用のサブPCの2台を運用中で、特に後者は24時間稼働中だ。そして後者の主要操作や監視にはChromeリモートを使っている。つまり、メインPCの画面に取ってきたサブPCの画面を見ながら、メインPCのキーボード及びマウスを使ってサブPCも操作している。リモート操作自体は便利なのだが、うっかりさんな私はサブPCをシャットダウンするつもりでメインPCをシャットダウンしてしまうことがある。そして昼前にそれをやってしまったのだ。幸いにして失ったデータは無かった。
改めてメインPCを起動した訳だが、例えばまずメーラーを起動するとか、起動時特有のルーチン化した作業というのがあるものだ。で、そんなルーチン化した作業の中に、プロバイダが用意している接続状況確認のページへのアクセスがあった・・・と言う流れで「IPoE(IPv4 over IPv6)」接続のサービスインに気づくこととなった。なお、メインPCは毎朝7時前後に起動している。会社の特定のサービスに毎日アクセスする必要があるからだ。そして本日7時過ぎの段階では、「IPoE(IPv4 over IPv6)」接続は未だサービスインしていなかった。
「IPoE(IPv4 over IPv6)」接続は速いか、と言えば当然速い。みんそくの測定結果は、「PPPoE IPv4」での下り約150Mbpsから下り約800Mbpsにまで増大した。何のことは無い、「IPoE(IPv4 over IPv6)」接続の速度は基本的に「IPoE IPv6」接続の速度となるのが道理だ。ただ実際のところ、IPv4接続サービスへの不満は2、3日に1日ペースで混雑時間帯に発生しているIPv4接続だけの通信速度の異常な低下だ。別エントリで書いているように、実効1Mbpsも出ないではニュース記事も読めないし、メーラーのサーバー接続は確実にタイムアウトする。本件に関してはカスタマーサポートも暖簾に腕押しかつピント外れで全く役に立たない。「IPoE(IPv4 over IPv6)」接続がサービスインにまず期待しているのは、このような「異常状態の発生」が無くなることだ。
さて、本日をもって自宅のインターネット接続は「IPoE」化された訳だが、その導入にあたってユーザーが事前に知っておくべき情報の提供が、回線業者、プロバイダともに十分にできていないのではないか、との思いを強く抱いた。と言う訳で、ユーザーサポートに聞いてみて初めて分かったことや、時間をかけてネット情報を漁って見つけた情報などを簡単にくどくどしくまとめておこうと思う。
まず私の環境だが、 回線はフレッツ光ネクストマンションタイプハイスピード、プロバイダはOCNだ。屋内終端装置(ホームゲートウェイ、ざっくり言えば光ケーブルを接続する機器)は回線業者からのレンタル品「NTT PR-400MI」だ。内蔵ルーターにPC2台とWi-Fiルータ(動作モードはアクセスポイント(AP)で、ルーター機能は使っていない)を直接有線接続するとともに、ひかり電話も接続している。ひかり電話、内蔵ルーターってのが意外に以下の話で肝となる。
最後のまとめみたいな何か
「IPoE IPv6」接続はサービスインしたが、「IPoE(IPv4 over IPv6)」接続がなかなかサービスインしないとやきもきしている方へ。特に自分からサービス導入を申し込んだのではなく、プロバイダから「サービス導入しますよ、嫌な人はここに所定の期日までに登録しておいてね」といった連絡を貰ってそのまま導入することにした方へ。フレッツ光+ひかり電話+OCNな方はまさにピンポイントで命中ですよ。
バックパックや冬用アウターのファスナーを開閉するスライダーに良く付いている「つまみ付きの紐」のこと、何て呼ぶんですかねぇ?
