2015/03/08

このタイミングでのこの種の会社の迷走はヤバい

 就職してから20うん年、良くも悪くも世間の変化に疎い方の会社で、組織のいじり方も非常に保守的だった。これは決して悪いことばかりでは無くて、その会社の「それまで上手く回ってきた仕組み」には敢えて手を突っ込まないという側面があった。「人」こそが「力」、という考え方だ。

 が、来年度からの私の属する組織のいじり方は、と言うか、いじるにあたっての組織上層部の態度が、相当マズい。具体的なメッセージも無く、公表された内容にもメッセージ性は一切感じられず、まるで言葉遊びのような気軽さで、論理性が全く見えない。はっきり言って組織上層部の発言に「知性」が全くない。組織で言えばより上層と言える経営者層からのメッセージとの整合性も全く取れている様に見えない。

 又聞きの又聞きなので正確さは欠くのだろうが、某企業の組織を真似ることにしたらしい。ならば二つの問題を指摘しておこう。ひとつ目は某企業の組織を真似るなら、あの部署のトップがお飾りではいけない。年俸数億¥払ってでも、一日18時間は働く人を置かなければならない。仏つくって魂入れず、では失敗が約束されている。 もうひとつは、真似るらしい某企業も本会計年度(海外企業なので1月から)から組織を改編しており、既にその組織形態に見切りを付けている。つまり、他社が現代に沿わないとして捨てた組織モデルを今になって導入するという事だ。その組織モデルでは、「人」も「買う物」である。少なくとも、組織モデルと給与モデルが全く整合していないし、給与モデルと連携している個人業績評価モデルとももちろん整合しない。

 個人的には、近年、「経営者層からのメッセージ内容が明確で、メッセージ性も強くなってきて良いな」と思っていた矢先の事で、正直イラつくを越えて怒りすら感じてしまっている。本来最も理性的で有る筈の立場の人間が、「キーワードの意味を明示化すること無く」、「様々な物差しにそのキーワードをあてはめて良い悪いを語る」という滑り具合はもはや論評にも値しない。直ぐに周り人間がちゃんとさせてくれるだろうとも思っていたが、いつまで経っても状況は好転しない。私と組織トップの中間に位置するポストの人間も、下には「分からん」と言いながら上には何も言ってないんじゃないかと思わずにはいられない、見損なったぜ○○さん!

 正直、今の会社に入って、初めてこの会社に危機感を持った。優秀な若い人達から抜けて(転職して)行きそうで心底怖い。

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