2015/10/13

MSX!

 MSXはかつて存在したパソコンの規格だ。

 ゲーム"Metal Gear Solid V The Phantom Pain"のエンディングのラスト近く、それは登場する。プレイヤーキャラクターであるスネークは、ウォークマンから取り出したカセットテープのB面を別の再生装置で再生する。そしてその再生装置の隣にはMSXパソコンと思しき筐体が見える。

 パソコンの記憶媒体がカセットテープの時代を知る身にとってはこのシーンの意味は明確だ。

 最初のMetal GearがMSX用ゲームとしてリリースされたこと、The Phantom PainがMetal Gearの前日譚であること、その他ネタバレとなるので伏すいくつかの事項を踏まえれば誤解のしようがない。が、意外にネット上でこのMSXに触れた情報に接することが無い。

 まぁ、若い人にはMSXなんかにピンと来ないのかもしれない。

2015/10/09

Farcry Primal!?

 ゲームFaeCryシリーズと言えば大のお気に入り、一人称視点のシューティングゲームだ。特徴は経験値に音づくスキル獲得という成長要素があることで、獲得スキルによってプレイヤーの戦術も違ってくる。

 さて、無印に始まって、順当に2、3、4と来ていたFarCryだが、次なるFarCryを冠したタイトルは"FarCry Primal"らしい。これまでのFarCryシリーズの時代は「現代かちょっと昔」だったが、トレーラーを見る限りPrimalの時代設定は原始時代である。武器は槍や弓矢、銃器を打ちまくるこれまでのシリーズとは趣が全く違う。
 正直、面白いのかどうか分からない。が、先に述べた成長要素を上手く使うという手もありそうだ。

 部族の見習い戦士から始めてやがては部族長、さらには周辺の部族も支配下において地域の王に上り詰める、なんて展開だったらちょっと面白いかも知れない。狩りの度に食料をたくさん持ち帰ったりサーベルタイガーを倒したりすると部族内でモテ度が上がるとか、政略結婚を梃に他部族を支配下に置くとか、色々できることは有りそうにも思う、さて?

2015/10/02

PCがインターネットにつながっているということ

 PCがごく当たり前にインターネットに接続されている、ということは老境に入った我が身でももはや意識すらしなくなりつつある。国勢調査すらインターネット経由のでの回答となるに及び、もうインターネット接続無しでは手間ばかり増える状態になりつつあると言えよう。

 だが忘れてはいけない点は、インターネットを経由してさらに繋がる相手が悪意を持つ場合もあるということだ。今回は、8時間余りの短い時間(このうち7時間は寝ていた)に経験した、2つのネットワーク絡みの話題だ。ひとつは笑えない、明らかに悪意のある事案、もうひとつは笑える事案だ。

 まず笑えない事案から。

 Appleを名乗る送り主から、"Your Apple ID has been suspended.(あなたのApple IDが凍結されました)"というタイトルの英語のメールが来た、メールによると「再認証が必要」ということで、本文中に「再認証専用ページへのリンク」も埋め込まれていた。普段ならばこの時点で「怪しい」となるのだが、幸か不幸か最近iTunesでの楽曲購入時にエラーが多発していた。ちょっと心当たり、というか「もしや」と思う原因があったのだ。

 リンクをクリックすると、如何にもという感じのログイン画面がブラウザで開かれた。先出してしまうと、これがAppleサポートのログイン画面を完全にコピーしたものだった。ユーザーアカウント、パスワードを入力すると、これまた如何にもという感じの個人情報入力画面になった、入力項目は氏名、住所、誕生日などだが、この段になってやっと怪しいことに気付いた。一目での気づき点は下記の通りだ。
  • これが最大の問題。ID認証のためのページなのにクレジットカード情報の入力欄がある。しかもセキュアコードの入力欄まである。これは単なるID再認証ではあり得ない。
  • 画面表示は上手く日本語化されているが、住所欄が「日本化」されていない。「郵便番号、住所1、住所2、市、郡、国」という構成は、明らかに米国向けの入力欄のそれだ。国を「州」に置き換えれば分ると思う、日本では郡が市より大きな行政区分であることはあり得ない。
  • 電話番号入力欄が無い代わりに、「携帯電話番号」入力がある。
 そこでログイン画面を開き直し、適当なメールアドレスっぽい文字列とパスワードもどきの文字列を入力してログイン手順を踏むと、するっと個人情報入力画面に変わってしまった。つまり、ログイン認証なんてしていないということだ。