mont-bellではジップタイ、ネクタイみたいなノリかな?。後で調べると、他社ではジッパープルやジッパータグとかとも呼ぶそうです。今日の今日まで全く呼び方を知りませんでした。個人的にはジッパープルが直観的で分かりやすい気がします。日々これ勉強。
ところで先週土曜日、朝から暖かかったので春~夏物衣料をひっ張り出して衣替えの準備を始めました。が、1着1着調べていくと、案外使えないものが多くてビックリ。原因の一つはこの2年間での体形変化で、運動不足や食べ過ぎが原因で満遍なく肉が付いたせいでスリム寄りの形のシャツはボタンは止められるものの胸回りがぱっつんぱっつん。これはいずれ裂けそう。二つ目はポロシャツに多い表面の細かな痛みで、主に鞄の金属部品による引っかきが原因でした。という訳で、取り合えず2着ほど半袖のシャツ類を買おうと思ってネットで調べたところ、mont-bell製品に良さそうなものを見つけました。そして月曜日(つまり今日)、都内の病院への通院ついでに某駅前の店舗で試着、問題無ければ購入することにしました。
そして今日の午前中、無事診療を終えて病院の最寄り駅でバックパックのファスナーを閉めようとしたら、ジップタイのつまみがスポッと抜けて紐だけの状態になりました。一瞬「ま、いっか」とも思ったのですが、両サイドから2つのスライダーで閉めるタイプのファスナーの一方のみ紐だけ、というのは意外にみっともないものでした。しかも紐の末端の処理がぞんざいで、如何にも「本来見えない部分が見えてます」感が凄いこと凄いこと。高さ的にも他人の視界に嫌でも入る場所です。で、考えること数秒、mont-bell製品を扱うような店舗ならジップタイ(この時点では未だ呼び方を知らない)ぐらいは有るだろうと気づいた訳です。さすがにそこに気づかないほどはボケてはいません。
結局シャツ2枚と良さげなジップタイ5個セットを無事購入できました。別のタイミングでジップタイが壊れていたら・・・と思うと、今回の展開はラッキーだったかもしれませんね。
ちなみに「ファスナーの開閉のために動くところ(スライダーのことね)を引っ張りやすくするための、つまむ部品の付いた紐、ありますか?」という質問に、店員さんの表情が一瞬「???」っぽくなったことは秘密です。
mont-bell製品を取り扱っている店舗ですから、周囲にはジップタイを使った商品だらけです。ですからそのものを指差すなりして、「別売りのこれ、つまみの付いた紐、ありますか?」と聞けば済んだものを、ちょっとテンパってましたね。
なお今日使っていたバックパックで壊れたジップタイは1つでしたが、帰りの急行電車内で4個全てのジップタイを早速新品に交換しました。うん、見かけも使い心地も悪くない、いや元のものより頑丈そうで実用性は増しましじゃないですかね。
エントリタイトル通りのタイトルのNHK記事によれば、総務省が何かやろうとしているらしい。要は、「同じタイミングでライブストリーミングをやらないように、業界内での調整のための仕組みを作る」ということらしい。個人的には「技術的知識がある人こそ、落としどころとしてそれぐらいしか提案できまい」とは思う。
NTTに対して「機器更新に投資して通信容量増やせ」と言う人もいるだろうが、本質はそこじゃない。それも対処療法に過ぎず、極めて効率の悪い投資となることを理解されたい。新型光ケーブル(従来の1本分のスペースで50本だったかな?)開発とか、数年内に実用化予定の通信容量拡大のためのハードウェア技術開発にはきっちり投資しているし、実用化の目途も見えているようだ。機器更新するにも新型光ケーブルぐらいまでは待つべきだろう。
もちろん5G技術は何の解決にもならない。5G網は末端(ラスト1マイル)に過ぎず、上流側の基幹線の通信容量拡大には全く寄与しない。無線かつ機器数増は通信速度のボトルネック要因となり得、基幹線から端末へなかなか送信できないデータの増加要因となるかも知れない。送信できないデータがあるということは基幹線にデータが留まるということなので、基幹線の通信容量を実質的に下げる要因とならないかと危惧する。
他方、IPoE IPv6化だけでも最大+50%~+275%(さすがに4倍、+300%は無理)の通信速度増が私の環境でも見られている。最近IPoE IPv6とIPoE (IPv4 over IPv6)の導入が加速しているが、少なくとも直近の投資としては極めて筋が通っているように見える。5G網同様に基幹線の容量拡大には全く寄与しないが、末端~基幹線間で通信速度のボトルネック要因がほとんど無いため、基幹線の通信容量をより効率良く利用できる(通信データが基幹線に留まる時間が短縮される)可能性が高いと見ている。ただ私の環境、上り速度がいまいち出ない。
過去エントリで触れているように、ライブストリーミングはTCP/IP通信プロトコルと極めて相性が悪い。通信容量が無限大でない限り、プロトコル違反前提のサービスとしか未だに思えない。根っこは「GoogleのStadiaサービス向け自社ゲームスタジオの閉鎖」と同じじゃないすかね。