2016/04/02

【のっそりThe Division】 ローグシステムはやっぱり不毛

 エンドゲームはレベルアップのおまけみたいなもの。レベル29でちゃんと自キャラの装備を整えていたので、UNでのミッションは初見で死ぬことなくクリアできた。問題は、レベル30のダークゾーンである。

 時間やタイミング、めぐり合わせもあろうが、現行のローグシステムは当然予測される状況をレベル30のダークゾーンに引き起こしている。以前に「ローグシステムは一種の実験と考えている」と書いたが、結果は予測された最低の、反吐が出るようなものである。端的に言えば、「先行して装備を整えたグループによる弱い者いじめの横行」「他プレイヤーをローグに陥れる数々の手練手管の横行」である。

 前者は、ほぼローグに成りっぱなしのグループの所業である。正直のところ、レベル30になったばかりのソロプレイヤーはこれらのグループには全く歯が立たず、一方的な虐殺を何度も何度も何度も受けることになる。彼らはエージェントを攻撃することになんら躊躇しないし、ソロプレイヤーしか襲わない。しかも、敵のレベルが低い区画をぐるぐる回っている。彼らは敵も殺して回り、箱は開け、ディビジョンテックを根こそぎ奪っていくから、他プレイヤーは会敵するチャンスすらも激減し、ましてや高価値アイテムやディビジョンテックも入手できない。結果、他プレイヤーはランクアップする機会も損なわれる。

 後者も手が込んできて、単にこちらの引いた火線に飛び込んでくるだけでなく、カバー内外で体を寄せる、ライカーを思わせるような移動パターンをして見せるなどと手が込んできている。うっかりローグにされると、後ろで待機していたグループメンバーが攻撃してくる。 特に同じカバー内に飛び込んできプレイヤーには注意した方が良い。カバーから敵を撃ったつもりが、全弾隣にいる他キャラクターに撃ち込んでしまう場合がある。そもそも数に勝る敵の攻撃はまず分散すべきであるから、同じカバーに2人も入っている状況は集中攻撃を受けるだけで戦術的には愚の骨頂としか言えない(回復系スキルを使うような場合はもちろん除く)。

 結果、回収地点に他プレイヤーが居る場合は回収はやらない、戦闘中に他プレイヤーが接近してきた場合は即戦闘から離脱する、といったトラウマとも言えるプレイスタイルに陥っている。だからと言ってまだこのゲームを辞めるつもりはない。

 斯く言う状況の原因は明らかに、「先行して装備を整えたプレイヤーがローグすることに、実質的に何のデメリットもない、対してメリットは極めて大」という現行のローグシステムにある。予想通りの状況しか生み出していないとすれば、このシステムはクソでしかないということだ。多くのレビューでローグシステムの不毛さ、意味の無さは指摘されてきていたが、ここに至っては私も心からそう思う。以前のエントリで書いたように、ローグ化してもISACがエージェントをサポートし続けるとか、プレイヤーはエージェントという設定に照らせば明らかにおかしい。ローグ化すればHUD表示が無くなるとかは最低限必要だろう。

 で、現在進行形で酷い目にあっているソロプレイヤーの反省だ。

 レベル30になる前に、ダークゾーンランクは50以上にしておき、ディビジョンテックもダークゾーンクレジットもできるだけ集め、装備もレベル29段階で整えておく。

 こうしておけば、難易度ハードのミッションリプレイにも十分対応でき、ランクアップに手間取るような目には合いにくいだろう。もちろん、ディベロッパーは「グループでプレイしてね」と言ってる訳だが、ダークゾーン内では弱者連合にあまりメリットはない。

 ローグシステムはゲーム自体を衰退させかねない失策だ。もし失策とは言えなくなるまでの改善が行われた場合、それは現行のローグシステムの本質が完全に失なわれるということ、つまり全くの別システムということになろう。

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