 会社にも行かないといけないので、とりあえず入力してしまったパスワードは変更し、ついでにApple IDでのクレジットカード決済も停止した。クレジットカード情報は一切入力していないので基本的には大丈夫な筈だが、まぁ、念のためということで。

 ちなみに件の偽Appleサポートページは既に「詐欺サイト(フィッシングサイト)」リスト入りしていて、私のPC環境では接続が遮断される。ざっとググってみたところ、そのような応詐欺サイト環境を構築するツールが出回っているのだそうだ。重要な危険ポイントは、多言語対応と詐称先のページの表示をほぼ完全に再現することの2点、皆さんも注意してくださいな。なおブラウザのアドレス欄を良く見ていると分かるのだが、詐欺メールのリンクをクリックするとAppleとは全く関係無さそうな名前のサイトに接続してからAppleという文字列を含む詐称サイトへリダイレクトされていた。最初からこの点に気付いていれば、何にも問題無かったんだよなぁ。

 で、笑える事案。

 最近まったりと進めているゲーム、「メタルギアソリッドV ファントム・ペイン」には「潜入ミッション」がある。ゲーム中、プレーヤーは民間軍事組織(PF、プライベート・フォース)も営み、人材確保や 燃料などの資源確保にも心を砕きつつ「基地」を運営しなければならない。「潜入ミッション」の潜入先は「他のプレイヤーの基地」で、潜入先の人材の拉致や資源の強奪が可能という結構角が立ちそうな内容だ。個人的には潜入ミッションには興味が無いのだが、ポイントは専用サーバーに接続している限り、他のプレイヤーの侵入の試みを防止する手が無いという点だ。

 で、昨夜ついに私の基地への潜入があった。またーりとステルスプレイを楽しんでると、いきなり「侵入が検出されました!」みたいなメッセージが表示された。潜入されるなど全く念頭に無かったから、そりゃ驚くのなんの、正直30秒ほど固まるという体たらくだった。

 取り急ぎプレイ中のミッションを中断して侵入者迎撃に向かったのだが、ユーザー名からロシアからと見られる侵入者は一枚も二枚も上手だった。なんとか迎撃には成功し、侵入者は排除できたものの、何度も気絶寸前にまでされたし、少なくない人材と資源も奪われた。なんともはや。

 このゲームの一種の質の悪さは、「『かちん!』ときた人のため」としか思えない「報復ミッション」が用意されていることだ。侵入者の基地はリストアップされており、一定期間内ならこちらから潜入を試みるに手間はかからない。もうここまで来ると、メタファーとかシミュレートではなくて、現実そのものだ。メタルギア・ソリッドV上で「報復の連鎖」が生じたとすれば、それは「現実の報復の連鎖」としか言いようが無い。良くもまぁ、こう質の悪いシステムを実装したものだ。

2015/09/24

雑感(新その1)

