朝鮮語では「ドクト」との単語発音は有り得ないことに急に気づいて、独島のハングル表記を調べてみると「독도」だった。単独で発音される場合は「トクド」、「ドクト」も「トクト」も有り得ない。「トッド」とか「トックド」っぽいかもしれない。Googleさんに発音してもらおう。
単語頭では音は濁らない、つまり1文字目の「도」部の発音は「ト(に近い音)」しかない。ところが単語中では「도」は濁る、つまり「ド(に近い音)」になる。ローマ字表記が「Dokdo」なので間違いない。「T」ではなく「D」を使うのは、単語内の位置によって濁ったり濁らなかったりするためだ。朝鮮語には日本語の感覚だと「T」に相当する音があと2種あり、これらは絶対濁らない(発音法の関係で濁らせることができない)。ローマ字表記が「Busan」でも、発音が「ブサン」ではなく「プサン」となるのも同じ理由だ。なお厳密には日本語と朝鮮語の濁音は発音法が違うので、あくまで各言語で用いる近い音での話であることは断っておく。
日本人だと「トクト」と聞こえる人や、違うのは分かるけど「ド」か「ト」か確信を持って聞き分けられない人もいるだろうと思う。ちなみに中国の普通話(標準語)の濁音は朝鮮語のそれらと基本的に同じ、英語の濁音は日本語のそれらと基本的に同じ、サンスクリット語では中国で使われる濁音も英語で使われる濁音も別の音として使う・・・らしい。
なんで今まで気づかなかったのかなぁ・・・
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