  • ごきげんワーゲン
     フォルクスワーゲンのディーゼル車排ガス規制チートはあまりに酷い、というお思いは如何ともしがたい。なんせ窒素酸化物排出量が規制値の40倍にも達するとあっては開いた口が塞がらない。自動車排ガス規制の厳しい欧州での謎とされていた近年の大気汚染悪化と本件は無関係とは見做されないだろう。場合によっては「環境対応機器を作動させない」とは常軌を逸する。近年の性能チートと言えば現代自、サムスンの代名詞と化しつつあったのだが、意外なところから意外な展開である。
     まぁ、ドイツ企業は結構えげつないのが多いからね。
     環境対応機器は投入エネルギーが大きいので、どうしても搭載車の性能低下を引き起こす。フィアット社のとある車種は、炭酸ガス排出量規制値(走行距離当たりの炭酸ガス排出量)を満足するためにエンジン制御仕様を変更したところ、実用レベルでトルク不足が発生して不興を買ったとも聞く。フィアット社のエンジンはイタリアの税制のtの兼ね合いで出力に比して排気量が大きいので、こんなことも起きるのだろう。
     いずれにしても「環境対応ディーゼル」の定義というか、有り様とでも呼ぶべきものの再考が強いられる。ちなみ第三者機関の調査によると、同じドイツ車でもBMWのディーゼル車種の排ガス中の窒素酸化物量は規制値以下だったそうだ。
  • 安保関連法案
     まずは成立を歓迎するが、やや拙速の感もある。とは言え、「声の大きい思考停止集団」がまるっとあぶり出された形になったのは意外な結果だ。「声の大きい思考停止集団」が本来あるべき議論を許さなかったという一面は否めない、本当に迷惑な存在である。
     日米安保というものを初めて知ったのは石川賢氏の漫画(確か)「ゲッターロボ」を読んで、小学生低学年のころである。劇中、「米軍が安保を理由に介入する」ことへの登場人物による言及があったのだ。読んですぐ、学校の図書館で日米安保条約について調べたことを思い出す。同様に、松本零士氏の漫画「パニックワールド」も同様に個人的には重要だ。物語は太平洋戦争中に東京に投下されたが不発だった「第3の原爆」の発見を起点に進む。劇中、「日米安保条約の破棄」に言及がある。とは言え主人公は「おいどん系」だし、「少年漫画」なので、人死には出るものの(おそらく意図的に)極めて少年の妄想とでも言うべき緩めの物語展開だ、お約束の謎の美女も出るでよ。近い時期に描かれた「デスバード4444」では安保破棄後の日本の状況が極めて狭い舞台内で描かれる。国籍不明の領空侵入機を強制着陸させたのは良いものの、日本はそれ以上の手を打てない。深読みすれば現代にも通ずる結構示唆的な内容にも見える。
     安保関連法案については、とにかく、「あるべき姿」「将来的にありたい姿」から議論を始めたい。憲法改正の議論も同様だ。日本のように、こうまで憲法改正の敷居が高い国は珍しい。例えばドイツは戦後何回憲法改正したのか、と言う話ですよ。

2015/09/18

Windows10環境なら Cubase Pro 8.0.30アップデートは吉

 Cubese Pro 8はまだWindows10対応していないが、最近公開されたアップデータ(8.0.30)はWindows10ユーザーなら当てておいて損はなさそうだ。

 8.0.20をWindows10上で使うと、音飛びが発生する場合があった。
  • Asio-Guard機能ををONにすると、音飛びが頻発
  • DirectX Full Duplex Driverを使うと音飛びどころの騒ぎではなく、どっどっどっって感じで周期的にしか音が出ない。
これらの症状は8.0.30アップデータでほぼ解消した。特に後者の発生はCPU負荷とは無関係だったが、アップデート後はCPU負荷が平均50%ぐらいのデータなら、1時間鳴らし続けても音飛びが発生しなかった。

 8.0.30アップデータでASIO-Guard機能がマルチCPUに対応したということだが、おそらくこの辺りが効いているんじゃないかと思う。

 ただCubase Pro 8がWindows10に非対応とされる原因は、Windows側の処理優先順位管理機能の変更にあるとされる。つまり、Windows7や8ではリアルタイム性が要求される楽曲再生処理を優先するようにCubaseから設定できたが、Windows10ではそうはできないらしい。

 とは言え、Windows10はMIDI、オーディオ周りがDAW向けに完全に再設計されている。Cubase ProのWindows10対応が本質的なものであれば、結構快適になるんじゃないかとの期待もできる訳だ。

2015/09/15

のっそりとメタルギア・ソリッド

 プレイヤーキャラクターのスネークの声が声なので、当初は「バトーさん!バトーさぁん」なんて声が聞こえてきそうな感覚がなかなか抜けなかった「メタルギア・ソリッドV ファントム・ペイン」です。メタルギア・ソリッドはスネーク・イーター以来なのでほぼ10年ぶりとなりますな。

 既存のゲームコンソールを前提としつつ、PC用に最適化もしてるようなので、グラフィックは総じて軽く、動作はサクサクです。手のアップなど見るに、良い意味でポリゴン数控えめ。

 問題はキー割り当てが最近プレーしていた類似のゲームと似て非なること、ここぞと言うところでキーを押し間違える癖がまだ抜けません。これはリアルタイムステルスゲームではけっこう致命的、これで完全ステルスでミッションクリアの筈が敵に見つかってしまい銃弾の雨あられなんてことにも。

 オープンワールドらしい面白さにはやや欠ける、との意見もありますが、これはこれでゲームとしては正常進化なんじゃないでしょうか。如何せんメタルギア・ソリッドシリーズに影響を受けたと思しき多くのゲームがオープンワールドを先取りしているので、なかなか新味性は出しにくいと思います。

 あ、あとムービーシーンは極力短くする方向となっているそうです。これは絶対正しい。
]
メタルギアと言えば「ニューヨーク1997(Escape from New York)」。 

2015/09/04

Protools | First、エラスティックプラグイン動かず…

 以前のエントリで紹介したことがあるフリーで使えるDAW、"ProTools | First"のセットアップファイルのダウンロードの順番がやっと回ってきた。早速インストールしてみたのだが・・・。

 私の"ProTools"への興味は、「『エラスティック』の出来」の一点に尽きる。「エラスティック」はオーディオデータのピッチ、タイミング、テンポを変更する機能で、プラグインの形で本体とともに提供される。何に使えるかというと、例えばVocalodエディタから書き出したオーディオデータのピッチ補正だ。メインのDAWである"Cubase Pro"も同様の機能を持っていてピッチ補正には重宝するのだが、音の立ち上がりのタイミングや音自体の長さの変更といった時間方向の編集をすると波形がとたんに歪んでしまう。ノイズが被ったような音にすぐになってしまうのだ。

 で、「エラスティック」である。結論から言うと何も分からなかった。"ProTool | First"を速攻でアンインストールしてしまったからだ。理由は簡単で、よりによって「エラスティック」のプラグインだけが本体によって「動作しないプラグイン」に分類されて使えなかったのだ。

 Windows10のせいか?・・・う~ん、残念。

2015/09/01

東京オリンピックのエンブレムは白紙化されたが。

 佐野氏のコメントは
「私はデザインが模倣であるということで取り下げるのではなく、模倣では ないけれども、昼夜を問わず、自分と家族にいろいろな誹謗(ひぼう)中傷がなされることが続いている。 デザイナーとして五輪に関わるのが憧れ、夢だったけれども、今や一般国民からは受け入れられない。 むしろイメージに悪影響を及ばせてしまう。(デザイン)原作者として提案を取り下げたい」
だそうだ。

 まず 、佐野氏と彼の家族へのいろいろな誹謗中傷が無くなることを私も心から願っている。これは皮肉ではなく、私の偽らざる思いだ。

 さて、件の誹謗中傷が落ち着けば、佐野氏にもやっと多数指摘されているパクリ疑惑作品についてちゃんと説明する時間ができるだろう。パクリ疑惑の指摘は、氏が「パクリなんかしたことない」と述べたことに明らかに端を発している。つまり、多数のパクリ疑惑についてひとつひとつ説明するということは、氏が自ら選んだ道である。これも皮肉ではなく、自らの言行が招いた状況の収拾は社会的責任を背負った大人の当然の振る舞いだからだ。少なくともデザインのプロであるならば、他のことはしなくても自らのデザイン作品と自らの発言の引き起こした状況を収拾する最低限の責任がある。

 ただ、これまでの氏の言行を見ていると、「パクリ疑惑の指摘」も「誹謗中傷」に含んでいる可能性も危惧する。だがそれは、しょせん「お前の中ではな」に過ぎない。彼自身が引き起こした状況では、彼は傍観者にはなれても被害者にはなり得ない。「『根拠の無い』誹謗中傷」という表現を氏が使わなかった点も極めて心証が悪い。この種の誤魔化しは、こずるい子供や虚言壁のある人間の十八番である。「『根拠の有る』誹謗中傷」は常識的に誹謗中傷には当たらない。

 既にネット上では彼の発言に一種の「被害者面」を感じ取って拒絶反応も起きているようだ。それはそうだ。もし本当に自らを状況の被害者と見なしているなら、それは上述の通り、「彼が唯一やってはいけない勘違い」だからである。

 エンブレムの白紙化は、エンブレムに関わる状況の終了でしかない。氏が「パクリなんかしたことない」と述べたがために発生した状況は実際のところこれからが本番なのである、常識的にはね。

 それはそうと、「なぜこのデザインがオリンピックのエンブレムに相応しいと判断されたのか」について未だ誰も説明してくれない。

 ドットかピリオドかとかの話は業界人だけが笑える自慰行為、○○の舐め合いみたいなものでしかないので、個人的にはどうでも良いです。むしろ気持ち悪いからやめて欲しい。感性や論理に基づく話をして下さい、くだらないイデオロギーをただまくしたてられるのは不快です。

 私の思うところのオリンピックエンブレムに求められる効能の一つは、一般の日本国民を含む様々な人々の気持ちや力を、例えば「オリンピックを成功させよう」といったプラス方向に良い意味で収斂させるためのシンボルたり得ること。オリンピックはある意味口実であって、効果はあらゆる分野に波及していって良い。

 だから、「一般国民に理解できないエンブレムのデザイン」は、その時点でオリンピックエンブレムの資格すら無いと言えるでしょう。さらに言えば、「一般国民に理解できないエンブレム」をデザインした時点で、そのデザイナーはデザインに求められているものを理解していないと言う意味で職業人としては全くの失格者と言えるでしょう。もちろん選んだ人間も同様。

 本当に力量の有るデザイナーなら、「一般人にも理解でき、アートとしても優れているデザイン」をクリエイトできるでしょうにね。

2015/08/31

Windows10でEDIROL PCR-M1が使えるようになったよ!

[追記(2022/11/30)]
頂いたコメントの中に「(PCR-1は)Windows8のドライバでなくWindows7のドライバで同様にやってみましたら出来ました!」との情報がありました。
[追記ここまで]
 
 以前のエントリでも触れた通り、USB接続のMIDIキーボード/コントローラであるEDIROL PCRシリーズはWindows10がサポート外となった。ただ、Windows10のドライバモデルはWindows7や8と基本的に変わらないので、Windows7や8用のドライバが使える筈なのだ。しかし、実際のところRolandで公開されているWindows8.1対応のドライバセットアッププログラムを実行してもドライバはインストールされない。状況としてはWindowsのバージョンチェックの段階ではねられている感じだった。

 とは言え、やっぱりPCRはWindows10でも使いたい。震災の経験から音源ハードウェアを一掃してしまったためコードひとつ拾うこともできない。PCRが使えない状況では、DAWを触ることすら億劫になっていたというのが実態だった。

 さて、そんな中ググって見つけたのが、Windows7/8/8.1対応のドライバセットアップファイルを用いて、Windows10にPCRドライバをインストールする方法だ。オリジナルの手順はCakwalkのユーザーフォーラム(英語)に記載されている。 結果から書けば、Windows10でPCR-M1が使えるようになった。CubaseやKONTAKTからもちゃんとWindows7時代と同様に認識される。

 ドライバのインストールには以下の2点をクリアする必要がある。
  • Windows8用のドライバファイルをWindows10用に偽装する
  • インストールに必要な「(Windows10用の)ドライバの署名」が無いが、Windows10に無視させる
では具体的に私が実際にやった手順を書いていこう。私のWindows10は64bit版だ。32bit版の場合は適宜対応する部分を読み替えて欲しい。まず1点目のクリアからだ。
  1. Windows8/8.1対応のドライバセットアップファイルの圧縮ファイルをRolandのサイトからダウンロードする。私が使ったのはpcr_w81d_v101だ。
  2. ダウンロードした圧縮ファイルを展開し、ディレクトリ
    [上位ディレクトリ]\pcr_w81d_v101\pcr_w81d_v101\Files\64bit\Files
    内のファイル
    RDIF1027.INF
    をテキストエディタで開く。Window10のデフォルトではファイルをダブルクリックすればメモ帳で開かれる。
  3. テキストエディタで2ヶ所ある文字列
    Roland.NTamd64.6.2

    Roland.NTamd64.10
    に書き換え、ファイルを保存する。おそらく書き換える数字はWindowsの内部バージョンだ(6.2はWIndows8、10はWIndows10)。つまり、Windows8用のドライバファイルをWIndows10用に偽装したことになる。
    (Windows10 TH2のバージョンナンバーは10ではなく1511になった。変更後の数字は10ではなくて1511にしないといけないかもしれない。)
一見するとこれでもうドライバがインストールできそうに思うが、そうは問屋が卸さない。セットアップファイルにはWindows10での動作やセキュリティ上の安全を保証する「ドライバの署名」が含まれていないからだ。 そこで2点目をクリアする手順に進もう。

 ここからは少し面倒臭いが、要は「ドライバの署名が無くてもユーザーの責任でドライバがインストールできる特殊なモード」でWindows10を起動することで、署名が無い問題を回避してドライバをインストールしてしまおうという算段だ。
(Windows10 TH2では、「シフトキー+再起動」で「オプション選択」以降が選べるようになった。この方法を使うと以下の1、2の作業は不要。)
  1.  コマンドプロンプトを起動する。
    [スタート>すべてのアプリ>Windowsシステムツール>コマンドプロンプト]
  2. shutdown.exe /r /o /f /t 00
    とタイプしてEnterキーを押す。
  3. 「再起動しています」という画面になってしばらくすると、「オプションの選択」画面が表示される。以降は下記の通り選択していく。
    トラブルシューティング>詳細オプション>スタートアップ設定
    「再起動」ボタンを押すとPCが再起動される。
  4. 再起動後、「スタートアップ設定」画面が表示されたら、F7キーを押して「7) ドライバー署名の強制を無効にする」を選ぶ。
  5. Windows10が起動されたら、 先程保存したファイル
    RDIF1027.INF
    を右クリックし、コンテクストメニューから「インストール」を選ぶ。
    ダイアログが表示されるので、「強制的にインストールする」みたいな方を選ぶ。
エラーを示すダイアログが表示されなければドライバのインストールは成功だ。

 デバイスマネージャー上でもインストールされていることが確認できるね!

2015/08/28

異次元の経過説明

 きゃつらは本当に頭が悪いのだろう。一貫性や論理性が無い連中がグラフィックデザインという高等な作業をしてる、なんて誰が信じる?会見での説明内容、主張ともに頭の悪さ全開、まさに異次元である。
  まずはちゃちゃを入れず、ただし常識的に考えよう。

 左端のデザインが「審査員達によって選ばれたデザイン」だ。常識的に言って、お世辞にも「オリジナリティ」が有るデザインとは思えない。が、応募された他のデザイン案が選ばれなかった以上、それらはすべてこのデザインに劣ると判断されたというのが常識的な解釈だ。

 こんな事があり得るだろうか?応募作のレベルはそんなに低かったということなのだろうか。そう、会見の内容からはそうでなければならない。つまり、「応募されたすべてのデザインは、デザインの素人すら唸らせることのできない低レベルのものだった」と言うのが会見内容から常識に基づいて推定できるひとつの結論だ。 加えて、「ならばロゴデザイン選定自体をやり直しましょう」というのが常識的にあるべき姿だと思う。

 しかし、会見の展開ではそうはならない。故に、きゃつらに常識が有ると見做すことに問題がある可能性も考えなければならない。関係者の頭が本当に悪いのか、誰かが嘘をついているのか・・・少なくとも常識は無さそうだ。

 会見の主張のひとつは「このデザインはオリジナル」である。が、実のところ、この主張はなんら本質的ではない。そもそも問われているのは「第三者がこのデザインにオリジナリティを認めるか」なのである。「デザインがダサい」は現実問題としてはとても重要なのだが、論理展開上は無視して構わない。「実際にオリジナルであっても、既存の類似物がある場合は、まぁまず第三者はオリジナリティを認めない」のがこの世の理である。

 「オリジナル」を如何に主張しようとも、もはや「まぁ、オリジナリティは認められない」というのがかれこれもう一月近く前に現出した状況である。「オリジナルを主張することの意味」なんてとっくの昔に失われているのである。そんな事すら理解していないから、私如きにすら「頭が本当に悪い」などと書かれてしまうのである。

 更に加えれば、「第三者にこのデザインがオリジナルであると納得させる」ための具体的、客観的な説明は未だ為されていない。でも、そんな説明なんか不要無いのは上記の通りだ。また、以前のエントリで書いたように「なぜこのデザインがオリンピックに相応しいものなのか」という点も誰も説明しない。

 私の中の「頭が悪い」のざっくりとした定義のひとつは「他者も自分と同じように考えると考えること」である。換言すれば「察しも無い、思いやりも無い」ということであって、当然ながら「おもてなしなんぞ不可能」であろう。

 割腹自殺した某作家がこんな状況に出くわしたら、「貴様らそれで日本人か!」と一喝したかもしれないね。

 ん? 
追記(2015/08/30):
 腕時計好きなので"TIME FORCE"の以前のロゴ(現在は違う)は知ってましたが…これは、これは笑う。オリジナル?の品の良さが光ります。
 
ん?この「T」の配色はもしや… 
 成程、こういう展開ですね。